2025年9月期 決算説明資料(事業計画及び成長可能性に関する事項)
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: マンガアプリ「マンガBANG!」の収益性改善を優先(広告宣伝費の大幅削減、アプリ外課金導入、UI/UX改善、オリジナル作品強化)。一方で複数の新規サービスは「選択と集中」を行い、成長見込める領域には先行投資を継続する方針(ITソリューション、越境EC等)。
- 業績ハイライト: 通期売上高2,843百万円(前年同期比▲20.7%:悪い)、営業損失は▲361百万円(前年▲400→改善 +39百万円:良い)が継続。広告宣伝費大幅削減でMAUはほぼ維持、広告ARPUは下期以降改善。
- 戦略の方向性: マンガBANG!でのアプリ外課金の本格導入、広告枠拡充・UI/UX強化によるLTV向上、オリジナル作品によるIP創出、並びにITソリューション(SES等)と越境EC(Fandom Tokyo)で売上多様化を図る。
- 注目材料: ・広告宣伝費削減(25.9期で426百万円削減)で費用効率改善 ・25年7月の広告枠追加で広告ARPU改善の兆し(第4Qで広告ARPU +16.8%) ・アプリ外課金導入想定(法規対応による効果見込み) ・越境ECは月間売上10百万円超まで拡大中(成長観測) ・オンライン診療サービスは当初計画困難のため2025年11月終了予定。
- 一言評価: 収益性改善に向けた施策は進行中だが、依然として赤字継続。短期は「費用効率化による改善」、中長期は「オリジナルIPと新事業の立ち上げ成否」が鍵。
基本情報
- 企業概要: 株式会社Amazia(証券コード: 4424)
- 主要事業分野: マンガアプリ(マンガBANG! 等)の企画・運営、マンガ制作(商業・オリジナル・WEBTOON)、越境EC(Fandom Tokyo)、SES事業、SEOメディア(LogsFix)、ポイ活アプリ(PetWalk)、オンライン診療支援等。
- 代表者名: 代表取締役社長 佐久間 亮輔
- 説明会情報: 開示資料日 2025年11月13日。説明会形式/参加対象は資料に明記なし(–)。
- 説明者: 発表資料ベースの主説明者は代表取締役社長(資料内容の要旨:上記経営メッセージ)。詳細な発言記録は資料に記載なし。
- 報告期間: 対象会計期間 2025年9月期(通期、連結)。
- 配当支払開始予定日: –(資料に記載なし)
- セグメント: 2セグメント(名称・概要)
- エンターテイメント(旧「マンガアプリ」):マンガBANG!、マンガBANGブックス、マンガBANGコミックス、MANGA BANG!(海外)、マンガトート、越境EC(Fandom Tokyo)など。主に広告+課金でマネタイズ。
- ITソリューション:SES、ポイ活アプリ(PetWalk)、SEOメディア(LogsFix)等。BtoB案件・自社サービスで拡大中。
業績サマリー
- 主要指標(単位:百万円、前年同期比%)
- 売上高: 2,843(前年3,586 → ▲743、▲20.7%)(悪い)
- 営業利益: ▲361(前年▲400 → 改善 +39、改善約+9.8%)営業利益率 -12.7%(改善傾向だがマイナス:悪い→改善は良い)
- 経常利益: ▲357(前年▲403 → 改善 +45、改善約+11.2%)(良い)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: ▲372(前年▲589 → 改善 +217、改善約+36.8%)(良い)
- 1株当たり利益(EPS): ▲56.60円(前年▲89.62円 → 改善約+36.9%)(良い)
- 売上総利益: 575(前年963 → ▲387、▲40.2%)(悪い)
- 会社予想との比較(25.9期計画 vs 実績)
- 売上高計画 3,050 → 実績 2,843:達成率 93.2%(未達:悪い)
- 営業利益計画 ▲425 → 実績 ▲361:計画比では「損失幅縮小」で「上振れ着地」(改善 +64百万円、良い)
- サプライズの有無: 売上は計画未達だが、広告宣伝費削減等で営業損失は計画を上回って改善(部分的サプライズ:営業面はポジティブ)。
- 進捗状況
- 通期決算(25.9期)報告のため進捗率は完了(実績=100%)。
- 過去同時期との進捗比較: 売上は前年の高水準から減少傾向だが、広告宣伝費削減で営業損失は縮小。第2Qを底に回復基調、第3Q比で売上+13.4%(当3Q比89百万円増)等の四半期改善あり。
- セグメント別状況(25.9期)
- エンターテイメント(売上): 2,792百万円(売上構成比 98.2%)、前年比▲22.1%(減収、主因:MAU減少と課金/広告一部未達)
