2025年12月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 第3四半期はストック収益が成長基調である一方、MS事業の提案活動不調とCS事業の新規契約構成の変化により通期予想を下方修正。配当方針は変更なし。
- 業績ハイライト: 連結売上収益5,994百万円(前年同期比+3.4%:増収は良い目安)、営業利益1,856百万円(前年同期比▲6.7%:減益は注意点)。
- 戦略の方向性: CS(クラウド)の国内拡大と2026年を目途とした海外(ベトナム)販売開始、Semrush等海外ツールの拡販強化。MSは「エグゼキューションカンパニー」への転換と営業・制作体制強化で収益性改善を図る。
- 注目材料: 通期業績予想を下方修正(売上8,265百万円、営業利益2,523百万円に修正)、CSの契約構成が小型案件中心に傾いたことによる影響、Q3進捗率は売上72.5%、営業利益73.6%。
- 一言評価: ストック型ビジネスは堅調だが、MSの回復とCSの受注構成が通期業績に影響している。
基本情報
- 企業概要:
- 会社名: 株式会社オロ(証券コード:3983)
- 主要事業分野: クラウドソリューション事業(クラウドERP「ZAC」「ZAC Enterprise」、Reforma PSA、SaaS管理ツールdxeco、Semrush等の代理販売)およびマーケティングソリューション事業(デジタル広告・制作・システム開発等)
- 代表者名: 代表取締役社長執行役員 川田 篤
- 説明会情報:
- 開催日時: 2025年11月14日(資料表記)
- 説明者:
- 発表者(役職): –(代表者名は社長 川田の記載ありだが、説明会の個別登壇者は資料に明示なし)
- 発言概要: 資料(決算概要、通期予想修正、事業別状況、成長戦略等)に基づく説明
- 報告期間:
- 対象会計期間: 2025年12月期 第3四半期(Q3)
- 配当支払開始予定日: 配当予想は「変更なし」と明記(具体額・支払日:–)
- セグメント:
- クラウドソリューション(CS)事業: ZAC/ZAC Enterprise/Reforma PSA、dxeco、Semrush代理販売等。SaaSライセンス・保守・導入支援等を提供。
- マーケティングソリューション(MS)事業: デジタルマーケティング、制作、システム・WEBインテグレーション、運用サポート等。
業績サマリー
- 主要指標(連結、単位:百万円)
- 売上収益: 5,994(前年同期比 +3.4%) → 増収(良い目安)
- 営業利益: 1,856(前年同期比 ▲6.7%)、営業利益率 約31.0% → 減益(注意)
- 税引前利益: 1,784(前年同期比 ▲?※資料でQ3の差分は記載。前年比は資料表記の差分参照)※Q3税引前利益は1,784百万円(前年同期から▲213百万円)
- 親会社帰属当期利益: 1,234(前年同期比▲?、Q3は▲146百万円)
- EPS(1株当たり利益): –(資料に未記載)
- 予想との比較:
- 会社予想(修正後)に対する達成率(Q3実績/修正後通期)
- 売上進捗率: 72.5%
- 営業利益進捗率: 73.6%
- 親会社帰属当期利益進捗率: 73.9%
- サプライズの有無: 通期予想を下方修正(サプライズ=下方修正。理由はMSの提案活動不調、CSの案件構成の差異、前期誤謬修正)
- 進捗状況:
- 通期予想(修正後)に対するQ3進捗: 上記の通り概ね70%-74%で着地(四季分布を勘案すると概ね計画に近いが下期回復が想定より弱い旨を会社が指摘)
- 中期経営計画に対する達成率: –(中期具体数値の現行進捗は資料に限定的記載)
- 過去同時期との進捗率比較: 売上は前年同期比増、営業利益は減少
- セグメント別状況(Q3実績、単位:百万円、前年同期比)
- CS事業: 売上 4,164(+15.5%:良)、営業利益 1,847(+19.5%:良)→ セグメント主導で増収増益
- MS事業: 売上 1,829(▲16.5%:悪化)、営業利益 3(▲99.3%:大幅減益)→ MSの業績悪化が連結に影響
業績の背景分析
- 業績概要:
- 全体: ストック型収益(MRR等)は成長基調。だが、新規契約の規模構成(小型増・中型減)により期初想定を下回り、通期計画を下方修正。
