2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の当期(2025年8月期)予想は開示されておらず、外部コンセンサスとの比較情報もないため「予想差異の判定不可(–)」。ただし主要KPIは前年から改善。
  • 業績の方向性:増収(売上高 +5.6%)だが当期は引き続き純損失(減損計上等を経て損失縮小)→ 増収・減損等で「増収/損失縮小」。
  • 注目すべき変化:AsReader事業が黒字化(セグメント利益63,332千円、前年は△41,195千円)して営業損失が大幅に縮小(営業損失 △125,649千円 ← 前年 △224,846千円)。
  • 今後の見通し:2026年8月期は売上2,291,946千円(+37.5%)、営業利益117,377千円(黒字転換)を予想(前提:1US$=150円)。達成可能性はAsReaderの大型案件獲得と米国子会社の受注次第。
  • 投資家への示唆(判断表現を避けつつ読むべき点):国内AsReaderの好調が収益改善の主因。米国子会社は継続的に損失を計上しており受注実績の確度が今後の業績回復の鍵。手元流動性は強化されており(現金約932百万円)、当面の資金不安は小さい。

基本情報

  • 企業名:株式会社アスタリスク(コード 6522)
  • 主要事業分野:バーコードリーダー・RFID等の自動認識機器(AsReader)販売および関連アプリ/システム提供、システムインテグレーション、賃貸事業
  • 代表者名:代表取締役執行役員社長 鈴木 規之
  • 問合せ先:取締役執行役員管理統括室長 山本 和矢(TEL 050-5838-7864)

報告概要

  • 提出日:2025年10月15日
  • 対象会計期間:2025年8月期(連結、2024年9月1日〜2025年8月31日)
  • 決算説明資料:作成有(IR説明会動画を同日ウェブ掲載予定)
  • 定時株主総会予定日:2025年11月28日
  • 有価証券報告書提出予定日:2025年11月27日

セグメント(報告セグメント)

  • AsReader事業:モバイル端末向け自動認識ハード・ソフト(AsReader等)の開発・販売
  • システムインテグレーション事業:AsReader導入などの受託ソフト開発
  • 賃貸事業:本社兼研究所の一部を賃貸(入居率100%)

発行済株式等

  • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):7,796,800株
  • 期中平均株式数:7,464,097株
  • 時価総額:–(本資料に記載なし)

今後の予定

  • 決算説明会(機関投資家・アナリスト向け):有(動画掲載)
  • 株主総会:2025年11月28日

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較)
  • サプライズ要因(実績の主な要因)
    • AsReader事業の売上増とセグメント黒字化が営業損失縮小の主要因(AsReader売上 1,384,349千円、+7.3%、セグメント利益63,332千円)。
    • 前期にあった投資有価証券評価損(103,999千円)が当期は発生せず、特別損失が減少。ただし当期は32,195千円の減損損失を計上。
    • 売掛金・棚卸資産の減少により営業キャッシュフローが黒字化(184,353千円)。
    • 財務では新株発行による資金調達(353,085千円)が大きく寄与。
  • 通期への影響(通期予想への示唆)
    • 2026年8月期は大幅増収・黒字化見込み(売上+37.5%、営業利益117,377千円)。達成の鍵はAsReaderの大型案件獲得と米国子会社の受注確度。為替前提は1USD=150円。現時点で予想修正は無し(発表時点)。

財務指標(要点)

  • 損益(連結、千円)
    • 売上高:1,666,306(+5.6%:前年1,578,458)
    • 売上総利益:621,577(前年533,672)
    • 販管費:747,226(前年758,519)
    • 営業損失:△125,649(損失縮小、前年△224,846)
    • 経常損失:△128,970(前年△176,903)
    • 親会社株主に帰属する当期純損失:△182,293(前年△389,744)
    • 1株当たり当期純損失:△24.42円(前年△54.81円)
  • 財政状態(連結、千円)
    • 総資産:2,781,213(+123,977)
    • 純資産:1,729,225(+189,928)
    • 自己資本比率:62.1%(安定水準、前年57.9%)
    • 1株当たり純資産:221.69円(前年216.40円)
  • キャッシュ・フロー(連結、千円)
    • 営業CF:+184,353(前年 △74,149 → 黒字化)
    • 投資CF:△24,683(前年△27,668)
    • 財務CF:+320,651(主に新株予約権行使による増資 353,085)
    • 現金及び現金同等物期末残高:932,258(前年467,291、増加)
  • 収益性指標(注)
    • 売上高営業利益率:△7.5%(改善、前年△14.2%)
    • 売上総利益率:約37.3%(621,577/1,666,306、前年約33.8%)→ 原価はほぼ横ばいで売上増が寄与
  • 進捗率分析(四半期決算ではないため該当項目は –)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:62.1%(安定水準)
    • 流動比率(概算):流動資産1,729,612 / 流動負債984,390 ≒ 1.76(176%)(短期支払余力は十分)
    • 短期借入金:650,000千円(前年665,000千円、減少)
    • 長期借入金:50,020千円(前年70,012千円、減少)
  • 効率性
    • 総資産回転率(概算):売上1,666,306 / 総資産2,781,213 ≒ 0.60回
    • 売上高営業利益率はマイナスだが改善トレンド
  • セグメント別(連結、千円・前年比較)
    • AsReader事業:売上1,384,349(+7.3%)、セグメント利益63,332(前年△41,195 → 黒字化)
    • システムインテグレーション事業:売上269,427(△2.4%)、セグメント損失△14,316(前年利益4,545 → 悪化)
    • 賃貸事業:売上12,530(+7.3%)、セグメント利益1,776(△11.3%)
  • 財務の解説
    • 営業損失は継続しているが縮小。AsReaderの販売拡大と受注債権・棚卸資産削減で営業CFが黒字化し、かつ増資により現金が大幅増。短期的な資金面の健全性は改善。

