2025年8月期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: AsReader(モノ認識×モバイル×自動化)を中核に事業再編(DX/NX/IT/AI/LMの5事業部)を進め、スマホ化・RFID/AsCodeの普及・AI/リニアモーター事業化で成長を目指す。新製品(ASR-M30S、ASR-P351N、AsReader PTT等)やアプリ(StmA)を投入し市場拡大を図る。
- 業績ハイライト: 2025年8月期(第19期、連結)売上高1,666百万円(前年同期比+5.6%:良い)、営業損失▲125百万円(前期▲224百万円→改善99百万円:良い)。国内・米国で増収、国内は黒字転換の兆し。
- 戦略の方向性: ハンディ端末のスマホ化(DX)、RFID・AsCodeの普及(NX)、自社パッケージ化(IT)、顔認証/AIカメラ販売(AI)、リニアモーター製品化(LM)で複数の成長軸を構築。
- 注目材料:
- 新株予約権の権利行使により資本金176百万円、資本準備金176百万円増加(EVO FUND分)。資本強化(良い)。
- 新製品/新サービスの発表・出荷開始時期(ASR-M30S 2025/10、AsReader PTT 2025/11、StmA 10月末)で売上拡大期待(未実現のため不確実性あり)。
- 米国子会社で大型案件の商談継続(着目のカタリストだが受注時期に依存)。
- 一言評価: 回復基調が見え始めたが、SI事業の採算性改善と新製品の市場投入・米国大型案件の受注が実現するかが今後の鍵。
基本情報
- 説明会情報: 開催日時:2025年10月15日(資料日付)。説明会形式:資料(PDF)公開 / 説明会実施の有無は資料に明記なし(形式:–)。参加対象:投資家・株主等(一般的案内)。
- 説明者: 発表者(役職):資料内に個別の発表者名・役職の明示なし → 発言概要は資料記載の要点(上記経営メッセージ等)。
- セグメント:
- AsReader事業:スマホ装着型/カメラ型バーコードリーダー、RFIDリーダー、AsCode/ソフトウェアパッケージ、業種向けソリューション(小売、物流、医療等)。
- システムインテグレーション事業:受託システム開発・納入(物流、小売、医療、不動産等)。
- (注):20期からDX/NX/IT/AI/LMの新事業部編成へ再構築予定。
業績サマリー
- 主要指標(連結、2025年8月期)
- 営業収益(売上高):1,666百万円、前年同期比+5.6%(良い)
- 営業利益:▲125百万円、前年同期は▲224百万円(前年同期比:改善99百万円)。営業利益率:▲7.5%(概算、悪いが改善)
- 経常利益:▲128百万円、前年同期▲176百万円(前年同期比:改善+48百万円)
- 親会社株主に帰属する当期損益(純利益):▲182百万円、前年同期▲389百万円(前年同期比:改善+207百万円)
- 1株当たり利益(EPS):–(連結EPSの明示なし)
- 単体(親会社)主要値:売上高1,615百万円(前年+3.6%)、営業利益15百万円(改善)、経常利益▲198百万円、当期純利益▲210百万円
- 予想との比較(会社の予想(2025年4月14日発表)との乖離)
- 会社予想(当初)売上高:2,200百万円 → 実績1,666百万円 ⇒ 達成率 75.7%(1,666/2,200)(未達、悪い)
- 会社予想(当初)営業利益:50百万円 → 実績▲125百万円(大幅未達、赤字転換)
- サプライズの有無:売上は増収ながら会社想定を下回り、営業利益は当初想定を大きく下回る(サプライズ=ネガティブ)
- 進捗状況
- 次期(第20期・2026年8月期)通期予想(会社):売上高2,291百万円、営業利益117百万円、親会社当期純利益65百万円。第19期実績は次期予想に対して進捗率:売上 72.7%(1,666/2,291)(中程度だが未達成余地あり)、営業利益は実績マイナスのため算出不能(現状赤字→追い上げ必要)。
- 過去同時期との進捗比較:前期(2024年8月期)営業損失224百万円→本期125百万円へ改善(改善傾向)。
- セグメント別状況
- AsReader事業:売上高(国内):1,245百万円(前年比+6.5%:良い)、米国132百万円(前年比+22.8%:良い)。セグメント利益は確保(具体数値は資料に未開示)。
- システムインテグレーション事業:売上高269百万円(前年比▲2.4%:やや悪い)、進捗遅延・不採算案件の追加引当でセグメント損失計上(大幅減益・赤字化)。
業績の背景分析
- 業績概要: 国内・米国市場での増収が牽引。売上総利益率が前期33.8%→37.3%へ改善(+約3.5%)(良い)。販管費は前期比で11百万円減少(良い)。その結果営業損失は前期より99百万円改善。
