2026年2月期 第1四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期業績予想を下方修正(前回公表比:売上高 △6.4%、営業利益 △28.3%、親会社帰属当期利益 △29.0%)。四半期実績自体は会社予想の四半期別開示はないが、通期予想達成に向けて慎重な修正(下振れ)。
  • 業績の方向性:前年同期比で減収減益(売上収益 △5.1%、営業利益 △5.5%、親会社帰属四半期利益 △24.4%)。
  • 注目すべき変化:親会社帰属四半期利益が前年同期比で大きく減少(△24.4%)し、包括利益も大幅悪化(四半期包括利益 3,220 百万円、前年同期 19,691 百万円)。
  • 今後の見通し:米国の関税政策等による需要先行き不透明感を理由に通期業績予想を修正(売上 515,000 百万円、営業利益 43,000 百万円、親会社帰属当期利益 33,000 百万円)。想定為替レートは維持(1$=145円、1€=160円等)。配当予想は変更なし(年間 68.00 円)。
  • 投資家への示唆:第1四半期は受注残の正常化と需要回復の工程で着地したが、通期は外部環境(米国関税・自動車市場・原油価格等)リスクを反映して下方修正。中長期KPIや配当方針は維持されている点を確認。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社 安川電機
    • 主要事業分野:モーションコントロール(ACサーボ、コントローラ、インバータ)、ロボット(産業用ロボット等)、システムエンジニアリング(オートメーション機器・社会システム)、その他(物流サービス等)
    • 代表者名:代表取締役社長 小川 昌寛
    • URL:https://www.yaskawa.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年7月4日
    • 対象会計期間:2026年2月期 第1四半期連結累計期間(2025年3月1日~2025年5月31日)
    • 決算説明会:有(証券アナリスト・機関投資家向け、オンライン 2025/7/4)
  • セグメント:
    • モーションコントロール:ACサーボモータ、制御装置、インバータ等の開発・製造・販売・保守
    • ロボット:産業用ロボット等の開発・製造・販売・保守
    • システムエンジニアリング:産業オートメーションドライブ、社会システムの開発・製造・販売・保守
    • その他:物流サービス等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):266,690,497 株(2026年2月期1Q)
    • 期末自己株式数:7,342,465 株(2026年2月期1Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):259,347,356 株(2026年2月期1Q)
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算説明会:2025年7月4日(オンライン、証券アナリスト・機関投資家向け)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想は通期修正値との比較)
    • 売上高(第1四半期実績):125,642 百万円。通期予想 515,000 百万円に対する進捗率 24.4%(125,642 / 515,000)。
    • 営業利益(第1四半期実績):10,503 百万円。通期予想 43,000 百万円に対する進捗率 24.4%。
    • 親会社帰属当期利益(第1四半期実績):6,952 百万円。通期予想 33,000 百万円に対する進捗率 21.1%。
  • サプライズの要因:
    • 通期修正の主因は「米国の関税政策等による需要の先行き不透明感」による需要見通しの下方影響。第1四半期は受注残の正常化の反動で前年同期比で売上が減少したが、セグメントごとの付加価値向上で利益率は維持。
  • 通期への影響:
    • 既に通期見通しを下方修正済み(2025/4/4公表値から修正)。為替前提は据え置き。現時点で追加修正の有無は不確定だが、外部環境次第でさらなる下振れリスクあり。

