2024年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の期中予想(2024年3月期の事前公表)や市場コンセンサスの提示がないため直接比較は不可。ただし、通期業績は増収増益で着地(上振れの明示は不可)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高73,746百万円:前期比+3.3%、営業利益1,074百万円:同+15.7%、親会社株主に帰属する当期純利益718百万円:同+19.8%)。
  • 注目すべき変化:EC(自社EC「スギカウ」)の成長が顕著で、EC売上は前年比2.1倍、登録ユーザー数+40%。セグメントではルート事業が主力で売上の約91%を占める(ルート事業67,362百万円、直需事業6,383百万円)。
  • 今後の見通し:2025年3月期予想は売上78,000百万円(+5.8%)、営業利益985百万円(△8.3%)と「売上増だが利益は保守的見通し」。会社は地政学リスクや原料・エネルギー価格上昇等の不確実性を理由に慎重な利益見通しを提示。
  • 投資家への示唆:売上・利益とも堅調な一方で営業キャッシュフローの減少(前期1,412→当期633百万円)や自己資本比率29.4%など構造的な安全性指標は改善余地あり。ECや直需での新商品・防災関連が成長ドライバーとなっている点を注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:杉田エース株式会社
    • 主要事業分野:建築金物の販売(ルート事業)およびアウトドア・保存食等の直需向け商品販売(直需事業)。設計・加工・施工サポート、OEM供給等も実施。
    • 代表者名:代表取締役社長 杉田 裕介
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年5月15日
    • 対象会計期間:2024年3月期(連結、2023年4月1日~2024年3月31日)
    • 決算説明会等:決算補足説明資料作成 無、決算説明会 無
  • セグメント:
    • ルート事業:金物販売店・建材商社等向け住宅用資材・ビル用資材等の販売、現場サポート、オーダー対応
    • 直需事業:アウトドア家具「PATIO PETITE」、長期保存食「IZAMESHI」、DIY商品、OEM関連
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):5,374,000株(2024年3月期)
    • 期中平均株式数:5,365,124株
    • 時価総額:–(期末株価不明のため省略)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会予定日:2024年6月27日
    • 配当支払開始予定日:2024年6月6日
    • 有価証券報告書提出予定日:2024年6月27日

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は当期に対する期初の公表が無いため会社予想との比較は不可)
    • 売上高:73,746百万円(達成率:–、対前期+3.3%)
    • 営業利益:1,074百万円(達成率:–、対前期+15.7%)
    • 純利益:718百万円(達成率:–、対前期+19.8%)
  • サプライズの要因:
    • プラス要因:EC販売(スギカウ)の拡大(売上2.1倍、登録者+40%)、防災関連(IZAMESHI等)の需要増、宅配ボックス等外構商材の堅調
    • マイナス要因:特になし(当期は増益)
  • 通期への影響:
    • 会社は来期(2025年3月期)において売上は増加見込みだが利益を保守的に見積もっている(売上78,000百円、営業利益985百万円)。現状の実績は来期予想の利益水準(985百万円)を上回っており、来期予想は慎重という評価が可能。