- 増減要因:
- 増収要因:AsReader事業での国内販売(自販機、製造、輸送、卸売・小売、医療向け)と米国での案件増、既存顧客への追加納入。
- 減収/遅延要因:一部海外向け案件の納入遅延、SI事業での案件進捗遅延・不採算案件。
- 増益要因:売上総利益率改善(商品評価損の縮小等)、販管費軽減。
- 減益要因:新商品(顔認証等)に伴う開発費・実証店舗費用、不採算案件に対する受注損失引当。
- 競争環境: RFID/モバイル認識・AI監視分野は競合多数。AsReaderはスマホ活用・AsCode・RFID読み取りハードウェアのラインアップと特許(国内一部譲渡有、米中で権利化済・欧州申請中)を持つ点が差別化。だがSI分野の採算悪化は競争・プロジェクト管理力が問われる。
- リスク要因:
- プロジェクト進捗遅延による売上計上タイミングのばらつき
- 不採算案件の発生(既に追加引当を計上)
- 為替・海外子会社(米国)での大型受注のタイミング依存
- サプライチェーンや部材調達リスク(RFID等ハード依存)
- 新製品の市場受容性(AsCode・LM等)
戦略と施策
- 現在の戦略: 5事業部編成(DX:スマホ化、NX:RFID/AsCode、IT:パッケージ化、AI:顔認識/AIカメラ、LM:リニアモーター事業化)により事業拡大と収益改善を図る。
- 進行中の施策:
- スマホ化ソリューションの推進(AsCamera、スマホカバー型リーダーASR-M30S)
- AsCode(二次元コード)を用いた大量一括読み取りソリューションとアプリ(StmA)リリース(10月末予定)
- RFID新製品(ASR-P351N、ASR-P37U、ASR-P35U、ASR-P252Bパドル型等)投入
- AIパッケージ・画像認識アプリ(数量カウント等)導入事例の拡大
- AsReader PTT(Air伝導ヘッドセット)を商品化(販売開始2025/11)
- リニアモーター搬送システム「HAKOBU」の開発(今期事業化目標)
- セグメント別施策:
- AsReader事業:製品ライン強化(RFID、AsCode、リーディングタブ等)、特許活用・市場展開。
- SI事業:収益体質改善(不採算案件精査、コスト管理強化)とパッケージ商品投入でスケール化。
- AI事業:顔認証端末GoMAの販促強化、人追跡技術との融合で入退室管理等へ展開。
- 新たな取り組み: FIND AsCode(壊れたRFIDタグ検出サービス)、AsCode期限管理アプリStmA(低コスト月額1,000円)、AsReader PTT(耳を塞がないヘッドセット)等の新サービス・製品。
将来予測と見通し
- 業績予想(第20期:2026年8月期・連結会社計画)
- 通期売上高:2,291百万円(前期比+37.5%:期待値だが実現性は新規受注次第)
- 通期営業利益:117百万円(黒字化見込み)
- 通期経常利益:110百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:65百万円
- 1株当たり当期純利益(予想):8.38円(資料表記)
- 予想の前提条件:
- 米国大型案件の下期寄与により通期増収を見込む(米国案件の納期・受注確度が前提)
- DX領域(スマートフォン+AsReader製品)、AsCode、リニア技術の事業化が次期成長ドライバー
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 米国大型案件と新商品/次世代技術の事業化に依存。資料では下期に収益回復を見込む旨記載(ただし一時的赤字リスクは言及)。
- 予想修正: 2025年8月期実績は、当初想定(2025年4月発表)から下振れ(売上/利益とも未達)。第20期計画は上方回復を見込むが、修正の可能性は高い(受注・開発進捗に依存)。
- 中長期計画:
- 中期経営計画の数値目標は明示なし。技術(AsCode/リニア)と米国展開が中長期価値向上の柱。
- 予想の信頼性: 過去期(第19期)は会社予想を下回った実績あり。よって現時点では楽観的と評価される可能性あり(依存要因:米国案件、製品投入)。
- マクロ経済の影響: 米国市場の受注動向、為替、流通小売・物流投資の景況、サプライチェーンが影響。
配当と株主還元
- 配当実績:
- 中間配当:–、期末配当:–、年間配当:–(資料に記載なし)
- 特別配当: なし明記
- その他株主還元: 新株予約権の発行・行使による資本増強(EVO FUNDによる行使で資本金・資本準備金増加)。自社株買い等の記載なし。
製品やサービス
- 主要製品(抜粋):
- ASR-M30S:スマートフォン用カバーケース型UHF帯RFIDリーダー(出荷開始2025年10月)
