2025年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表予想(通期)からの修正は無し。第3四半期累計の実績は当社想定・市場想定に対して概ね良好(上振れ寄り)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+3.3%、営業利益+23.5%、親会社株主に帰属する四半期純利益+41.8%)。
  • 注目すべき変化:粗利益率改善(値上げ等)が主要要因で、営業利益率が前年同期比で上昇(約2.41%→約2.89%)。大型物件事業は受注改善と原価管理でセグメント利益が大幅増(+44.9%)。
  • 今後の見通し:通期予想の修正は無し。第3四半期時点で売上進捗率約74.8%・営業利益進捗率約88.9%・純利益進捗率約91.8%と、営業/純利益は通期見通しに対して進捗が良好で達成可能性は高いと見られる。
  • 投資家への示唆:値上げ等でマージン改善が確認された点が重要。一方、戸建着工の下振れや大型案件の工事遅延・人手不足リスクは残るため、受注動向と現場進捗に注意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社アイナボホールディングス
    • 主要事業分野:戸建住宅向け及び大型物件向けのタイル・建材販売および工事、住宅設備販売・工事等
    • 代表者名:代表取締役社長 阿部一成
    • 上場市場:東証
    • コード:7539
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月31日
    • 対象会計期間:2024年10月1日~2025年6月30日(2025年9月期 第3四半期累計、連結)
    • 決算説明資料:作成有、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 戸建住宅事業:戸建向けタイル・建材の販売、住宅設備販売・工事等
    • 大型物件事業:マンション等の大型物件向けタイル・石材工事、空調衛生設備工事等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:23,295,640株(普通株式、自己株式含む)
    • 時価総額:–(記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:本第3四半期短信(2025/7/31)公表済
    • 株主総会/IRイベント:–(当該短信に次回予定の記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(第3四半期累計、単位:百万円)
    • 売上高:69,358(前年同期 67,146、+3.3%)→ 通期予想92,700に対する進捗率:69,358/92,700=約74.8%(標準的な3Q進捗)
    • 営業利益:2,001(前年同期 1,620、+23.5%)→ 通期予想2,250に対する進捗率:約88.9%(進捗良)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,422(前年同期 1,003、+41.8%)→ 通期予想1,550に対する進捗率:約91.8%(進捗良)
  • サプライズの要因:
    • 値上げ等により粗利益率が改善し、販売・工事の収益性が向上したことが主因。大型物件事業では受注金額改善と原価管理の徹底が寄与。戸建は商品構成の変化(輸入タイル減少、木質建材・外構商材増)で売上は増加だが市場環境はやや弱い。
  • 通期への影響:
    • 現時点で通期予想の修正は無し。営業・純利益の進捗が良好なため予想達成可能性は高いが、戸建着工の下振れや大型工事の進捗遅延・人員不足が上振れ余地を制約するリスク。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第3四半期末 2025/6/30、単位:百万円表示の主要数値は短信表記に準拠)
    • 総資産:46,907(前期末 44,961、+1,946)
    • 純資産:25,765(前期末 24,863、+902)
    • 自己資本比率:54.9%(前期 55.3%)(目安:40%以上で安定水準 → 54.9%(安定水準))
    • 現金及び預金:13,046(百万円)
    • 短期借入金:865(百万円)、長期借入金:105(百万円)→ 単純比較では現金が借入を大きく上回る(実質的にネットキャッシュ)。
  • 収益性(第3四半期累計)
    • 売上高:69,358百万円(前年同期 67,147百万円、+3.3% / +2,212百万円)
    • 売上総利益:10,261百万円(前年 9,534、+7.6%)→ 売上総利益率:10,261/69,358=約14.8%(前年 約14.2%、改善)
    • 営業利益:2,001百万円(前年 1,621、+23.5% / +381百万円)→ 営業利益率:約2.89%(前年 約2.41%、改善)
    • 経常利益:2,279百万円(前年 1,850、+23.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,423百万円(前年 1,003、+41.8%)
    • 1株当たり四半期純利益(調整後):61.36円(前年同期 43.38円、+41.4%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:約74.8%(標準的な3Q水準)
    • 営業利益進捗率:約88.9%(通期に対して進捗良)
    • 純利益進捗率:約91.8%(通期に対して進捗良)
