2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に変更はなく、今回の中間実績は「ほぼ会社予想どおり」だが、営業利益・純利益の通期進捗はやや鈍化(通期水準に対して下振れ気味)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高は52,899百万円で前年同期比△2.9%、営業利益は2,503百万円で前年同期比△49.1%)。
- 注目すべき変化:産業用製品セグメントで前年同期の営業利益870百万円→当期は339百万円の損失(セグメントで大幅悪化)。為替(円高)、原材料(アンチモン等)の価格高騰、中国需要の低迷、減損損失計上(当中間で452百万円)等が主要因。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上109,000百万円、営業利益5,700百万円、親会社株主帰属当期純利益4,300百万円)に変更なし。第2四半期までの進捗は売上48.6%、営業利益43.9%、親会社純利益45.2%で、季節要因や下期回復が前提であれば達成可能性は維持されるが、外部環境が不確実(為替・原材料・中国需要)で注意が必要。
- 投資家への示唆:短期は為替・原材料価格・中国需要が業績感応度を高めている点、産業用製品の採算悪化と在庫調整が利益押下要因である点、自己株式取得(上限1,000百万円)を実行する方針で資本還元姿勢を継続している点がポイント。
基本情報
- 企業名:オカモト株式会社
- 主要事業分野:産業用フィルム・各種テープ、生活用品(コンドーム、浣腸、除湿剤、カイロ、手袋等)、その他(物流受託・太陽光発電等)
- 代表者名:代表取締役 社長執行役員 岡本 邦彦
- 問合せ先:執行役員 経理部長 細谷 久雄 TEL 03-3817-4121
- 提出日:2025年11月7日(決算短信)/半期報告書提出予定日 2025年11月14日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、連結) 2025年4月1日~2025年9月30日
- 決算説明資料の有無:記載なし(決算補足説明資料作成の有無・決算説明会開催の有無の欄はブランク)
- セグメント:
- 産業用製品:一般用フィルム、工業用フィルム、多層フイルム、自動車内装材、粘着テープ、工業テープ、食品衛生用品、研磨布紙等
- 生活用品:コンドーム、浣腸、除湿剤、カイロ、各種手袋、メディカル製品(滅菌器等)、シューズ・ブーツ等
- その他:物流受託事業、太陽光発電事業等
- 発行済株式:期末発行済株式数(自己株式を含む) 17,699,367株(中間期)
- 期中平均株式数(中間期) 17,228,932株
- 時価総額:–(株価情報の記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日 2025年11月14日
- 配当支払開始予定日(中間配当) 2025年12月1日
- 自己株式取得決議(取締役会) 2025年11月7日:取得期間 2025/11/10~2026/9/30、上限190,000株・1,000百万円(市場買付)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較は「通期予想に変更なし」を前提に進捗率で評価)
- 売上高:52,899百万円、通期予想109,000百万円に対する進捗率 48.6%(概ね半期の標準水準だが若干下回る)
- 営業利益:2,503百万円、通期予想5,700百万円に対する進捗率 43.9%(下期寄与が必要)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:1,943百万円、通期予想4,300百万円に対する進捗率 45.2%
- サプライズの要因:前年同期比で利益が大きく悪化した主因は(1)為替の円高(1ドル当たり約8円の影響の記載)、(2)原材料(中国のレアメタル規制に伴うアンチモン等の難燃剤価格高)によるコスト上昇、(3)中国市場の停滞とそれに伴う販売減・在庫調整、(4)固定資産の減損損失(当中間で計452百万円)等。これらが営業・経常・当期利益を圧迫。
- 通期への影響:会社は通期予想を据え置き。現時点の進捗は通期達成可能圏内だが、為替や原料市況、海外(特に中国)需要が回復しない場合は達成にリスク。自己株取得により1株当たり指標が改善する可能性あり。
財務指標
- 損益(中間累計、単位:百万円)
- 売上高:52,899(前年同期54,489、△2.9%)
- 売上総利益:10,144(前年12,421)
- 販売費及び一般管理費:7,640(前年7,502)
- 営業利益:2,503(前年4,919、△49.1%) 営業利益率 4.7%(2,503/52,899)→前年は9.0%(4,919/54,489)
- 経常利益:3,384(前年5,015、△32.5%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:1,943(前年2,980、△34.8%)
- 1株当たり中間純利益(希薄化後)112.83円(前年170.70円)
- 財政状態(中間末、単位:百万円)
- 総資産:151,151(前期末146,134、+5,017)
- 純資産:98,796(前期末94,464、+4,332)
- 自己資本比率:65.3%(安定水準、目安:40%以上で安定)
- 現金及び預金:37,088(前期末41,337、△4,249)※流動資産減少の主因
- 投資有価証券:42,786(前期末30,979、+11,807)
