2024年2月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想に変更はなし(修正無)。四半期実績は会社計画と整合。市場コンセンサスとの比較は開示無し(–)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高+4.1%、営業利益△3.3%、親会社帰属四半期利益△6.5%)。
  • 注目すべき変化:受注残の消化と生産正常化により売上は増加したが、前年に計上された退職年金制度変更や遊休不動産売却などの一時的利益がなくなった影響で全社ベースでは減益。
  • 今後の見通し:通期業績予想は据え置き。通期進捗は売上約73.2%、営業利益約66.5%、親会社帰属純利益約67.8%で、現時点では会社見通しの達成は見込み(会社も据え置き)。
  • 投資家への示唆:半導体関連の需要調整がリスク要因。受注残消化の進捗、原材料費の価格転嫁状況、為替前提(USD=145、EUR=155等)と各セグメント(特にインバータ/ロボット/System Engineering)の動向を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社 安川電機
    • 主要事業分野:モーションコントロール(ACサーボ・インバータ等)、ロボット、システムエンジニアリング(パワーコンディショナ等)、その他(物流サービス等)
    • 代表者名:代表取締役社長 小川 昌寛
  • 報告概要:
    • 提出日(決算短信公表日):2024年1月12日
    • 対象会計期間:2024年2月期 第3四半期累計(2023年3月1日~2023年11月30日)
    • 四半期決算説明会:有(2024年1月12日、証券アナリスト・機関投資家向けオンライン)
  • セグメント:
    • モーションコントロール:ACサーボ・コントローラ、インバータ等
    • ロボット:産業用ロボット等
    • システムエンジニアリング:パワーコンディショナ、クレーン等大型システム
    • その他:物流サービス等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):266,690,497株(2024年2月期3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):261,462,789株
    • 時価総額:–(株価情報の提示なしのため省略)
  • 今後の予定:
    • 四半期報告書提出予定日:2024年1月15日
    • 決算説明会:2024年1月12日(実施済/予定)
    • 株主総会:–(未記載)
    • その他IRイベント:オンライン説明会(上記)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社が公表している通期予想との進捗比較)
    • 売上高:実績 424,330 百万円 / 通期予想 580,000 百万円 → 達成率 73.2%
    • 営業利益:実績 46,547 百万円 / 通期予想 70,000 百万円 → 達成率 66.5%
    • 親会社に帰属する当期利益:実績 34,788 百万円 / 通期予想 51,300 百万円 → 達成率 67.8%
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:受注残の消化による販売回復、生産正常化、原材料高の価格転嫁による採算改善(主要セグメントで増益)。
    • 下振れ要因:前年に計上した退職年金制度変更や遊休不動産売却による一時収益が消失した影響(全社で減益要因)。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を据え置き。現時点の進捗は概ね通期達成可能な水準だが、半導体市場の回復遅れや為替変動、原材料価格の動きがリスク。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位:百万円)
    • 資産合計:713,213(前期末 653,132、増加600,080)→ 棚卸資産・現金の増加が主因
    • 負債合計:325,368(前期末 298,057、増加27,311)→ 長期借入金増加等
    • 資本合計:387,844(前期末 355,075、増加32,769)
  • 収益性(第3四半期累計=2023/3/1–2023/11/30)
    • 売上収益:424,330 百万円(前年同期比 +4.1%、+16,810 百万円) — 増収(良)
    • 営業利益:46,547 百万円(前年同期比 △3.3%、△1,585 百万円) — 減益(やや懸念)
    • 営業利益率:46,547 / 424,330 = 11.0%(水準は良好)
    • 税引前利益:48,431 百万円(前年同期比 △5.2%)
    • 四半期利益(当期利益):35,344 百万円(前年同期比 △5.7%)
    • 親会社帰属四半期利益:34,788 百万円(前年同期比 △6.5%)
    • 基本的1株当たり四半期利益(Q3累計):133.05円(前年同期 142.25円、△6.5%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:73.2%(通期売上達成に向け概ね順調。Q4で約26.8%が残る)
    • 営業利益進捗率:66.5%(利益はやや遅れ。Q4で利益回復が必要)
    • 純利益進捗率:67.8%
    • 過去同期間との比較:売上は増、利益は前年同期一時要因で下振れ(前年の一時収益を除くと改善傾向)
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率に相当):53.2%(安定水準。目安:40%以上は安定)
