2026年6月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:市場・会社予想からの修正は無し。第1四半期実績は会社予想に整合(上振れ・下振れの明示は無し)。
- 業績の方向性:増収増益。売上高588.6百万円(前年同期比+8.9%)、営業利益24.2百万円(前年同期は△81.5百万円の損失)で黒字転換。
- 注目すべき変化:営業・経常・当期純利益が前年同期の大幅赤字から黒字へ反転した点が最重要。固定資産(前払金)+510百万円等で総資産が大幅増加。
- 今後の見通し:通期予想(売上3,500~4,000百万円、営業利益130~150百万円、親会社株主帰属当期純利益10~30百万円)は第1四半期の進捗で変更無し。進捗率は売上で約14.7~16.8%、営業利益で約16.1~18.6%と通期達成の前提に整合。
- 投資家への示唆:収益性が改善し黒字化を達成した一方、M&A・成長投資に伴う現金支出(前払金510百万円等)と借入(合計借入510百万円)増加で財務構造に変化あり。業績改善は確認できるが、財務制限条項(借入契約上の純資産維持等)やM&Aの成果/費用変動が今後の鍵。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:株式会社ギックス(GIXO Inc.)
- 主要事業分野:Data-Informed事業(データ分析・AI等を活用した企業の意思決定支援、Business Innovation / System Innovation の提供)
- 代表者名:代表取締役CEO 網野 知博
- 上場市場・コード:東証(東) 9219
- URL: https://www.gixo.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2025年10月30日
- 対象会計期間:2026年6月期 第1四半期(2025年7月1日~2025年9月30日、連結)
- 決算補足説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント:
- 単一セグメント「Data-Informed事業」(セグメント別開示省略)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):5,584,831株(2026年6月期1Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):5,584,654株(2026年6月期1Q)
- 時価総額:–(株価情報は提供なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本第1四半期発表済(2025/10/30)
- 株主総会・IRイベント等:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社が公表した通期予想に対する第1四半期進捗)
- 売上高:588.567百万円。通期予想3,500百万円に対する進捗率 約16.8%、4,000百万円の場合 約14.7%(通常ペース)。
- 営業利益:24.161百万円。通期予想130百万円に対する進捗率 約18.6%、150百万円に対して約16.1%。
- 純利益(親会社株主帰属):7.385百万円。通期想定10百万円に対する進捗率 約73.9%、30百万円に対して約24.6%。
- サプライズの要因:
- 売上増(+8.9%)と売上原価の低下により売上総利益が増加(126.08→215.50百万円)。販売費及び一般管理費は減少(207.58→191.34百万円)し、前年同期の大幅赤字から黒字転換。
- 一方でM&A関連の支払手数料等(10,200千円)や新株予約権発行費(1,850千円)等の営業外費用が計上されている。
- 通期への影響:
- 第1四半期の実績は会社の通期見通しに沿っており、会社は通期予想を据え置き。M&Aの進捗・費用による変動が大きいため、今後の修正はM&Aの結果次第。
財務指標
- 貸借対照表(主要項目:千円)
- 総資産:2,630,321(前期末 2,110,925、増加519,396)
- 流動資産:1,876,397(現金及び預金 1,122,792、売掛金等 661,725)
- 固定資産:753,923(前払金 510,000 を計上)
- 負債合計:859,518(前期末 294,284、増加565,234)
- 純資産合計:1,770,802(前期末 1,816,640、減少45,838)
- 自己資本比率:65.3%(前期末 83.7%)→ 65.3%(安定水準、40%以上は概ね安定と判断される水準)
- 損益計算書(第1四半期累計、千円)
- 売上高:588,567(前年同期 540,482、増加+8.9%)
- 売上原価:373,063(前年同期 414,401、減少)
- 売上総利益:215,504(前年同期 126,080、改善)
- 販管費:191,342(前年同期 207,583、減少)
- 営業利益:24,161(前年同期 △81,502 → 黒字転換)
- 経常利益:13,042(前年同期 △81,860 → 黒字転換)
- 四半期純利益(親会社帰属):7,385(前年同期 △59,482 → 黒字転換)
- 1株当たり四半期純利益:1.32円(前年同期 △10.66円)
- 進捗率分析(通期会社予想に対する第1四半期)
- 売上高進捗率:14.7~16.8%(通常ペース。ただし上期偏重か否かは通期構成次第)
- 営業利益進捗率:16.1~18.6%(同上)
- 純利益進捗率:24.6~73.9%(基礎シナリオによる幅が大きい)
