2025年6月期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 売上拡大と配当継続を両立させつつ、CU/ADS・Mygruのプロダクト化と積極的なM&Aで中期(2028年)目標:売上80億円・コア営業利益9.3億円+αを目指す。M&Aの進捗により業績変動要因が生じうるため、コア営業利益を重視。
- 業績ハイライト: 売上高2,398百万円(前年+13.3%:良)、営業利益 △99百万円(前年133百万円 → 大幅悪化:悪)、当期純利益 △99百万円(前年88百万円 → 大幅悪化:悪)。会社予想(2025年4月30日修正:売上2,300百万円、営業利益 △180百万円)に対して売上・営業利益とも上振れ着地。
- 戦略の方向性: 「顧客理解No.1」を掲げ、CU/ADS(顧客理解に特化したAdaptable Data System)とMygruを軸にストック化を推進。人的リソース確保(採用・GPN活用)とM&Aによるリソース・機能補完を並行。
- 注目材料: ①子会社化決定:株式会社メイズ(エンジニア約40名、直近売上708百万円、営業利益79百万円、取得金額概算555百万円、株式譲渡実行日2025/10/01予定)→データ基盤・開発リソースを内製化、②フォトコンテストサービス「Camecon」譲受、③Mygruの大型採用(JAL、イオン、JRグループ等多数)、④現金同等物の大幅減(期末1,772,349千→1,184,841千円、減少587,508千円:留意)。
- 一言評価: 売上成長は継続するが、コスト超過案件とM&A負担で利益は波が大きく、M&A実行タイミングとプロジェクト管理がカギ。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ギックス(東証グロース 9219)、主要事業:データインフォームド事業(顧客理解/DIサービス・プロダクト提供)、代表者:代表取締役CEO 網野 知博
- 説明会情報: 開催日時:–、形式:資料(スライド)公開、参加対象:個人投資家/株主等(詳細は資料記載)
- 説明者: 発表者(役職)と発言概要:スライド中心の開示、経営陣(CEO/COO等)による中期方針と業績報告(個別発言の逐一記載なし)
- 報告期間: 対象会計期間:2025年6月期(第13期)実績、報告書提出予定日:–、配当支払開始予定日:2026年6月期配当予定(中間26.5円、期末27.0円、年間53.5円)
- セグメント:
- 個別課題解決サービス(個別プロジェクト・DD&RD)……顧客別個別案件で稼働型中心(売上比率約80%)
- 共通課題解決サービス(DIプロダクト:Mygru等)……プロダクト型・キャンペーン実施(売上比率約20%)
- 本社・調整(M&A関連費用等)
業績サマリー
- 主要指標(2025年6月期 実績、前年同期比)
- 営業収益(売上高):2,398百万円、前年比+13.3%(良)
- 営業利益:△99百万円、前年133百万円、増減率 約-174.4%(悪、※符号変化による大幅悪化)
- 経常利益:△101百万円(資料内表记)、前年:約133百万円相当 → 大幅減(増減率 約-176~-192%のレンジ)(悪)
- 純利益(親会社株主に帰属する当期純利益):△99百万円、前年88百万円、増減率 約-212.5%(悪)
- 1株当たり利益(EPS):–(未開示)
- 予想との比較
- 会社予想(2025年4月30日修正)に対する達成率:売上高達成率 ≒ 2,398/2,300 = 104.3%(上振れ、良)、営業利益は修正予想 △180に対して△99で上振れ(良)
- サプライズの有無:売上・営業利益ともに上振れ着地(サプライズ=ポジティブな上振れ)
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率:2025年度(同年度内での修正予想比)は上振れで着地。2026年計画(3,500~4,000百万円)に対する2025実績の進捗は約59.9%~34.0%(目標下限比:2,398/3,500=68.5%ではなく単年増分比較だが、スライドでは前年比+45.9~66.8%を示す)
- 中期目標(2028年 売上80億円)に対する達成率:約3.0%(2,398百万円/8,000百万円)(低)
