決算短信：ニイタカ（4465）

2024年5月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：会社側の通期予想（2024年5月期）は未修正。四半期累計の業績は会社予想に対して概ね順調（売上・営業利益は進捗良好）。市場予想との比較は資料に記載なし（市場予想：–）。
• 業績の方向性：増収増益（売上高＋18.7％、営業利益＋41.9％）だが、親会社株主に帰属する四半期純利益は事業撤退損計上により前年同期比△21.6％。
• 注目すべき変化：中国子会社の中国第2工場建設中止に伴う事業撤退損（特別損失：約682,934千円）を計上した点。セグメント区分を「化成品」から「ケミカル事業／ヘルスケア事業」の2区分に変更。
• 今後の見通し：通期予想は未修正。売上・営業利益の進捗率は高く、営業利益ベースでは通期達成の可能性は高いが、特別損失の影響で通期純利益は不確実性あり。
• 投資家への示唆：営業面では既存製品リニューアルや新製品投入、ヘルスケアの海外販路拡大が奏功し増収増益。だが一時的な事業撤退損が純利益を押し下げているため、業績評価は「営業力の回復/拡大」と「一時損失の影響切り分け」を両面で行う必要あり。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：株式会社ニイタカ
  • 主要事業分野：ケミカル事業（業務用洗剤・洗浄剤・除菌剤・漂白剤・固形燃料等）、ヘルスケア事業（健康食品等）
  • 代表者名：代表取締役 社長執行役員 野尻 大介
  • URL：https://www.niitaka.co.jp
• 報告概要:
  • 提出日：2024年3月27日
  • 対象会計期間：2024年5月期 第3四半期連結累計（2023年6月1日～2024年2月29日）
  • 四半期決算補足説明資料：作成有、決算説明会：無
• セグメント:
  • ケミカル事業：業務用洗剤、洗浄剤、除菌剤、漂白剤、固形燃料、仕入商品等
  • ヘルスケア事業：健康食品（主力製品OM-X等）、国内EC・海外販路
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（普通株式）：5,943,052株
  • 期末自己株式数：39,612株
  • 期中平均株式数（四半期累計）：5,903,440株
  • 時価総額：–（資料内記載なし）
• 今後の予定:
  • 四半期報告書提出予定日：2024年4月12日
  • 株主総会／IRイベント：–（該当記載なし）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（会社予想は通期値。四半期累計実績は第3四半期までの値）
  • 売上高：第3四半期累計 16,961百万円、通期予想 22,500百万円 → 達成率 75.4%
  • 営業利益：第3四半期累計 1,071百万円、通期予想 1,200百万円 → 達成率 89.3%
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：第3四半期累計 407百万円、通期予想 500百万円 → 達成率 81.4%
• サプライズの要因：
  • 上振れ要因：既存製品のリニューアル、新製品（感染対策品）や非食品分野への拡販、固形燃料の需要回復等で売上・営業利益が伸長。
  • 下振れ要因：中国第2工場建設中止に伴う事業撤退損（特別損失 約682.9百万円）およびケミカル事業に係る減損損失（288.166百万円）が純利益を圧迫。
• 通期への影響：
  • 会社は通期予想を修正していない。営業面の進捗（特に営業利益の進捗率89.3%）は良好で通期業績達成の可能性は高いが、純利益は追加の特別損失や税効果の変動次第で変動するリスクあり。

財務指標

• 財務諸表（要点、単位：百万円）
  • 総資産：22,676（前期末 23,568 → △8,892）
  • 純資産：13,034（前期末 12,967 → +67）
  • 負債合計：9,642（前期末 10,601 → △959）
  • 現金及び預金：6,637（前期末 6,745 → 若干減少）
• 収益性（第3四半期累計、前期比）
  • 売上高：16,961百万円（+18.7％、前期 14,291百万円）
  • 営業利益：1,071百万円（+41.9％、前期 756百万円）
  • 営業利益率：6.32%（1,071/16,961）（前期約5.29% → 改善。目安：5～10%は一般に良好）
  • 経常利益：1,081百万円（+38.3％、前期 782百万円）
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益：407百万円（△21.6％、前期 520百万円）
  • 1株当たり四半期純利益（EPS）：69.06円（前期 88.07円）
• 進捗率分析（通期予想に対する第3四半期累計）
  • 売上高進捗率：75.4%（通常は3Q時点で75%前後が計画通り。現状は順調）
  • 営業利益進捗率：89.3%（高め。上振れ傾向）
  • 純利益進捗率：81.4%（特別損失考慮でやや低下）
  • 過去同期間との比較：売上・営業利益は前年同期比で改善、純利益は事業撤退損のため低下
• 財務安全性
  • 自己資本比率：57.5%（安定水準。目安：40%以上で安定）
  • 負債比率（負債合計／純資産ベース）：約74.0%（9,642/13,034）→ 適度
  • 流動比率：流動資産13,555 / 流動負債5,789 ≒ 234%（良好）
• 効率性
  • 総資産回転率（売上高/総資産）：16,961 / 22,676 ≒ 0.75回（概算）
  • 営業利益率は前年より改善しており、収益性改善が見られる
• セグメント別（第3四半期累計、単位：百万円）
  • ケミカル事業：売上高 15,869、セグメント利益 939（主力。売上増、減損288,166千円計上）
  • ヘルスケア事業：売上高 1,093、セグメント利益 132（成長分野、国内EC・海外が寄与）

