2025年12月期第2四半期決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 上期実績を踏まえて通期業績予想を上方修正。生成AI関連需要や顧客の新工場稼働を前提に、通期で過去最高業績更新を見込む。株主還元はDOE4.0%目途・中間35円、年間70円を維持し、8期連続増配を継続予定。
- 業績ハイライト: 上期売上高111,623百万円(前年同期比+17.8%・良い)、営業利益19,846百万円(前年同期比+47.6%・良い)、営業利益率約17.8%(良い)。中間当期純利益13,619百万円(前年同期比+49.0%・良い)。
- 戦略の方向性: 半導体向け(特に生成AI関連)・高純度化学薬品の需要取り込みを軸に、韓国平澤(Pyeongtaek)新工場などの生産能力強化で供給体制を拡大。欧州のR&D拠点(MRT社完全子会社化)による顧客密着と技術拡充も推進。
- 注目材料: 韓国平澤工場着工(投資約1,200億円の記載ではなく、資料は約120億円)、仁川工場新検査棟完成(投資約70億円、2026年上期稼働見込み)、下期想定為替レートを145円/ドルから140円/ドルに変更(影響:為替差のマイナス要因が継続)。
- 一言評価: 半導体関連の追い風と設備投資で成長見込みを示す一方、為替・投資実行リスクの管理が今後の鍵。
基本情報
- 企業概要: 東京応化工業株式会社(TOKYO OHKA KOGYO CO., LTD.)。主要事業は感光性フォトレジスト、ハイブリッドポリマー、ナノインプリント材料等の開発・製造・販売(エレクトロニクス機能材料)及び高純度化学薬品の製造販売。
- 説明者: 発表者(役職):–。発言概要:上期実績の説明、通期予想の修正理由(生成AI関連需要や顧客新工場稼働見込み、為替想定変更)、中長期成長戦略(tok Vision 2030、設備投資計画、人的資本投資、MRT子会社化など)。
- セグメント:
- エレクトロニクス機能材料:フォトレジスト(半導体前工程)、先端材料(ArF・EUV等)、KrF、レガシー材料、半導体後工程関連材料、ディスプレイ材料等。
- 高純度化学薬品:高純度薬品の開発・製造・販売(半導体向け等)。
- その他:小規模事業等。
業績サマリー
- 主要指標(百万円、前年同期比%)
- 売上高:111,623 百万円、前年同期比 +17.8%(良い)
- 営業利益:19,846 百万円、前年同期比 +47.6%(良い)
- 営業利益率:約17.8%(19,846/111,623) (良い目安)
- 経常利益:20,381 百万円、前年同期比 +44.4%(良い)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:13,619 百万円、前年同期比 +49.0%(良い)
- EBITDA:23,994 百万円、前年同期比 +36.6%(良い)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料未記載)
- 予想との比較
- 会社期初計画に対する上期進捗(資料記載)
- 売上高 進捗率(期初計画106,600に対して):104.7%(上期実績が計画を上回る)
- 営業利益 進捗率(期初計画17,500に対して):113.4%
- サプライズの有無:上期は計画を上回る好調な進捗(上方修正を実施)。特別損益(条件付対価受入益等)の計上で中間純利益が押し上げられた点も注目。
- 通期予想に対する進捗率(上期実績/通期予想)
- 売上高進捗率:111,623 / 227,000 = 約49.2%(おおむね均等進捗)
- 営業利益進捗率:19,846 / 40,000 = 約49.6%
- 親会社株主に帰属する当期純利益進捗率:13,619 / 26,500 = 約51.4%
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率
- tok中期計画(2027目標は売上2,700億等)に対し、現状は増収局面で進捗中だが中期目標到達には追加の設備稼働(2026-27年)等が必要。
- セグメント別状況(上期)
- エレクトロニクス機能材料:58,149 百万円、前年同期比 +13.2%(良い)。内訳では半導体前工程用フォトレジスト+10%、先端材料+15%等。
- 高純度化学薬品:51,985 百万円、前年同期比 +22.4%(良い)。
- その他:1,488 百万円、前年同期比 +65.3%(良いだが規模小)。
業績の背景分析
- 業績概要: スマートフォン需要は低調だが、生成AI関連向け需要の好調やPC買替需要の堅調さ、顧客の新工場稼働見込みでエレクトロニクス機能材料・高純度化学薬品ともに大幅増収。上期は売上増により大幅増益。
- 増減要因
- 増収の主因:生成AI関連半導体需要、PC買替需要、顧客新工場稼働(期待)、製品ミックス改善(先端材料や後工程関連の伸び)。
- 減収/低迷要因:スマートフォン市場の弱さ(影響小〜中)。
- 増益の主因:売上増による固定費吸収効果。上期はさらに装置事業譲渡に伴う特別利益計上で中間純利益を押し上げ。
- 減益要因:為替影響(円高想定の修正に伴うマイナス要素)、経費増加(人件費・投資関連費用)。
- 競争環境: 半導体材料分野での需要回復フェーズにあるが、顧客の選別・品質要求が高く、同社は高付加価値のフォトレジスト等でプレゼンス。MRT買収で欧州での顧客対応力を強化。
- リスク要因: 為替変動(ドル円)、半導体・ディスプレイ市場の需要変動、設備投資(新工場)遅延や投資費用超過、サプライチェーン制約、競合の技術進化。
戦略と施策
- 現在の戦略: tok Vision 2030に基づく成長(2030年売上目標3,500億円、EBITDA770億円、ROE13%目標)。顧客密着・技術力強化・生産体制拡充・人的資本投資を柱に中長期成長を目指す。
- 進行中の施策
- 生産能力強化:韓国平澤(Pyeongtaek)で新工場建設着工(2025年8月着工予定、投資約120億円、主に高純度化学薬品、2027年下期稼働予定)。仁川工場に新検査棟(2025年3月竣工、約70億円、2026年上期稼働予定)。