- ITソリューション(売上): 50百万円(売上構成比 1.8%)、前年0→+50百万円(+9,132.3% 表示は小基数効果)(成長初期段階)
- 収益貢献度: エンタメが主力で、ITは先行投資段階。マンガ制作(高利益率)売上増が利益改善に寄与。
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス:
- 広告宣伝費を426百万円(56.2%)削減した結果、MAUは概ね維持しつつ売上は減少。広告収益単価(ARPU)は下落傾向だが、広告枠追加で第4Qに改善。
- マンガ制作(自社作品)の上代取扱高は前期比+54.8%と拡大。越境EC(Fandom Tokyo)は月間売上10百万円超に成長。ITソリューション(SES)は人員増で単月黒字レベルに到達。
- 増減要因:
- 減収要因: 広告宣伝費削減による新規ユーザー取り込み抑制でMAU減少(売上減)。課金ARPUは一部機能導入遅延や新作不足で低調。
- 増益/減益要因: 広告宣伝費削減が費用面で大きく効き営業損失を縮小。一方でマンガ制作・越境EC・ITソリューションへの先行投資で費用増(IT先行投資で25年通期に営業損失45百万円発生)。
- 競争環境: 電子書籍市場は拡大だが成長率は鈍化(資料:2024年度市場6,703億円、成長鈍化)。市場はWeb電子書籍、出版社系アプリ、プラットフォーム型で棲み分け。複数アプリ併用が進む中、差別化はコンテンツ幅/IP力/広告・課金の最適化が鍵。Amaziaの強みは出版社との関係・アプリ開発力・ライトユーザー基盤。
- リスク要因: 海賊版・著作権侵害、プラットフォーム運営者(Apple/Google)方針変化(手数料/ATT等)、為替(広告収益の約半分が米ドル建て)、競争激化によるユーザー獲得コスト上昇、越境ECの関税・物流・規制リスク。
戦略と施策
- 現在の戦略(25→26期)
- マンガBANG!の利益化:アプリ外課金導入(法制度の影響を受けて導入予定)、広告宣伝費のコントロール、UI/UX改善、機能追加でLTV向上、オリジナル作品強化によるIP展開。
- 新規事業の選択と集中:複数立上げのうち非採算・非継続領域を整理し、SESや越境EC等成長見込める領域へ先行投資継続。
- 進行中の施策・進捗
- 広告宣伝費削減(426百万円)で費用効率化。結果、セグメント利益は改善。
- 25年7月:新アイテム導入・広告枠追加 → 1日当たり広告収益5〜7%改善(第4Qでは更に改善)。
- マンガ制作:連載作品数を維持しつつ、評価の早期化でヒット作品比率向上。既存刊の継続的売上で上代取扱高が拡大。
- ITソリューション(SES):25年9月期中に事業部ベースで黒字化(共通費配賦前)を達成。SEOメディアやポイ活はテスト段階。
- 越境EC(Fandom Tokyo):2025年2月リリース、北米等で月間売上10百万円超に成長。
- オンライン診療サービス:当初計画のマーケ施策で拡大困難と判断、2025年11月サービス終了予定。
- セグメント別施策:
- エンターテイメント: 広告枠拡充、アプリ外課金、UI/UX改善、オリジナル制作強化、IP展開(アニメ化等)。
- ITソリューション: SESの人員拡大と高単価受注強化、SEOメディアはパートナー提携でPV拡大→収益化を目指す。
- 新たな取り組み: アプリ外課金(スマホソフトウェア競争促進法関連の対応)導入予定、Fandom Tokyoの積極運用、ポイ活アプリPetWalkの市場反応確認。
将来予測と見通し
- 次期(2026年9月期)業績予想(計画)
- 売上高: 3,076百万円(25実績2,843 → +233、+8.2%)(良い)
- 営業利益: ▲131百万円(25実績▲361 → 改善 +230)(改善予想:良い)
- 経常利益: ▲137百万円、親会社株主に帰属する当期純利益: ▲146百万円(いずれも赤字見込みだが改善)。
- 予想の前提条件(資料記載)
- MAUは25.9期下期と同水準で推移(保守的前提)
- 広告ARPUは25.9期4Qの水準から保守係数を乗じた値で推移想定(広告枠の寄与を織り込む)
- 課金ARPUは25.9期水準から保守的に推移想定
- マンガ制作は常時55本程度、制作費を増加(+20M)して将来の収益基盤構築
- 予想修正: 通期(25.9期)は確定数値の報告。26.9期は計画提示(修正はなし、初期計画提示)。
- 中長期計画: 会社は「著しく外部環境が変化するため現時点で中期経営計画を公表しない」と明示。従って中期目標は未提示。
- 予想の信頼性: 過去の変動(広告市況・ARPUの変動、制作ヒット依存度)を考慮し、会社は保守的前提を置いている旨を表明。過去は広告市況や新規施策の遅延で計画未達の時期あり。