- ASR-P351N:デスクトップ型アンテナ一体型RFIDリーダー(発表済)
- ASR-P37U / ASR-P35U / ASR-P252B(パドル型)などRFIDラインナップ
- AsReader PTT:耳を塞がない“Air伝導”Bluetoothヘッドセット(提供開始2025年11月)
- AsReader GoMA:顔認証端末
- AsReader HAKOBU:リニアモーター搬送システム(開発中、事業化目標)
- サービス:
- StmA(エスティマ):AsCodeを用いた期限管理アプリ(店舗向け、月額1,000円、10月末リリース予定)
- FIND AsCode:壊れたRFIDタグ発見サービス(ASR-M30S連携)
- 各種ソフトウェアパッケージ(開発中、20期中に発表目標)
- 協業・提携: 日本特許の一部をNIPへ譲渡(ただし業務提携で当社が優先販売権を保持)。その他の特許は中国・米国で権利化、欧州で申請中。
- 成長ドライバー: スマホ化(コスト優位・普及性)、AsCodeによる大量一括読み取り、RFIDの非接触可視化、AI画像認識アプリ、米国大型案件、リニアモーター事業化。
Q&Aハイライト
- 説明会資料にQ&A記載なし → 注記
- 経営陣の姿勢:資料全体からは成長投資(R&D、新製品)と海外(米国)拡大へ積極的な姿勢が読み取れる。SI事業の採算改善にも言及。
- 未回答事項:米国大型案件の受注確度・時期、配当方針、具体的なセグメント利益数値の詳細は不明。
- ポジティブ要因:
- 売上増(+5.6%)、売上総利益率改善(33.8%→37.3%)、営業損失の縮小(▲224→▲125百万円)。
- 新製品投入(ASR-M30S、ASR-P351N、AsReader PTT等)と低価格SaaS(StmA)による拡大余地。
- 特許(米中で権利化済)やAsCode等差別化技術。
- 新株予約権行使による資本増強(資金面の安定化)。
- ネガティブ要因:
- SI事業の不採算案件、追加引当での損失計上。
- 収益回復が米国大型案件のタイミングに依存(不確実性高)。
- 直近の会社予想未達(2025年当初予想との差)。
- 不確実性:
- 新製品/新サービスの市場受容性、AsCodeの普及速度、リニア事業化の実現度。
- 海外(特に米国)案件の受注時期・規模。
- 注目すべきカタリスト:
- 米国大型案件の受注確定・納入・利益計上
- StmA/ASR-M30S/AsReader PTTの市場導入・初期受注状況
- 20期(2026年8月期)上期・下期の業績進捗(特に下期寄与の確認)
- 不採算案件の解消状況およびSI事業の収益改善施策の効果
重要な注記
- 会計方針: 特に変更の記載なし。財務データは日本の会計基準ベース(資料注記)。
- リスク要因: 資料冒頭にも記載の通り、将来見通しは事業環境の変化により実績が大きく異なる可能性あり。
- その他: IR問合せに関する注意事項(重要事実や非公開情報に関する質問には回答差し控え等)。IR連絡先・資料掲載URLあり(下記)。
参考(選択的)
- 資本調達トピック: EVO FUNDによる第5回新株予約権640,000株の権利行使・払込により資本金176百万円、資本準備金176百万円増加(2025年8月期中)。
- 直近リリース/展示会:
- 出展:国際モダンホスピタルショウ2025(7/16-18)等
- 展示会予定(国内):リテールテックJAPAN 2026/3/3-6、関西物流展 2026/4/8-10
- 展示会予定(海外):NRF 2026(NY)、MODEX2026(Atlanta)、RTS26(London)、RFID Journal LIVE!(Las Vegas)
- IR問い合わせ:https://www.asx.co.jp/ir/other_info/inquiry/。説明資料掲載: https://www.asx.co.jp/ir/library/presentations/
(注)本サマリーは提供された決算説明資料を基に要点を整理したものであり、投資助言ではありません。資料に記載のない項目は“–”としています。数字については資料記載のまま記載し、良い/悪いの目安を併記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6522 |
| 企業名 | アスタリスク |
| URL | https://www.asx.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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