2026年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(第2四半期累計・通期)との比較では「上振れ寄り(進捗良好)」。第2四半期累計予想に対する進捗率は売上高59.5%、営業利益83.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益82.4%。通期予想に対する進捗は売上高27.5%、営業利益41.9%、純利益41.2%。
- 業績の方向性:増収増益。売上高3,569百万円(前年同期比+48.5%)、営業利益502百万円(前年同期は営業損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益288百万円(前年同期比+446.1%)。
- 注目すべき変化:バランシングマシンや電気サーボモータ式試験機の売上・検収増により、日本本体の売上が大幅に拡大し、昨年の営業赤字から黒字転換。受注高は合計3,570,612千円で前年同期比△27.8%と減少しており、製品別・地域別でばらつきがある点に留意。
- 今後の見通し:5月15日公表の業績予想を修正(有)。第2四半期累計・通期ともに修正が反映されているが、Q1の利益進捗は通期に対して高水準であり、当面は通期予想達成の見通しは改善している。ただし受注残高は前年同期比△13.8%と減少しており、今後の検収・納期進捗が鍵。
- 投資家への示唆:利益面は期初想定に対して順調に回復していることが確認できる一方、受注動向には地域差(米国・韓国で減、アジアで増)や製品別の偏りがあり、今後の受注回復と検収の継続性を注視する必要がある。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:国際計測器株式会社
- コード:7722(東証)
- 主要事業分野:バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機、材料試験機、シャフト歪自動矯正機等の製造・販売(自動車・タイヤ・電力・材料等向け)
- 代表者名:代表取締役社長 松本 進一
- 連絡先:取締役管理本部長 松本 博司(TEL 042-371-4211)
- URL:https://www.kokusaikk.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月7日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明資料作成:無、決算説明会:無
- セグメント:
- 日本(国際計測器株式会社):バランシングマシン、電気サーボモータ式試験機等(主力)
- 日本(東伸工業株式会社):材料試験機等
- 米国:現地販売(主にバランシングマシン等)
- 韓国:中国・韓国向け販売等
- 中国:タイヤメーカー向け等
- その他:東南アジア・欧州等の現地法人
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 14,200,000株
- 期末自己株式数: 725,834株
- 期中平均株式数(四半期累計): 13,507,502株
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 次回決算発表等:特記事項なし(通期・中間の業績修正は既に公表)
- 株主総会 / IRイベント:–(資料未記載)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は「第2四半期累計」と「通期」表記を使用)
- 売上高:第2Q累計予想6,000百万円に対し実績3,569百万円 → 達成率59.5%
- 通期予想13,000百万円に対する進捗率27.5%(四半期として概ね均等配分の25%を上回る)
- 営業利益:第2Q累計予想600百万円に対し実績502百万円 → 達成率83.7%
- 通期予想1,200百万円に対する進捗率41.9%(利益の前倒し寄与)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:第2Q累計予想350百万円に対し実績288百万円 → 達成率82.4%
- 通期予想700百万円に対する進捗率41.2%
- サプライズの要因:
- バランシングマシンの大型受注に伴うアジア向けの出荷・検収の増加、国内向け電気サーボモータ式試験機の受注・検収増により売上・利益が伸長。
- 為替差損益の発生や販売費・SG&Aの動向も影響するが、営業利益は前期の赤字から大幅改善。
- 通期への影響:
- Q1時点では利益進捗が良好で通期達成可能性は高まっているが、受注高が前年同期比で▲27.8%と減少しており、今後の受注回復と受注残の消化状況が通期達成の鍵。会社は5月に業績予想修正を行っており、既に修正後の数字を公表済。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 売上高(第1四半期): 3,569,104千円(+48.5%/前年同期比)
- 営業利益: 502,224千円(前年同期は▲106,473千円)
- 経常利益: 500,448千円(+301.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 288,488千円(+446.1%)
- 総資産: 20,516,669千円(前期末比▲324,312千円)
- 純資産: 11,547,293千円(前期末比▲54,355千円)
- 自己資本(参考): 11,176,000千円(記載)
- 収益性
- 売上高:3,569百万円(前年同期比+48.5%、増加額約1,165百万円)
- 営業利益:502百万円(前年同期差 +608.7百万円(損失→黒字))
- 営業利益率:14.1%(502 / 3,569、改善)—(目安:10%台は良好)
- 経常利益:500百万円(前年同期比+375.9百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:288百万円(前年同期比+235.7百万円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):21.35円(前年同期 3.84円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 通期売上高進捗率:27.5%(3,569 / 13,000)— 四半期としてはやや高め
