2025年12月期 第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 売上は通期計画に対し軟調だが、クラウドソリューション(CS)事業が堅調で利益は概ね確保。過年度の売上誤謬(累計39百万円)の一括修正と、Q2に想定案件の失注が業績に影響。海外展開(主にベトナム)や製品拡張で中長期成長を目指す。
- 業績ハイライト: 連結売上収益 3,891百万円(前年同期比 +2.0%:良い)、営業利益 1,202百万円(前年同期比 ▲8.1%:悪い)、営業利益率 30.9%(堅調)。
- 戦略の方向性: SaaS化の定着によるストック収益拡大、海外(ベトナム中心)の販売開始(目標:2026年)、Semrush等の海外製ツール拡販、製品の国際化・大企業対応強化。
- 注目材料: ① 一部顧客への過大請求が判明し2016年以降の累計39百万円を一括修正(影響:売上圧迫) ② Q2で想定案件の失注が相次ぎ、MS事業が大幅不足 ③ 為替差損(外貨預金)が税引前利益に悪影響。
- 一言評価: CSが牽引する構造は維持しているが、短期的には案件ロス・計上修正・為替が重なり進捗に遅れ。
基本情報
- 企業概要: 株式会社オロ(証券コード:3983)、主要事業:クラウドソリューション事業(ZAC、ZAC Enterprise、Reforma PSA、dxeco、Semrush代理販売等)/マーケティングソリューション事業(デジタルマーケティング、WEB制作等)
- 代表者名: 代表取締役社長執行役員 川田 篤
- 説明会情報:
- 開催日時: 2025年8月14日(資料日付)
- 説明者: –(資料に個別発表者の記載なし。経営陣メッセージとして資料の要旨を開示)
- 報告期間: 対象会計期間 2025年12月期 第2四半期(Q2)
- セグメント(報告セグメント):
- クラウドソリューション(CS)事業:ZAC/ZAC Enterprise/Reforma PSA、SaaS管理ツールdxeco、Semrush代理販売等。クラウドERP・PSAの開発・提供、SaaSツールの販売代理。
- マーケティングソリューション(MS)事業:デジタル広告、サイト構築、保守・運用、マーケティング実行支援等。
業績サマリー
- 主要指標(連結、単位:百万円/前年同期比は%で表記)
- 営業収益(売上高): 3,891 百万円(+2.0%:良い)
- 営業利益: 1,202 百万円(▲8.1%:悪い) 営業利益率 30.9%(堅調:良い)
- 税引前利益(資料の表記): 1,091 百万円(前年同期 1,444 → ▲352、▲24.4%:悪い)
- 親会社に帰属する当期利益(純利益): 754 百万円(前年同期 995 → ▲241、▲24.2%:悪い)
- 1株当たり利益(EPS): –(記載なし)
- 予想との比較
- 会社予想(通期)に対する達成率(Q2累計)
- 売上進捗率:42.6%(通期予想 9,142 に対し 3,891)【目安:やや遅め/通期比では軟調と会社説明】
- 営業利益進捗率:40.3%(通期予想 2,985 に対し 1,202)【目安:堅調】
- サプライズの有無:
- ネガティブサプライズ:過年度の売上誤謬(累計39百万円の一括修正)及びQ2での大型案件失注(特にMS事業)→売上下押し
- 期中のコスト抑制により営業利益は若干上振れ(計画比で費用抑制あり)
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗(Q2時点): 売上 42.6%(軟調)、営業利益 40.3%(堅調)
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: KPI(ARPA、Customer Churn、NRR)は概ね計画通り推移(ただしMRR小口顧客の解約で一時的Churn上昇)
- 過去同時期との進捗比較: Q2進捗(売上42.6%)は標準的だが、期初見込みの大型案件失注で通期見通しとの乖離あり
- セグメント別状況(Q2/通期構成比・YoY)
- クラウドソリューション(CS)
- 売上収益: 2,700 百万円(+15.6%:良い)/構成比 69.4%
- 営業利益: 1,203 百万円(+23.9%:良い)/CS営業利益率は高い(46.8%進捗)
