2025年8月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想の修正は無し。四半期累計実績は会社予想からの修正なし(差異なし)。市場予想との比較は資料上不明のため記載なし(–)。
- 業績の方向性:増収・損失縮小(売上高は前年同期比増加、営業損失・純損失はいずれも大幅縮小)。
- 注目すべき変化:資本政策により資本金・資本準備金がそれぞれ177,422千円増加(第三者割当増資など)。現金及び預金が516,884千円増加し、財務基盤が強化。
- 今後の見通し:通期予想は据え置き。第3四半期累計で売上高進捗は約59.3%と比較的順調だが、営業利益は累計で損失(▲46.7百万円)であり通期黒字達成には下期の巻き返しが必要。会社は見通し修正なしと表明。
- 投資家への示唆:売上基盤の拡大(AsReader事業の回復)と自己資本増加が目立つ一方、SI事業での採算悪化や為替損失の発生など短期リスクも存在。通期予想達成は下期の採算改善・大型商談の獲得に依存。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社アスタリスク
- 主要事業分野:AsReader(スマートフォン装着型リーダー等)事業、システムインテグレーション事業(各種業界向けシステム開発)、賃貸事業(本社兼研究所の賃貸)
- 代表者名:代表取締役執行役員社長 鈴木 規之
- 報告概要:
- 提出日:2025年7月15日
- 対象会計期間:2025年8月期 第3四半期累計(2024年9月1日~2025年5月31日)
- セグメント:
- AsReader事業:主要製品AsReaderの販売、顔認証・新技術開発等
- システムインテグレーション事業:物流・小売・医療等向けシステム開発
- 賃貸事業:本社兼研究所の賃貸
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株含む):7,796,800株(2025年5月31日)
- 期中平均株式数(四半期累計):7,364,310株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:今回「補足資料作成あり」「決算説明会は無」。
- 株主総会・IRイベント等:–(資料記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社発表の通期予想との比較・達成率)
- 売上高:第3四半期累計売上高 1,304,931千円(約1,304.9百万円)。通期予想2,200百万円に対する進捗率 約59.3%(達成中)。
- 営業利益:第3四半期累計 営業損失 △46,670千円。通期予想 営業利益50百万円に対する進捗はマイナス(現時点では未達)。
- 純利益:第3四半期累計 親会社株主に帰属する四半期純損失 △66,840千円。通期予想 当期純利益15百万円に対する進捗はマイナス(現時点では未達)。
- サプライズの要因:
- 売上はAsReader事業の回復(国内外での販売進捗)により前年同期比増加。
- 営業損失縮小は主にAsReader事業が前年の大幅損失からセグメント黒字化したことによる。
- 一方でシステムインテグレーション事業では一部案件の進捗遅延と不採算案件に対する受注損失引当金の計上により採算悪化(セグメント損失化)。
- 為替影響:当期は為替差損11,056千円が発生(前期は為替差益44,407千円)。
- 資本増強(第三者割当等)により現金預金が大幅増加(投資・資金繰り余力の確保)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っておらず、通期達成の可能性は下期のSI事業採算改善、大口案件受注の成否、為替動向に依存する。現状の累計損失を黒字転換するには下期での大幅な収益回復が必要。
財務指標
- 財務諸表 要点(当第3四半期連結会計期間末:2025年5月31日)
- 資産合計:2,888,146千円(約2,888.1百万円)
- 負債合計:1,030,768千円(約1,030.8百万円)
- 純資産合計:1,857,377千円(約1,857.4百万円)
- 自己資本比率:64.3%(安定水準。目安40%以上で安定)
- 現金及び預金:984,176千円(前期比 +516,884千円 → 資金余力の改善)
- 収益性(第3四半期累計:2024/9/1–2025/5/31)
- 売上高:1,304,931千円(前年同期比 +17.8%/増収、前年 1,107,727千円)
- 売上総利益:509,564千円(前年 316,629千円)
- 販管費:556,235千円(前年 555,589千円)
- 営業利益:△46,670千円(前年 △238,960千円、損失幅大幅縮小)
- 経常利益:△62,585千円(前年 △192,991千円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:△66,840千円(前年 △371,937千円)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):△9.08円(前年 △52.32円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:約59.3%(1,304.9 / 2,200 百万円)→ 3Q時点としては概ね順調。ただし事業特性で変動。
- 営業利益進捗率:累計は損失のため直接比較困難。通期50百万円の達成には下期での黒字化が必須。
- 純利益進捗率:累計は損失のため直接比較困難(通期15百万円目標)。