    • 負債比率(負債合計/資本合計):325,368 / 387,844 = 83.9%(過度ではないが留意)
    • 流動比率(流動資産/流動負債):475,386 / 212,409 = 223.7%(良好、短期流動性は十分)
  • 効率性
    • 総資産回転率:売上 424,330 / 総資産 713,213 = 0.595 回(資産効率は中程度)
    • 売上高営業利益率:11.0%(良い水準)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • モーションコントロール:売上 198,062 百万円(+5.0%)、営業利益 28,493 百万円(+9.0%) — インバータ中心に回復
    • ロボット:売上 166,936 百万円(+3.2%)、営業利益 18,561 百万円(+5.1%) — 欧米中心に堅調
    • システムエンジニアリング:売上 40,179 百万円(+15.5%)、営業利益 1,633 百万円(+102.6%) — 太陽光用パワーコンディショナ等が寄与
    • その他:売上 19,152 百万円(△14.4%)、営業利益 82 百万円(△85.5%)
  • 財務の解説:
    • 売上は受注残の消化と生産正常化が主因で増加。利益は主要事業の採算改善がある一方で、前年に計上された一時的収益(退職年金制度変更や不動産売却等)がなくなり全体では減益。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(実績):32.00 円(2024年2月期第2四半期)
    • 期末配当(予想):32.00 円(据え置き)
    • 年間配当(予想):64.00 円(直近発表から修正無し)
  • 配当利回り:–(株価情報がないため算出不可)
  • 配当性向(目安計算):
    • 通期予想純利益 51,300 百万円 を発行済/平均株式数で按分すると想定EPS(通期)約 196.3 円/株(計算根拠:51,300 百万円 ÷ 261,462,789 株)
    • 想定配当性向(64 ÷ 196.3)≈ 32.6%(適正水準)
    • 注:上記は概算(自己株式処理等により実際の算出方法は異なる)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:特に追加の自社株買い等の記載は無し(資料の範囲)。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(要点)
    • モーションコントロール:インバータの回復が寄与。半導体向けは伸び悩むも全体は増収増益。
    • ロボット:欧米を中心に自動化投資堅調で増収増益。高付加価値提案(i3-Mechatronics)が効果。
    • システムエンジニアリング:太陽光向けパワーコンディショナや港湾クレーンが堅調で売上・利益ともに増加。
    • その他:物流サービス等が減収減益で全体ではマイナス寄与。
  • 前年同期比較:上記各セグメントの増減率は前出(モーション +5.0%、ロボット +3.2%、SE +15.5%、その他 △14.4%)。
  • セグメント戦略:高付加価値ソリューション提案および地域別需要の取り込み(米・ASEAN・インド等)がポイント。半導体関連の弱含みは例外的リスク。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内での中期計画進捗に関する詳細言及は限定的。受注残消化と設備投資需要(自動化・EV・インフラ)が中期成長の柱。
  • KPI達成状況:具体KPIの開示なし(–)。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 半導体・電子部品向け需要は調整局面で弱含み(リスク)。
    • 自動車(特にEV)、一般産業の自動化、インフラ関連(ASEAN・インド)では設備投資が底堅い。
    • 地域差:米・欧州・中国で明暗あり(欧州はEV関連継続、 中国は回復鈍い)。
  • 競合他社比較:同業他社との相対ポジションの直接比較データは本資料に無し(–)。ただし、安川電機はモーションコントロールとロボットでグローバルに強みを持つ。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正有無:無(据え置き)
    • 次期予想:未開示(–)
    • 会社が示す為替前提(2023/12/1~2024/2/29想定):1ドル=145.00円、1ユーロ=155.00円、1元=20.00円、1ウォン=0.110円
  • 予想の信頼性:会社は現時点で通期見通し据え置き。過去の予想達成傾向については本資料では記載無し(–)。
  • リスク要因:
    • 半導体市場の在庫調整継続(需要下振れ)
    • 原材料価格の再高騰や想定為替の大幅な変動
    • 地政学リスクや大型受注の進捗不確実性

重要な注記

  • 会計方針:IAS第12号(国際的な税制改革 – 第2の柱モデルルール)に関する改訂を適用。グループは例外規定を適用しており、当該税制による繰延税金の認識・開示を行っていない点を注記。
  • 四半期レビュー:本四半期決算短信は公認会計士・監査法人の四半期レビュー対象外。
  • その他:四半期決算補足説明資料を同社ウェブサイトに掲載。決算説明会(アナリスト向け)開催あり。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6506
企業名 安川電機
URL http://www.yaskawa.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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