2025年9月期 通期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 通期業績は過去最高を2期連続で更新。ストック収入(ライセンス更新)を軸に安定的な収益基盤を構築しつつ、新製品(ITOGUCHI)やセキュリティ製品拡販、中堅・中小企業への販売拡大で成長を継続する方針。
- 業績ハイライト: 売上高2,404百万円(前年同期比+10%)、営業利益565百万円(同+48%、営業利益率24%)、純利益410百万円(同+63%)。ストック売上高1,540百万円(同+23%)、System Answer更新率96%(目標95%達成)。
- 戦略の方向性: ①主力の高収益ライセンス(System Answer)を基盤にストック比率を高める、②新製品ITOGUCHIでマルチクラウド領域へ展開、③文教・自治体・製造分野でのシェア拡大、④セキュリティ製品販売強化、⑤必要に応じたM&AによるSI力強化。
- 注目材料: 2025年10月提供開始のマルチクラウド&インフラ構成管理ツール「ITOGUCHI」の投入、2026年通期計画で配当大幅増(年間22円予定)、手元資金約24億円・営業CF約6億円/年で成長投資と株主還元の両立を計画。
- 一言評価: ストック収入と高収益プロダクトを軸に収益性が向上している一方、案件の入札・大口解約などで売上構成に変動が出やすい点は留意が必要。
基本情報
- 企業概要: アイビーシー株式会社(証券コード 3920)
- 主要事業分野: ソフトウェア・サービス関連事業(主にIT監視ソフト「System Answer」シリーズの開発・販売、運用サービス、ネットワーク/セキュリティ製品販売)
- 代表者名: –(資料に明記なし)
- 説明会情報: 開催日 2025年11月13日、形式: –、参加対象: –(資料のみ記載)
- 説明者: 発表スライド上の個別発言者名は明記なし(役職・氏名: –)。(発言概要は資料全体の経営方針・決算説明に基づく)
- 報告期間: 対象会計期間 2025年9月期(通期)
- 決算説明資料発表日: 2025年11月13日
- 配当支払開始予定日: –(配当計画は記載)
- セグメント: 単一セグメント(ソフトウエア・サービス関連事業)
- 事業区分(売上割合、2025年9月期通期実績)
- ライセンス販売: 52%(System Answer等のライセンス/ストック売上の中心)
- サービス提供: 26%(運用代行、構築等)
- その他物販: 22%(ネットワーク/セキュリティ製品等の販売)
業績サマリー
- 主要指標(2025年9月期 通期 実績、単位:百万円・円)
- 売上高: 2,404 百万円、前年同期比 +10%
- 営業利益: 565 百万円、前年同期比 +48%、営業利益率 24%(情報通信業平均約11.7%に対して高水準)
- 経常利益: –(資料に明示なし)
- 純利益: 410 百万円、前年同期比 +63%
- 1株当たり利益(EPS): 71.41 円、前年同期比 +57%
- 予想との比較
- 会社予想(2025/08/08上方修正後)に対する達成率
- 売上高: 2,410 → 実績 2,404 → 達成率 100%(微小差で未達)
- 営業利益: 550 → 実績 565 → 達成率 103%(上振れ)
- 純利益: 390 → 実績 410 → 達成率 105%(上振れ)
- サプライズ: 売上は計画にほぼ一致(納品の一部が翌期へずれたためわずかに下回る)。営業利益・純利益は売上総利益率改善やものづくり補助金の受給などで上振れ。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率(期末確定なので実績=進捗100%)
- 中期経営計画・年度目標に対する達成率: –(具体的中期数値は資料に非掲載)
- 過去同時期との比較: 売上は2003年以降の右肩上がりを継続、2024年に続き2025年も過去最高を更新。
- セグメント別状況(単体、主要数字)
- ライセンス販売: 売上割合 52%、前年比 +21%(他社切替えによる新規案件が堅調)
- サービス提供: 売上割合 26%、前年比 -6%(大口契約1件の解約が影響)
- その他物販: 売上割合 22%、前年比 +35%(トラフィック分析・異常検知等セキュリティ製品引合い増)
- ストック売上高(主にライセンス1年更新): 1,540 百万円、前年比 +23%、ストック比率は前年対比で +4ポイント
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス
- System Answerの値上げ(2024年12月約20%)や高更新率により売上総利益率が上昇(前年同期比 +4ポイント)。
- ストック売上(ライセンス更新)拡大で安定したキャッシュフローを確保。
- 販管費は増加(+7%)したが、販管費率は効率改善で低下。
- 増減要因
- 増収要因: ライセンスの他社切替えによる新規獲得、セキュリティ製品の需要増(その他物販の増加)。
- 減収要因: サービス提供は大口1件の解約により前年割れ。
- 増益要因: 売上総利益率改善(値上げ・製品ミックス)、補助金受給の一時寄与。
- 費用面: 人件費 +12%(増員+賃上げ)、業務委託費 +19%(保守サポート増等)、減価償却費は減少(前期の償却終了等)。
- 競争環境
- 競争優位性: マルチベンダー可視化技術(133社対応、5,384機器等テンプレ)で国内におけるオンリーワン性を主張。1分間隔の詳細データ収集・最大5年非圧縮保存・将来予測機能等が差別化要素。
- 競合比較: 他製品は特定クラウド特化や機能範囲の違いがあり、System Answerは監視範囲・機能が広いポジション。
- リスク要因
- 更新率の変動(入札で落札できなければ契約終了となる仕組み) — Q4更新率95%に低下(通期96%)。
- 大口案件依存・入札競争による損失、納品時期のズレ(FY2026へ)、採用難によるインテグレーション能力制約、M&A・人材獲得の成否、マクロ(IT投資動向)や規制変化、サプライチェーン問題など。
戦略と施策
- 現在の戦略
- 既存の高収益ライセンスを基盤に、セキュリティ製品やクラウド領域(ITOGUCHI)で売上構成を拡大し、過去最高売上・利益を目指す。
- 配当を最優先に累進配当を継続(配当性向30%目安)。
- M&Aを含む人材・SE獲得でインテグレーション事業を強化。
- 進行中の施策
- 2025年10月にITOGUCHI提供開始(マルチクラウド&インフラ構成管理ツール、SaaS)→既存顧客との連携、クラウド領域の顧客基盤構築を狙う。
- IBC Day 2025(ユーザー事例・展示)でITOGUCHIデモを実施。
- 人材投資(増員+賃上げ)と育成(階層別教育、資格支援等)。
- セグメント別施策
- ライセンス: 更新率維持・他社切替え案件獲得の継続。
- サービス: 大口解約の穴埋めのため新規営業・パートナー連携を強化。
- その他物販(セキュリティ): 販売強化で売上比率を高める。
- 新たな取り組み
- ITOGUCHIの拡販戦略(既存は機能連携、新規は他製品との組合せ提案)、マルチクラウド横断での差別化訴求。
- 成長市場(文教・自治体・製造)への注力(教育委員会シェア30%以上、都道府県40%・市町村25%以上目標など)
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年9月期 通期計画、単位:百万円)
- 売上高: 2,700(2025実績2,404 → +296、前年比112%)
- 営業利益: 610(565 → +45、前年比108%)
- 純利益: 418(410 → +8、前年比102%)
- 予想の前提条件
- System Answerを軸に中堅・中小への販売拡大、セキュリティ製品の売上拡大、ITOGUCHIの市場投入効果。
- なお、セキュリティ製品比率増により収益率の伸びはやや緩やかになる想定。
- 予想の根拠と経営陣の自信度
- 既存顧客基盤とパートナーチャネル、直販併用により達成を目指す旨。ただしITOGUCHI等の実需確認や競争環境次第で変動。
- 予想修正
- 2025年通期は一部納品が翌期へずれ、当初修正予想(24億1,000万円)をわずかに下回ったが、利益は上振れ(売上総利益改善・補助金)。
- 中長期計画
- 中期的にはクラウド領域・文教・自治体でのシェア拡大、M&AによるSI力強化を掲げるが、具体的数値目標の開示は限定的。
- 予想の信頼性
- 経営の説明は現場案件・顧客反応に基づくが、新製品の採用進捗や入札結果に影響されやすい。過去実績では予想に対して利益が上振れた事例あり。
- マクロ影響
- 国内IT市場は拡大(2025年予測 26.6兆円、CAGR 6.3%)、運用管理市場・情報セキュリティ市場も高CAGRで成長。これらは追い風。
配当と株主還元
- 配当方針: 株主還元を最優先とし累進配当を継続、配当性向30%を目安に安定配当の継続を目指す。
- 配当実績・予定
- 2023年9月期: 年6円(配当総額 33百万円)
- 2024年9月期: 年8円(中間4円/期末4円、配当総額 44百万円)
- 2025年9月期: 年12円(中間6円/期末6円、配当総額 66百万円)※予定通り配当
