2026年5月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に修正はなし(据え置き)。四半期単体では営業利益が大幅減(前年同期比△76.6%)と進捗が遅れているため、短期的には想定より弱めの着地だが、会社は下期のコストコントロール等で通期達成は可能と表明(結論:ほぼ会社見通し通りだが営業利益進捗は不十分)。
  • 業績の方向性:売上高は増収(1,678百万円、前年同期比+6.7%)、営業利益は大幅減益(39百万円、前年同期比△76.6%)、経常利益は黒字転換(10百万円、前年は△64百万円)、親会社株主帰属四半期純損失は縮小(△24百万円、前年同期は△222百万円)。
  • 注目すべき変化:セグメント区分を見直し(メディア/Gホールディングス/新規事業の3区分へ)。メディア事業は売上減(1,473百万円、前年同期比△6.1%)で安定的なキャッシュ創出を維持する一方、Gホールディングス事業が新たに計上(売上201百万円、セグメント損失73百万円)。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上7,890百万円、営業利益780百万円、親会社帰属当期純利益430百万円)は据え置き。Q1進捗は売上約21.3%、営業利益約5.0%と低めのため、下期での収益回復・コストコントロールが鍵。
  • 投資家への示唆:資本構成は非常に健全(自己資本比率86.1%)で財務余力は大きい。短期的にはメディアの広告市況とGホールディングスの新作収益化進捗に注目。会社の言及どおり下期でのコスト削減と新規事業改善が達成できるかが通期達成の最重要点。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社Gunosy
    • 主要事業分野:ニュース配信・メディア運営(「グノシー」「auサービスToday」等)、ゲームパブリッシング(Gホールディングス)、新規事業(ゲームエイトのStore & Commerce、IR Hub等)、投資(slice Small Finance Bank等)
    • 代表者名:代表取締役社長 西尾 健太郎
    • 問合せ先責任者:取締役 最高財務責任者 岩瀬 辰幸(TEL:(03)5953-8030)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月15日
    • 対象会計期間:2026年5月期 第1四半期(2025年6月1日〜2025年8月31日、四半期)
    • 決算説明資料作成の有無:有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • メディア事業:グノシー等の広告収益を軸とする安定的キャッシュ創出事業
    • Gホールディングス事業:アニメ・漫画IPを活用したソーシャルゲームのパブリッシング等
    • 新規事業:ゲームエイトのSC事業、IR Hub等の成長分野
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):24,237,774株(2026年5月期1Q)
    • 期末自己株式数:345,445株(2026年5月期1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):23,954,702株(2026年5月期1Q)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:今回(第1四半期)を実施済み
    • 株主総会:–(期日未記載、通期決算時に記載される想定)
    • IRイベント:決算説明資料あり。決算説明会は無し。

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は通期のみ。四半期の会社予想は未提示)
    • 売上高:1,678百万円(前年同期比+6.7%)。通期予想7,890百万円に対する進捗率:約21.3%(良し目安:四半期均等25%と比較するとやや未達)
    • 営業利益:39百万円(前年同期比△76.6%)。通期予想780百万円に対する進捗率:約5.0%(進捗遅れ、赤信号)
    • 純利益(親会社株主帰属):△24百万円(前年同期△222百万円)。通期目標430百万円に対する進捗率:-5.6%(赤字なので計算上マイナス)
  • サプライズの要因:
    • 売上は増加したが、販管費の増加等により営業利益が大幅に減少(販売費及び一般管理費:735百万円→増加)。Gホールディングス事業立ち上げや新規タイトル準備で開発・プロモーション等の先行投資が増えたことが影響。
    • 為替差損38百万円が営業外費用に計上され、経常利益・税引前利益にも影響(前年は持分法損失等の特殊要因があり比較差はある)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期見通しを修正せず、「下期のコストコントロールと新規事業の収支改善」で通期計画は達成可能な範囲と説明。Q1の営業利益進捗が低い点はリスクだが、財務余力は十分(自己資本比率高く借入は縮小)で下期対応余地はある。

