2025年1月期 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 売上は増収も、円安・原材料高の影響で売上総利益率が低下し、販管費増で営業利益は減少。中期経営計画に対して売上高が未達だが営業利益は目標を達成。第3四半期は残暑による夏物不足で特に苦戦した点を説明。
- 業績ハイライト: 売上高 62,004百万円(前年同期比 +3.0%:良い)/営業利益 1,029百万円(前年同期比 -42.7%:悪い)/当期純利益 1,289百万円(前年同期比 -37.5%:悪い)。売上は卸売・小売とも増加するも、採算性が悪化。
- 戦略の方向性: アパレル卸売で専門店・メンズ拡大、ライフスタイル卸売・EC強化による増収基盤構築。小売では値下げロス抑制と夏物拡充で粗利率改善を図る。配当方針を強化しDOE目標2.5%(2028/1期まで)へ段階的増配。
- 注目材料: 配当方針変更(1株当たり46円予想、16円増配見込み)とDOE引上げ目標。投資有価証券売却益の計上が当期純利益を押し上げた点。
- 一言評価: 売上成長は確認できるが、原価上昇・為替の影響で採算悪化。配当強化は株主還元上のポジティブ材料。
基本情報
- 企業概要: クロスプラス株式会社(証券コード:3320)/主要事業:衣料品・ライフスタイル雑貨の企画・製造・卸売および店舗・EC等での小売(企画〜生産〜物流〜販売を一貫で実施)/代表者名:山本 大寛
- 説明会情報: 開示資料は「2025年1月期 決算説明会資料」(決算期表示あり)。開催日時・形式・参加対象:–(資料に明示なし)
- 説明者: –(資料に特定の発表者名・役職記載なし)。発言概要は上記の決算総括(増収だが採算悪化、配当方針強化等)。
- セグメント:
- アパレル卸売(衣料品中心、専門店・量販向け等)
- ライフスタイル卸売(雑貨・ヘルスケア・ビューティー等、ドラッグストア等へ供給)
- 小売(店舗等:量販・百貨店インショップ・自社EC・他社モール)
- その他・連結調整
業績サマリー
- 主要指標:
- 売上高:62,004百万円、前年同期比 +3.0%(増収:良い)
- 営業利益:1,029百万円、前年同期比 -42.7%(減益:悪い)/営業利益率:約1.66%(目安:低い)
- 経常利益:1,275百万円、前年同期比 -35.4%(減益:悪い)
- 当期純利益:1,289百万円、前年同期比 -37.5%(減益だが特別利益計上:留意)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に記載なし)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(対2/14発表予想)
- 売上高:実績62,004/予想61,950 → 達成率 約100.1%(ほぼ予想通り)
- 営業利益:実績1,029/予想880 → 達成率 約117%(上振れ)
- 当期純利益:実績1,289/予想1,210 → 達成率 約106.5%(上振れ)
- サプライズ:営業利益・当期純利益とも会社予想を上回る着地(営業利益は予想より好転)。
- 進捗状況:
- 通期は既に確定(上記が通期実績)。中期経営計画に対する売上高は未達(経営陣コメント)。営業利益は計画達成との記載あり(ただし中期目標の具体数値は資料中に明記なし)。
- 過去同時期比較:売上は微増だが営業利益は大幅減。前年同期との進捗比較では利益面の悪化が顕著。
- セグメント別状況(単位:百万円/前年差・前年比を明記)
- 卸売 計:売上 49,310(前期48,562 → +748、+1.5%/資料は前年比111.5%と表記=注意:構成内訳での増加要因あり)※良
- 衣料品:46,493(前期46,979 → ▲486、-1.0%)※悪(残暑・夏物供給不足が原因)
- ライフスタイル:2,817(前期1,583 → +1,234、+177.9%)※良(拡大)
- 小売 計:売上 12,234(前期10,791 → +1,443、+13.4%)※良
- 店舗等:9,441(前期8,430 → +1,011、+12.0%)※良(新業態「ジョインパーク」など)
- EC:2,794(前期2,361 → +432、+18.3%)※良(外部モールでfor/c等伸長)
- その他・連結調整:458(前期836 → ▲378、-45.2%)※悪
業績の背景分析
- 業績概要: 卸売・小売とも売上は伸長。だが、売上総利益は円安や原材料高の影響で仕入原価が上昇し、価格転嫁が十分に進まなかったため減少。販管費は人件費・物流費等が増加し、営業利益は減少。
- 増減要因:
- 増収要因:卸売(ライフスタイル拡充、グループ会社の取り込み)・小売(店舗新設、EC強化)で売上増。
- 減収要因:衣料品の一部(残暑による夏物不足)が減収。
- 増益/減益要因:売上総利益低下(価格転嫁不足、円安・材料費高)および販管費(人件費・物流費・販売手数料)の増加で営業利益大幅減。
- 特別要因:投資有価証券売却益を特別利益に計上し当期純利益に寄与。
- 競争環境: 大手量販店・専門店・ECとの競合環境下で、ライフスタイル商品やEC専用ブランド強化により差別化を図るが、詳細な市場シェア比較は資料に記載なし。
- リスク要因: 為替(円安による仕入原価上昇)、原材料価格、季節性(残暑等による販売ずれ)、物流コスト・人件費上昇、価格転嫁の難しさ、在庫・値下げリスク。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 卸売:専門店・メンズ領域拡大、ライフスタイル商材の強化
- 小売:自社運営の売場拡大(価格決定権の獲得)、EC強化(自社・他モール)
- 株主還元:配当重視でDOE目標の段階的引上げ
- 進行中の施策: 夏物商品の拡充、EC向けブランド(for/c)や機能性素材ブランド(CROSS FUNCTION)の展開、雑貨ショップ「LE SOUK HOLIDAY」等の店舗展開。
