2024年6月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:第3四半期累計の営業利益・経常利益・当期純利益はいずれも会社通期予想を大きく上回る水準(営業利益達成率178.1%、経常利益達成率176.9%、当期純利益達成率176.2%)。市場予想との差分は提示情報に無し。総じて「予想上振れ(会社予想に対して)」。
  • 業績の方向性:売上高は減収(4,209百万円、前年同期比△5.7%/△253百万円)だが、営業利益・経常利益・当期純利益は増益(営業利益356百万円、同+22.6%/+65百万円)。
  • 注目すべき変化:受注高が大幅増(5,280百万円、前年同期比+52.8%)、受注残高も約2倍(3,220百万円、前年同期比+109.9%)と先行きの売上源泉が積み上がっている点。分野別では「工事」「政策コンサル」「アセスメント」などで受注拡大。
  • 今後の見通し:会社は通期予想(売上5,400百万円、営業利益200百万円)を修正しておらず、Q3累計の利益が通期予想を大幅に上回る状況はあるが、同社事業の季節変動(年度末に売上計上が集中)や4〜5月の資金需要があるため引き続き慎重姿勢。通期達成の可否は受注→売上のQ4以降の取り扱いとコスト発生状況次第。
  • 投資家への示唆:売上はやや進捗遅れだが受注・受注残高が大きく積み上がっているため業績の反転余地あり。一方で売掛金・短期借入の増加で流動性の季節変動が顕在化しているため、資金繰りと受注の売上化スケジュールを注視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社 環境管理センター
    • 主要事業分野:環境計量証明事業および関連のコンサルティング、受託試験、工事、アセスメント、土壌・地下水調査、廃棄物管理等(単一報告セグメント)
    • 代表者名:代表取締役社長 水落 憲吾
    • 問合せ先:取締役(法務・財務管掌) 浜島 直人(TEL 042-673-0500)
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年4月26日(四半期決算短信)
    • 対象会計期間:2024年6月期 第3四半期連結累計(2023年7月1日〜2024年3月31日)
    • 四半期決算補足説明資料:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 単一報告セグメント:環境計量証明事業および関連業務(分野別に政策コンサル、アスベスト、受託試験、工事、アセスメント、土壌・地下水などを区分)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:4,722,305株(自己株式 452株を含む)
    • 市場時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 四半期報告書提出予定日:2024年5月15日
    • 株主総会・IRイベント:資料に記載なし(–)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社通期予想に対する第3四半期累計進捗)
    • 売上高:実績 4,209百万円、通期予想 5,400百万円 → 進捗率 77.9%(通期の通常進捗(〜Q3)83.5%と比較してやや遅れ)
    • 営業利益:実績 356百万円、通期予想 200百万円 → 進捗率 178.1%(大幅上振れ)
    • 経常利益:実績 353百万円、通期予想 200百万円 → 進捗率 176.9%(大幅上振れ)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:実績 211百万円、通期予想 120百万円 → 進捗率 175.8%(大幅上振れ)
  • サプライズの要因:
    • 受注の大幅増(特に工事分野)により将来売上の源泉が拡大している一方で、コスト管理や売上原価の低下により利益率が改善している可能性。
    • 季節性(年度末に売上計上集中)によりQ3累計で利益が偏在した点。
  • 通期への影響:
    • 通期予想は修正なし。Q3累計で利益が通期予想を超過しており、保守的な見込み(あるいはQ4での損失見込み)を反映している可能性。通期修正の有無はQ4の受注→売上化とコスト動向次第。

財務指標

  • 主要財務諸表の要点(第3四半期末:2024/3/31)
    • 総資産:6,146百万円(前期末比+903百万円)
    • 純資産:2,429百万円(前期末比+194百万円)
    • 自己資本比率:37.8%(前期末 40.7%)→ 40%未満でやや低下(目安: 40%以上が安定水準)
    • 流動資産:2,610百万円(同+1,012百万円)、固定資産:3,536百万円(同△19百万円)
    • 流動負債:2,237百万円(同+789百万円)、短期借入金:1,150百万円(同+520百万円)
  • 収益性(第3四半期累計/前年同期比較)
    • 売上高:4,209百万円(前年同期 4,462百万円、△5.7%、△253百万円)※減収
    • 売上総利益:1,189.5百万円(前年同期 1,146.8百万円、+3.7%)
    • 営業利益:356百万円(前年同期 291百万円、+22.6%、+65百万円)
    • 営業利益率:8.5%(356/4,209、改善)
    • 経常利益:353百万円(前年同期 286百万円、+23.6%、+67百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:211百万円(前年同期 158百万円、+33.9%、+53百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):44.77円(前年同期 33.43円、+33.9%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗率:77.9%(通常のQ3進捗83.5%と比較してやや遅れ)
    • 営業利益進捗率:178.1%(通期見通しを大きく上回る)
    • 純利益進捗率:175.8%(同上)
    • 過去同期間の進捗(参考):前年は売上高累計4,462百万円で通期5,343百万円に対する進捗83.5%だったが、今期は受注増の一方売上化がやや遅れている
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:37.8%(安定水準の目安40%に対しやや低め)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):2,610 / 2,237 = 約1.17(短期支払に対する最低ラインは超過しているが余裕は限定)
    • 負債の状況:短期借入金増加(630 → 1,150百万円)等により運転資金依存がやや増加
  • 効率性:
    • 総資産回転率や詳細の推移は資料に限定情報のため算出困難だが、売上減の中で利益率が改善しており収益性改善が見られる
  • セグメント別:
    • 単一報告セグメント(環境計量証明等)だが、分野別売上・受注の内訳あり(下記「セグメント別情報」参照)
  • 財務の解説:
    • 受注残高の大幅増加により今後の売上基盤は拡大。だが受取手形・売掛金の増加に伴い流動資産が増え、運転資金のため短期借入が増加しており、4〜5月の資金需要と銀行コミットメント(合計15億円)に依存している点を確認。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(2024年6月期)
    • 期末配当(予想):5.00円(2024年6月期予想)
    • 年間配当予想:5.00円(通期、修正なし)
    • 配当利回り:–(株価情報なしのため計算不可)
    • 配当性向(通期予想ベース):会社発表ベースでは明記なし。通期当期純利益予想120百万円に対する年間配当総額(予想)=期末のみ(5.00円×発行株式数)で計算可能だが資料では算出記載なし(–)。
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:直近発表に自社株買い等の記載なし

