2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想は未公表(2026年3月期は業績予想を未公表)。市場予想との比較は資料に示されておらず差異判定はできません(会社予想:未公表、市場予想差異:–)。
  • 業績の方向性:売上高減収(前年同期比△2.3%)、営業損失拡大(営業損失6.21億円、前年は営業損失4.19億円)、親会社株主に帰属する当期純損失6.40億円(前年は当期純利益1.50億円)→ 減収・赤字拡大の局面。
  • 注目すべき変化:加工食品事業で値上げによる販売量の落ち込み(売上高10,202百万円、前年比△5.6%)が全体業績を圧迫。7期連続の営業損失・3期連続の営業CFマイナスと事業継続性に関する懸念が継続。
  • 今後の見通し:通期の業績予想は未公表。新経営体制下で2026–2028の3カ年「事業再構築計画」を策定中。短中期はコスト高・競争激化の下で不透明性が高いが、会社は資金余力があり継続企業に関する重要な不確実性はないと判断。
  • 投資家への示唆:最重要ポイントは(1)事業再構築計画の中身と実行性、(2)営業キャッシュフローの黒字化・収益改善の進捗、(3)自己資本比率・現金残高の動向。これらが回復しない限り財務体質改善は限定的。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:福留ハム株式会社
    • 主要事業分野:加工食品事業(ハム・ソーセージ・加工食品の製造・販売)、食肉事業(食肉の生産・販売)
    • 代表者名:代表取締役社長 福原 治彦
    • 上場取引所:東証(コード2291)
  • 報告概要:
    • 決算短信提出日:2025年5月13日
    • 対象会計期間:2025年3月期(連結、2024年4月1日~2025年3月31日)
    • 決算説明会資料:作成無し、決算説明会:開催無し
  • セグメント:
    • 加工食品事業:主にハム・ソーセージ・加工食品の製造・販売
    • 食肉事業:主に食肉の生産・販売
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:3,400,000株(自己株式含む)
    • 期末自己株式数:63,407株
    • 期中平均株式数:3,336,711株
    • 時価総額:–(期末株価情報が資料にないため計算不可)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会:2025年6月23日(予定)
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年6月24日
    • 決算説明会:無し

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は未公表のため「達成率」は算出不可)
    • 売上高:24,621百万円(前年24,621? 実績:24,621百万円、前年25,193百万円、前年同期比△2.3%)→ 会社予想:未公表(達成率:–)
    • 営業利益(損失):△621百万円(前年△419百万円)→ 会社予想:未公表(達成率:–)
    • 純利益(当期純損失):△640百万円(前年+150百万円)→ 会社予想:未公表(達成率:–)
  • サプライズの要因(業績悪化の主因)
    • 原材料・エネルギー・物流・労務費等コスト上昇を商品価格に転嫁した結果、加工品の生産量・販売量が低迷し売上減・利益率悪化。
    • 食肉事業は売上微増(+0.2%)も、仕入・物流コスト上昇を十分転嫁できずセグメント損失が拡大。
  • 通期への影響
    • 2026年3月期業績予想は未公表(事業再構築計画策定中)。現時点では通期達成可能性の判断は不能だが、会社は改善施策と資金余力を提示しており、策定内容と実行が評価の鍵。

財務指標(要点)