配当

• 配当実績と予想（1株当たり、円）
  • 第2四半期（中間）：22.00円（2024年5月期）
  • 期末予想：22.00円
  • 通期予想合計：44.00円（前期通期 64.00円 → 減配）
  • 直近の配当予想修正：無
• 配当利回り：–（株価情報が資料にないため計算不可）
• 特別配当：無
• 株主還元方針：自社株買い等の記載なし

セグメント別情報

• ケミカル事業
  • 売上高：15,868百万円（第3Q累計）
  • セグメント利益：939百万円
  • 変化要因：製品リニューアル（ニューケミクール等）、感染対策新製品、非食品分野開拓、価格適正化で売上増。固形燃料も宿泊需要回復で増収。
  • 特記事項：減損損失288,166千円を計上（特別損失に含む）
• ヘルスケア事業
  • 売上高：1,093百万円
  • セグメント利益：132百万円
  • 変化要因：乳酸菌発酵食品「OM‑X」の国内ECおよび海外販売順調。中期成長領域として注力。
• 各セグメントの収益貢献度：ケミカルが主力（売上・利益の大半を占める）

中長期計画との整合性

• 中期経営計画「NX2025」：既存事業拡大、新領域展開、新規事業開発、経営基盤強化、ESG軸の推進を掲げる。今回の取り組み（製品リニューアル、感染対策品、ヘルスケア拡販）は整合。
• KPI達成状況：個別KPIは資料に未掲載のため詳細は–。売上・営業利益は計画に沿う進捗と推定されるが、事業撤退に伴う一時損失は計画外。

競合状況や市場動向

• 競合比較：同業他社との定量比較データは資料に記載なし（–）。ただし、業務用洗剤・除菌剤市場は需要回復基調、ヘルスケアは国内外市場で競争激化の一方で成長余地あり。
• 市場動向（会社コメント）：国内は個人消費・設備投資の回復に足踏み、海外は資源価格高止まりや中国の先行き懸念などで不透明。中東情勢や物価上昇もリスク。

今後の見通し

• 業績予想：
  • 通期予想（変更なし）：売上高 22,500百万円（+15.4%）、営業利益 1,200百万円（+40.3%）、経常利益 1,210百万円（+36.4%）、親会社株主に帰属する当期純利益 500百万円（△11.0%）
  • 次期予想：資料に記載なし（–）
  • 会社予想の前提条件：詳細は補足資料参照（為替等の具体前提は資料に明記なし → –）
• 予想の信頼性：過去の予想修正履歴は今回修正なし。営業利益進捗が良好である一方、特別損失の影響で純利益の達成可能性に不確実性あり。
• リスク要因：為替変動、原材料・資源価格の高止まり、中国経済の先行き、地政学的リスク（中東情勢）、子会社投資案件の計画変更や撤退リスク。

重要な注記

• 会計方針の変更：なし
• 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理：税効果会計の実効税率見積りにより四半期の税金を算定（注記あり）
• 連結範囲の変更：2023年3月28日付で株式会社バイオバンク他2社を連結子会社化し、セグメント区分を変更
• 重要な事象：
  • 中国第2工場建設中止に伴う事業撤退損を計上（特別損失 約682,934千円）
  • ケミカル事業で減損損失288,166千円計上

（注）資料に基づき整理しました。不明項目は“–”で表示しています。本まとめは情報整理を目的としたものであり、投資助言ではありません。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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