2025年6月期決算短信〔日本基準〕(非連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想比で上振れ(売上高:実績109.18億円 vs 予想108.00億円、上振れ+1.18億円;経常利益:16.64億円 vs 16.00億円、上振れ+0.64億円;当期純利益:10.78億円 vs 10.50億円、上振れ+0.27億円)。市場予想は提示なし。
  • 業績の方向性:通期で増収増益(売上高前年比+7.8%、営業利益+22.9%、経常利益+36.0%、当期純利益+28.8%)。
  • 注目すべき変化:営業外収益における「投資事業組合運用益」159,829千円計上により経常利益が大きく押し上げられている点(営業利益増もあるが、非経常的要因が寄与)。売上関連では主力商材(マルチペイメント、送金、交通向けシステム等)の需要拡大。
  • 今後の見通し:2026年6月期予想は売上115億円(前期比+5.3%)、営業利益16.8億円(同+11.8%)、経常利益17.0億円(同+2.1%)、当期純利益11.0億円(同+2.1%)。中間期は前年の大型案件反動で減収減益を想定しており、通期は増収増益予想(会社想定の前提あり)。通期予想は実績ベースで上振れ着地しており、修正はなし。
  • 投資家への示唆:当期は事業本体の伸長に加え投資回収益が収益を押し上げた点に注意(持続性を要確認)。自己資本比率は29.9%で「中程度の財務レバレッジ」を持つため、成長投資やM&Aの資金使途・資本政策の動向を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:ウェルネット株式会社
    • 主要事業分野:決済・認証事業(マルチペイメントサービス、送金サービス、交通事業者向けシステム、電子請求・電子決済プラットフォーム等)
    • 代表者名:代表取締役社長 宮澤 一洋
    • 上場コード:2428(東証)
    • URL:https://www.wellnet.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月8日(決算短信)
    • 対象会計期間:2025年6月期(2024年7月1日~2025年6月30日)、非連結(日本基準)
    • 決算説明会資料:作成有、決算説明会:開催有
  • セグメント:
    • 単一セグメント:決済・認証事業(開示は単一セグメントのため詳細省略)
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末、自己株式含む):19,400,000株
    • 期中平均株式数:18,725,430株
    • 自己株式数(期末):688,916株(注:株式給付信託分190,600株は自己株式に含めていない)
    • 時価総額:–(情報未提供のため省略)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会:2025年9月26日(効力発生日の配当支払開始予定日:2025年9月29日)
    • 有価証券報告書提出予定:2025年9月25日
    • IRイベント:決算説明会実施済(別途資料あり)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は2025年4月30日公表値、金額単位:百万円)
    • 売上高:実績10,918(予想10,800)達成率101.1%(上振れ +118 百万円)
    • 営業利益:実績1,502(予想1,600の記載箇所もあるが注:業績予想表では経常利益1,600→経常に対しては実績1,664)※会社の業績予想差欄:経常予想1,600に対し実績1,664、差+64
    • 実際の営業利益は1,502(会社の通期予想表では営業利益予想1,680→差 -178 と表記)。(注:決算短信中に複数の予想表記があり、営業利益予想は1,680(通期会社発表の2026予想欄)とは別に、今回開示の「業績予想(2025年4月30日)」との差分参照を要注意)
    • 経常利益:実績1,664(予想1,600)達成率104.0%(上振れ +64 百万円)
    • 当期純利益:実績1,077(予想1,050)達成率102.6%(上振れ +27 百万円)
  • サプライズの要因:
    • 主因:営業外収益の計上(投資事業組合運用益 159,829千円)が経常利益を押し上げた(非反復的要素の可能性あり)。一方、投資有価証券評価損69,167千円も計上しており投資関連の増減が大きい。
    • 事業側ではマルチペイメント、送金、交通向けシステム等の需要拡大により売上・営業利益が増加。
  • 通期への影響:
    • 通期業績予想は修正なし。投資収益は変動要因のため、今後も同水準の非営業収益が続くかは不確実。事業本体の成長が継続すれば予想達成は可能と考えられるが、投資収益の不確実性は留意点。

