2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の変更なし(発表時点で予想修正なし)。四半期実績は会社予想の修正を伴わず発表(市場コンセンサスとの比較データなしのため差異は–)。
  • 業績の方向性:増収ではなく減収減益。売上高34,095百万円(前年同期比△12.7%)、営業利益5,420百万円(△41.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,531百万円(△37.0%)。
  • 注目すべき変化:特殊黒鉛製品(エレクトロニクス向け、特にSiC・シリコン半導体関連)の需要が大幅に減少し、セグメント別では日本・米国で売上・利益が大幅減。営業利益は前年同期比で約4割減と落ち込みが大きい。
  • 今後の見通し:通期予想(売上48,000百万円、営業利益7,500百万円、当期純利益5,000百万円)は変更なし。第3四半期時点での進捗は売上71.0%、営業利益72.3%、当期純利益90.6%と高い進捗を示すため、会社予想達成の可能性は現時点では維持されている(ただし半導体市況の不確実性がリスク)。
  • 投資家への示唆:半導体関連需要の弱さが業績に直接影響している点、通期に対する利益の進捗が高い点、自己資本比率が非常に高く財務は強固である点(ただし現金は減少・棚卸が増加)を確認。今後は第4四半期の半導体需要動向と在庫・キャッシュ動きに注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:東洋炭素株式会社(Toyo Tanso Co., Ltd.)
    • 主要事業分野:黒鉛・カーボン製品(特殊黒鉛製品、一般カーボン製品、複合材等)— エレクトロニクス(半導体向け)、機械用カーボン、電気用カーボン、複合材など
    • 代表者名:代表取締役会長兼社長 近藤 尚孝
    • 問合せ先:財務経理部長 久野 正樹(TEL 050-3097-4950)
    • URL:https://www.toyotanso.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月7日
    • 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期累計(2025年1月1日~2025年9月30日、連結、日本基準)
    • 決算補足説明資料:有、決算説明会:無
  • セグメント(地域ベースの報告セグメント):
    • 日本:国内販売(冶金用、機械用、半導体向け等)
    • 米国:北米事業(半導体、冶金等)
    • 欧州:欧州事業(主に冶金用等)
    • アジア:中国等含むアジア事業(冶金、半導体、カーボンブラシ等)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):20,992,588株(2025年12月期3Q)
    • 期末自己株式数:20,372株
    • 期中平均株式数(四半期累計):20,972,269株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本資料(第3四半期)公表済(2025/11/7)
    • 株主総会/IRイベント:–(本資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社が通期予想に修正なし)
    • 売上高:34,095百万円(通期予想48,000百万円に対する進捗71.0%)
    • 営業利益:5,420百万円(通期予想7,500百万円に対する進捗72.3%)
    • 純利益(親会社株主帰属):4,531百万円(通期予想5,000百万円に対する進捗90.6%)
    • 市場予想(アナリストコンセンサス):–(資料に記載なし)
  • サプライズの要因:
    • 主因は半導体市場の調整(SiC半導体やシリコン半導体用途の低調)に伴うエレクトロニクス向け特殊黒鉛製品の大幅減少。
    • 地域別では日本・米国での減少が顕著。欧州は冶金用の減少で売上減だが、営業利益は改善(少額ながら増加)。
    • 受取手形・売掛金の減少と現金の減少、棚卸資産の増加が同時発生(在庫積み増し)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を変更しておらず、利益進捗率が高いため現時点で予想達成の見込みは維持。ただし半導体関連需要の回復如何が鍵であり、不確実性は残る。