- 過去同時期との進捗率比較:上場期(2022/6期)以降売上はCAGR約31.4%(~2025)で成長、目標はCAGR40%維持
- セグメント別状況
- 個別課題解決サービス:売上構成比 約80%(内訳:個別プロジェクト70%、DD&RD約30%)→従来中心の稼働型
- 共通課題解決サービス(Mygru等):売上構成比 約20% → 採用案件増加(イオン、JAL、JRグループ等)、累計実施キャンペーン数拡大
- 貢献度・成長率:個別の数値は未開示だが、共通課題サービス比率が前年比で上昇傾向
業績の背景分析
- 業績概要: 売上は新規顧客獲得・既存重点顧客の取組で増加。営業利益は大規模開発案件におけるコスト超過プロジェクトの影響で悪化したが、追加案件獲得や販管費削減で最終的に予想を上回る着地。
- 増減要因:
- 増収の主因:既存重点顧客との取組強化、新規顧客獲得、会計処理(進行基準判定)の影響(売上計上増)
- 減益の主因:コスト超過プロジェクト(外注・工数増)による直接的・間接的コスト上昇、M&A関連費用、のれん償却(将来影響)
- コスト削減策の一部は奏功(販管費コントロール)
- 競争環境: 国内ビッグデータ/アナリティクス市場は高成長(2024年2兆749億円、2027年3兆541億円、CAGR約14.3%の予測)。競合はDXコンサル/システム系企業やBIプロバイダー等。ギックスの差別化は「顧客理解に特化した統合サービス(CU/ADS)」とMygruの実績・連携。
- リスク要因: M&Aの進捗・タイミングに伴う業績のブレ、プロジェクトのコスト超過・デリバリーリスク、エンジニア等人材確保難、現金・キャッシュフローの急減(営業CF・投資CFともマイナス)、為替等マクロ要因(明示なし)。
戦略と施策
- 現在の戦略: 「顧客理解No.1」実現に向け、Business Innovation(顧客理解に基づく施策支援)とSystem Innovation(ADS/CU/ADSでの柔軟なデータ基盤構築)の両輪で事業成長。稼働型からストック型への移行とM&Aを併用。
- 進行中の施策:
- CU/ADSローンチ(4月)→顧客理解に特化した統合サービス
- Mygruの機能拡張・LINEミニアプリ連携(Mygru CRM for LINE等)
- DI変革Division設立で新規開拓強化、人材採用強化(ハイクラス含む)、GPN活用
- M&A推進:Camecon譲受、メイズ子会社化(取得金額概算555百万円、クロージング2025/10予定)
- セグメント別施策:
- 個別課題解決:レベニューマネジメント高度化支援(AirJapan導入事例等)
- 共通課題解決(Mygru):大型商業施設・鉄道・航空会社で採用拡大、CRM連携商品導入でストック化を目指す
- System Innovation:ADSを軸に既存基幹を活かしつつ分析領域をAdaptableに
- 新たな取り組み: CU/ADS提供、MygruのLINEミニアプリ連携、DIGITAL BOOST(Beyondgeとの共同でAI・デジタル人材内製支援)、M&A専任チームによる積極ソーシング
将来予測と見通し
- 次期業績予想(2026年6月期、連結)
- 売上高:3,500~4,000百万円(前年比 +45.9~+66.8%)
- コア営業利益(Non-GAAP):240百万円(2025実績 △74百万円 → +314百万円)
- GAAP営業利益:130~150百万円(のれん償却・M&A費用考慮後)
- 経常利益:110~130百万円、当期純利益:10~30百万円
- 予想の前提条件: M&Aの進捗・成立時期による変動を織り込み、M&A関連一時費用やのれん償却費は見積り困難のためレンジ開示。売上はM&A含むインオーガニック成長を前提。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: CU/ADSやMygruの事業拡大、人員増・M&Aにより売上増を想定。M&Aの不確実性を織り込んでおり、慎重ながら成長を見込む姿勢。
- 予想修正: 通期予想の修正(2025年度4月30日)は実績上振れで着地。次期はレンジ方式(M&A影響想定)。