財務指標

  • 財務諸表要点(単位:百万円)
    • 売上高(Q1):1,678(+6.7% YoY)
    • 売上原価:902(前期840)
    • 販管費:735(前期562、増加)
    • 営業利益:39(△76.6% YoY)
    • 経常利益:10(前期△64 → 黒字転換)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△24(前年△222)
    • 総資産:12,317(前連結年度末13,222、△905)
    • 純資産:10,708(前連結年度末11,283、△574)
    • 自己資本比率:86.1%(安定水準、目安40%以上で良好)
    • 現金及び預金:4,739(前期比△629)
    • 投資有価証券:5,032(ほぼ横ばい)
  • 収益性(四半期数値→前年同期比を明示)
    • 売上高:1,678百万円(+6.7% / 前年同期比+105百万円)
    • 営業利益:39百万円(△76.6% / 前年同期差△131百万円)
    • 経常利益:10百万円(前年同期は△64百万円→改善+74百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:△24百万円(前年同期△222百万円→改善+198百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):△1.04円(前年同期△9.27円)
  • 進捗率分析(通期予想比)
    • 売上高進捗率:約21.3%(1,678 / 7,890)→ 四半期均等25%にはやや不足
    • 営業利益進捗率:約5.0%(39 / 780)→ 大きく遅れ
    • 純利益進捗率:-5.6%(△24 / 430)→ マイナス(赤字)で未達
    • 過去同期間との比較:前年Q1は営業利益170百万円と好調だったため、今期の営業利益落ち込みは目立つ
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:86.1%(非常に高く安定)
    • 負債比率:負債合計1,608百万円に対し純資産10,708百万円で低水準(借入金減少・長期借入金ほぼゼロ)
    • 流動比率:(流動資産6,299 / 流動負債1,445)≈435%(高く良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(Q1):39 / 1,678 ≈ 2.3%(前年は約10.8% → 大幅悪化)
    • 総資産回転率(Q1・年率換算等は資料外のため簡易評価):資産は減少しているが売上成長は限定的
  • セグメント別(Q1当期)
    • メディア事業:売上1,473百万円(前年同期比△6.1%)、セグメント利益327百万円(前年同期比△10.0%)
    • Gホールディングス事業:売上201百万円(新計上)、セグメント損失73百万円(主に新作リリース準備等の先行費用)
    • 新規事業:売上3百万円(前年同期比△21.6%)、セグメント損失54百万円(前年60)
    • セグメント調整(全社費用等):△160百万円
  • 財務の解説:
    • 営業利益悪化の主因は販管費の増加(新規タイトル/プロモ費用、全社費用配賦)および一部営業外費用(為替差損)による影響。資産は主に現金減少(事業投資・運転資金)と投資有価証券は横ばいで、自己資本は高位を維持。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(予定・2026年5月期)
    • 期末配当(予想):18.30円
    • 年間配当予想:18.30円(2026年5月期予想、前回予想から変更なし)
    • 配当利回り:–(株価未提示のため算出不可)
    • 配当性向(通期予想ベース):配当性向 = 配当総額 / 当期純利益 → 個別算出不可(ただし通期純利益予想430百万円に対する配当は妥当圏内)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載は無し(自己株式の保有はあるが新規の開示なし)

セグメント別情報

  • メディア事業:
    • 売上1,473百万円(前年同期比△6.1%)、セグメント利益327百万円(前年同期比△10.0%)
    • 備考:広告宣伝投資を抑制しつつユーザー数は安定。安定的なキャッシュ創出が期待されるが売上は一時的に弱含み。
  • Gホールディングス事業:
    • 売上201百万円、セグメント損失73百万円
    • 備考:「おそ松さん六喜六憂ドタバタバトル」等のリリース、今後の複数タイトル準備に伴い先行費用が発生。PMIを進めつつ収益性管理が課題。
  • 新規事業:
    • 売上3百万円(△21.6%)、セグメント損失54百万円(前年△60)
    • 備考:SC事業は法整備(スマホソフトウェア競争促進法)を見据えタイトル獲得を推進。IR Hubは英文開示需要を取り込むための体制強化・機能改善を実施。
  • セグメント戦略総括:
    • 2026年5月期より「キャッシュ創出力」と「成長性」を基軸にセグメント区分を変更。安定収益のメディア、成長投資のGホールディングス・新規事業で役割分担。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内での具体的数値目標は明示されていないが、セグメント再編はポートフォリオ最適化を狙ったもの。
  • 進捗状況:メディア事業は安定化を示す一方、Gホールディングスは収益化段階に移行中で、のれん償却(Q1のれん償却25百万円)等が発生。投資先(slice SFB)のAUM・預金が高成長であり、中長期のオプション価値は高い。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内インターネット広告市場は拡大傾向だが、動画・ソーシャルなどへの需要シフトが進行。ゲーム市場はモバイル中心で利用者嗜好が多様化。
  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料無し。総括として、同社はメディアで安定的収益を持ち、ゲーム・新規分野で成長投資を進めるポートフォリオ型の事業構成。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年5月期)予想:売上高7,890百万円(+29.4%)、営業利益780百万円(+35.5%)、経常利益770百万円(+136.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益430百万円(+444.3%)、1株当たり当期純利益18.04円
    • 予想修正:直近公表の業績予想から修正なし
    • 会社の前提:下期のコストコントロール・新規事業の収支改善を織り込んでいる(為替・広告市況等の前提は添付資料参照)
  • 予想の信頼性:Q1の営業利益進捗が低いため、下期の改善が確実に実行されるかが信頼性のポイント。財務余力はあるが実行力と市場環境の改善が必要。
  • 主なリスク要因:
    • 広告市場の減速や広告単価の変動
    • ゲームタイトルの収益化遅延や期待未達
    • 為替変動(Q1で為替差損計上)
    • 新規事業の採算化遅延や規制変化

重要な注記

  • 会計方針の変更:該当なし
  • セグメントの変更:当期より報告セグメントを従来の「メディア事業のみ」から「メディア/Gホールディングス/新規事業」の3区分に変更(前期比較数値は遡及再表示済)
  • のれん償却:当第1四半期ののれん償却額25百万円を計上
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(四半期CFは未提示)

(注記)

  • 不明項目・資料未記載の数値は「–」としました。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6047
企業名 Gunosy
URL https://gunosy.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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