2025年12月期第3四半期決算短信日本基準

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社の通期予想(2025年8月6日公表)から修正は無し。第3四半期累計(実績)は会社予想と整合的で、目立った上方/下方修正はなし(ほぼ予想通り)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+17.9%、営業利益+37.2%、親会社株主帰属四半期純利益+41.1%、前年同期比)。
  • 注目すべき変化:半導体向け需要の好調(生成AI関連・PC買替堅調)が寄与し、収益性が大きく改善。営業利益率は第3四半期累計で31,893百万円/172,779百万円=18.5%(前年同期は15.9%程度)に上昇。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高227,000百万円、営業利益40,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益26,500百万円)は変更なし。第3四半期までの進捗率は売上高76.1%、営業利益79.7%、純利益83.3%で通期達成は現時点で十分可能な進捗。
  • 投資家への示唆:生成AIやPC需要など特定の半導体関連需要が業績押上げ要因。設備投資・株式取得による固定資産増加・長期借入増加が見られるため、成長投資と財務構造の変化(借入構成の変化)に注目。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:東京応化工業株式会社
    • 主要事業分野:エレクトロニクス機能材料(先端レジスト等)、高純度化学薬品(半導体・電子材料向け高純度薬品等)
    • 代表者名:取締役社長 種市 順昭
    • URL:https://www.tok.co.jp
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年11月11日
    • 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期累計(2025年1月1日〜2025年9月30日、連結、日本基準)
    • 決算補足説明資料:有、決算説明会:有
  • セグメント:
    • 単一セグメント(グループは単一セグメントで開示を省略)
    • 製品別の内訳提示あり:エレクトロニクス機能材料/高純度化学薬品/その他
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):127,800,000株
    • 期末自己株式数:7,920,738株
    • 期中平均株式数(四半期累計、EPS算定用):119,724,815株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 次回決算発表等:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の通期予想との関係)
    • 売上高:第3Q累計 172,779百万円。通期予想227,000百万円に対する進捗率 76.1%(達成ペース:やや早め)
    • 営業利益:第3Q累計 31,893百万円。通期予想40,000百万円に対する進捗率 79.7%(達成ペース:良好)
    • 親会社株主帰属四半期純利益:第3Q累計 22,064百万円。通期予想26,500百万円に対する進捗率 83.3%(達成ペース:良好)
  • サプライズの要因:
    • 主因:エレクトロニクス市場での半導体需要増(生成AI関連、PC買替)により主要製品群が堅調。特別利益として「条件付対価受入益」1,422百万円計上も寄与。
    • 費用面では販売費及び一般管理費の増加はあるが売上総利益の拡大で吸収。
  • 通期への影響:
    • 現時点で通期予想の修正は無し。上記進捗から現予想は達成可能とみられるが、外部需要(半導体市況)や為替(会社想定:140円/$)等の変動を注視する必要あり。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:百万円)
    • 売上高(第3Q累計):172,779(前年同期146,547、増加額+26,232、増減率+17.9%)
    • 売上総利益:64,431(前年52,972、+11,459、+21.6%)
    • 営業利益:31,893(前年23,243、+8,650、+37.2%)
    • 経常利益:32,758(前年24,034、+8,724、+36.3%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:22,064(前年15,636、+6,428、+41.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):184.28円(前年129.08円、+約55.0%)
  • 貸借対照表(主要数値、単位:百万円)
    • 総資産:299,525(前期末281,930、+17,595)
    • 純資産:225,403(前期末213,473、+11,930)
    • 自己資本(参考):213,023百万円、自己資本比率71.1%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 流動資産:149,640(現金及び預金54,772→減少 -4,275)
    • 固定資産:149,885(設備投資・株式取得等で増加 +19,725)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:71.1%(安定水準)
    • 負債合計:74,122(前期68,456、増加)
    • 短期借入金:364(前期4,442、減少)
    • 長期借入金:16,100(前期6,100、増加)→ 長期借入増で借入構成が変化
    • 流動比率:流動資産149,640/流動負債50,568 ≒ 296%(高水準、流動性良好)
  • 効率性
    • 営業利益率(第3Q累計):31,893/172,779 ≒ 18.5%(前年同期は約15.9%)
    • 減価償却費(第3Q累計):6,351百万円(前年6,199百万円)
    • 総資産回転率等の詳細は資料限定のため算出不可(総資産回転率=売上高/総資産 ≒ 0.577回/年)
  • セグメント別(顧客契約ベース)
    • エレクトロニクス機能材料:90,902百万円(前年79,099、+14.9%)
    • 高純度化学薬品:79,869百万円(前年65,915、+21.2%)
    • その他:2,007百万円(前年1,532、+31.0%)
    • 備考:報告は単一セグメントだが製品別売上高は上記の通り。高純度化学薬品の伸びが相対的に大きい。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2024年12月期:中間29円、期末34円、年間63円(実績)
    • 2025年12月期:中間35円(実績)、期末予想35円、年間予想70円(予想に修正無し)
  • 配当性向・利回り等:
    • 会社予想EPS(通期):220.99円 → 予想配当性向=70/220.99 ≒ 31.7%(目安:配当性向30%前後は中期的な還元と成長投資のバランスを意識した水準)
    • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
  • 特別配当/自己株式取得:特別配当なし。自己株式保有はあるが、直近での自社株買いの開示は無し。
  • 株主還元方針:明示的な方針は資料内に限定的記載。中期計画下で安定的な配当継続を示唆。