- 2026年9月期(計画): 年22円(中間11円/期末11円、配当総額 122百万円)、配当性向見込み 29.2%
- 特別配当: なし(資料記載なし)
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割等の記載なし
製品やサービス
- 主要製品
- System Answer G3: 自社開発の性能監視ツール。133社(国内ベンダー約9割カバー)、5,384種類の機器/監視項目に対応。1分間隔での監視・最大5年非圧縮保存・将来予測オプション・トラブルシューティング支援などを特徴とする。
- ITOGUCHI(2025年10月提供開始): マルチクラウド&インフラ構成管理ツール(SaaS)。マルチクラウド横断で構成管理が可能、として差別化を図る。
- サービス: IT運用代行(SAMS等)、ネットワーク/セキュリティ/クラウド構築支援、保守サービス(ストック売上の柱)。
- 協業・提携: パートナー(大手ベンダー中心)を通じた販売網、IIJ等との事例あり(kusabi関連等の連携事例)。
- 成長ドライバー: ライセンスの更新(ストック売上)、ITOGUCHIによるクラウド領域開拓、セキュリティ製品の需要増、文教・自治体・製造分野での案件獲得。
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答
- 通期売上が修正値を下回った理由: 一部納品の翌期繰延(納品時期ズレ)が要因。
- 営業利益・純利益が上振れた理由: 売上総利益率の改善(値上げ効果・製品ミックス)と補助金等の一時要因。
- System Answer更新率低下(Q4 95%)の要因: 入札案件で落札できなかったことによる契約終了が主因。
- ITOGUCHIの売上目標: 個別の売上目標は非公表。事前需要は把握しているが、デモ検証結果を見て最終調整。
- M&Aの予定: SI系SE会社中心に検討中(人材確保と事業加速が目的)。
- 経営陣の姿勢: 配当を重視しつつ、成長投資(プロダクト開発、人材)とM&Aで事業拡大を目指す姿勢。顧客事例やデモで製品の実需を重視するスタンス。
- 未回答事項: ITOGUCHIの具体的な数値目標や個別成長シナリオ、M&Aのターゲット詳細は非開示。
- ポジティブ要因
- 高いストック比率(更新率高水準で通期96%)により収益の安定性が高い。
- 高利益率(営業利益率24%)かつ売上総利益率改善。
- 手元現金約24億円、営業CF約6億円/年で財務健全性良好(自己資本比率61%)。
- 新製品(ITOGUCHI)投入とセキュリティ製品拡販による成長機会。
- 累進配当方針と増配計画(2026計画:22円/年)。
- ネガティブ要因
- 入札・落札に起因する更新率の変動や、大口解約が売上に与える影響(サービス部門の脆弱性)。
- 新製品ITOGUCHIの商用採用・拡販が期待通り進むか不確実。
- 人材確保の難航によるSI力強化の遅れ(M&Aによる解決を検討中だが未確定)。
- 特定顧客やパートナー依存のリスク(パートナー経由での提案採用に影響される)。
- 不確実性
- ITOGUCHIの市場適合性と導入速度、自治体・文教の入札結果、国内IT投資の外部環境変化。
- 注目すべきカタリスト
- ITOGUCHIの商用採用事例・初期受注の公表、文教/自治体向けの大型受注、M&A実行、四半期ごとの更新率推移・ストック売上の伸び、次期中間決算やFY2026の着地。
重要な注記
- 会計方針: 特段の会計方針変更の記載は資料に無し(詳細は決算短信等で確認必要)。
- リスク要因: 入札落札状況による更新率変動、大口顧客の解約、納品時期のずれ、採用難による事業推進力低下などをリスクとして明記。
- その他: 決算FAQにて主要問答を掲載。問い合わせ先: アイビーシー株式会社 コーポレートサービス統括部 TEL:03-5117-2780 / https://system-answer.com/contact/ir/
(不明な項目は — と表記しました。なお本まとめは提供資料の内容を整理したものであり、投資助言ではありません。)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3920 |
| 企業名 | アイビーシー |
| URL | http://www.ibc21.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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