2026年2月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期見通し)からの修正は無し。第2四半期(中間期)実績は概ね想定内の進捗(上振れ・下振れの明確な開示は無し)。
- 業績の方向性:増収増益(営業収益278,160百万円、前年同期比+8.7%、営業利益28,322百万円、同+4.3%)。ただし、親会社株主に帰属する中間純利益は8,745百万円(同△14.4%)で減少(特別損失計上の影響)。
- 注目すべき変化:国内・リテールの営業収益が大幅増(122,505百万円、同+27.9%)も、銀行の預金利息拡大等でリテールの営業利益は減少(4,759百万円、同△32.9%)。一方、国内・ソリューションは収益・利益とも堅調(営業利益6,443百万円、同+55.1%)。国際(特にマレーシア)は取扱高好調。中間純利益の減少は子会社(イオン・アリアンツ生命)株式譲渡に伴う特別損失の計上が主因(子会社株式売却損 9,539百万円等)。
- 今後の見通し:通期予想は変更無し(営業収益570,000百万円、営業利益57,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益21,000百万円)。中間の進捗は売上・営業利益はおおむね半期ペースに沿っているが、純利益は特別損失の影響で進捗が遅い(通期達成は特別要因の影響度次第)。
- 投資家への示唆:収益基盤は拡大(取扱高・債権残高の増加、決済基盤の拡充)が続くが、金融系企業として金利環境や与信費用、そして今回のようなグループ再編・事業売却に伴う一時損益で純利益は大きく揺れる点を注視する必要あり。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:イオンフィナンシャルサービス株式会社
- 主要事業分野:クレジットカード、カードローン・分割・リボ等の与信業務、銀行業(イオン銀行)、電子マネー・コード決済(AEON Pay、WAON)等の決済ソリューション、アジア各国での金融事業(中華圏・メコン圏・マレー圏)
- 代表者名:代表取締役社長 深山 友晴
- 問合せ先:常務執行役員 阿久津 哲也 TEL 03-5281-2027
- 上場コード:8570/東証
- URL:https://www.aeonfinancial.co.jp/
- 報告概要
- 提出日:2025年10月9日(決算短信)
- 対象会計期間:2026年2月期 第2四半期(中間期:2025年3月1日~2025年8月31日)
- 決算補足説明資料:作成あり、決算説明会:実施(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント(報告セグメント)
- 国内・リテール:カード、分割・リボ、カードキャッシング、住宅ローン等(イオン銀行含む)
- 国内・ソリューション:決済ソリューション、加盟店サービス、WAON/AEON Pay 等のプラットフォーム事業
- 国際(中華圏、メコン圏、マレー圏):各国でのカード・ローン等の金融事業
- 発行済株式等
- 期末発行済株式数(自己株式含む):216,010,128株(期中変動なし)
- 期中平均株式数(中間期):215,881,825株
- 時価総額:–(提示無し)
- 今後の予定(開示有り)
- 半期報告書提出予定日:2025年10月14日
- 配当支払開始予定日(中間):2025年11月14日
- 無担保社債発行(重要な後発事象として):2025年10月8日に第26回(250億円)・第27回(150億円)を発行
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想の直近修正なし)
- 売上高(営業収益):中間実績278,160百万円。通期会社予想570,000百万円に対する進捗率48.8%(通年の半分程度で概ね想定どおり)。
- 営業利益:中間実績28,322百万円。通期会社予想57,000百万円に対する進捗率49.7%(ほぼ半期で計画通り)。
- 親会社株主に帰属する純利益:中間実績8,745百万円。通期会社予想21,000百万円に対する進捗率41.6%(純利益はやや遅れ)。
- サプライズの要因
- 売上・営業利益は取扱高・債権残高拡大、決済基盤拡大(AEON Pay/WAON統合等)等で増収。
- 純利益が低下した主因は、イオン・アリアンツ生命(連結子会社)の株式一部譲渡に伴う子会社株式売却損(9,539百万円)や減損(2,794百万円)等の特別損失計上。
- 通期への影響
- 会社は業績見通しを変更しておらず、営業収益・営業利益については第2四半期の進捗はおおむね計画どおり。純利益は特別損失の影響で進捗が悪化しているため、通期見通し達成は残り期間の特別損失の発生有無や業績回復次第。
財務指標(要点)
- 財務諸表要点(連結、単位:百万円)
- 総資産:8,219,496(+4,630億4百万円 vs 前期末)
- 純資産:583,097(△26億68百万円 vs 前期末)
- 自己資本(注記ベース):453,793(前期:461,139)
- 負債合計:7,636,399(+4,656億73百万円)
- 収益性(中間期、前年同期比)
- 売上高(営業収益):278,160百万円、前年同期比+8.7%(増収 → 良)
- 営業利益:28,322百万円、前年同期比+4.3%(増益 → 良)
- 経常利益:29,192百万円、前年同期比+7.7%(増益 → 良)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:8,745百万円、前年同期比△14.4%(減益 → 悪、特別損失が要因)
- 1株当たり中間純利益(EPS):40.51円、前年同期47.32円(△14.4%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:48.8%(目安50%に近く「通常ペース」)