配当

  • 2025年8月期:無配(第2四半期末・期末ともに0.00円)
  • 2026年8月期(予想):無配(0.00円)
  • 配当性向:–(配当無しのため該当なし)
  • 株主還元方針:当期は配当・自社株買いともに実施せず(新株発行で資金調達)。中長期ではストック型商材等で収益基盤強化を図る方針。

セグメント別情報(詳細)

  • AsReader事業(中核)
    • 売上:1,384,349千円(+7.3%)、セグメント利益:63,332千円(黒字化)
    • 背景:国内で自販機、製造、輸送、卸売・小売、医療へ販売順調。海外は一部案件遅延。顔認証など新商品開発費用は継続発生。
    • 今後:次期主力のAsCode・リニア技術の研究開発を進める。大型案件成約期待。
  • システムインテグレーション事業
    • 売上:269,427千円(△2.4%)、セグメント損失:△14,316千円(前年は4,545千円の利益)
    • 背景:案件進捗遅延、一部不採算案件に対する受注損失引当金の追加計上が損益を悪化させた。
    • 今後:ハードとの融合によるビジネスモデル転換、利益体質の構築を目指すが短中期の改善が課題。
  • 賃貸事業
    • 売上:12,530千円(+7.3%)、セグメント利益:1,776千円(△11.3%)
    • 入居率100%で安定収入。

中長期計画との整合性

  • 中期施策(記載事項)
    • 主力製品拡販、AsCode/リニア技術の事業化推進、ストック型商材(SdcO、Count Pipe等)の拡充、人材投資・業務提携による事業基盤強化。
  • KPI達成状況
    • AsReaderの売上拡大と黒字化は中期目標の一部達成を示唆。ただしSI事業の赤字・米国子会社の継続赤字は中期目標達成上のリスク。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:DX(IoTによる自動化・効率化)需要の拡大が追い風。スマートフォン活用でハンディ端末代替の潮流。
  • 競合・位置付け:セグメント記載に基づく競合分析は資料に詳細なし(→ 比較情報:–)。AsReaderのモバイル自動認識領域での競争優位性は製品・技術(顔認証、AsCode、リニア)とされるが、実需での大型案件獲得が鍵。

今後の見通し

  • 業績予想(連結、2026年8月期)
    • 売上高:2,291,946千円(+37.5%)
    • 営業利益:117,377千円(黒字転換)
    • 経常利益:110,177千円
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:65,362千円
    • 1株当たり当期純利益:8.38円
    • 前提:為替1US$=150円
  • 予想の信頼性:来期は大幅増収・黒字化を見込むが、米国子会社の受注化・大型案件の進捗に依存。過去は数期の営業損失が続いた経緯があるため予想は実行リスクを伴う。
  • リスク要因
    • 米国子会社の受注実現が遅延するリスク
    • システムインテグレーションの不採算案件の継続
    • 為替変動(USD前提150円)、主要顧客への依存(例:ソフトバンク向け売上が大きい)
    • 技術開発(AsCode/リニア)・商品化の遅れ

重要な注記

  • 会計方針の変更:法人税等に関する会計基準改正を適用(期首から適用)。連結財務諸表への影響はなしと記載。
  • 監査:本決算短信は公認会計士または監査法人の監査対象外(注記あり)。
  • 継続企業の前提:米国子会社の継続的損失等、重要な疑義は認められるが、手元資金確保(約2年分の運転資金相当)や施策により「重要な不確実性は認められない」と判断。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6522
企業名 アスタリスク
URL https://www.asx.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。