2024年10月期第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ: 会社が公表している通期業績予想(売上234,000百万円、営業利益5,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益3,500百万円)に対し、第2四半期累計(Q2累計)で営業利益5,636百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益3,948百万円を計上しており、営業利益・純利益は既に通期予想を上回る水準に到達(達成率:営業利益 102.5%、純利益 112.8%)。(市場コンセンサスとの比較は記載なし)
- 業績の方向性: 増収増益(売上高116,071百万円、前年同期比+14.0%。営業利益は前年同期の営業損失1,186百万円から営業利益5,636百万円へ黒字転換)
- 注目すべき変化: 国内・海外ともに売上が拡大。特に北米(米国子会社)の売上が前年同期比+39.5%と大幅増。通期ベースで見ても海外事業拡大が業績押上げに寄与。国内はフェア・コラボ施策が奏功し業績好調(日本セグメント売上は前年同期比+8.7%)。
- 今後の見通し: 第2四半期時点の進捗は通期予想を上回るため、通期の上方修正や着地見直しの可能性が高い(同日に「業績予想の修正に関するお知らせ」を公表)。ただし、仕入・人件費上昇などコスト圧力は継続。
- 投資家への示唆: 収益性は回復・改善しており、特に海外出店による売上貢献が顕著。ただし海外の先行投資や人件費上昇が利益率を圧迫する可能性あり。通期達成は比較的容易に見えるが、外部要因(為替・食材コスト等)に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: くら寿司株式会社
- 主要事業分野: 回転寿司チェーンの直営・海外フランチャイズ展開(国内店舗、米国(Kura Sushi USA, Inc.)、台湾(KSA)等)。商品フェア・キャラクターコラボ等で集客。
- 代表者名: 代表取締役社長 田中 邦彦
- 店舗数: 665店舗(直営、うち米国59店舗、アジア58店舗等)
- 報告概要:
- 提出日: 2024年6月10日(四半期報告書提出予定日 2024年6月11日)
- 対象会計期間: 2024年10月期 第2四半期累計(2023年11月1日~2024年4月30日)
- セグメント:
- 日本: 国内直営店舗運営(無添蔵等ブランド含む)
- 北米: 米国での直営店舗展開(KSU)
- アジア: 台湾等での店舗展開(KSA)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む): 41,399,600株
- 期末自己株式数: 1,657,053株
- 期中平均株式数(四半期累計): 39,743,849株
- 時価総額: –(本資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 四半期決算説明会の有無: (機関投資家・アナリスト向け)–(資料に明記なし)
- その他IRイベント・株主総会等: –(資料に明記なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する進捗/達成率)
- 売上高: Q2累計116,071百万円 / 通期予想234,000百万円 → 進捗率 49.6%(通常は概ね50%が中間進捗目安)
- 営業利益: Q2累計5,636百万円 / 通期予想5,500百万円 → 達成率 102.5%(既に通期予想を上回る)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: Q2累計3,948百万円 / 通期予想3,500百万円 → 達成率 112.8%(既に通期予想を上回る)
- サプライズの要因:
- 売上は国内のフェア・コラボ集客と海外(特に米国)での出店効果が寄与。
- 営業利益・純利益は、国内の採算改善と全社的な売上拡大で前年の損失から大幅な黒字転換。
- 北米は売上拡大だが新規出店の先行投資・人件費上昇でセグメント損失が継続。
- 通期への影響:
- 第2四半期時点で営業利益・純利益が通期予想を超過しており、会社が同日リリースした「業績予想の修正」に注目(本短信にも修正公表の案内あり)。上方修正の可能性が高いが、下期のコスト動向や海外投資の影響に注意。
財務指標
- 要点(百万円)
- 売上高(Q2累計): 116,071(前年同期101,845、+14.0%)
- 営業利益(Q2累計): 5,636(前年同期は△1,186 → 黒字転換)
- 経常利益(Q2累計): 5,996(前年同期は△1,141 → 黒字転換)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 3,948(前年同期は△1,095 → 黒字転換)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 99.35円(前年同期 27.55円)
- 財政状態(Q2末、百万円)
- 総資産: 139,965(前期末130,119、増加)
- 純資産: 75,082(前期末70,566、増加)
- 自己資本比率: 41.3%(前期末41.6%:安定水準)
- 現金及び預金: 21,801(前期末18,940)
- キャッシュ・フロー(Q2累計、百万円)
- 営業CF: 10,408(前年同期4,155、+150.4%)→ 強い営業CF創出
- 投資CF: △5,495(有形固定資産取得による支出 5,189等)
- 財務CF: △2,355(リース債務返済、配当支払等)
- 現金及び現金同等物期末: 21,801(期首18,940、増加)