財務指標

  • 要点(百万円)
    • 売上高(第3Q累計):34,095(△12.7%)
    • 営業利益:5,420(△41.5%)、営業利益率 = 5,420 / 34,095 = 15.9%
    • 経常利益:6,014(△38.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:4,531(△37.0%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):216.06円(前年342.80円)
  • 貸借対照表の要点(2025/9/30時点、百万円)
    • 総資産:112,205(前期末113,190)
    • 流動資産合計:59,553(現金及び預金12,976、受取手形及び売掛金14,663、商品及び製品13,908)
    • 固定資産合計:52,651(有形固定資産46,446)
    • 負債合計:17,153(流動負債11,532、固定負債5,621)
    • 純資産合計:95,051
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計進捗)
    • 売上高進捗率:34,095 / 48,000 = 71.0%(通常よりやや前倒し寄り。第4Qの寄与は限定的)
    • 営業利益進捗率:5,420 / 7,500 = 72.3%(高め)
    • 純利益進捗率:4,531 / 5,000 = 90.6%(非常に高い進捗)
    • 過去同期間との比較:前年同Q3累計の売上39,062、営業利益9,266と比べ大幅減益
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:84.7%(安定水準、目安40%以上 → 非常に高い)
    • 流動比率(目安100%以上):流動資産59,553 / 流動負債11,532 = 516.7%(非常に高い)
    • 負債比率(負債/純資産):17,153 / 95,051 = 18.0%(低水準、良好)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:約15.9%(第3Q累計)
  • セグメント別(第3Q累計:2025/1/1–9/30、百万円)
    • 日本:売上17,756(△16.5%)、営業利益3,566(△56.7%)
    • 米国:売上3,184(△18.4%)、営業利益69(△87.4%)
    • 欧州:売上3,730(△8.5%)、営業利益75(+185.9%)
    • アジア:売上9,423(△4.1%)、営業利益381(△38.3%)
    • セグメント利益合計:4,092(調整後営業利益5,420)
  • 財務の解説
    • 財務基盤は強固(高自己資本比率・低負債)だが、現金は前年末比で約3,024百万円減少。一方で棚卸資産が増加(+3,230百万円)しており在庫増が見られる。設備投資(有形固定資産の増加)により固定資産が増加。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(2025/12期中間)
    • 期末配当(予想):145.00円
    • 年間配当予想:145.00円(前年は合計145.00円)
  • 配当性向(予想):年間配当145円 / 通期EPS予想238.41円 = 約60.8%(高め:株主還元重視の水準)
  • 配当利回り:–(株価データが資料にないため算出不可)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載は無し

セグメント別情報(詳細)

  • 特殊黒鉛製品(主要):
    • 第3Q累計販売実績:15,070百万円(前年同期比△16.0%)
    • エレクトロニクス分野はSiC/シリコン半導体向けの需要大幅減(△30.2%)が主要因。
  • 一般カーボン製品:
    • 機械用(軸受等)は堅調でわずか増加(前年同期比+1.2%)だが、電気用(家電・小型モータ向け等)は減少(△13.8%)。総じて前年同期比△7.2%。
  • 複合材その他製品:
    • SiCコーティングは分野により増減混在。主要3製品は前年同期比△15.9%、複合材全体では△10.9%。
  • 地域別注目点:
    • 日本市場での半導体向け減少が最も大きく影響。
    • 欧州は売上減だが営業利益は改善(少額)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料では中期目標達成に向け高付加価値品強化、生産性向上を継続すると言及。第3Qの結果は短期的には半導体需要の影響で目標達成の負荷が増す可能性があるが、財務基盤は堅固。
  • KPI達成状況:具体KPI数値の掲載なし → KPI進捗は資料からは判断不可(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 世界の半導体市況は調整継続、特にSiCやシリコン半導体向けが低調。生成AI向け最先端品では一部需要は旺盛。
    • 自動車や設備投資は底堅いが世界経済の不確実性は残る。
  • 競合比較:同業他社との比較データは資料に記載なし(–)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2025/1/1–12/31)予想:売上48,000百万円(△9.6%)、営業利益7,500百万円(△38.7%)、経常利益7,000百万円(△48.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益5,000百万円(△49.8%)。会社は予想修正なし。
    • 予想の前提条件:資料に詳細前提は別添参照(為替・原材料前提等は添付資料に記載。発表本文では明示なし)。
  • 予想の信頼性:第3Q終了時点で純利益進捗が約90%と高く、通期利益見通しは現時点で保守的ではないものの、過去の達成率傾向などの言及は資料に無し(過去傾向は–)。
  • リスク要因:
    • 半導体市況の更なる悪化(SiC・シリコン向け需要)
    • 為替変動、原材料価格の変動
    • 在庫の増加に伴う販売回転の悪化や追加コスト

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正「法人税等に関する会計基準」を期首から適用(四半期財務諸表への影響はなし)。
  • 連結範囲の変更:当四半期に新規連結子会社 1社(上海東洋カーボン貿易有限公司)を追加。
  • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:当第3四半期累計に関する連結キャッシュフロー計算書は添付されていない。
  • その他:第3四半期における減価償却費は3,178百万円(前年同期間2,729百万円)。

(注記)

  • 不明項目は “–” と表記しています。
  • 財務比率等の「目安」は文中に示した基準(例:自己資本比率40%目安等)に基づく注記です。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 5310
企業名 東洋炭素
URL http://www.toyotanso.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – ガラス・土石製品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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