- 営業利益進捗率:49.7%(通常ペース)
- 純利益進捗率:41.6%(半期ベースにしてやや遅れ、特別損失の影響)
- 財務安全性(目安注記付き)
- 自己資本比率:5.5%(低水準。金融持株会社/銀行・債務性資産比率の影響で低く出る傾向ありが、一般企業基準では「低い」)
- 流動比率(流動資産7,865,329 / 流動負債6,763,495):約116%(短期流動性は確保 → 可)
- 負債依存度:負債合計/純資産 ≒ 13倍と高レバレッジ(金融業特有の構成要因あり)
- 効率性・その他
- 売上高営業利益率(中間):28,322 / 278,160 ≒ 10.2%(金融業としては健全)
- 総資産増加は割賦売掛金・貸出金・預金・有価証券の増加が主因(事業拡大と銀行預金増加による資金流入)。
- セグメント別(中間、百万円・前年同期比)
- 国内・リテール:営業収益122,505(+27.9%)、営業利益4,759(△32.9%)
- 国内・ソリューション:営業収益95,358(+3.4%)、営業利益6,443(+55.1%)
- 中華圏:営業収益17,166(△0.8%)、営業利益5,295(+32.9%)
- メコン圏:営業収益49,281(+3.4%)、営業利益7,901(+15.7%)
- マレー圏:営業収益48,266(+10.9%)、営業利益5,560(△17.6%)
配当
- 配当実績と予想(1株あたり)
- 第2四半期(中間)配当:25.00円(継続)
- 期末予想:28.00円(会社予想通り)
- 通期予想合計:53.00円(前期と同額)
- 配当性向・利回り等
- 通期会社予想EPS:97.28円 → 配当性向(予定) ≒ 53.00 / 97.28 ≒ 54.5%(やや高めの水準)
- 配当利回り:株価未提示のため「–」
- 特別配当:無し(開示無し)
- 株主還元方針:配当継続方針(自社株買いの記載なし)
セグメント別詳細(中間期の着眼点)
- 国内・リテール
- 取扱高・営業債権残高が拡大(ショッピングリボ・分割、カードキャッシング等)。イオン銀行の預金は5兆5,053億円(期首差+3,037億円)と増加。
- 銀行の預金金利上昇等により金融費用が増加し営業利益は減少。マネロン管理態勢に関する業務改善命令とその改善対応が継続中(金融庁への報告)。
- 国内・ソリューション
- AEON Pay と WAON の機能統合、会員数・加盟店数拡大(有効ID 3,749万、利用可能箇所360万箇所)。役務取引等収益が拡大し高収益化。セキュリティ強化(Google Cloud の Web Risk 導入)。
- 国際(中華圏・メコン・マレー)
- 中華圏:収益横ばいだが貸倒関連費用改善で利益増。香港での施策が奏功。
- メコン圏:連結子会社化や現地事業の拡大で収益増。与信管理強化で回収効率向上。
- マレー圏:取扱高は拡大するも、貸倒関連費用増で営業利益は減少。新サービス(AEON Biker Visa Card等)やアプリ統合による顧客基盤拡大を推進。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2021~2025:変革フェーズ、2030年目標の実現へ)に沿って、事業ポートフォリオ見直し(イオン・アリアンツ生命の株式譲渡、ACSリースの吸収合併等)を実施。
- デジタル化・AI活用(AND Globalと提携、AIスコアリングの導入)により与信精緻化・債権管理強化を図る取り組みが進行中。
競合状況や市場動向
- 競合比較:決済・カード領域では国内外で既存の大手銀行・カード会社やフィンテック企業が競合。AEONの小売りグループ連携は強み。
- 市場動向:日本での金利上昇が金融収益増に寄与する一方、預金金利等の上昇が金融費用を押し上げる。アジア各国は地域別に景況差(中国の減速懸念、東南アジアの回復差)が存在。
- 差別化要因:小売発の生活者視点、グループ連携による顧客基盤、国内外での決済プラットフォーム拡大。
今後の見通し・リスク
- 業績予想:通期予想の修正は無し(発表日時点)。会社の前提に依存(為替・金利・経済環境・与信状況等)。
- 予想の信頼性:通期での営業収益・営業利益は中間の進捗で概ね計画に沿う。純利益は今回の一時要因で進捗が遅れており、残存期間での特別損失の有無や与信費用の動向が鍵。
- 主なリスク要因:為替・金利変動、与信環境の悪化、インフレによる消費抑制、金融規制対応(マネロン対策等)、事業再編に伴う一時損失やガバナンス課題、海外事業の各国マクロリスク。
重要な注記
- 連結範囲の変更:当中間期にイオン・アリアンツ生命保険株式会社の株式を一部譲渡し、同社を連結範囲から除外(子会社除外の影響で保険契約準備金等に変動)。これが特別損失計上の一因。
- 会計方針の変更:法人税等に関する会計基準改正(2022年改正会計基準)を期首から適用。影響は開示では「中間連結財務諸表への影響はありません」と記載。
- その他重要事象:2025年10月8日に無担保社債(合計400億円)を発行(資金使途:借入金返済の一部)、監査レビュ—対象外(中間短信は監査法人レビューの対象外)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8570 |
| 企業名 | イオンフィナンシャルサービス |
| URL | http://www.aeonfinancial.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – その他金融業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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