2025年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収増益(営業収益7,846億円、前期比+18.6%、営業利益738億円、前期比+31.5%)。いずれも過去最高を更新。
- 注目すべき変化:営業利益率は9.4%(前年8.5%)に改善。既存店売上の拡大と出店による売上拡大、原価低減や値下げ抑制で営業総利益率改善。欧州事業再編による税負担減少が純利益増に寄与。
- 今後の見通し:2026年8月期予想は営業収益8,600億円(+9.6%)、営業利益790億円(+7.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益530億円(+4.2%)。為替押上げ影響の縮小を見込むものの、増収増益の見通しを示す。
- 投資家への示唆:成長は「出店拡大+既存店好調+プロダクト強化+SCM/生産性改善」によるもので、マージン改善と強いキャッシュ創出力が確認できる。一方で為替や海外投資コスト、出店投資の先行負担などは注視。
基本情報
- 企業概要
- 企業名:株式会社良品計画
- 主要事業分野:無印良品ブランドによる小売(国内外の店舗販売、ネット販売)、飲食、グローバル調達・物流等
- 代表者:代表取締役社長 清水 智
- 連絡先:執行役員 経営企画部管掌 宝地戸 健太 TEL 03-6699-7358
- 報告概要
- 提出日:2025年10月10日
- 対象会計期間:2025年8月期(連結、2024年9月1日~2025年8月31日)
- 決算説明会:あり(アナリスト向け)、決算補足説明資料作成あり
- セグメント(報告セグメント)
- 国内事業:日本国内の店舗・ネット販売および国内調達物流等
- 東アジア事業:中国大陸、台湾、香港、韓国等の販売・飲食
- 東南アジア・オセアニア事業:東南アジア・オセアニア地域の販売・飲食
- 欧米事業:欧州・北米の販売・飲食
- 発行済株式
- 期末発行済株式数:561,560,000株(2025年8月期、2025年9月1日付で1株→2株の株式分割実施)
- 期末自己株式数:31,084,078株
- 期中平均株式数:530,098,653株
- 時価総額:–(資料に明示無し)
- 今後の予定
- 定時株主総会:2025年11月23日(予定)
- 配当支払開始予定日:2025年11月25日
- 有価証券報告書提出予定日:2025年11月21日
- IRイベント:決算説明会(実施済/予定)ほか(ESG説明会の開催実績あり)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較)
- 売上高:会社予想(当期)に関する開示は資料内に記載がなく、達成率は算定不能(–)。
- 営業利益:同上(–)。
- 純利益:同上(–)。
- サプライズの要因(業績上振れ要因として開示・合理的に推定される点)
- 国内外での出店数増加と既存店売上の好調(売上拡大)
- 生産体制の内製化による原価低減、海外での値下げ率抑制による営業総利益率改善
- 販管費率の低下(借地借家料・運搬費など相対的改善)
- 為替の押し上げ効果(期による増益寄与)および前期の欧州事業再編に伴う税負担の減少
- 通期への影響
- 会社は2026年8月期も増収増益予想を提示。為替押上げ影響の縮小を見込む一方、出店・既存店の伸長で達成可能性を見込む。予想修正は現時点で無し。
財務指標(主要数値:連結、百万円)
- 損益(2025年8月期)
- 営業収益:784,629(前期661,677、+18.6%)
- 営業利益:73,840(前期56,135、+31.5%)
- 経常利益:72,301(前期55,777、+29.6%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:50,846(前期41,566、+22.3%)
- 1株当たり当期純利益(調整後):95.92円(前期78.55円)
- 営業利益率:9.4%(前期8.5%)→(良好)
- 財政状態(期末)
- 総資産:562,749(前期509,551、+10.5%)
- 純資産:335,920(前期297,004、+13.1%)
- 自己資本比率:59.0%(前期57.5%)→安定水準(目安:40%以上は安定)
- 自己資本(普通株主帰属):331,747百万円
- キャッシュ・フロー
- 営業活動によるCF:73,355(前期58,504)→強いキャッシュ創出
- 投資活動によるCF:△40,931(前期△27,654)→出店・IT・ソフトウェア投資など
- 財務活動によるCF:△22,120(前期△23,412)
- 現金及び現金同等物期末残高:135,359(前期125,527)
- 収益性指標(目安コメント併記)
- 売上高増加率:+18.6%(良い)
- 営業利益増加率:+31.5%(良い)
- 営業利益率9.4%(良好)
- EPS上昇:95.92円(+22.2%)
- 進捗率分析(四半期決算該当外)
- 当資料は通期決算のため「通期予想に対する進捗率」は該当せず(通期決算完了)。
- 財務の安全性・効率性
- 自己資本比率59.0%(安定水準)
- インタレスト・カバレッジ・レシオ:27.6倍(利払い余裕あり、良好)