- 過去同期間との比較:前年同期は売上1,107.7百万円(今回比+17.8%)で、増収基調。進捗の「通常ペース」比較は事業特性に依存するため一概には判断できない(詳細データなし=–)。
- 財務安全性
- 自己資本比率 64.3%(安定水準)
- 負債比率(負債 / 純資産)= 1,030,768 / 1,857,377 ≒ 0.555(約55.5%、中程度)
- 流動比率(流動資産 / 流動負債)= 1,788,918 / 960,122 ≒ 1.86(約186%=良好)
- 効率性
- 減価償却費:当第3四半期累計 40,018千円(前年 48,263千円)
- 売上高営業利益率:累計はマイナス(営業損失)だが、前年より改善
- セグメント別(当第3四半期累計)
- AsReader事業:売上 1,090,591千円(前年比 +21.5%)、セグメント利益 92,299千円(前年は110,389千円の損失→黒字転換)
- システムインテグレーション事業:売上 204,885千円(前年比 +1.6%)、セグメント損失 △7,449千円(前年は3,028千円の利益→採算悪化)
- 賃貸事業:売上 9,455千円(前年比 +9.9%)、セグメント利益 1,433千円(前年比 +6.4%)
- 財務の解説:
- AsReader事業の販売回復と海外での追加納入が売上増に寄与。だが顔認証等新商品開発費や実証店舗運営費が継続発生。
- SI事業は納入進捗遅延と不採算案件の引当計上で採算を圧迫。
- 資本増強により現金預金が大幅増加し短期的な財務余力は改善。
配当
- 中間配当:0.00円(2025年8月期 第2四半期末 0.00)
- 期末配当(予想):0.00円(通期予想 0.00)→ 年間配当予想 0.00円
- 配当利回り:–(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向:–(当期予想純利益15百万円に対する配当性向の記載なし)
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:直近発表からの変更無し。自社株買い等の記載無し。
セグメント別情報
- AsReader事業:
- 売上 1,090,591千円(前年同期比 +21.5%)。セグメントで黒字(92,299千円)。国内では自販機、製造、卸売・小売、医療向けが順調。海外は一部納入遅延あり。顔認証等新製品関連コストが継続。
- システムインテグレーション事業:
- 売上 204,885千円(前年同期比 +1.6%)。セグメント損失 △7,449千円に転落。原因は進捗遅延案件と不採算案件に対する追加の受注損失引当金。
- 賃貸事業:
- 売上 9,455千円(前年同期比 +9.9%)、セグメント利益 1,433千円。入居率100%(AsTech Osaka Buildingの一部フロアを賃貸)。
- セグメント戦略:AsReaderの認知向上と既存専用機からの移行促進、新製品(顔認証・リニアモーター・AsCode・SdcO)での事業拡大を推進。SIは受注案件進捗管理と採算改善が課題。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中に「事業計画及び成長可能性に関する事項」に従い成長戦略を実行中と記載。具体的な中期数値目標・KPIの開示は本短信上では限定的(詳細は別資料と思われる=–)。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:他社データは資料に記載無し(–)。
- 市場動向:国内個人消費・インバウンド回復の下で需要は持続。ただし政策金利や米国の経済政策変動により為替等の不確実性が継続。AsReaderのスマホ装着リーダーは専用機からの移行を狙うポジショニング。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(2025年9月1日–2025年8月31日):売上高 2,200百万円(前期比 +39.4%)、営業利益 50百万円、経常利益 39百万円、親会社株主に帰属する当期純利益 15百万円(EPS 2.03円)。直近公表からの修正は無し。
- 次期予想:–(資料記載なし)
- 会社予想の前提条件:添付資料P.3に前提あり(為替等の具体条件は本文に詳細記載なし=参照要)。
- 予想の信頼性:第3四半期累計で売上は進捗しているが営業・純利益は累計損失であるため、通期黒字見込みは下期の採算回復・大口案件獲得に依存。過去の予想達成傾向の記載は無し(–)。
- リスク要因:
- 大口案件の獲得・納入遅延リスク(海外を含む)
- SI事業の不採算案件や進捗遅延
- 為替変動(為替差損発生の実績あり)
- 新製品(顔認証等)開発費の先行投資負担
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する)を第1四半期連結会計期間の期首から適用。会計方針変更による四半期連結財務諸表への影響は無しと開示。
- 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有(注記P.8参照)。
- 株主資本の変動:当期に第三者割当増資等により資本金・資本準備金が各177,422千円増加。これが現金増加の主因と推定。
- 監査:四半期連結財務諸表に対する監査法人による期中レビュー有(海南監査法人 大阪事務所)。レビューの結論に重大な留保なし。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6522 |
| 企業名 | アスタリスク |
| URL | https://www.asx.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。