財務指標

  • 損益(主要数値)
    • 売上高:73,746百万円(前期71,400百万円、+3.3% / +2,346百万円)
    • 売上総利益:10,345百万円(前年9,927)
    • 営業利益:1,074百万円(前期928百万円、+15.7% / +146百万円)
    • 経常利益:1,185百万円(前期1,091百万円、+8.6% / +94百万円)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:718百万円(前期600百万円、+19.8% / +118百万円)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):133.94円(前期111.85円、+19.7%)
    • 営業利益率:1.5%(前期1.3%)※会社公表値
  • 財政(貸借対照表要点)
    • 総資産:38,801百万円(前期39,139百万円、△338百万円)
    • 純資産:11,406百万円(前期10,859百万円、+546百万円)
    • 自己資本比率:29.4%(前期27.7%) — 目安40%以上に対し低めだが改善(29.4%(改善傾向))
    • 1株当たり純資産:2,126.02円(前期2,024.11円)
  • キャッシュ・フロー
    • 営業CF:633百万円(前期1,412百万円、△779百万円、△55.1%)
    • 投資CF:△80百万円(前期△22百万円)
    • 財務CF:△659百万円(前期△1,162百万円)
    • 現金及び現金同等物:4,593百万円(前期4,686百万円、△93百万円)
  • 有利子負債等(貸借対照表より)
    • 短期借入金:–(期中なし)
    • 1年内返済予定の長期借入金:882百万円(期末)
    • 長期借入金:3,593百万円
    • 合計有利子負債:4,475百万円
    • 現金との差額(概算ネットポジション):現金4,593 – 有利子負債4,475 = 約+118百万円(概算でほぼネットキャッシュ)
  • 安全性・効率性指標
    • 時価ベース自己資本比率:18.6%(前期13.6%)
    • キャッシュ・フロー対有利子負債比率:7.1(前期3.5、改善)
    • インタレスト・カバレッジ・レシオ:21.5倍(前期44.3倍 ※低下だが依然余裕)
    • 総資産回転率・細かい指標は開示値からの算出想定可(売上高/総資産 ≒ 1.90)
  • セグメント別(主要)
    • ルート事業:売上67,362百万円(前期65,313、+3.1%)、セグメント利益2,447百万円(前期2,342)
    • 直需事業:売上6,383百万円(前期6,086、+4.9%)、セグメント利益35百万円(前期19)
    • 商品別構成(当期):住宅用資材37,588百円(50.9%)、ビル用資材28,460百円(38.6%)、DIY4,850百円(6.6%)、OEM関連1,533百円(2.1%)
  • 財務の解説:
    • 売上は増加、粗利改善により営業利益率が向上。営業CFは税金支払増等により大きく減少した点が要因。自己資本比率は前期比で改善したが40%の「安定水準」には未達。長期借入金の返済を進めつつ現金は維持され、結果的に有利子負債と現預金はほぼ相殺される程度のネットポジション。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2023年3月期:年間40円(期末40円)/配当総額214百万円/配当性向(連結)35.8%
    • 2024年3月期:年間50円(期末50円:内訳 普通配当40円、創業90周年記念配当10円)/配当総額268百万円/配当性向(連結)37.3%
    • 2025年3月期(予想):年間40円(期末40円、半期0)※記念配当無し
  • 配当利回り:–(株価不明のため算出不可)
  • 配当性向:2024年は37.3%(やや高めだが持続可能性は業績に依存)
  • 株主還元方針:創業記念の一時配当実施。自己株式取得は期中ほぼ無し。

セグメント別情報

  • 売上高・成長率:
    • ルート事業:67,362百万円(+3.1%)、セグメント利益2,447百万円(増)
    • 直需事業:6,383百万円(+4.9%)、セグメント利益35百万円(増)
  • 構成比:ルート事業が圧倒的(約91%)を占め、直需は約9%。
  • セグメント戦略:
    • ルート事業:マンション・物流施設・外構などの需要を取り込み、設計・加工・施工を含むソリューション提供で拡販。
    • 直需事業:保存食「IZAMESHI」、防災・防犯商品、EC販売強化等で成長。EC「スギカウ」の販促(SUPER SALE等)により登録者増・売上倍増。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:文書内に明確な中期数値目標の記載なし(項目はあるが詳細は添付資料参照)。当期は事業基盤強化(営業体制・物流拠点)を継続。
  • KPI達成状況:明確なKPI設定の開示はなし。EC登録者やEC売上倍増は短期KPIとして評価可能。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との詳細比較データは開示なし(–)。
  • 市場動向:住宅着工は弱含みだが貸家着工や首都圏マンションは横ばい。防災意識の高まりで長期保存食や関連商材が追い風。為替や原材料価格上昇、地政学リスクが下押しリスク。

今後の見通し

  • 業績予想(会社発表、2025年3月期)
    • 売上高:78,000百万円(+5.8%)
    • 営業利益:985百万円(△8.3%)
    • 経常利益:1,100百万円(△7.2%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:610百万円(△15.1%)
    • 会社の前提:世界経済・国内経済の不透明性、原材料・エネルギー価格の上昇等を織り込んだ保守的見通し
  • 予想の信頼性:過去の達成傾向は四半期単位での変動があるものの、今期は増益着地。来期の利益想定は保守的で、外部環境次第では上振れの可能性あり。
  • リスク要因:為替変動、原材料・エネルギーコスト、住宅着工の沈静化、物流・供給網リスク、災害リスク等。

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 連結範囲の変更(期中の子会社異動):無し
  • 決算短信は監査の対象外(公認会計士等の監査対象外)
  • その他:2024年3月期は創業90周年記念の期末特別配当(10円)を実施

(注)不明項目・市場コンセンサス・株価等は資料に記載がないため“–”で表記しました。投資助言は行いません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7635
企業名 杉田エース
URL http://www.sugita-ace.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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