2025年10月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社側の通期予想(売上高243,000百万円、営業利益5,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,400百万円)に対し、第3四半期累計の営業利益5,189百万円/純利益3,461百万円で既に通期予想を上回っている(営業利益達成率103.8%、純利益達成率101.9%)。ただし四半期ベースでは前年同期比で減益となっている(営業利益△18.4%、純利益△22.1%)。市場コンセンサスは提示なし(–)。
  • 業績の方向性:増収(売上高181,677百万円、前年同期比+4.5%)だが、増収減益(営業利益5,189百万円、前年同期比△18.4%/親会社株主に帰属する四半期純利益3,461百万円、前年同期比△22.1%)。
  • 注目すべき変化:北米事業の売上成長が顕著(売上304億48百万円、前年同期比+18.4%)する一方で、北米は依然経常損失(当第3四半期累計で経常損失5億96百万円)。日本事業は客数・客単価寄与で売上は堅調だが販管費増等で利益が減少。
  • 今後の見通し:会社は現時点で通期予想を修正していない。第3四半期累計で通期利益予想を上回ったため上方修正の余地はあるが、為替・原材料・人件費等の外部要因により慎重姿勢を維持。
  • 投資家への示唆(助言ではない観点):通期ベースでは既に利益面は会社予想を上回っている点が注目される。一方で前年同期比の利益低下(販管費や減損等の特殊要因含む)や北米の黒字化課題は継続観察ポイント。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:くら寿司株式会社
    • 主要事業分野:回転寿司チェーン運営(国内ブランド「くら寿司」「無添蔵」ほか)、海外(北米・台湾等)展開、飲食関連サービスの提供(「鮮度くん」等自社技術、エンタメ要素の導入)
    • 代表者名:代表取締役社長 田中 邦彦
    • 備考:回転寿司に独自のエンターテインメント要素(ビッくらポン!等)を導入
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年9月12日
    • 対象会計期間:2025年10月期 第3四半期累計(2024年11月1日~2025年7月31日)
    • 決算説明会資料作成:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 日本:国内直営店舗の飲食事業、商品開発、プロモーション等
    • 北米:Kura Sushi USA, Inc. による米国での店舗展開・販売促進
    • アジア:台湾子会社等によるアジア(台湾等)での店舗展開
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):41,399,600株(第3Q)
    • 期中平均株式数(四半期累計):39,742,411株(当第3Q累計)
    • 時価総額:–(提示なし)
  • 今後の予定:
    • 通期業績予想の修正:直近修正なし(2024年12月11日公表予想から変更無し)
    • 株主総会・IRイベント等:直近四半期短信に記載なし(–)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社公表の通期予想との比較、単位:百万円)
    • 売上高:実績181,677 → 通期予想243,000に対する進捗率 74.8%(進捗良好)
    • 営業利益:実績5,189 → 通期予想5,000に対する達成率 103.8%(既に通期予想を上回る)
    • 純利益:実績3,461 → 通期予想3,400に対する達成率 101.9%(既に通期予想を上回る)
  • サプライズの要因:
    • 売上は国内・北米・アジアともに増収(特に北米が+18.4%)で伸長。一方で販管費増(人件費・出店関連費)、特別損失(減損等)の計上が利益を圧迫し、前年同期比では減益。
    • 接客・商品・コラボ企画(にじさんじ、ちいかわ等)や万博出店が集客に寄与。
  • 通期への影響:
    • 第3四半期累計で営業利益・純利益とも会社の通期予想を上回っているため、通期業績の上振れ余地あり。ただし会社は修正しておらず、下期のコスト動向や外部環境(為替・原材料価格等)により変動するため確定的ではない。

