2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想(10月30日発表分)を上方修正しており、本中間期実績は会社の修正目標に概ね合致〜上振れ。特に営業利益・経常利益・当期純利益は通期予想に対する進捗が高く、営業利益は通期目標の約95%に到達(上期でほぼ計上済みの状況)。
  • 業績の方向性:売上高は前年同期比で減収(403,179百万円、△4.1%)だが、営業利益・経常利益・中間純利益は増益(営業利益66,546百万円、+6.7%)。増収ではないが収益性改善で増益。
  • 注目すべき変化:総販売電力量が前年同期比で増加(総販売電力量:前年からの上振れを背景に通期予想も上方修正)。燃料調整収入減で売上は減った一方、燃調タイムラグ差益や販売量増で経常利益が増加。また、令和6年能登半島地震に関する災害等扶助交付金18億円を特別利益で計上。
  • 今後の見通し:通期業績予想は上方修正(営業利益+200億円、経常利益+200億円、親会社株主に帰属する当期純利益+180億円)。中間期の進捗(営業利益95%、経常利益101%、純利益100%程度)を踏まえると、会社予想の達成可能性は高いと判断される(但し原燃料相場や炉の稼働状況などリスクあり)。
  • 投資家への示唆:売上高は燃料調整の影響で減少しているが、燃調タイムラグ差益や販売量増で利益を確保。通期業績と配当を上方修正しており、財務基盤の改善を前提とした株主還元の引上げ(期末配当を2.5円増)を示した点が重要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:北陸電力株式会社
    • 主要事業分野:発電・電力販売、送配電、設備保守・建設などのその他事業
    • 代表者名:代表取締役社長 社長執行役員 松田 光司
    • URL:https://www.rikuden.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月30日
    • 対象会計期間:2025年4月1日~2025年9月30日(2026年3月期 第2四半期・中間期、連結、日本基準)
    • 決算補足説明資料:作成あり(同日ウェブ掲載)、決算説明会:あり(アナリスト・機関投資家向け)
  • セグメント:
    • 発電・販売事業:電気の発電および小売・卸販売
    • 送配電事業:送配電及び託送等のサービス
    • その他:設備保守・建設工事、資機材製造販売、情報通信、エネルギーソリューション等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):210,333,694株(2026年3月期中間期)
    • 期中平均株式数(中間期):208,874,395株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月6日
    • 配当支払開始予定日:2025年11月28日
    • 決算説明会資料:2025年10月30日掲載(同日)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(中間累計)
    • 売上高:実績403,179百万円。通期(修正後)予想780,000百万円に対する進捗率 51.7%(ほぼ通期の半分を上回る)
    • 営業利益:実績66,546百万円。通期予想70,000百万円に対する進捗率 95.1%(非常に高い)
    • 経常利益:実績65,679百万円。通期予想65,000百万円に対する進捗率 101.0%(通期目標を上回る)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:実績48,138百万円。通期予想48,000百万円に対する進捗率 100.3%
  • サプライズの要因:
    • 売上高は燃料調整収入の減少等で減少したが、燃調のタイムラグ差益や総販売電力の増加、卸販売増により利益面で上振れ。
    • 特別利益として災害等扶助交付金(18億円)計上が純利益を押し上げ。
    • セグメントでは発電・販売事業の経常利益増(燃調タイムラグ差益寄与)が大きい。
  • 通期への影響:
    • 会社は通期予想を上方修正しており、上期の進捗を見ると通期予想の達成可能性は高い。ただし、燃料価格の動向、原子力設備の稼働状況(志賀原子力発電所の停止継続など)、気象による需要変動がリスク。