- MRR YoY: +13.6%(※資料は誤謬修正前の推移グラフを提示)
- 契約ライセンス数 YoY: +8.8%(堅調)
- マーケティングソリューション(MS)
- 売上収益: 1,191 百万円(▲19.5%:悪い)/構成比 30.6%
- 営業利益: ▲0 百万円(事実上ブレークイーブン、前年は黒字)/業績低調。Q2で見込案件の失注が主因
業績の背景分析
- 業績概要: CS事業のストック型収益・ライセンス(SaaS)拡大により売上は増、だが一部過去請求の誤謬修正(累計39百万円)とMSでの案件失注が売上進捗を悪化させた。営業利益は費用抑制により踏みとどまる。
- 増減要因:
- 増収要因(CS):契約ライセンス数増加、MRRの成長、Semrush等の代理販売/海外製ツールの拡販。
- 減収要因(MS):期初見込の大型案件の失注(国内・海外)、過年度売上誤謬の一括修正(39百万円)。
- 増益/減益要因:人件費(技術者・販管)の増加、材料・外注費増で売上原価・販管費が増加。為替差損(外貨預金)により金融損益が悪化(税引前利益を押下げ)。
- 競争環境: 業界はSaaS化・デジタルマーケ需要の継続拡大。ZACは業種特化・パラメータ設計(約2,000~13,000パラメータ)で差別化。Semrush等の海外ツールを拡充し競争力強化。
- リスク要因:
- 顧客依存・大型案件の失注リスク(MSの収益変動性)
- 過大請求問題の reputational risk(現時点で解約影響は確認されていないが注意)
- 為替変動リスク(外貨預金による差損)
- 海外展開の実行力(ベトナムでのローカライズ・販売開始の遅延リスク)
- 人件費増・外注費増によるマージン圧迫
戦略と施策
- 現在の戦略:
- SaaSへ販売形態を集約(2023年1月以降、買取型ライセンス廃止→月額SaaS中心)
- TAM拡大:国内の大企業向け(従業員1万人規模)・海外中堅中小企業の開拓(2026年を目標にベトナムで販売開始)
- 製品ポートフォリオ拡充:ZACの大企業対応(ZAC Enterprise)、dxeco、Hayasub、Semrush Enterpriseプラン強化
- MSは「エグゼキューションカンパニー」として実行支援強化(戦略→実行→スケール)
- 進行中の施策:
- 海外(ベトナム)向け多言語・多通貨対応、ローカライズ開発(最有力候補:ベトナム。既に現地法人あり)
- 展示会出展・代理店チャネル強化・WEB広告で認知獲得強化(下期に広告出稿を計画)
- SemrushのEnterprise向けプラン強化と顧客支援体制(カスタマーサポート)拡充
- コスト管理:費用削減と人員計画の見直し
- セグメント別施策:
- CS:ARPA向上、NRR維持(110%前後目標)、大企業対応や海外販売準備
- MS:営業・制作体制強化(指名受注や年間契約獲得)、制作内製化で収益性改善
- 新たな取り組み: 海外販売(2026年の販売開始目標)、dxecoやHayasub等新製品・サービス展開の強化
将来予測と見通し
- 業績予想(会社の通期予想:2025年12月期)
- 売上高: 9,142 百万円
- 営業利益: 2,985 百万円
- 税引前利益: 3,020 百万円
- 親会社帰属当期利益: 2,099 百万円
- 予想の前提条件: 為替前提等の詳細は資料で明示なし(為替変動は業績に影響する旨記載)
- 経営陣の自信度: Q2説明では通期は維持の方針。ただしQ2の売上軟調を踏まえ下期の案件獲得に依存する旨。
- 予想修正:
- 通期予想の修正有無: Q2時点で通期数値は据え置き(修正は開示されていない)
- 修正理由(該当する場合): –(現時点は通期据え置き)
- 中長期計画:
- 2027年12月期に向けたKPI(ARPA、Customer Churn、NRR)設定中。ARPAはSaaS累積で改善、Churnは低水準維持、NRRは当面110%前後を目標。
- 海外展開(ベトナム)によるTAM拡大、2026年以降の海外販売開始を想定(ただし業績見通しには未織込がある旨)
- 予想の信頼性:
- 過去の達成傾向:直近は売上増・営業利益率維持の傾向あり。Q2では売上の進捗が通期計画に対し軟調であり、下期の受注状況が重要。