財務指標

  • 貸借対照表(要点、単位:百万円)
    • 総資産:153,404(前期末139,446、+13,958)
    • 流動資産:38,133(現金及び預金22,591、売掛金8,200、有価証券1,923)
    • 固定資産:115,270(有形固定資産94,865、投資有価証券4,680)
    • 負債合計:68,443(流動負債30,488、固定負債37,954)
    • 純資産:84,961(前期72,946)
  • 損益計算書(第3四半期累計、単位:百万円)
    • 売上高:181,677(前年同期173,893、+4.5% / +7,784)
    • 売上原価:74,059(前年70,861)
    • 販管費:102,428(前年96,668)
    • 営業利益:5,189(前年6,362、△18.4% / △1,173) 営業利益率 2.86%(5,189/181,677;低下)
    • 経常利益:5,571(前年6,817、△18.3%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:3,461(前年4,441、△22.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):87.10円(前年111.74円、△22.1%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計の進捗)
    • 売上高進捗率:74.8%(通常は約75%目安だが業種・季節性依存)
    • 営業利益進捗率:103.8%(既に通期予想を超過)
    • 純利益進捗率:101.9%(既に通期予想を超過)
    • 過去同期間との比較:売上は増収だが利益率は低下しており、前年と比べると利益進捗は遅れている(前年同期間の営業利益は6,362百万円)。
  • 財務の安全性
    • 自己資本比率:40.4%(安定水準に近い。目安40%以上で安定)
    • 負債比率(負債/純資産):約80.5%(68,443/84,961、過度な負債ではない)
    • 流動比率:流動資産38,133 / 流動負債30,488 = 約125%(健全)
  • 効率性・その他
    • 減価償却費(当第3Q累計):7,360百万円(前年7,261百万円)
    • 投資有価証券が増加(4,680百万円)等により資産構成が変化
  • セグメント別(当第3Q累計、単位:百万円)
    • 日本:売上132,254(前年129,960、+1.8%)、セグメント利益5,735(前年7,025、△18.4%)
    • 北米:売上30,448(前年25,718、+18.4%)、セグメント損失△596(前年△517)
    • アジア:売上18,973(前年18,213、+4.2%)、セグメント利益558(前年528、+5.7%)

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当:0.00円(既払)
    • 期末配当(予想):20.00円
    • 年間配当予想:20.00円(前期は40.00円に記念配当20.00円を含む)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向(会社予想ベース):配当20.00円 / 1株当たり当期純利益(通期予想85.55円)=約23.4%(中程度の還元)
  • 特別配当の有無:当期は特別配当の予定なし(前期に記念配当あり)
  • 株主還元方針:自社株買いの記載なし(直近は自己株式数の変動小幅)

セグメント別情報

  • 日本:主力事業。フェア・コラボ(ちいかわ等)や大型店(大阪・関西万博店)で集客。売上は微増だが販管費や出店費で利益圧迫。
  • 北米:積極出店により売上大幅増加だが、損益は赤字継続(ただし四半期で経常黒字化した月もあり、収益性改善の兆しあり)。予約システム導入等で利便性向上。
  • アジア(主に台湾):コラボ企画や季節フェアで堅調に推移。出店も継続。
  • セグメント戦略:国内は上位ブランド「無添蔵」の都市部展開、北米は積極出店で規模拡大を優先、アジアはコラボ・フェアで販売促進。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料内に具体的数値目標の記載は限定的。北米拡大による店舗数増加が中長期の成長ドライバーとされている。
  • KPI達成状況:店舗数は直営687店(前年より増加)。収益性改善は地域差あり(北米は成長優先→黒字転換がKPI)。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社も原材料・人件費上昇下で販管費増加に苦戦している点は共通(個別比較データは提示なし)。
  • 市場動向:原材料・人件費上昇、為替変動、インバウンド回復の地域差が業績に影響。くら寿司の差別化要因は抗菌寿司カバーやエンタメ性(ビッくらポン等)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変更なし):売上高243,000百万円(+3.4%)、営業利益5,000百万円(△12.3%)、経常利益5,200百万円(△16.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,400百万円(+5.4%)、1株当たり当期純利益85.55円
    • 次期予想:–(未提示)
    • 会社予想の前提:資料P3の前提参照(為替・原材料等の想定は明示)
  • 予想の信頼性:第3四半期累計で既に通期利益予想を上回っているが、会社は修正していない。過去の予想達成傾向・保守性に関する明示はなし(中立〜慎重と読む余地あり)。
  • リスク要因:原材料価格上昇、賃金上昇、為替変動(北米事業への影響)、出店投資回収、地域別の顧客動向変化、特別損失の発生(減損等)。

重要な注記

  • 会計方針:第1四半期より「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」を適用(四半期連結財務諸表への影響はなし)。
  • その他重要事項:決算説明会・補足資料の作成は無し。第3四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成は無し。
  • 監査:第3四半期の連結財務諸表に対する監査人のレビューは無し。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 2695
企業名 くら寿司
URL https://www.kurasushi.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 小売 – 小売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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