- MRT(ドイツ)完全子会社化(2025年2月)により欧州でのR&D/顧客サポートを強化。
- 阿蘇くまもとサイト等国内拠点の設備投資による供給安定化。
- セグメント別施策
- エレクトロニクス機能材料:先端材料・後工程関連に注力し、供給能力増強を検討。
- 高純度化学薬品:韓国新工場で増強、品質・供給体制を強化。
- 新たな取り組み: 人的資本投資(従業員持株会、定年延長、教育投資、従業員エンゲージメント指標の報酬評価導入)等を通じた組織力強化。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期 2025/12 会社予想)
- 売上高:227,000 百万円(前年200,966/増減 +26,033、+13.0%・良い)
- 営業利益:40,000 百万円(前年33,090/増減 +6,909、+20.9%・良い)
- 経常利益:41,000 百万円(前年34,554/+18.7%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:26,500 百万円(前年22,683/+16.8%)
- EBITDA:48,900 百万円(前年41,424/+18.0%)
- 予想の前提条件: 生成AI関連需要増加、顧客新工場稼働、期中為替想定(期中平均:140.0円/US$を下期想定に設定)。為替影響はマイナス前提(営業利益では為替影響▲29億円の想定)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 上期の受注・採用実績と顧客設備稼働スケジュールを根拠に上方修正。経営陣は通期で過去最高更新の見込みに自信を示しているが、為替や市況依存の前提に敏感。
- 予想修正: 上期を踏まえ通期予想を修正(期初売上220,000 → 修正227,000、期初営業利益37,300 → 40,000)。
- 中長期計画: tok中期計画2027(売上2,700億、EBITDA610億、ROE13%)へ向け設備投資を加速。2030目標(売上3,500億、EBITDA770億)も提示。
- 予想の信頼性: 会社は見積りベースと明記。過去の予想達成傾向についての詳細は資料に限定的記載のため評価は留保(上期で計画超過の実績は良好)。
- マクロ経済の影響: 為替(ドル円)、世界半導体投資動向、PC/スマホ市場の需要変動、金利やサプライチェーンの影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 連結純資産配当率(DOE)4.0%を目途とする配当方針。自己株式取得は弾力的に実施。
- 配当実績(予想)
- 中間配当:35円(予想)
- 期末配当:35円(予想)→ 年間70円(予想)
- 前年との比較:8期連続増配予想を継続(増配は良い)
- 配当利回り・配当性向:配当性向の具体数値は資料に明記なし(–)。
- 特別配当: 今期は特別配当の記載なし(–)。
- その他株主還元: 既に自己株式取得実績あり(過去に9,999百万円等)。資料では25/12期にも自己株式取得1,501百万円の実績/想定が示されている。
製品やサービス
- 主要製品: 感光性フォトレジスト(半導体前工程用)、ハイブリッドポリマー、ナノインプリント材料、先端材料(ArF・EUV等)、半導体後工程関連材料、ディスプレイ材料。
- 新製品/販売状況: 先端材料や後工程関連が伸長(前年比でそれぞれ+15%/+20%等、資料内の成長率)。
- サービス/提供エリア: グローバル(日本、韓国、欧州、米国、台湾、シンガポール等の拠点を強化)。
- 協業・提携: 2025年2月にドイツのmicro resist technology GmbH(MRT社)を完全子会社化し、技術融合と欧州顧客支援を強化。
- 成長ドライバー: 生成AI向け半導体需要、PC買替需要、高純度化学薬品の供給拠点強化(平澤・仁川等の投資)、MRTによる製品ポートフォリオ拡充。
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記録: 資料内にQ&Aの詳細は未掲載(–)。
- 経営陣の姿勢: 資料および説明内容からは、積極的な投資と株主還元の両立、人的資本投資重視の姿勢が読み取れる。
- ポジティブ要因
- 上期の強い売上・利益成長(売上+17.8%、営業利益+47.6%)。
- 生成AI関連など半導体需要の取り込みで需要側の追い風。
- 生産能力増強投資(韓国・国内拠点)で供給体制を強化。
- 継続的な株主還元(DOE4.0%目途、増配継続、自己株買い実施)。
- ネガティブ要因
- 為替影響(営業利益ではマイナス要因、上期は為替差損等の計上あり)。
- 大型投資の実行リスク(遅延・コスト超過)とキャッシュアウト。
- 半導体サイクルやスマホ需要の下振れリスク。
- 不確実性
- 新工場稼働のタイミング(2026-2027年)と稼働後の受注確保。
- 為替・マクロ環境の変化による業績変動。
- 注目すべきカタリスト
- 韓国平澤工場の建設進捗・稼働開始(2027下期予定)。
- 仁川工場新検査棟の稼働(2026上期予定)。
- 四半期決算発表、為替動向、半導体設備投資の市場動向、会社の自己株取得・配当発表。
重要な注記
- 会計方針: 資料内での特別な会計方針変更の記載は見当たらない(–)。
- リスク要因: 資料末尾に業績予想は見積もりであり、種々の要因で実績が大きく異なる可能性がある旨の注記あり。
- その他: 期中に条件付対価受入益等の特別損益が計上されており、中間純利益を押し上げている点は一時要因の可能性があるため留意。
(注)
- 本まとめは提供資料に基づく情報整理であり、投資助言を行うものではありません。資料に記載のない項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4186 |
| 企業名 | 東京応化工業 |
| URL | http://www.tok.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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