- CS: ストック収益(MRR)は増加(MRR四半期末月合計 368百万円、YoY +10.0%)。契約ライセンス数は344千ライセンス(YoY +9.3%)。月次解約率は安定的に約0.3%。
- MS: 提案活動不調により売上・利益とも減少。Q3はシステム・WEBインテグレーションが伸長。
- 増減要因:
- 増収要因:
- CSのストック収益拡大、既存顧客の新環境移行や大型顧客のカスタマイズ受注によるスポット収益の増加。
- Semrush等代理販売の拡大。
- 減収/減益要因:
- MS事業の提案活動不振(新規獲得遅れ)。
- CSでの新規契約が小型中心となり、期初想定の中型案件獲得に届かず。
- 売上原価・販管費の増加(技術系専門人員の増加、給与上昇、材料費・保守費増)。
- 為替差損の増加により金融損益が悪化(Q3で金融損益▲71百万円、前年7百万円)。
- 前四半期の売上誤謬修正(▲39百万円)。
- 競争環境:
- CSは業種特化型ERP(IT・広告・コンサル等)でパラメータ性や定期バージョンアップにより差別化。国内で累計1,000社超の導入実績。
- MSは大手クライアント領域での実績(イオングループ、日産等)が強みだが、市場環境の不透明感により案件獲得の競争が激化。
- リスク要因:
- 為替変動(既に為替差損が増加)。
- 新規契約規模の偏り(小型比率増)がARPA等に与える影響。
- MSの回復が遅れる場合の通期業績下振れ。
- 海外展開(ベトナム等)の立ち上げリスク(ローカライズ、現地需要の確度)。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- CS: 国内TAM拡大(現状約44,000社想定)に加え、2026年を目途にベトナムでの販売開始、大企業向け(従業員数1万人規模)対応強化。
- プロダクト戦略: パラメータ設計による迅速導入、定期バージョンアップで顧客ロイヤルティ維持。
- 海外製ツール(Semrush等)の拡充・拡販でMRR拡大。
- MS: 「エグゼキューションカンパニー」化に向け、戦略立案+実行支援をワンストップで提供。営業・制作体制強化で収益力改善。
- 進行中の施策:
- ベトナム向け多言語・多通貨対応、ローカライズ開発・テストマーケ実施(販売開始は2026年目標)。
- Semrush Enterprise等のプラン強化とカスタマーサポート拡充。
- マーケティング投下(広告宣伝費は増加傾向、ZAC/Reforma PSAの案件獲得向け投資継続)。
- セグメント別施策:
- CS: 大企業対応(ZAC Enterpriseの機能強化、約13,000パラメータ活用)、dxeco、ハヤサブ等の製品拡充。
- MS: 営業職とストラテジックプランナー採用、制作の内製化・体制強化で収益性改善。
- 新たな取り組み:
- 海外市場(ベトナム)での現地中堅企業への提案開始。
- Semrush以外の海外製ツールの拡充準備。
将来予測と見通し
- 業績予想(修正後、単位:百万円、通期)
- 売上高: 8,265(前回9,142→修正▲876、▲9.6%)
- 営業利益: 2,523(前回2,985→修正▲461、▲15.5%)
- 親会社帰属当期利益: 1,671(前回2,099→修正▲427、▲20.4%)
- 予想の前提条件: 為替等の前提は資料で明示なし(→前提:–)。会社はMSの回復やCSの下期回復を織り込まず修正。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 下方修正の理由(MSの提案不調、CS契約構成変化、誤謬訂正)を開示し、配当は維持。市場不透明感を考慮した保守的な修正と受け取れる。
- 予想修正:
- 通期予想の修正有(上記)。
- 修正理由: MSの提案活動不振、CSの契約規模偏向、前期誤謬の修正(▲39百万円)。
- 中長期計画:
- 2026年に海外(ベトナム)販売開始を計画。中期で大企業・海外市場を取り込みTAM拡大を目指す。
- 予想の信頼性:
- Q3進捗率は売上72.5%・営業利益73.6%で修正後計画に沿うが、MSの利益寄与が低い(MS営業利益進捗率3.0%)ため、MS復調が鍵。
- マクロ経済の影響:
- 為替(金融損益への影響を実際に計上)、需要動向(クライアントの投資意欲)などが業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 通期業績予想の下方修正後も「配当予想は変更なし」と明記(具体額は資料に記載なし → 表示は維持)。
- 配当実績:
- 前年との比較: –(資料に具体配当額は記載なし)
- 特別配当: なしの記載
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割等の開示なし
製品やサービス
- 主要製品:
- ZAC(中小~中堅向けクラウドERP)、ZAC Enterprise(大企業向け)、Reforma PSA(小規模向けPSA)、dxeco(SaaS管理ツール)、ハヤサブ(サブスク販売管理)、Semrush(代理販売)。
- サービス: 導入支援・カスタマイズ、保守・SaaS提供、マーケティング支援(MS領域の戦略立案から実行支援まで)。
- 協業・提携: Semrushの国内総代理店としての扱い(ローカライズ・販売代理業務)、TOPPAN等との提携事例あり。
- 成長ドライバー: CSのMRR増加、Semrush等ツールのEnterprise向け拡販、海外(ベトナム)展開、ハヤサブ/dxecoの横展開。
Q&Aハイライト
- 説明会内のQ&Aは資料に記載なし → 以下は想定される重要質問と提示された回答要旨(資料ベースの推定)
- 注目の質問と回答(想定)
- Q: MS事業の回復見込みは? → A: 営業・制作体制強化で収益改善を目指すが短期の不透明感は残る。
- Q: ベトナム展開の確度は? → A: 既存の現地法人・日系ユーザーの存在から大規模投資不要で成功確度は高いと説明。
- Q: 為替リスクへの対策は? → A: 特段のヘッジ方針記載なし(為替差損増加を認識)。
- 経営陣の姿勢: 事実関係(契約構成の変化、誤謬修正)を開示しつつ、CSのストック成長と海外/製品拡張に注力する姿勢を強調。
- 未回答事項: 具体的な配当額やEPS、詳細な為替前提、MSの回復の定量的見込みは資料では不明(–)。
- ポジティブ要因:
- CS事業のストック収益(MRR)拡大、契約ライセンス数・MRRはYoY増(契約数+9.3%、MRR+10.0%)。
- 定期バージョンアップとパラメータ設計により顧客の離脱低下(解約率安定0.3%)と拡張性。
- Semrush等代理販売によるMRR拡大施策。
- 海外(ベトナム)展開でTAM拡大の見込み。
- ネガティブ要因:
- MS事業の提案活動不振による売上・利益の大幅悪化(MS営業利益はQ3で3百万円、前年から大幅減)。
- 売上構成が小型契約比率増となりARPA悪化リスク。
- 為替差損の増加(金融損益悪化)。
- 通期業績の下方修正(売上▲9.6%、営業利益▲15.5%)。
- 不確実性:
- MSの営業改善のスピードおよび効果。
- 海外展開(ベトナム)が計画どおり商況やローカライズで成果を上げられるか。
- マクロ需要や為替動向。
- 注目すべきカタリスト:
- 2026年のベトナム販売開始の進捗・初期受注
- Semrush Enterprise等の大型案件獲得・MRR拡大
- 次期(通期)見通しの更新(2026年2月13日予定のアップデートが資料に言及)
- MS事業の受注回復や年間契約化の動向
重要な注記
- 会計方針:
- 2023年1月1日以降、ライセンス販売形態を買取型→SaaS型に一本化。これにより収益認識タイミングが変化(買取は按分計上、SaaSは月次計上)。会計処理の変更は中期的な売上構成に影響。
- 2018年12月期よりMS事業の売上を総額表示→純額表示に変更。
- 2025年12月期第2四半期に売上収益の誤謬修正(▲39百万円)を計上。
- リスク要因:
- 資料中で為替差損増加、MS事業の不調、契約規模の偏り等を特記事項として明示。
- その他:
- 次回の業績見通しアップデートは2026年2月13日開示予定(資料記載)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3983 |
| 企業名 | オロ |
| URL | http://www.oro.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。