2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想の修正は無し(直近公表予想からの変更なし)。第1四半期の実績は通期想定との整合性を大きく崩すものではなく「サプライズ無し」と評価可能。ただし利益面は前年同期比で大幅減(営業利益△24.2%等)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高7,291百万円、前年同期比+3.7%、営業利益370百万円、前年同期比△24.2%)。
  • 注目すべき変化:大型IT案件の前期終了や子会社化増収効果の一巡、人件費や外部要員費の上昇、パーキング事業での一過性コスト等により利益率が低下した点(営業利益率は約5.1%→前年同期約7.0%)。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高32,000百万円、営業利益3,000百万円)に対する第1四半期の進捗は売上で約22.8%、営業利益で約12.4%にとどまる。現状では通期予想の達成可能性は維持されているが、利益回復には下期での取り込みやコスト管理が必要。
  • 投資家への示唆:売上は堅調だが利益率低下が確認されるため、人的コスト・外注費やパーキング事業の一過性コスト動向、子会社案件の取り込み時期などを注視するとよい(業績予想は現時点変更無し)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:NCD株式会社
    • 主要事業分野:情報サービス(システム開発、サポート&サービス)およびパーキングシステム(駐輪場管理等)
    • 代表者名:代表取締役社長 下條 治
    • 問合せ先:取締役専務執行役員 管理本部長 加藤 裕介 TEL 03-5437-1021
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期連結累計期間(2025年4月1日~2025年6月30日)
    • 決算説明会:補足資料作成あり、決算説明会は無し
  • セグメント:
    • システム開発事業:保守・開発(保険、金融、建設等向け)
    • サポート&サービス事業:運用・サポートデスク、ネットワーク構築等
    • パーキングシステム事業:駐輪場運営・機器販売・ECOPOOL等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):8,800,000株
    • 期末自己株式数:619,838株
    • 期中平均株式数(四半期累計):8,180,162株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:既発表(本資料)
    • 株主総会・IRイベント等:–(本資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社の通期予想との関係)
    • 売上高:第1四半期実績7,291百万円。通期予想32,000百万円に対する進捗率22.8%(平常のペースよりやや上振れ)。
    • 営業利益:第1四半期実績370.99百万円。通期3,000百万円に対する進捗率12.4%(進捗遅め)。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:230.71百万円。通期1,950百万円に対する進捗率11.8%。
  • サプライズの要因(第1四半期減益の主因)
    • IT関連で複数の大型案件が前期で終了し、子会社化効果の一巡があった。
    • 人件費上昇、外部要員費の転嫁(賃上げ等)によりコスト増。
    • パーキング事業で通信回線変更対応コストや新紙幣対応コスト、次世代駐輪場開発投資など一過性コスト発生。
    • 子会社の案件取り込み時期遅延により利益認識タイミングが後ろ倒し。
  • 通期への影響
    • 会社は通期予想を据え置き。第1四半期の進捗は売上は順調だが利益進捗が遅い点は注意。下期での大型案件獲得/採算改善が前提となるため、今後の案件進捗とコスト動向が重要。