- キャッシュ・フロー対有利子負債比率:1.39年(改善傾向)
- 総資産回転率・売上高営業利益率はいずれも改善傾向(営業利益率:8.5→9.4%)
- セグメント別(主要)
- 国内事業:営業収益470,143 百万円(前期比+20.9%)、セグメント利益52,111百万円(+31.2%)
- 東アジア事業:営業収益222,247 百万円(+14.2%)、セグメント利益42,794百万円(+20.4%)
- 東南アジア・オセアニア:営業収益50,105 百万円(+28.0%)、セグメント利益5,584百万円(+21.4%)
- 欧米事業:営業収益42,133 百万円(+7.9%)、セグメント利益6,922百万円(+25.7%)
- 解説:全セグメント増収増益。国内と中国大陸が収益の牽引役。欧州は再編効果で収益性改善。
配当
- 2025年8月期実績(分配前の株式分割前表示)
- 中間配当:22.00円
- 期末配当:28.00円
- 年間配当:50.00円(前期40.00円→増配)
- 配当金総額:13,881百万円
- 配当性向(連結):26.1%
- 純資産配当率:4.2%
- 2026年8月期(予想、株式分割後表示)
- 中間:14.00円、期末:14.00円、合計:28.00円(注:1株→2株分割後の数値)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:配当継続+株式分割で個人投資家のハードル低下。自己株式取得は期中に実施実績あり。
セグメント別情報(要点)
- 国内事業:商品強化(スキンケア、日用消耗品等)とOMO/アプリマーケティング、既存店の好調で売上伸長。販管費率も改善。
- 東アジア事業:中国大陸でオンライン伸長・生活雑貨・食品が牽引、原価改善で利益率向上。韓国は為替で減益。
- 東南アジア・オセアニア:出店拡大と既存店復調で売上増、投資先行も為替押上げで増益。
- 欧米事業:不採算店閉鎖によるスクラップ&ビルドで店舗数は減少も、既存店伸長で収益性改善。
中長期計画との整合性
- 中期の成長ドライバー(会社提示)
- 出店拡大
- 日本のオペレーション波及
- 商品開発体制強化
- OMO強化
- マーケティング戦略
- 生産性改善 / SCM改革
- ITによる支援
- 本業としてのESG
- 進捗状況:今回の増収増益、店舗数増加(期末1,412店舗)、生産内製化による原価低減等は中期方針と整合。MUJI ENERGY設立などESG対応の具体化も進展。
- KPI達成状況:売上・利益は中期での成長軌道にあるが、個別KPI(ROE目標等)の開示は資料内に明示無し(→–)。
競合状況や市場動向
- 市場環境:国内は雇用・所得改善で緩やか回復、海外は金利高や中国不動産など不透明要因あり。為替変動が業績に影響。
- 競合比較:同業他社との定量比較データは資料に無し(→–)。定性的にはブランド力とOMO/商品開発で差別化を図る戦略。
- 市場シェア/競争優位性:商品企画力、グローバル出店戦略、ESGや資源循環の取り組みが競争優位のポイント。
今後の見通し
- 業績予想(会社、2026年8月期)
- 営業収益:860,000百万円(+9.6%)
- 営業利益:79,000百万円(+7.0%)
- 経常利益:76,000百万円(+5.1%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:53,000百万円(+4.2%)
- 1株当たり当期純利益(予想):99.91円
- 予想の前提:既存店売上伸長+店舗数増加を基に算出。為替の押上げ影響の縮小を織り込む。
- 予想の信頼性:過去の予想達成傾向に関する詳細開示は資料に無し(→–)。
- リスク要因
- 為替変動(海外比率拡大のため影響大)
- 原材料・輸送コスト上昇
- 海外市場の景況変化(特に中国・欧米)
- 出店投資の回収リスク、不採算店の見直しコスト
重要な注記
- 会計方針:2022年改正会計基準(法人税等)やグローバル・ミニマム課税関連の取扱いを適用(財務数値への影響は無し)。
- 株式分割:2025年9月1日付で1株→2株の分割を実施(目的:流動性向上)。開示数値の一部は分割前後で表記差あり(注記参照)。
- 重要な子会社設立:再生可能エネルギー事業目的の合同会社 MUJI ENERGY を設立(出資80%、JERA20%)。設立から1年で当社出資総額約2,125百万円を予定。
- 監査:決算短信は監査対象外(公認会計士監査の対象外である旨の注記あり)。
(注記)
- 本要約は提示資料(決算短信)をもとに整理したものであり、個別銘柄の売買や投資助言を目的とするものではありません。数値は連結ベース(単位:百万円)を原則とし、資料に記載のない項目は「–」としています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7453 |
| 企業名 | 良品計画 |
| URL | http://ryohin-keikaku.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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