- マクロ経済の影響: 為替(外貨預金の差損)、海外需要動向、展示会・広告の効果、IT投資環境が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 資料に明確な変更記載なし(方針詳細は –)
- 配当実績(本資料では未記載):
- 特別配当: なし(明示なし)
- その他株主還元: 自社株買い・株式分割等の記載なし(–)
製品やサービス
- 主要製品・サービス:
- ZAC(クラウドERP、中堅向け、約2,000パラメータ)/ZAC Enterprise(大企業向け、約13,000パラメータ)
- Reforma PSA(中小・プロジェクト管理特化)
- dxeco(SaaS管理ツール:SaaSの可視化・コスト管理)
- Hayasub(サブスクリプション販売管理システム)
- Semrush(国内販売代理、Enterprise向け強化)
- 販売状況: CSは契約ライセンス数・MRRともに増加傾向(Q2時点で契約ライセンス数 YoY +8.8%、MRR YoY +13.6%※誤謬修正前グラフを使用)
- 協業・提携: Semrushの国内総代理店としての販売、他社製ツールの取り扱い拡大を準備中
- 成長ドライバー: SaaS化によるARR増、定期バージョンアップによるChurn低下、Semrush等のサードパーティツール拡販、海外(ベトナム)での販売開始
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記録: 資料内に詳細Q&Aは記載なし → 重要なやり取りは資料から読み取れず(–)
- 経営陣の姿勢: 誤謬発見時に顧客へ謝罪・返金対応を実施。執行体制の強化(新任執行役員)や費用見直しで課題対応を示唆。
- 未回答事項: 下期の受注確度、配当方針の変更、為替前提の詳細などは明確表現なし(–)
- ポジティブ要因:
- CS事業が高い収益性を維持(Q2:売上 +15.6%、営業利益 +23.9%)
- SaaS化によるストック型収益の拡大(MRR増、契約ライセンス数増)
- 低い顧客解約率(Churn ~0.3%前後)とNRRの想定(110%前後)
- 海外(ベトナム)での販売開始ポテンシャル、Semrush Enterpriseの拡販
- ネガティブ要因:
- MS事業の売上大幅減(▲19.5%)と案件失注
- 過年度売上誤謬の一括修正(累計39百万円)─ 信頼面のリスク
- 為替差損による利益圧迫
- 大型案件に依存する受注構造(短期的な業績変動リスク)
- 不確実性:
- 下期における想定案件の獲得可否(通期見通し維持には下期受注が重要)
- 海外展開(ベトナム)の実行・収益化タイミング
- 為替変動やマクロ景気の影響
- 注目すべきカタリスト:
- 2026年以降の海外(ベトナム)販売開始の正式発表・初回受注
- Semrush Enterpriseユーザーの拡大や他海外ツール導入の進捗
- 下期の大型案件獲得(MS側)
- 次回決算/四半期でのMRR・契約数・Churnの推移公表
重要な注記
- 会計方針等:
- 2018年12月期よりMS事業の売上表示方法を総額表示→純額表示へ変更(遡及適用済)
- 2021年12月期より日本基準→IFRSへ変更(遡及適用済)
- 2025年Q2に、2016年12月期第2四半期以降の売上誤謬累計39百万円を一括で修正
- ライセンス販売形態の変更(2023年1月1日以降、買取型廃止→SaaS型に一本化)による収益認識の変化(影響は中長期で表れる想定)
- リスク要因(特記事項):
- 過大請求の顧客対応(謝罪・返金手続き)とその顧客離脱リスク(現時点で解約影響は確認されていない)
- 為替差損(外貨建て預金)が増加している点
- その他:
- 2026年以降の海外販売は計画中であり、現時点で通期業績見通しには織り込まれていない(会社注記)
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3983 |
| 企業名 | オロ |
| URL | http://www.oro.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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