- セグメント別施策:
- 卸売:夏物商品の強化、メンズ・専門店向け提案力の強化
- 小売:値下げロス抑制施策、外部モール販路拡大
- ライフスタイル:ドラッグストア・コンビニ等新規チャネル拡大
- 新たな取り組み: サステナブル素材の利用拡大(全商品の6%に、前年比124%)、リサイクルステーション設置、地域・福祉連携施策、人事施策(男性育休促進、勤務時間柔軟化)。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年1月期計画、単位:百万円)
- 売上高:64,000(前期比 +3.2%:良い)
- 売上総利益:17,000(前期比 +4.2%:良い)/売上総利益率 26.6%(+0.3pt想定)
- 販管費:15,800(前期比 +3.4%:悪化要因)
- 営業利益:1,200(前期比 +16.6%:改善見込み)
- 経常利益:1,400(前期比 +9.8%)
- 当期純利益:1,200(前期比 -6.9%/資料で93.1%と表示)
- 予想の前提条件: 卸売で夏物拡充、小売で値下げロス抑制による粗利改善、ただし賃上げや物流費上昇を考慮した販管費増を織り込む。為替前提は資料で明示なし(為替動向は業績に重要な影響)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 売上面のチャネル拡大(専門店・メンズ・ライフスタイル・EC)により増収を見込む一方、販管費増を織り込む保守的要素あり。経営陣は通期増収増益を想定(営業利益は改善見込み)。
- 予想修正: 通期予想の修正有無:今回の発表で2026年計画が提示(2025年実績との比較)。当期(2025年)に対する修正はなし(実績は会社予想を上回り着地)。
- 中長期計画: 中計最終年度は2028/1期。DOE2.5%目標(株主還元強化)など中長期で株主還元を強化する方針。中期数値進捗の詳細は資料に限定的。
- 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向についての明確な記載なし。為替・素材価格の影響が大きく、外的要因次第で変動しやすい。
- マクロ経済の影響: 為替(円安で仕入コスト上昇)、原材料価格、賃金・物流コスト、消費者需要・季節要因が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 基本方針を変更し株主還元を強化。中計(2028/1期)最終年度までにDOE 2.5%を目標に段階的増配。
- 配当実績:
- 2025年1月期(予想):配当金 46円/株(期末含む、16円増配の見込み)※増配:良い
- 過去推移(資料グラフ):配当推移は増加傾向。DOE向上を明示。
- 配当利回り・配当性向:具体的数値は資料に記載なし(配当性向等は–)。
- 特別配当: なし(資料に記載なし)
製品やサービス
- 製品: 主要ブランドに機能性素材ブランド「CROSS FUNCTION」、サステナブルブランド「for/c」、季節雑貨ブランド「LE SOUK HOLIDAY」、および既存ブランド(DECOY等)。夏物・防寒アイテムなど季節品を展開。
- サービス: 自社EC(CROSS PLUS ONLINE)、他社モールでの販売、店舗運営(インショップ、量販店ブランドコーナー等)。
- 協業・提携: グループ会社((株)アイエスリンク、(株)サードオフィス等)を活用した生産・物流体制、外部モールとの連携強化。詳細な新提携は資料に限定的。
- 成長ドライバー: ライフスタイル商品の拡充、ECチャネル拡大、専門店・メンズ領域の強化、サステナブル素材利用の拡大。
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢: 売上拡大と株主還元強化を重視しつつ、コスト高への対応(価格転嫁の難しさ)と在庫/販売調整に注力する姿勢が示唆される。
- 未回答事項: 為替前提、具体的な中計数値(売上・利益の目標値詳細)、EPSや株主還元の具体的時期配分等は明確化されていない → 重要。
- ポジティブ要因:
- 売上は増加(卸売・小売・ECで伸長)
- ライフスタイル・ECの拡大が成長ドライバー
- 配当方針の強化(46円予想、DOE目標掲示)は株主還元重視の明確化
- グループ会社の取り込みで販路・商品拡充効果
- ネガティブ要因:
- 円安・原材料高で売上総利益率が低下(価格転嫁が進まず)
- 人件費・物流費増で販管費上昇、営業利益大幅減
- 季節需給の変動(残暑等)で販売タイミングが不安定
- 不確実性:
- 為替・原材料価格の動向に強く依存
- 価格転嫁の可否と消費者反応(値上げ耐性)
- マルチチャネル戦略の実行力(EC・小売の効率化)
- 注目すべきカタリスト:
- 2026年1月期の通期予想の達成度(特に粗利率改善と販管費抑制)
- DOE目標に向けた配当実績・方針の具現化
- 為替動向および原材料価格の安定化
- 新ブランド・新業態(LE SOUK HOLIDAY 等)の展開効果
重要な注記
- リスク要因(資料記載の主なポイント): 為替変動、原材料・物流費上昇、季節要因、販売不振時の在庫リスク等。
- その他: IR連絡先:クロスプラス株式会社 経営企画部(TEL:052-532-2211/e-mail:ir-info@crossplus.co.jp)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3320 |
| 企業名 | クロスプラス |
| URL | http://www.crossplus.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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