- フリーCF(営業CF−投資CF): 約4,913百万円(+)
- 収益性指標
- 売上高増減: +14.0%(金額差 14,226百万円)
- 営業利益率(Q2累計): 5,636 / 116,071 = 4.85%(前年同期は赤字のため改善)
- 経常利益率: 5,996 / 116,071 = 5.17%
- EPS: 99.35円(前年同期27.55円、+260.5%程度)
- 進捗率分析(通期予想に対するQ2累計進捗)
- 売上進捗率: 49.6%(通常進捗)
- 営業利益進捗率: 102.5%(通期予想を上回る達成)
- 純利益進捗率: 112.8%(通期予想を上回る達成)
- 過去同期間との比較: 営業CF・利益ともに大幅改善し、前年の赤字からの回復が鮮明
- 財務安全性・効率性
- 自己資本比率41.3%(安定水準)
- 流動比率(流動資産34,791 / 流動負債29,330)≈ 118.6%(健全)
- リース債務等固定負債の増加あり(リース債務 31,299百万円)
- 総資産回転や売上高営業利益率は改善傾向(詳細KPIは非開示)
配当
- 配当実績と予想:
- 2024年10月期(予想): 中間配当 0.00円、期末配当 20.00円、年間合計 20.00円(変更の有無:当日公表の修正参照)
- 期中配当支払(Q2累計): 配当支払額 795百万円(CF参照)
- 配当利回り: –(株価情報なしのため算出不可)
- 配当性向: 約22.7%(年間配当総額約795百万円 ÷ 会社予想当期純利益3,500百万円 ≒ 22.7%:中程度)
- 特別配当: なし
- 株主還元方針: 自社株買い等の記載なし(直近は自己株式取得支出 0百万円)
セグメント別情報
- 全社合計(Q2累計): 売上高 116,071百万円(+14.0%)、経常利益 5,996百万円(前年は経常損失)
- 日本セグメント:
- 売上高: 87,487百万円(前年同期比 +8.7%)
- セグメント利益: 5,838百万円(前年は△1,514百万円→大幅改善)
- コメント: フェア・コラボ(ちいかわ、名探偵コナン)等による集客、銀座のグローバル旗艦店出店等で需要取り込み
- 北米セグメント:
- 売上高: 16,088百万円(前年同期比 +39.5%)
- セグメント損失: △437百万円(前年は△419百万円)
- コメント: 新規出店を加速(9店舗出店)が売上を押上げる一方、先行投資・人件費上昇で収益性は未達
- アジアセグメント:
- 売上高: 12,495百万円(前年同期比 +27.7%)
- セグメント利益: 594百万円(前年同期比 -25.0%)
- コメント: 台湾で堅調だが食材原価上昇が利益を圧迫
- セグメント戦略: 海外出店による事業拡大、ロイヤリティ収入の重要性増加に伴いロイヤリティを売上に含める会計表示へ変更(第1四半期から)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: –(本短信に具体的な中期数値目標の記載なし)
- KPI達成状況: 海外出店数や店舗数増加(Q2末665店)で拡大は進展。ただし収益面では地域差あり(北米は売上拡大だが先行投資で利益は未回収)
競合状況や市場動向
- 市場動向: 外食業界は仕入価格・人件費・光熱費の上昇等のコスト増が継続。インバウンド回復や米国の堅調な消費が追い風。
- 競合比較: 同業他社との詳細比較データは本短信に記載なし。くら寿司は国内でのブランド力と海外での積極出店を武器に成長中。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(会社公表): 売上高234,000百万円(+10.7%)、営業利益5,500百万円(+123.9%)、経常利益6,000百万円(+108.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益3,500百万円(+305.4%)、1株当たり当期純利益 88.06円
- 修正の有無: 本短信に「業績予想の修正に関するお知らせ」を当日公表とあり(詳細は別資料)。Q2実績は既に営業利益・純利益で通期予想を超過しているため、通期見直しの可能性高い。
- 会社予想の前提: 為替・食材価格等の前提についてはP3参照(本短信では詳細記載を参照するよう案内)
- 予想の信頼性: 第2四半期時点での営業CF好調・利益改善は実績の裏付けあり。ただし北米の先行投資や原材料価格・為替変動リスクは残るため、保守的な見方も必要。
- リスク要因:
- 食材・原材料価格の上昇
- 人件費・光熱費の上昇
- 為替変動(海外売上比率増加)
- 新規出店の採算化遅れや出店ペースの加速による先行費用増
重要な注記
- 会計方針: 第1四半期連結会計期間より、従来「営業外収益」に表示していたロイヤリティ収入を「売上高」に含める表示に変更(セグメント情報は組替後で表示)。
- 四半期レビュー: 本四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビュー対象外。
- その他: 連結業績予想の修正については、同日公表の別リリースを参照のこと。
(注記)
- 本資料は提供された決算短信の内容に基づく要約・整理であり、投資助言や推奨は行っていません。
- 不明項目や資料に記載のない数値は「–」としました。数字は百万円単位で記載された元資料に基づきます。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 2695 |
| 企業名 | くら寿司 |
| URL | https://www.kurasushi.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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