セグメント別情報

  • 売上高・成長率(第3Q累計)
    • エレクトロニクス機能材料:90,902百万円(+14.9%)
    • 高純度化学薬品:79,869百万円(+21.2%)
    • その他:2,007百万円(+31.0%)
  • 収益貢献度:総売上のうちエレクトロニクス系と高純度化学が主力(ほぼ半々)で、両者ともに増収。特に高純度化学薬品の伸びが大きい。
  • セグメント戦略:中期経営計画「tok中期計画2027」の下、「先端レジストのグローバルシェアNo.1」「各事業分野のグローバルシェア向上」「新規分野の事業構築」「高品質製品の安定供給」等を掲げる。今回の増産・設備投資、株式取得は計画に基づく投資と説明。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:tok中期計画2027を本年より開始(2027年度最終)。2030年ビジョン(tok Vision 2030)に向けた体制整備を進行中。
  • KPI達成状況:個別KPIの数値開示は今回資料に限定的だが、売上・利益は増加トレンドで中期計画の成長路線と整合的。設備投資とM&A(株式取得)による基盤強化が進展。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:スマートフォン需要は低調だが、生成AI関連の半導体需要やPC買替が堅調で、半導体需要は前年同期を上回る。これが業績好調の背景。
  • 競合他社との比較:資料内に直接比較データは無し(競合比較は–)。市場ポジションとしては「先端レジストのグローバルシェアNo.1」を目標に掲げている点に留意。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(会社予想、2025年1月1日〜12月31日):売上高227,000百万円(+13.0%)、営業利益40,000百万円(+20.9%)、経常利益41,000百万円(+18.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益26,500百万円(+16.8%)、1株当たり当期純利益220.99円。
    • 予想修正:直近(2025/8/6公表)から修正なし。為替前提は140円/$。
  • 予想の信頼性:第3Qまでの進捗は概ね良好。過去の達成傾向について資料上の定量的履歴は限定的だが、現予想は達成可能と判断されやすい進捗。
  • リスク要因:
    • 半導体需要の循環(生成AI関連需要の変動やスマホ需要低迷の継続)
    • 為替変動(会社前提140円/$からの乖離)
    • 原材料価格の変動、供給網リスク
    • M&A・設備投資の統合・実行リスク
    • 金利上昇による借入コスト増(長期借入増加に留意)

重要な注記

  • 会計方針:変更なし(会計基準改正、会計方針変更、見積り変更、修正再表示いずれも無)
  • 監査レビュー:添付の四半期連結財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無し
  • 特記事項:第3四半期累計において、過去の株式譲渡契約に基づく条件満足で「条件付対価受入益」1,422百万円を特別利益に計上

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4186
企業名 東京応化工業
URL http://www.tok.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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