- マクロ影響: 広告市況(景気、マーケティング需要)、為替(米ドル建ての広告収入が約半分)、プラットフォーム政策(手数料、ATT等)、国際的な越境ECの規制/関税が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料に明確な配当方針のアップデートは記載なし(–)。
- 配当実績: 中間配当・期末配当・年間配当の記載なし(–)。
- 特別配当: なし(資料に記載なし)。
- その他株主還元: 自社株買い等の記載なし(–)。
製品やサービス
- 主要製品/サービス:
- マンガBANG!(国内):フリーミアムモデル(広告+課金)、累計DL数3,400万超。主要収益源。
- マンガBANGブックス、マンガBANGコミックス:自社レーベル・アプリ内/外販プロモーションで収益化、ドラマ化実績あり。
- MANGA BANG!(海外)/マンガトート(女性向けアプリ)等。
- マンガ制作(自社/受注、WEBTOON含む、子会社WithLinksが制作)—上代取扱高増加で寄与。
- 越境EC「Fandom Tokyo」:キャラグッズ等の越境販売、北米・欧州で拡大(25年2月開始、月間売上10百万円超)。
- ITソリューション:SES(人材拡充で高単価案件獲得)、SEOメディア(LogsFix)、ポイ活アプリ(PetWalk)。
- オンライン診療支援(ウィズマイメディカル): リリースするも拡大困難で終了予定(2025年11月)。
- 協業・提携: 出版社各社(集英社、講談社、KADOKAWA等)と強固な関係。IP展開で外部企業(エブリスタ、エイベックス・ピクチャーズ、MIXI等)と協業推進。ランク王社等との業務提携でSEO/メディア推進。
- 成長ドライバー: アプリ外課金導入、広告ARPUの回復・拡充、オリジナル作品からのIP化(アニメ・映像化等)、越境EC拡大、SESの収益化。
Q&Aハイライト
- 資料にQ&Aの全文は掲載なし。説明会のQ&Aセッション詳細は提供情報に含まれていないため記載なし(–)。
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 費用効率を重視しつつ、収益多様化のための選択と集中を行う方針。新規事業は検証・取捨選択を強調。
- ポジティブ要因:
- 広告宣伝費の大幅削減で費用効率改善(営業損失縮小)。
- 広告枠追加・新アイテムで広告ARPU改善の兆し。第4Qで広告ARPU +16.8%。
- マンガ制作の上代取扱高が大幅増(+54.8%)で高利益率売上の拡大。
- 越境ECやSESなどで売上ポートフォリオの多様化が進展。
- ネガティブ要因:
- 売上高は大幅減(▲20.7%)、依然赤字(営業損失)を計上。
- 多くの新規事業はまだ初期段階で採算化に時間を要する可能性。
- 広告収益は広告市況やプラットフォーム方針の影響を受けやすい(外的リスク)。
- 不確実性:
- アプリ外課金導入効果(ユーザー行動/決済率の変化)およびプラットフォームとの関係変化の影響。
- オリジナル作品のヒット確率(IP化の成否)に収益の大きさが依存する点。
- 為替変動(広告収入のドル比率が高い)や越境ECの規制/物流リスク。
- 注目すべきカタリスト:
- アプリ外課金の導入とその利用率・手数料削減効果(会社は26.9期で30M程度の効果見込み)。
- UI/UX改善や新機能リリースのタイミング(LTV向上の成否)。
- マンガ作品のヒット→版権/映像化等のIP展開決定(売上・利益に直結)。
- 越境ECの拡大(国別の拡販)とSESの黒字化持続。
重要な注記
- 会計方針: 資料中に特段の会計方針変更の記載なし。連結範囲は25.9期から連結ベース(第15期第4Q以降連結財務を作成)となっている点に留意。
- リスク要因: 資料に記載の主なリスクは「知的財産権侵害(海賊版)」「プラットフォーム運営事業者の動向」「競合他社の影響」「マンガアプリ事業の特性」「為替リスク」等。各リスクの発生可能性と対応方針を明記。
- その他: 次回の「事業計画及び成長可能性に関する事項」の開示予定は2026年11月(資料注記)。
(備考)不明な項目は「–」で表記しています。本まとめは提示資料の内容に基づく整理であり、投資助言を目的とするものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4424 |
| 企業名 | Amazia |
| URL | https://amazia.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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