財務指標

  • 財務諸表(主要項目、単位:百万円)
    • 資産合計:748,664(前期末 743,774、増加 48,889)
    • 負債合計:314,560(前期末 304,164、増加 103,950)
    • 資本合計:434,104(前期末 439,610、減少 55,506)
    • 現金及び現金同等物:65,323(前期末 59,028、増加 6,295)
  • 収益性(第1四半期・対前年同四半期)
    • 売上収益:125,642 百万円(前年 132,408、△5.1%、金額差 △6,766 百万円)
    • 営業利益:10,503 百万円(前年 11,118、△5.5%)
    • 営業利益率:8.36%(10,503 / 125,642)。前年同期は約8.39%(安定的)
    • 税引前利益:9,849 百万円(前年 12,328、△20.1%)
    • 四半期利益(四半期当期利益):7,291 百万円(前年 9,291、△21.5%)
    • 親会社帰属四半期利益:6,952 百万円(前年 9,199、△24.4%)
    • 1株当たり四半期利益(EPS):基本 26.81 円(前年 35.19 円、△24.0%)
  • 進捗率分析(通期予想=今回修正値)
    • 売上高進捗率:24.4%(通常ペース=四半期均等なら約25%のためやや未達)
    • 営業利益進捗率:24.4%(やや未達)
    • 親会社帰属当期利益進捗率:21.1%(やや遅れ)
    • 解説:第1四半期は受注残正常化の影響で売上が前年同期比で低下。通期下方修正を踏まえると上期~下期の需給が慎重に推移する想定。
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):56.8%(安定水準。40%以上は一般に安定)
    • 負債比率(負債 / 資本):約72.5%(314,560 / 434,104)、過大ではない水準
    • 流動比率(流動資産 / 流動負債):約224%(465,870 / 208,133)(良好:流動性高い)
  • 効率性
    • 総資産回転率(Q1売上 / 資産合計、年換算は別途必要だが)=125,642 / 748,664 = 0.168(四半期ベース)
    • 売上高営業利益率は約8.4%で前年同期並みを維持
  • セグメント別(第1四半期、単位:百万円、対前年率)
    • モーションコントロール:売上 55,659(△6.2%)、営業利益 5,037(△10.5%)
    • ロボット:売上 55,633(△2.5%)、営業利益 5,006(+4.5%)
    • システムエンジニアリング:売上 9,268(△11.6%)、営業利益 1,028(△2.5%)
    • その他:売上 5,081(△7.8%)、営業利益 382(+53.0%)
    • 解説:ロボットは生産稼働率向上等で増益、モーションは売上減で利益減。その他は利益改善が寄与。
  • キャッシュフロー(第1四半期、単位:百万円)
    • 営業活動CF:+15,378(前年 15,897)
    • 投資活動CF:△11,158(前年 △9,592)
    • 財務活動CF:+2,521(前年 +2,610)
    • フリー・キャッシュ・フロー:+4,220(42億20百万円)
    • 現金及び現金同等物期末:65,323(前期末 59,028)

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2026年2月期(予想):中間配当 34.00 円、期末配当 34.00 円、年間合計 68.00 円(前回予想から変更なし)
    • 配当性向:通期予想ベース 親会社帰属当期利益 33,000 百万円、1株当たり当期利益 127.24 円 に対し配当 68.00 円 → 配当性向 約53.5%(やや高め)
    • 配当利回り:株価情報が資料にないため算出不可(→ –)
  • 特別配当の有無:なし
  • 株主還元方針:配当は維持。自社株取得等は当期四半期での大規模取得はなし(自己株式残高ほぼ横ばい)。

セグメント別情報

  • 概要と第1四半期の状況
    • モーションコントロール:受注残の正常化で売上減、付加価値向上や間接費抑制で営業利益率維持だが減益
    • ロボット:為替の影響で減収だが自動化需要は堅調。大口案件や生産改善で増益
    • システムエンジニアリング:鉄鋼プラントは堅調だが上下水道・港湾クレーンで減少し減収減益
    • その他:物流等で売上減もその他収益増で大幅増益
  • 前年同期比較(主要点):ロボットのみ営業利益が増加、他セグメントは売上減・大半が減益

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に中期計画の数値進捗は明記なし(–)
  • KPI達成状況:特定KPIの進捗記載なし(–)
  • コメント:第1四半期の営業利益率は前年同期並みを維持しており、構造的改善(付加価値向上や内製化等)の取り組みは一部成果が出ている。

競合状況や市場動向

  • 市場動向(開示より)
    • 地政学・米国関税等で全体に不透明感。半導体・電子部品分野は国内で底堅い需要、米州の自動車・石油関連は弱含み、欧州製造業は低調、中国は自動車は底堅いが投資案件の延期等も。
  • 競合比較:同業他社との相対ポジションは資料に記載なし(–)。ただしロボット分野でのグローバル需要取り込みは継続的な強みらしい。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(2026年2月期)修正後予想:売上収益 515,000 百万円(前回 550,000)、営業利益 43,000 百万円(前回 60,000)、税引前利益 45,500 百万円(前回 63,000)、親会社帰属当期利益 33,000 百万円(前回 46,500)、1株当たり当期利益 127.24 円
    • 修正理由:米国の関税政策等による需要先行き不透明感
    • 為替前提:据え置き(1$=145.00円、1€=160.00円、1元=20.00円、1ウォン=0.110円)
  • 予想の信頼性:当社は今回下方修正を実施。過去の達成傾向までは資料に明記なし(–)。今後の達成可能性は外部需要動向に依存。
  • リスク要因:
    • 米国関税・貿易政策、世界の自動車投資動向、原油価格変動(オイル・ガス関連案件)、半導体市況の在庫調整、為替変動、地政学リスクなど。

重要な注記

  • 会計方針:四半期期間における会計方針の変更なし
  • 連結範囲の変更:重要な変更なし
  • 監査・レビュー:当四半期の財務諸表に対する監査法人レビューは実施されていない(注記あり)
  • その他:決算補足説明資料を同社サイトに掲載。証券アナリスト向け説明会を開催予定(2025/7/4)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6506
企業名 安川電機
URL http://www.yaskawa.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。

投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。

なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。

By シャーロット

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。