- 中長期計画: 2028年6月期目標:売上80億円、コア営業利益9.3億円+α(2022基準でCAGR40%目標継続)。M&Aを積極活用、コア営業利益を重視してボラティリティ低減。
- 予想の信頼性: M&A依存度が高く、のれん・一時費用の影響で会計上の利益は変動しやすい(過去も費用影響あり)。経営はNon-GAAP指標(コア営業利益)での管理を強化。
- マクロ経済の影響: 市場(ビッグデータ/アナリティクス)拡大は追い風だが、採用・人件費、外注費、景況感の変化が需要とコストに影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 「短期的な安定配当」と「中長期的企業価値向上」を両立。一定の利益確保を方針に配当を継続。
- 配当実績(予想)
- 2026年6月期配当予想:中間26.5円、期末27.0円、年間53.5円(2022年上場時売出価格1,070円の5%相当)
- 前年比:維持(2025期も同額の継続を示唆)
- 配当性向:–(未開示)
- 特別配当: なし
- その他株主還元: 創業者3名(代表等)は配当辞退の意向(配当実施時は受取辞退)。自社株買い等の発表なし。
製品やサービス
- 主要製品・サービス:
- Mygru(デジタルスタンプラリー/顧客行動促進ツール)──商業施設・交通・航空(JAL等)で採用拡大
- CU/ADS(顧客理解に特化したAdaptable Data System)──統合サービスとしてローンチ
- Camecon(フォトコンテストサービス、バリューチェーン補完)
- レベニューマネジメント高度化支援(AirJapan導入事例)
- 提供エリア・顧客層: 大手商業施設、鉄道・航空グループ、大企業のマーケティング部門、自治体(スマートシティ施策)
- 協業・提携: BIPROGY(DX基盤/共同提案)、JR西日本(資本業務提携・共同事業)、Beyondge(人材・組織化支援)、GROWTH VERSE等
- 成長ドライバー: Mygru導入拡大、CU/ADSの展開、M&Aによるインオーガニック成長、BIPROGY等との協業での案件創出
Q&Aハイライト
- 注目の質問と回答:資料にQ&A詳細の記載なし(–)
- 経営陣の姿勢: M&A推進、プロダクト化・ストック化重視、配当継続の方針を明確化
- 未回答事項: M&A個別案件の取得条件・のれん規模や具体的なEPS前提等の細部は不明(–)
- ポジティブ要因:
- 売上成長継続(+13.3%)、MygruやCU/ADSのプロダクト化でストック収益化の期待
- 主要顧客(JR西日本グループ、イオン、JAL等)での採用実績
- M&Aでのリソース確保(メイズ子会社化)により開発体制強化
- ネガティブ要因:
- 2025年はコスト超過プロジェクトで利益が大幅悪化(営業・純利益がマイナス)
- M&A関連費用・のれん償却が営業利益を圧迫する可能性
- キャッシュ・キャッシュフローの大幅減少(現金期末1,184,841千円、前期比減587,508千円:悪)
- 人材確保・プロジェクト管理リスク
- 不確実性: M&Aの実行時期・買収条件、個別大型案件の収益性・工数、採用状況に伴う一時的な人件費増
- 注目すべきカタリスト:
- メイズ社の完全子会社化(クロージング2025/10/01予定)の実行とシナジー
- CU/ADSの導入案件の獲得状況とMygruの大型採用拡大(商業施設・交通・航空での継続案件)
- 四半期ごとのプロジェクト採算改善とM&Aクロージング発表
重要な注記
- 会計方針: 売上計上の進行基準判定変更により売上高に影響(増加)。コア営業利益はNon-GAAP指標(営業利益+のれん償却費+M&A関連費用)として管理。
- リスク要因: 資料末尾の免責に示された通り、将来予想は不確実要素に左右される点に留意。
- その他: 決算資料は将来の更新義務を負わない旨の注記あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 9219 |
| 企業名 | ギックス |
| URL | https://gixo.jp |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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