- キャッシュフロー:中間キャッシュフロー明細は短信に記載なし(詳細は中間報告書参照)→現金減少は在庫・運転資金、投資有価証券増加等が影響
- 進捗率分析(通期予想に対する中間累計進捗)
- 売上高進捗率:48.6%(やや標準的)
- 営業利益進捗率:43.9%(やや遅れ)
- 親会社純利益進捗率:45.2%(やや遅れ)
- 過去同期間との比較:営業利益率が前年から大幅に低下しており、利益面の回復が必要
- 財務安全性(目安を併記)
- 自己資本比率:65.3%(安定水準)
- 負債合計:52,355百万円(前期末51,669、+685) → 負債は増加幅小
- 流動比率:流動資産83,592 / 流動負債34,632 ≒ 241%(良好水準)
- 効率性:売上高営業利益率は4.7%(前年同期9.0%)に低下。総資産回転率等の詳細は別資料参照。
- セグメント別(中間)
- 産業用製品:売上高37,035百万円(△0.3%)、セグメント損失339百万円(前年は870百万円の利益)→収益性大幅悪化(主要要因:自動車関連在庫調整、為替、減損等)
- 生活用品:売上高15,723百万円(△8.6%)、セグメント利益3,770百万円(△23.8%)→一部製品(浣腸等)は好調も総じて販売先在庫調整や価格競争で減収・減益
- その他:売上高1,542百万円(△1.0%)、セグメント利益187百万円(△24.3%)
- 財務の解説:総資産は増加(主に投資有価証券の増加)が寄与。流動資産は現金及び預金の減少で減少。利益面は原材料高・為替・減損が主要因で低下。
配当
- 中間配当:60円(支払予定日 2025/12/1)
- 期末配当(予想):60円(通期合計 120円)=2026年3月期予想(変更なし)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:通期予想ベース 120円 / EPS 246.95円 = 約48.6%(高め)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:引き続き配当維持+取締役会で自己株式取得(上限1,000百万円)を決議、株主還元重視の姿勢あり。
セグメント別情報(要点)
- 産業用製品(37,035百万円、前年同期比△0.3%)
- 増加要因:一般用フィルム、工業用フイルム、多層フイルム、建材用フイルム等が堅調。フレキシブルコンテナは他社撤退と価格改定で増。
- 減少/悪化要因:自動車内装材(中国の車価格見直しや北米子会社の在庫調整)、粘着テープ・研磨布紙等の減少、減損損失計上(産業用で448百万円)。
- セグメント損失:△339百万円(前年は870百万円の利益)→採算性に注意。
- 生活用品(15,723百万円、△8.6%)
- 増加:浣腸(主要小売店で定番導入)、カイロ(店頭導入の前倒し)、産業用手袋の新規採用、滅菌器の需要回復等。
- 減少:コンドーム(海外・中国で減)、除湿剤(天候要因)、家庭用手袋・医療用手袋(価格競争)、シューズ(猛暑)等。
- セグメント利益:3,770百万円(△23.8%)
- その他(1,542百万円、△1.0%)
- 物流受託・太陽光発電が中心。利益187百万円(△24.3%)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:短信内に具体的中期数値は記載なし→進捗不明(–)
- コメント:短中期では為替・原料価格・中国市場の動向がKPI達成に影響を与える想定。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との定量比較資料は提示なし(→–)。ただし主要リスク・機会は以下と合致する見込み。
- 市場動向:国内は賃上げや個人消費の下支えがある一方で節約志向が継続。海外(特に中国)の需要減速、原材料(レアメタル)供給規制と価格上昇、為替の円高が製造業セグメントに影響。
今後の見通し
- 業績予想:通期予想は据え置き(2026年3月期通期)
- 売上高 109,000百万円(前期比 +0.1%)
- 営業利益 5,700百万円(前期比 +34.5%)
- 親会社株主帰属当期純利益 4,300百万円(前期比 +35.6%)
- 会社は当中間で通期予想の修正を行っていない。
- 予想の前提:短信には明確な為替・原料前提の数値は記載なし(詳細は「P3」参照指示)→前提は不明(–)。
- 予想の信頼性:第2四半期時点の進捗は営業利益・純利益でやや遅れ。過去の予想達成傾向は短信での言及なし(–)。
- リスク要因:為替変動(円高の利益押下)、原材料価格上昇(アンチモン等)、中国・北米の需要動向、医療用手袋等の価格競争激化、減損リスク、天候による消費(除湿剤等)。
重要な注記
- 会計方針:会計基準改正に伴う会計方針の変更に言及あり(詳細影響の記載なし)→要確認(中間報告書参照)。
- 減損:当中間に減損損失452百万円を計上(産業用製品 448百万円、生活用品 3百万円)。
- 自己株式の取得:取締役会で自己株式取得を決議(上限190,000株、上限1,000百万円、期間 2025/11/10~2026/9/30)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5122 |
| 企業名 | オカモト |
| URL | http://www.okamoto-inc.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – ゴム製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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