財務指標

  • 財務諸表要点(百万円)
    • 売上高:10,918(前年比+7.8%)
    • 売上総利益:2,518(前年比+17.7%)
    • 営業利益:1,502(前年比+22.9%)
    • 経常利益:1,664(前年比+36.0%)
    • 当期純利益:1,077(前年比+28.8%)
    • 総資産:29,302(前年比+8.0%)
    • 純資産:8,860(前年比+5.7%)
    • 現金及び預金:17,495
  • 収益性
    • 売上高:10,918 百万円(前年10,132、+7.8% / +786 百万円)
    • 営業利益:1,502 百万円(前年1,222、+22.9% / +279 百万円)
    • 営業利益率:13.8%(前年12.1%)→改善(良い)
    • 経常利益:1,664 百万円(前年1,223、+36.0% / +440 百万円)
    • 当期純利益:1,077 百万円(前年837、+28.8% / +241 百万円)
    • 1株当たり当期純利益(EPS):57.56円(前年44.29円、+30.0%)→改善(良い)
  • 進捗率分析(第2四半期累計=中間期実績ベース)
    • 通期予想(会社): 売上11,500 / 営業利益1,680 / 当期純利益1,100(百万円)
    • 第2四半期累計(通期予想比進捗):
    • 売上進捗率:5,300 / 11,500 = 46.1%(第1四半期を含むH1で約46%→やや季節性で上振れ/下振れあり)
    • 営業利益進捗率:670 / 1,680 = 39.9%(やや低め、上期偏重ではない)
    • 純利益進捗率:440 / 1,100 = 40.0%
    • 過去同期間との比較:前年中間(5,599)比で売上は△5.3%(前年の大型案件の反動が寄与)。進捗は50%未満で季節性・案件タイミングに依存する。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:29.9%(目安:40%以上で安定。29.9%はやや低め・中程度の安全性)
    • 負債合計:20,442 百万円、うち流動負債18,683(収納代行預り金12,407含む)→預り金性の負債が大きい点に注意(資金は預かりに対応する預金に概ね対応)
    • 長期借入金:1,500 百万円(自己資本に対する比率は低く、金利リスクは限定的)
    • 流動比率:流動資産23,250 / 流動負債18,683 ≒ 124.5%(流動性は確保されているが余裕は大きくない)
  • 効率性
    • 売上高営業利益率(営業利益率):13.8%(改善傾向、良好)
    • 総資産回転率:売上10,918 / 総資産29,302 ≒ 0.37回(事業特性で判断)
  • セグメント別
    • 単一セグメント(決済・認証事業)。主要顧客としてAmazon Japan、DEGICAなど(顧客依存の開示あり)。
  • 財務の解説
    • 現金及び預金に「収納代行預り金」相当額(12,407)を含むため、見かけ上の現預金は多いが事業運転資金と預かり金を区別して評価する必要あり。実質現預金(純資産+長期借入金-固定資産):4,308百万円(前年4,584、やや減少)。

配当

  • 配当実績と予想
    • 2025年6月期(実績):年間配当 29.00円(中間 0、期末 29.00円)、配当総額 544,856千円、配当性向 50.5%(会社方針:配当性向50%以上)
    • 2026年6月期(予想):年間配当 29.50円(中間12.00円、期末17.50円)
    • 配当利回り:–(時価情報未提供のため算出不可)
    • 配当性向:50.5%(2025期。目安:50%以上継続方針)
  • 特別配当の有無:無し
  • 株主還元方針:DOE(株主資本配当率)5%を下限として導入、配当性向50%以上を継続。中間配当は2025年12月からDOE 2.5%を下限として実施予定。自己株式の取得(期中に取得あり)も実施しており積極的な還元を実施。

セグメント別情報

  • セグメント:単一(決済・認証事業)
  • 売上・貢献:全社売上の90%以上が国内顧客(国内集中)。主要顧客上位にAmazon Japan、DEGICAが存在(前年・当年度とも大口顧客あり)。
  • 前年同期比較:セグメント内での売上増(全社+7.8%)を示すが、大口案件や投資関連収益の変動が業績に影響。
  • セグメント戦略:マルチペイメント/送金機能の拡充、交通事業者向けクラウド(アルタイルトリプルスター)拡大、電子マネー(日本通信と協業)やスマホ決済等の新製品・OEM展開。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:「Think Wild.」(2025/7~2030/6)を策定。収益最大化と電子マネー・認証関連の新規事業育成に注力。
  • KPI達成状況:具体的数値KPIは開示無し。だが、売上・営業利益は増加傾向で中期計画の成長戦略と整合。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同行業他社との定量比較データはなし(セグメント単一での開示省略)。決済・フィンテック領域は競争激化と技術・セキュリティ投資が鍵。
  • 市場動向:国内のDX・キャッシュレス化需要は継続的拡大見込み。交通事業向けDXや地域格差の是正(地方向けサーバ型認証等)を同社はターゲットにしている。

今後の見通し

  • 業績予想(会社公表)
    • 2026年6月期(予想、百万円):売上高11,500(+5.3%)、営業利益1,680(+11.8%)、経常利益1,700(+2.1%)、当期純利益1,100(+2.1%)。通期は増収増益を想定だが中間期は前年大型案件反動で減収減益見込み。
    • 会社予想の前提:高付加価値サービスの普及拡大、既存商材の拡大、新規電子マネー・認証事業の育成。為替・原油等の外部前提は特記なし(国内事業中心)。
  • 予想の信頼性:当期は投資収益が業績を押し上げた面があるため、投資収益の継続性に留意。会社は配当方針の堅持(高い配当性向基準)を示しており、利益配分の信頼性は高いが、収益の可変性は認識する必要あり。
  • リスク要因:
    • 投資有価証券やファンド運用益の変動(非継続的要素)
    • 競合激化・価格競争、顧客集中リスク(主要顧客比率)
    • 規制・決済関連法令、セキュリティ事故(決済事業の根幹)
    • 地域拡大に伴う営業投資や人件費増加による採算悪化リスク

重要な注記

  • 会計方針の変更:2022年改正会計基準(法人税等)を当事業年度期首から適用(財務諸表への影響は無しと開示)。その他会計上の見積変更は無し。
  • 株式関連:株式給付信託(J-ESOP)を保有。新株予約権(ストックオプション)あり(残高86,001千円)。当事業年度中の自己株式取得等が実施されている。
  • その他:決算短信は監査対象外。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2428
企業名 ウェルネット
URL https://www.wellnet.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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