2024年12月期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(2024年通期)提示なしのため、会社予想との比較不可。市場コンセンサスも資料に記載なしのため比較不可。
- 業績の方向性:増収増益(売上高118,998百万円、前年同期比+3.6%;営業利益2,377百万円、前年同期比+15.3%;親会社株主に帰属する当期純利益1,723百万円、前年同期比+16.6%)。
- 注目すべき変化:鶏卵事業は売上高が▲11.0%と減収だが、キトクフーズの吸収合併や他事業との連携で営業利益が+150.5%と大幅改善。棚卸資産と短期借入金の増加により総資産が8,063百万円増加、流動負債が大幅増。
- 今後の見通し:2025年12月期は売上高155,000百万円(+30.3%)と大幅増を見込む一方、営業利益は2,500百万円(+5.2%)と増益幅は限定的。原料価格上昇を前提に売価転嫁で売上増を見込むが、コスト上昇・投資等で利益率はあまり改善しない想定。通期予想は提示済(修正なし)。
- 投資家への示唆:米穀事業が収益の中心(約8割の売上)であり、原料調達難・価格高騰が業績に直結。棚卸増・短期借入増で営業CFがマイナス化している点は短期的な資金運用リスクとして注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:木徳神糧株式会社
- 主要事業分野:米穀事業(業務用・家庭用精米、玄米、ミニマム・アクセス米等)、飼料事業、鶏卵事業、食品事業(米粉等)
- 代表者名:鎌田 慶彦(代表取締役社長執行役員)
- URL:https://www.kitoku-shinryo.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年2月14日(決算短信発表日)
- 対象会計期間:2024年1月1日~2024年12月31日(連結・通期)
- 決算説明資料:作成あり、説明会は無し(決算説明動画配信予定)
- セグメント:
- 米穀事業:業務用精米、家庭用精米、玄米、ミニマム・アクセス米、加工用原料米等
- 飼料事業:飼料、飼料原料等
- 鶏卵事業:家庭用卵、業務用卵、鶏卵加工品等
- 食品事業:米粉、加工食品、たんぱく質調整米、小麦粉等
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末、自己株式を含む):1,706,000株
- 期中平均株式数:1,625,279株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 定時株主総会:2025年3月27日予定
- 配当支払開始予定日:2025年3月28日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年3月27日
- 決算説明会:なし(動画配信予定)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:118,998百万円(会社予想との比較:会社の2024年予想提示なし→比較不可)
- 営業利益:2,377百万円(同上:比較不可)
- 純利益(親会社株主帰属):1,723百万円(同上:比較不可)
- サプライズの要因:
- 営業増益の主因は、米穀事業での価格転嫁と安定供給の確保、鶏卵事業の吸収合併によるコスト削減とシナジー。
- 一方、営業CFは在庫増(原料調達前倒し等)により大幅マイナス化(▲929百万円)、これを短期借入増でカバー。
- 通期への影響:
- 2025年見通しは売上大幅増(155,000百万円)を織り込むが、原料高・物流費上昇等が続く前提。売上伸長は米穀取引価格上昇の影響が大きく、価格転嫁が進めば見通し達成の可能性はあるが、消費者の節約志向や供給不安がリスク。
財務指標(主要項目)
- 損益要点(連結、百万円):
- 売上高:118,998(+3.6%)※増収(良)
- 売上総利益:9,030
- 販管費:6,653
- 営業利益:2,377(+15.3%)※増益(良)
- 経常利益:2,485(+15.4%)
- 税引前当期純利益:2,501
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,723(+16.6%)
- EPS:1,060.68円(前年912.69円、+16.3%)
- 1株当たり純資産(BPS):9,185.20円(前年8,037.82円、+14.3%)
- 財政状態(連結、百万円):
- 総資産:40,169(前年比+8,063)
- 純資産:15,560(前年比+2,169)
- 自己資本比率:37.3%(前年40.6%;やや低下、40%未満は注意)
- キャッシュ・フロー(連結、百万円):
- 営業CF:△929(前年+464)→ マイナス化(注目:悪化)
- 投資CF:△985(前年△421)
- 財務CF:+2,861(前年+149;短期借入増加が主因)