- 過去同期間との比較:前年同期は赤字のため比較しづらいが、営業ベースで大幅改善。
- 財務安全性
- 自己資本比率:65.3%(安定水準。前期83.7%から低下はM&A投資・借入増によるもの)
- 負債比率(負債/純資産):859,518 / 1,770,802 ≒ 0.49(約49%)
- 流動比率(流動資産/流動負債):1,876,397 / 407,256 ≒ 4.61(461%)(流動性は高い)
- 借入金:長期借入金408,000、1年内返済予定の長期借入金102,000、合計510,000(借入増)
- 備考:みずほ銀行との借入契約に財務制限条項あり(純資産の維持や2期連続赤字回避等)。違反時は期限の利益喪失のリスク。
- 効率性
- 売上高営業利益率:24.161 / 588.567 ≒ 4.1%(第1四半期)
- 総資産回転率:売上高(年間換算必要)だが第1四半期単体では参考値限定。
- セグメント別:単一セグメントのためセグメント別詳細は無し。
- 財務の解説:第1四半期は売上増・原価改善・販管費抑制により黒字化。固定資産の増加は主に前払金(M&A対価510百万円)であり、短期的に資金配分が大きい点に留意。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年6月期:中間26.50円、期末27.00円、年間53.50円(実績)
- 2026年6月期(予想):中間26.50円、期末27.00円、年間53.50円(修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:–(通期純利益見通しが変動するため算出は幅あり)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:配当方針に基づき、前期と同額を予定。自社株取得等は記載なし。
セグメント別情報
- セグメント別状況:単一セグメント「Data-Informed事業」のみ。売上および収益は全て当該事業による。
- 前年同期比較:売上+8.9%、営業・経常・当期純で大幅改善(赤字→黒字)。
- セグメント戦略:顧客理解を軸に「Business Innovation」「System Innovation」を組合せて提供。生成AI導入、DIGITAL BOOST等新サービス開始、エンタメ領域の実績拡大(例:吉本新喜劇プロジェクト導入)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:上場基準を基にCAGR40%の売上拡大目標を掲げる(M&Aによるインオーガニック成長を含む)。
- KPI達成状況:会社はコア営業利益(事業活動で生み出される利益)をKPIに設定。第1四半期のコア営業利益は27.122百万円(前年同期は△73.086百万円)で改善。ただしM&A実行に伴う費用と効果のタイミングで変動するため継続モニタ必要。
競合状況や市場動向
- 競合他社との比較:資料内に同業他社比較は無し(–)。
- 市場動向:国内は雇用・所得改善で回復傾向、同時に原材料・エネルギー高騰や米国政策の不透明感あり。生成AI等の技術普及でデータ活用需要が高まっている点は追い風。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(会社予想、2025/7/1~2026/6/30)
- 売上高:3,500~4,000百万円(対前期+45.9~+66.8%)
- 営業利益:130~150百万円
- 経常利益:110~130百万円
- 親会社株主に帰属する当期純利益:10~30百万円
- 1株当たり当期純利益:1.79~5.37円
- 予想修正:当第1四半期実績は見通しに沿っているため現時点で修正無し。
- 会社予想の前提:M&Aの成立・規模により売上・利益が変動するためレンジ開示とし、コア営業利益を内部目標値に設定。
- 予想の信頼性:M&A依存度が高く、M&Aの進捗や費用発生タイミングで実績が大きく変わる可能性あり。会社は必要が生じれば速やかに修正すると表明。
- リスク要因:
- M&Aの不確実性(成立・統合効果・のれん償却・買収関連費用)
- 借入契約の財務制限条項(純資産維持など)に抵触するリスク
- 市場環境(景気減速、顧客IT投資の抑制)、為替・原材料価格は限定的影響ながら留意
- 人材(エンジニア)確保・採用コスト(メイズ社買収は人材確保目的)
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書:第1四半期の作成は行っていない(注記あり)。
- 企業結合:2025年10月1日に株式会社メイズを子会社化(取得対価 現金 510,000千円)。取得関連アドバイザリー費等45,000千円計上。のれん等は現時点で未確定。
- 資金調達・潜在株式:第三者割当による新株予約権(TIP)をマッコーリー・バンクへ発行(潜在株式数400,000株、調達見込み約1,084.3百万円)。行使期間 2025/10/14~2028/10/13。
- 財務制限条項:みずほ銀行との借入契約(借入金残高510,000千円)に財務制限が付されている点は重要(純資産の維持・2期連続赤字回避等)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9219 |
| 企業名 | ギックス |
| URL | https://gixo.jp |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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