財務指標

  • 損益の要点(中間・対前年同期)
    • 営業収益(売上高):403,179百万円(前年中間 420,312百万円、△4.1%)
    • 営業利益:66,546百万円(前年中間 62,340百万円、+6.7%)→ 営業利益率:約16.5%(66,546/403,179、改善)
    • 経常利益:65,679百万円(前年中間 60,165百万円、+9.2%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:48,138百万円(前年中間 44,207百万円、+8.9%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):230.47円(前年中間 211.73円、+8.8%)
  • 財政状態(2025/9/30)
    • 総資産:1,853,435百万円(前期末比 △0.3%)
    • 純資産:431,548百万円(前期末比 +7.7%)
    • 自己資本比率:23.2%(前期末 20.5% → 改善したが水準は低め。目安40%以上が安定)
  • 進捗率分析(通期予想に対する中間期進捗)
    • 売上高進捗率:51.7%(通常の半期並み〜やや高め)
    • 営業利益進捗率:95.1%(上期でほぼ計上済み)
    • 純利益進捗率:100.3%(上期で通期見込みを達成)
    • 過去同期間との比較:前年は売上・利益ともに別の要因(燃料調整や渇水引当等)が影響していたが、今期は利益面で改善。
  • 財務安全性
    • 負債合計:1,421,886百万円(前期末比 減少)
    • 流動資産:398,846百万円、流動負債:295,812百万円 → 流動比率 約134.8%(100%以上で短期支払能力は確保)
    • 負債/自己資本(負債合計÷純資産):約329%(高め、負債比率高)
  • キャッシュ・フロー
    • 営業CF:47,007百万円(前年中間 55,839百万円、減少)
    • 投資CF:△44,424百万円(前年中間 △148,630百万円、投融資支出減により負担軽減)
    • 財務CF:3,645百万円(前年中間 △48,666百万円、社債発行や借入が増加)
    • 現金及び現金同等物期末残高:85,815百万円
  • セグメント別(報告より要旨)
    • 発電・販売事業:売上約3,666億円(前年同期比97.3%)、経常利益562億円(同115.1%)—販売電力量増と燃調タイムラグ差益が寄与
    • 送配電事業:売上約1,113億円(同103.4%)、経常利益111億円(同104.3%)
    • その他:売上約701億円(同96.7%)、経常利益32億円(同72.0%)—請負工事減が影響

配当

  • 中間配当:10.00円(2026年3月期中間、前年は7.50円)
  • 期末配当(予想・修正後):12.50円(前回予想から+2.50円)
  • 年間配当(予想):22.50円(前年 20.00円)
  • 配当性向(予想、EPSベース):約9.8%(22.5円 / 229.79円)→ 低水準(会社は「一定程度回復した自己資本比率を踏まえ」段階的な還元)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自己資本比率の回復を踏まえつつ株主還元と財務基盤強化の両立を掲げ、今回期末配当上方修正

セグメント別情報

  • 発電・販売事業:
    • 売上:3,666億円(前年同期比 97.3%)
    • 注目点:総販売電力量は前年同期比で増加(小売・卸共に増)。燃調収入減が売上押下げも、燃調タイムラグ差益で利益押上げ。
  • 送配電事業:
    • 売上:1,113億円(同103.4%)
    • 注目点:託送収入や再エネ買取に伴う卸での販売増が牽引。容量拠出金減で利益改善。
  • その他:
    • 売上:701億円(同96.7%)
    • 注目点:請負工事受注減で売上減、利益性低下(経常利益が前年同期の72.0%)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に直接の数値目標は本短信中に限定的。だが通期業績及び配当の上方修正は中期的な財務改善(自己資本比率改善)と整合。
  • KPI達成状況:総販売電力量の増加を通期見込みで上方修正しており、需要回復のKPIは改善傾向。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:本短信では同業他社との直接比較データは記載なし(–)。ただし、燃料費や電力卸市場、再エネ買取の影響は業界共通要因。
  • 市場動向:燃料価格(LNG、石炭、原油)や為替想定を下方修正(会社の通期前提で為替151円、原油CIF70$/b、LNG570$/t等)しており、これが業績上振れ要因に寄与。

今後の見通し

  • 業績予想(2026年3月期 通期、修正後)
    • 営業収益:780,000百万円(△9.1%)
    • 営業利益:70,000百万円(△30.7%)(ただし中間期で95%計上済)
    • 経常利益:65,000百万円(△28.9%)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:48,000百万円(△26.3%)
    • 1株当たり当期純利益:229.79円
  • 予想の信頼性:上期進捗は良好で、会社は保守的な前提(燃料価格等)を見直して上方修正している点は整合的。ただし過去の予想達成傾向は資料に限られるためコメントは限定的(–)。
  • リスク要因:
    • 燃料価格・為替の急変
    • 原子力発電所の稼働(志賀原子力発電所の停止継続等)
    • 気象(猛暑や渇水)による需要変動や渇水準備金の動向
    • 規制・政策(電気料金支援政策や再エネ買取制度の変更)

重要な注記

  • 連結範囲の変更:当中間期に連結範囲に重要な変更あり(除外3社:北陸電気工事㈱、㈱日建、ホッコー商事㈱)。これが資産・純資産・現金の期中変動に影響。
  • 中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理:税効果会計の見積り等、注記あり(詳細は添付資料参照)。
  • 外部レビュー:本第2四半期決算短信は公認会計士等のレビュー対象外。
  • その他:災害等扶助交付金18億円を特別利益計上(能登半島地震に関する仮復旧費用に対する交付金)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 9505
企業名 北陸電力
URL http://www.rikuden.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電力・ガス – 電気・ガス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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