    • 過去同期間との比較:営業・純利益の伸びが売上の伸びを上回り、利益率改善で進捗が良好。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:54.9%(安定水準)
    • 負債合計:21,142百万円 → 負債/自己資本 ≒ 21,142/25,765=約82.1%(負債比率としては中程度)
    • 流動資産32,856 / 流動負債19,477=流動比率 ≒168.7%(健全)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(3Q累計):約2.89%(前年同期 2.41%、改善)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • 売上高:戸建住宅事業 57,862百万円(全体の約83.4%)、大型物件事業 11,496百万円(約16.6%)
    • セグメント利益(営業ベース):戸建住宅 2,286百万円(セグメント利益率約3.95%)、大型物件 953百万円(同約8.29%)
    • コメント:戸建は売上のボリュームが大きく安定収益源。大型は利益率が高く受注・進捗次第で業績変動が大きい。
  • 財務の解説:
    • 現金預金が厚く借入は小幅で、自己資本比率も高水準。利益率改善で純資産・利益ともに増加している。キャッシュ・フロー計算書は作成していないため営業CFなどは不明。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年9月期:中間 22円、期末 22円、年間 44円(株式分割前表示)
    • 2025年9月期(実績/予想):中間 12円(支払済)、期末 12円(通期予想合計 12円と記載→注記がやや紛らわしいため下記参照)
    • 注:短信の配列表記は分割前の表記混在があるため注意。通期予想欄には「通期 - 12.00」とあり、直近公表配当予想は修正無しとの記載。
  • 配当利回り:–(株価情報未提示のため算出不可)
  • 配当性向(会社予想ベース):通期EPS予想 67.01円に対して年間配当12円→配当性向 ≒ 17.9%(低めの還元水準)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:自社株買い等の記載無し(直近の自社株取得は無し)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第3四半期累計)
    • 戸建住宅事業:売上 57,862百万円(+3.2%)、セグメント利益 2,285百万円(+5.7%)
    • 要因:輸入タイルの減少を他商品(木質建材、外構商材等)増で補填。サッシ・サイディング等の工事増、システムキッチン・給湯器・空調機器販売増。
    • 市況:戸建着工は改正建築基準法の影響で一時的に弱含み(4~5月は前年大幅下回る)。
    • 大型物件事業:売上 11,496百万円(+4.0%)、セグメント利益 952百万円(+44.9%)
    • 要因:首都圏の大型タイル・石材工事完成高増で売上増。受注金額改善と原価管理により利益率大幅改善。だが空調衛生等は工事進捗遅延・人員不足で抑制。
  • セグメント戦略:大型は高付加価値案件の受注・原価管理強化が奏功。戸建は商品ミックス最適化で収益維持。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 建設市場は改正建築基準法による短期的な戸建着工の落ち込みが影響。民間非居住・公共投資は回復傾向。
    • 労働力不足や工事進捗遅延が大型案件のリスク要因。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(2025年9月期):売上高 92,700百万円(+3.2%)、営業利益 2,250百万円(+3.6%)、経常利益 2,550百万円(+2.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,550百万円(+22.1%)、1株当たり当期純利益 67.01円
    • 予想修正:無し(2024/11/13公表の予想を据え置き)
    • 会社予想の前提条件:短信添付資料(3ページ)に詳細記載とのこと(為替等の前提はそちら参照)
  • 予想の信頼性:第3四半期までの進捗(営業・純利益の進捗が高い)から達成可能性は高いと判断されるが、建設市況や現場進捗リスクに注意。
  • リスク要因:建築基準法改正による戸建着工減、工事進捗遅延、人員不足、原材料価格変動、景気動向、金利動向 等

重要な注記

  • 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等に関する基準)を第1四半期から適用。短信では「会計方針の変更あり」と記載するが、四半期連結財務諸表への影響は無いと明記。
  • その他:四半期キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。

(注)本要約は提出資料に基づく事実整理。投資助言は行っておらず、記載の数値は原資料の単位(主に百万円)に従っています。不明な項目は「–」としています。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7539
企業名 アイナボホールディングス
URL http://www.ainavo.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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