- 通期営業利益進捗率:41.9%(502 / 1,200)— 利益は前倒しで立ち上がり
- 通期純利益進捗率:41.2%(288 / 700)
- 過去同期間(前年度Q1)と比較すると収益性・利益額は大幅改善
- 財務安全性
- 自己資本比率:54.4%(前期 53.8%、安定水準)
- 流動比率(概算):流動資産15,582,938千円 / 流動負債6,830,700千円 = 約228%(良好)
- 負債合計:8,969,376千円(前期末比減少、借入金の返済進行)
- 負債/自己資本比率(概算):8,969 / 11,176 = 約0.80(80%)(許容範囲)
- 効率性
- 総資産回転率(簡易):売上高3,569 / 総資産20,517 ≒ 0.174回/期(四半期ベースのため単純比較は限定的)
- セグメント別(外部顧客売上高:当第1四半期)
- 日本(国際計測器): 3,070,039千円(前年同期1,772,936千円 → +73.2%)
- 日本(東伸工業): 42,897千円(前年同期44,918千円 → △4.5%)
- 米国: 75,552千円(前年同期158,858千円 → △52.4%)
- 韓国: 236,712千円(前年同期338,348千円 → △30.0%)
- 中国: 75,034千円(前年同期44,545千円 → +68.4%)
- その他: 68,867千円(前年同期44,243千円 → +55.6%)
- セグメント利益(計):報告セグメント計655,260千円、連結経常利益と整合後500,448千円
- 財務の解説
- 現金・預金は8,298,176千円(前期末+398,983千円)と増加。受取手形・売掛金が減少し資金回収が進行。
- 仕掛品は増加(生産→検収タイミングのズレ)で、在庫構成に変動あり。短期借入金や長期借入金は返済で減少し、負債総額は軽減。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 10円、期末 20円、年間 30円
- 2026年3月期(予想):中間 10円、期末 20円、年間 30円(修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報未提示のため計算不可)
- 配当性向:通期予想(純利益700百万円・配当総額概算)→ 配当性向(予想) = –(注:具体的な発行済配当総額計算のための株数・支払額合計の計算は資料内の注記参照が必要)
- 特別配当の有無:無し
- 株主還元方針:自社株買いの記載なし
セグメント別情報
- 各セグメントの状況(要旨)
- 日本(国際計測器):売上大幅増(+73%)で収益貢献が中心。バランシングマシン、電気サーボ式試験機の出荷・検収増が主因。
- 日本(東伸工業):売上小幅減(△4.5%)だが経常損失は縮小(材料試験機の出荷減を電力向け受注で一部補填)。
- 米国:売上大幅減(△52%)、経常損失計上。大手タイヤメーカー向けの出荷が減少。
- 韓国:売上減(△30%)で経常利益減少。
- 中国:売上増(+68%)だが販売費および一般管理費の増加で経常損失に転じる地域もあり。
- セグメント戦略:
- 主にアジア(中国・東南アジア)でのタイヤメーカー向け需要取り込み、電気化・省エネ対応の試験機(電気サーボ)を国内外で強化。各地域での受注・検収タイミングの違いが業績に影響。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料に明確な中期数値目標は記載なし(–)。
- KPI達成状況:特定KPIの記載なし(受注残高や受注高は公表:受注残高13,111,735千円、前年同期比△13.8%)。
競合状況や市場動向
- 市場環境:資源高、地政学的リスク(ウクライナ・中東情勢)、米国関税等の影響で先行き不透明。ただし、企業の設備投資は底堅く、特にアジア(中国・東南アジア)の自動車・タイヤ業界は堅調。
- 競合との比較:同業他社比較データは資料に無し(–)。ただし自社はバランシングマシンや電気サーボ試験機でニッチ領域を有し、アジアでの受注が業績を押し上げている点が特徴。
今後の見通し
- 業績予想:
- 第2四半期(累計)予想:売上高6,000百万円(+5.8%)、営業利益600百万円(+150.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益350百万円
- 通期予想:売上高13,000百万円(△1.5%)、営業利益1,200百万円(△0.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益700百万円(△25.6%)
- 直近公表の業績予想から修正:有(5月15日公表の修正を反映)
- 予想の信頼性:Q1の利益進捗は良好だが受注高が減少しているため、下期の受注・検収状況により変動する可能性あり。過去の達成傾向は資料のみでは判断困難(–)。
- リスク要因:
- 為替変動、資源価格上昇、地政学リスク(サプライチェーン・顧客投資への影響)
- 主要顧客(地域)での設備投資の減速(特に米国・韓国市場の受注減)
- 大型受注の納期・検収の遅延や受注集中による業績の凸凹化
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第1四半期連結累計期間に係る四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
- 監査/レビュー:添付された四半期連結財務諸表に対する公認会計士または監査法人によるレビューは無。
- その他重要事項:2026年3月期の連結業績予想は修正済(詳細は別途「第2四半期(中間期)の業績予想の修正に関するお知らせ」参照)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7722 |
| 企業名 | 国際計測器 |
| URL | http://www.kokusaikk.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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