  • 損益計算書(主要数値、単位:百万円)
    • 売上高:24,621(前年25,193、△2.3%)
    • 売上総利益:3,576(前年3,835、△6.7%)
    • 販管費:4,198(前年4,254、△1.3%)
    • 営業利益(損失):△621(前年△419)
    • 経常利益(損失):△614(前年△404)
    • 親会社株主に帰属する当期純損失:△640(前年+150)
    • EPS:△191.87円(前年+44.97円)
  • 貸借対照表(主要数値、単位:百万円)
    • 総資産:12,521(前年13,567、△10,46百万円)
    • 純資産:1,847(前年2,369、△521百万円)
    • 自己資本比率:14.7%(前年17.5%)→ 低水準(目安40%超が安定)
    • 流動資産:5,543、流動負債:7,566 → 短期的な運転資金はタイト(運転資本はマイナス)
    • 有利子負債(短期借入金+長期借入金):4,453 + 1,244 = 5,697百万円
  • キャッシュ・フロー(単位:百万円)
    • 営業CF:△239(前年△178)→ マイナス継続(3期連続)
    • 投資CF:△354(主に有形固定資産取得305百万円)
    • 財務CF:△220(短期借入純増200、長期借入返済381)
    • 現金及び現金同等物期末残高:1,700(前年2,514)
  • 収益性指標
    • 売上高営業利益率:△2.5%(前年△1.7%)→ 赤字率拡大
    • 経常利益率:△2.5%(資料では△4.7? 表記の混在あり。損失ベースで低下)
  • 進捗率分析(四半期比較不可)
    • 通期予想が未公表のため進捗率算出不可
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:14.7%(低水準、脆弱)
    • 流動比率:流動資産5,543 / 流動負債7,566 ≒ 73%(目安100%未満で短期支払余力は低い)
    • インタレスト・カバレッジ・レシオ:報告で0.0倍(利払いをカバーできていない状況)
  • 効率性・セグメント別
    • 加工食品事業:売上10,202百万円(前年10,808、△5.6%)、セグメント利益212百万円(前年244、△13.3%)
    • 食肉事業:売上14,418百万円(前年14,385、+0.2%)、セグメント損失△239百万円(前年△118、損失拡大)
  • 財務の解説(背景)
    • コスト上昇を価格転嫁したことで販売数量が落ち、固定費吸収が進まない点が収益悪化の主因。投資は継続している一方で営業CFがマイナス、現金残高は減少。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年3月期:年間配当0.00円
    • 2025年3月期:年間配当0.00円
    • 2026年3月期(予想):未公表(資料では0.00の欄があるが通期予想は未公表のため確定情報なし)
  • 配当性向:–(赤字のため算出不可)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し

セグメント別情報

  • 加工食品事業
    • 売上高:10,202百万円(前年比△5.6%)
    • セグメント利益:212百万円(前年比△13.3%)
    • 主因:値上げ後の量販向け販売量減少が売上・利益を圧迫。付加価値品(新商品「MIRAI」)で改善を図る方針。
  • 食肉事業
    • 売上高:14,418百万円(前年比+0.2%)
    • セグメント損失:△239百万円(前年△118、損失拡大)
    • 主因:原価上昇(国内・輸入)や物流コスト上昇を納品価格に十分転嫁できず採算悪化。
  • セグメント戦略(会社側コメント)
    • 加工食品:高付加価値商品の拡販(PB含む)
    • 食肉:仕入条件と納品価格の見直しで採算改善

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2026年3月期〜2028年3月期の3カ年事業再構築計画を策定中。現時点は未公表で、完成・公表が評価の分岐点。
  • KPI達成状況:明示的KPIは未提示。注視すべきKPIは営業CF・営業利益・自己資本比率・販売数量。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:消費者の節約志向と価格競争の激化、原材料・エネルギー・物流費の高止まりが業界全体の課題。
  • 競合比較:個別の同業他社比較データは資料外。一般的に、販売量維持と高付加価値比率向上が収益回復の鍵。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 2026年3月期の連結業績予想は未公表(事業再構築計画を策定中のため)。
    • 次期見通しの前提:会社は経営立て直し策(新商品拡販、採算改善、機能集約、基幹システム刷新、人材活性化)を提示。
    • 基幹システム刷新の稼働予定:資料内に「2026年10月稼働予定」との記載がある一方で別箇所に「2027年10月稼働予定」の記載もあり、時期は確認が必要。
  • 予想の信頼性:過去数期で営業損失が継続しており、実行力のある計画と資金運用の裏付けがない限り回復は不確実。
  • リスク要因:
    • 原材料・エネルギー価格のさらなる上昇
    • 販売数量の回復遅延(値上げ後の需要回復不透明)
    • 流動性リスク(営業CFマイナス継続、自己資本比率低下)
    • 事業再構築の実行遅延や想定効果未達

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更:無し
  • 監査:決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外と明記
  • 継続企業の前提:7期連続営業損失・3期連続営業CFマイナス等により「重要な疑義」は存在するが、会社は資金余力(現金・預金、短期換金可能な投資有価証券、当座貸越の未使用枠等)を確保しており、「重要な不確実性は認められない」と判断している旨を開示

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2291
企業名 福留ハム
URL http://www.fukutome.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 食品 – 食料品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。