2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は通期予想に修正なし。中間実績は前年同期比で大幅上振れ(売上高+9.3%、営業利益+309.5%)で想定より良好と読み取れる(会社予想との差異について中間予想の公表はなく、通期は未修正)。
- 業績の方向性:増収増益(中間:売上高 24,336 百万円、営業利益 1,096 百万円)。
- 注目すべき変化:営業利益が前年同期比で約4倍に拡大(+309.5%)、経常利益も大幅増(+314.2%)。セグメントではインキ・化成品の利益改善が主因。
- 今後の見通し:通期予想(売上高 47,300 百万円、営業利益 1,800 百万円)に対する進捗は良好(売上進捗約51.5%、営業利益進捗約60.9%)。会社は通期見通しを据え置き。
- 投資家への示唆:収益性改善は価格改定・高付加価値品へのシフトと市況回復が寄与。通期見通しは達成可能性が高いが、外部要因(物価・国際情勢等)には引き続き注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:東京インキ株式会社
- 主要事業分野:インキ事業(オフセット、グラビア、インクジェット等)、化成品事業(マスターバッチ、樹脂コンパウンド等)、加工品事業(ネトロン®等工業・包装・土木資材)、不動産賃貸事業
- 代表者名:代表取締役社長 堀川 聡
- 上場市場・コード:東証 4635
- IR担当:取締役・常務執行役員 中村 真次(TEL 03-5902-7652)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月7日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け 2025年11月25日)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月11日
- 配当支払開始予定日:2025年12月2日
- セグメント:
- インキ事業:オフセット・グラビア・インクジェット等の印刷用インキと材料
- 化成品事業:マスターバッチ、樹脂コンパウンド等(国内・タイ中心のASEAN展開)
- 加工品事業:水処理資材(ネトロン®)、包装材料、一軸延伸フィルム、土木・農業資材
- 不動産賃貸事業:賃貸戸建、オフィス賃貸等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):2,725,758 株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:195,751 株
- 期中平均株式数(中間):2,545,188 株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:2025年11月25日(機関投資家・アナリスト向け)
- 半期報告書提出:2025年11月11日
- 株式分割:普通株式1株につき5株(効力発生日 2026年1月1日、既公表)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- 売上高:中間実績 24,336 百万円(前年同期比+9.3%)。会社の中間予想は明示されていないため達成率は算出不可。通期予想に対する進捗率は約51.5%(通期47,300 百万円ベース)。
- 営業利益:中間実績 1,096 百万円(前年同期比+309.5%)。通期予想に対する進捗率は約60.9%(通期1,800 百万円ベース)。
- 純利益(親会社株主帰属):中間実績 785 百万円(前年同期比+157.8%)。通期予想(当期純利益 1,800 百万円)に対する進捗率は約43.6%。
- サプライズの要因:
- 主力製品市況の回復、事業ポートフォリオの高付加価値シフト、適正な販売価格改定が利益改善に寄与。
- セグメント別ではインキ・化成品で売上・利益ともに拡大。加工品は売上減も高付加価値比率改善で利益改善。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正していない。中間の進捗(特に営業利益進捗が高い)から通期見通しの達成可能性は高いと判断できるが、為替・物価・国際情勢など外部リスクが残るため留意。
財務指標
- 財務諸表の要点(中間末 2025/9/30)
- 総資産:52,098 百万円(前期末比+2.5%)
- 負債合計:21,613 百万円(前期末比+2.9%)
- 純資産:30,485 百万円(前期末比+2.2%)
- 自己資本(参考):30,282 百万円
- 自己資本比率:58.1%(安定水準、前期 58.3%)
- 収益性(中間)
- 売上高:24,336 百万円(前年同期比 +9.3% / +2,079 百万円)
- 営業利益:1,096 百万円(前年同期比 +309.5% / +828 百万円)
- 経常利益:1,203 百万円(前年同期比 +314.2%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:785 百万円(前年同期比 +157.8%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):308.64 円(前年同期 114.60 円)
- 進捗率分析(通期予想比)
- 通期売上高進捗率:24,336 / 47,300 = 約51.5%(中間で半期の目安50%をやや上回る)
- 通期営業利益進捗率:1,096 / 1,800 = 約60.9%(好調)
- 通期純利益進捗率:785 / 1,800 = 約43.6%
- 過去同期間との比較:営業利益進捗が大幅改善(前年同期は営業利益 267 百万円)
- 財務安全性
- 自己資本比率:58.1%(安定水準)
- 負債合計:21,613 百万円、自己資本30,485百万円 → 負債/自己資本 ≈ 71%(中庸)