- 現預金期末:3,623(前年2,546、増加)
- 財務安全性:
- 自己資本比率 37.3%(目安40%未満→やや懸念)
- 流動資産 30,229百万円 / 流動負債 21,994百万円 → 流動比率 約137%(良好)
- 負債合計 24,610百万円、自己資本 15,560百万円 → 負債/自己資本 ≒158%(やや高め)
- 効率性:
- 売上高営業利益率:2.0%(前年1.8%、改善)
- 総資産回転率(売上高/総資産):約2.96回(良好)
- セグメント別(連結、百万円・前年比):
- 米穀事業:売上96,567(+5.2%)、営業利益2,643(+10.9%)→ 収益の中心(構成比高)
- 飼料事業:売上10,331(+3.2%)、営業利益497(+0.7%)
- 鶏卵事業:売上8,736(▲11.0%)、営業利益274(+150.5%)→ 合併効果で利益急回復
- 食品事業:売上3,364(+5.3%)、営業利益107(▲13.7%)
- 財務の解説:
- 在庫(原材料・貯蔵品等)が大幅増(棚卸資産増3,379百万円等)したため営業CFマイナス。短期借入金を増やして資金確保(短期借入金増+3,912百万円)。自己資本は増加しているが自己資本比率は資産増により低下。
配当
- 2024年配当(実績):
- 中間配当:30.00円
- 期末配当:100.00円(内訳:普通配当30円、特別配当70円)
- 年間配当:130.00円(配当金総額212百万円)
- 配当性向(連結):12.3%(前年8.8%)→ 配当性向上(株主還元強化)
- 配当利回り:–(株価情報必要)
- 2025年予想配当:年間130.00円(中間30、期末100を予定)
- 自社株買い等:当期は自己株式の取得(支出131百万円)あり。
- 特別配当:2024年期末に特別配当70円を計上(資本政策として株主還元を強化)。
セグメント別情報(要点)
- 米穀事業:売上96,566百円(+5.2%)、営業利益2,643百円(+10.9%)。品質低下・需給ひっ迫下でも販売数量と価格転嫁で伸長。全社収益の柱。
- 飼料事業:販路拡大で売上・利益ほぼ横ばいで推移。
- 鶏卵事業:売上減少だが、キトクフーズ吸収合併(2024/1/1)による仕入先多様化・業務効率化で利益率大幅改善。
- 食品事業:原料高の影響で利益率低下。加工用原料米・穀粉は好調。
中長期計画との整合性
- 中期計画(2023–2025年):事業拡大・体制再構築を掲げており、米穀の安定調達、構造改革(コスト削減)、成長投資を推進中。
- 進捗状況:2024年は売上・利益共に改善しつつ、2025年は大量の売上増を見込み投資・人的資本強化を予定。中期目標達成に向けた投資は継続の様子。
競合状況や市場動向
- 市場環境:原材料・エネルギー高止まり、消費者の節約志向は継続。米穀需給のタイト化や品質低下が調達価格を押し上げるリスク。
- 競合比較:同業他社との定量比較資料は記載なし。米穀取扱量や主要顧客(日本デリカフーズ協同組合、農林水産省、イトーヨーカ堂等)から見て流通・業務用分野でのポジションは強い。
今後の見通し(会社予想)
- 2025年予想(連結、百万円):
- 売上高:155,000(+30.3%)
- 営業利益:2,500(+5.2%)
- 経常利益:2,600(+4.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,800(+4.4%)
- 1株当たり当期純利益:1,107.50円
- 予想の前提:米穀取引価格の上昇を前提とした売価転嫁による売上増。物流コスト上昇、製造設備更新、人的資本投資等で費用増。
- 予想の信頼性:過去の業績・投資状況から、売価転嫁の進捗と需給状況次第で変動しやすく、原料市況が重要要素。会社は保守的/現実的な前提を示しているが、外部要因依存度が高い。
- 主なリスク要因:原材料・エネルギー価格、需給不安(収穫量・歩留り低下)、消費動向の悪化、為替変動、流通コスト上昇。
重要な注記
- 連結範囲の変更:期中に重要な変更あり(新規子会社:キトク・タイランド会社、除外:キトクフーズ株式会社は吸収合併により連結除外)。
- 会計方針の変更や見積り変更:無し。
- 決算短信は監査対象外(公認会計士等の監査対象外と明記)。
- その他:決算説明動画配信予定、役員異動(2025/3/27付予定)あり。
(注)不明な項目や市場価格情報などは資料記載がないため「–」としています。投資判断に関する助言は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2700 |
| 企業名 | 木徳神糧 |
| URL | http://www.kitoku-shinryo.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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