セグメント別情報(分野別)

  • 当社は単一の報告セグメントだが、分野別内訳を開示
  • 主要分野の売上(第3四半期累計:金額/前年同期比率)
    • 政策コンサル:530,358千円(530.4百万円、構成比12.6%) 前年 806.9百万円 → △34.3%(△276.6百万円)
    • アスベスト:275,049千円(275.0百万円、構成比6.5%) 前年 351.0百万円 → △21.6%
    • 受託試験:200,571千円(200.6百万円、構成比4.8%) 前年 192.2百万円 → +4.3%
    • 工事:400,301千円(400.3百万円、構成比9.5%) 前年 731.4百万円 → △45.3%
    • アセスメント:655,199千円(655.2百万円、構成比15.6%) 前年 335.2百万円 → +95.5%
    • 放射能:281,025千円(281.0百万円、構成比6.7%) 前年 141.4百万円 → +98.8%
    • 土壌・地下水:679,864千円(679.9百万円、構成比16.2%) 前年 686.0百万円 → △0.9%
    • 施設事業場:398,955千円(399.0百万円、構成比9.5%) 前年 346.3百万円 → +15.2%
  • 受注高(分野別)では「工事」の受注が前年から大幅増(1,718.6百万円、前年378.8百万円、+353.7%)しており、受注残高にも大きく寄与(工事の受注残 1,419.1百万円)。
  • 解説:一部分野で売上が減少しているが、受注ベースでは工事等の大型受注が積み上がっているため将来の売上増加期待がある。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:今期は中期計画最終年度。重点施策は①成長分野の拡大、②基盤分野の強化、③新規事業推進、④働き方改革・人財活用、⑤社会貢献。
  • 進捗評価:受注拡大(特に工事分野)・受注残高増は「成長分野の拡大」には整合する。ただし通期売上の進捗はやや遅れているため、最終年度目標の達成可否はQ4の売上化が鍵。
  • KPI達成状況:明示的なKPIは資料に無いため評価不能(–)。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:資料に比較情報無し(–)。
  • 市場動向:脱炭素・カーボンニュートラル関連分野でのニーズ増を背景に、コンサル・設備工事・省エネ支援等への対応を進めている旨を開示。海外景気・金融引き締め等のマクロリスクにも言及。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(2023/7/1〜2024/6/30):売上高 5,400百万円(前期比+1.1%)、営業利益 200百万円(同+277.6%)、経常利益 200百万円、当期純利益 120百万円、1株当たり当期純利益 25.41円
    • 予想修正:第3四半期発表時点で修正なし
    • 会社予想の前提条件:詳細は添付資料(四半期決算短信の該当記載参照)に記載とのこと
  • 予想の信頼性:過去の予想達成傾向は資料に記載なし。今回の特徴としてQ3累計の利益が通期予想を上回っているため、会社が保守的見積もりを維持している可能性あり。
  • リスク要因:
    • 季節変動(年度末に売上集中)による利益・資金変動
    • 受注→売上化スケジュールの遅延
    • 売掛金増加と短期借入依存での資金繰りリスク
    • マクロ要因(国内外景気動向、金融市況、物価・資材価格変動等)

重要な注記

  • 会計方針変更:無し
  • 重要な子会社の異動:無し
  • 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士等の四半期レビューの対象外
  • その他重要事項:特記事項無し

(注記)

  • 不明な項目は「–」で記載しています。
  • 数値は原資料の表示単位(百万円または千円)に基づき要点を百万円単位で記載しました。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4657
企業名 環境管理センター
URL http://www.kankyo-kanri.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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