- 流動比率:流動資産29,613 / 流動負債17,052 ≒ 173.7%(良好)
- 効率性・CF
- 営業活動キャッシュ・フロー:1,460 百万円(前年同期 239 百万円、改善)
- 投資活動CF:△1,053 百万円(主に有形固定資産取得 980 百万円)
- フリーCF:407 百万円(前年同期 △531 百万円 → 改善)
- 現金及び現金同等物期末:3,493 百万円(前期末比 △202 百万円)
- セグメント別(中間:売上高 / セグメント利益)
- インキ事業:売上 8,927 百万円(+19.7%)、セグメント利益 495 百万円(+221.8%)
- 化成品事業:売上 11,673 百万円(+8.4%)、セグメント利益 432 百万円(+211.7%)
- 加工品事業:売上 3,690 百万円(△7.4%)、セグメント利益 194 百万円(+124.9%)
- 不動産賃貸事業:売上 45 百万円(+1.9%)、セグメント利益 24 百万円(△9.8%)
- セグメント合計利益 1,147 百万円 → 全社費用等調整後 営業利益 1,096 百万円
- 財務の解説:
- 資産は投資有価証券の時価上昇等で増加。負債は短期借入の増加(+750 百万円)と長期借入の減少で構成。営業CF改善でフリーCFが黒字化。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:中間 60.00 円、期末 130.00 円、年間 190.00 円(記載は分割前)
- 2026年3月期(実績・予想):中間配当(実績)130.00 円(分割前)、期末配当(予想)22.00 円(5分割後表示)
- 株式分割(普通株式1→5株、効力日 2026/1/1)を踏まえた表示のため、分割を考慮しない場合の2026通期予想:期末 110.00 円、年間合計 240.00 円(分割前)
- 配当性向:
- 通期予想(分割を考慮しない)ベース:年間配当 240 円 / 1株当たり当期純利益(分割前)709.15 円 ≒ 33.8%(目安)
- 中間(実績)ベース:中間配当 130 円 / 中間EPS 308.64 円 ≒ 42.1%(参考)
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自己株式の取得実績あり(当中間期に自己株式取得支出 283 百万円)。継続的な配当・自社株取得の両面で還元。
セグメント別情報(要点)
- インキ事業:オフセット市場縮小の中で主力製品に資源集中、顧客強化・新規顧客獲得で売上・利益とも増加。機能性インキ・医薬包装向け製品も伸長。
- 化成品事業:国内(機能性包材・自動車用)およびタイ(モビリティ・機能性包材)が堅調で増収増益。海外拡大を継続。
- 加工品事業:売上は減少だが高付加価値品の比率向上で利益改善。土木資材(ジオセル等)で大型案件受注が寄与。
- 不動産賃貸事業:賃貸稼働は安定、修繕費計上の影響で利益は一時減少。
- 将来見通し:成長領域(グラビア・インクジェット、ASEAN展開、土木資材等)へ注力し、サステナブル製品の開発拡販を継続。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:「TOKYOink 2027」(2026〜2028)に基づく高付加価値化・ポートフォリオ転換などの施策は中間実績で収益改善に貢献している。
- KPI達成状況:個別KPIは資料に限定的記載のため詳細は –。利益改善は計画の方向性と整合。
競合状況や市場動向
- 市場動向:
- オフセットインキ市場の構造的縮小、グラビア・インクジェットや機能性インキ・包装材料の需要は堅調。
- 化成品はASEAN市場(タイ)やモビリティ用途が成長。
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料に記載なし(–)。ただし高付加価値シフトと価格改定で相対的な収益性改善を果たしている様子。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(据え置き):売上高 47,300 百万円(+1.1%)、営業利益 1,800 百万円(+37.5%)、経常利益 1,950 百万円(+176.2%)、親会社株主帰属当期純利益 1,800 百万円(+52.5%)。
- 会社は2025年8月発表の見通しから修正なし。
- 会社見通しの前提(為替等の具体数値)は添付資料参照(資料記載の前提条件参照箇所あり)。
- 予想の信頼性:
- 中間進捗は良好(特に営業利益)。過去の予想達成傾向については資料に詳細記載なし(–)。
- リスク要因:
- マクロ要因(物価上昇による消費低迷、国際情勢の不安定化)、原材料価格・為替変動、主要顧客需要の変動、製品市場(オフセット等)の構造縮小、競争激化。
重要な注記
- 会計方針:当中間期における会計方針の変更なし。中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用なし。
- 連結範囲:変更なし。
- 監査:第2四半期決算短信は公認会計士/監査法人のレビュー対象外。
- その他重要事項:
- 2026年1月1日付で普通株式1株につき5株の株式分割を予定(影響を考慮した配当・EPS表示あり)。
- 配当予想の修正なし(但し表示は分割考慮後の金額を含むため注意)。
(注)本まとめは提供資料に基づく整理であり、投資助言ではありません。資料に記載のない項目は「–」で省略しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4635 |
| 企業名 | 東京インキ |
| URL | http://www.tokyoink.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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