財務指標

  • 要点(単位:百万円、%は前年同期比)
    • 売上高:7,291(+3.7%)
    • 売上総利益:1,482(△0.4%)
    • 販管費:1,111(+11.2%)
    • 営業利益:371(△24.2%)、営業利益率 ≒5.1%(前年同期 ≒7.0%、低下)
    • 経常利益:378(△25.7%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:231(△29.3%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):28.20円(前年同期39.91円、減少)
  • 主要貸借対照表(2025/6/30)
    • 総資産:15,823百万円(前期末16,096百万円、△272百万円)
    • 現金及び預金:7,809百万円(前期末7,567百万円、+241百万円)
    • 受取手形・売掛金等:3,513百万円(前期末4,096百万円、△582百万円)
    • 負債合計:8,157百万円(前期末8,242百万円、△85百万円)
    • 純資産:7,667百万円(前期末7,594百万円→資料差分で総合で△187百万円)
    • 自己資本比率:48.0%(前期末48.4%、48%(安定水準))
  • 流動性・安全性
    • 流動資産合計:12,279百万円、流動負債合計:5,474百万円→流動比率 ≒224%(健全)
    • 負債比率(負債合計/純資産) ≒106%(参考。過度な財務レバレッジではないが負債は純資産を上回る水準)
  • 効率性
    • 総資産回転率(四半期ベース粗見積):売上7,291 / 総資産15,824 ≒ 0.46(四半期ベース)
    • 営業利益率の低下(約7.0%→約5.1%)が目立つ(採算悪化のサイン)。
  • セグメント別(第1四半期:金額は百万円、前年同期比は資料記載)
    • システム開発事業:売上3,034(+1.8%)、セグメント利益388(△2.8%)
    • サポート&サービス事業:売上2,330(+4.2%)、セグメント利益176(△7.3%)
    • パーキングシステム事業:売上1,917(+5.9%)、セグメント利益392(△5.4%)
  • 財務の解説
    • 売上は各セグメントで増収だが、販管費(特に人件費、外注費)の増加と一過性コストで営業利益が圧迫。受取手形・売掛金の減少で資金繰りは改善方向、現金が増加している点はポジティブ。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年3月期:年間70.00円(中間33.00円、期末37.00円)
    • 2026年3月期(予想):年間120.00円(中間60.00円、期末60.00円)
    • 直近公表の配当予想に変更なし
  • 配当利回り:–(株価情報が資料に無いため計算不可)
  • 配当性向:通期予想ベースでの配当性向は明示なし(純利益予想1,950百万円、配当総額概算は前年同等扱いのため計算は可能だが資料に記載なし)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:特記事項なし(自社株買い等の記載なし)

セグメント別情報(補足)

  • システム開発事業:大型案件の前期終了の影響で売上は横ばいだが、保険・金融向けの保守やクラウド導入案件は堅調。採算は人件費上昇で圧迫。
  • サポート&サービス事業:受注は増加(製造業のPC運用等)が寄与するも外部要員費・賃上げで利益率低下。
  • パーキングシステム事業:駐輪場利用は堅調で増収。だが通信回線変更対応や新紙幣対応コスト、次世代投資が一過性に利益を押し下げる。
  • 各セグメント戦略:人材育成(クラウド資格、生成AI研修)、ニアショア活用、料金改定やデータ活用による収益性向上を推進。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「Vision2026」最終年度(進捗は継続投資フェーズ)
    • 人的資本経営強化や新サービス開発への継続投資を実施中(短期では利益を圧迫する可能性ありが中長期では成長投資と位置付け)。
  • KPI達成状況:具体KPI数値の記載なし → 進捗評価は部分的(投資継続・人材施策実施)にとどまる。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:IT投資は堅調、生成AI活用やクラウド移行が業界トレンド。駐輪場分野は都市再開発や無人化ニーズで需要堅調。
  • 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に記載無し(競合優位性としては駐輪場のECOPOOLやITフルアウトソーシングの提供が強みと説明)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年3月期)予想:売上32,000百万円(+6.3%)、営業利益3,000百万円(+6.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,950百万円(+2.3%) — 予想修正は無し。
    • 会社予想の前提:特段の前提値は明示なし(為替等の前提は資料未記載)。
  • 予想の信頼性:第1四半期の利益進捗が遅い点を踏まえると、下期の案件獲得やコスト改善が実現しない場合は通期達成にリスクが出る可能性あり。会社は現時点で予想据え置き。
  • リスク要因:
    • 人件費・外注費の上振れ、採用難による人材コスト増
    • 子会社案件の取り込み遅延
    • 一過性の設備/通信対応コストの拡大(パーキング)
    • マクロ要因(物価、為替、海外通商政策等)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用は見積実効税率を用いる方法など。詳細は注記参照)
  • 監査(レビュー):独立監査法人による期中レビュー有り。レビューの結論に重要な指摘なし。

(補足)

  • 表中の数値は会社提出の連結数値に基づく。資料に記載のない項目は「–」と表記している。
  • 本まとめは提供資料の要約であり、投資助言や売買推奨を目的とするものではない。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4783
企業名 NCD
URL https://www.ncd.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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