2026年3月期 第1四半期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:上振れ(第1四半期の増益を受け、会社側は通期業績予想および配当予想を上方修正)
- 業績の方向性:増収増益(売上高+4.2%、営業利益+60.2%、当四半期純利益+81.9%、前年同期比)
- 注目すべき変化:エモーショナルバリューソリューション事業(EVS)とデバイスソリューション事業(DS)が牽引し、営業利益の大幅改善(前年同期比で約30億円増加)
- 今後の見通し:会社は通期業績予想を上方修正(売上高314,000百万円、営業利益23,500百万円、当期純利益15,500百万円)。第1四半期の進捗率は売上高約24.6%、営業利益約34.8%、純利益約41.0%で、営業・純利益は順調に進捗(達成可能性は高い旨の会社見解)。
- 投資家への示唆:第1四半期で利益率改善が明確(販管費抑制と売上構成改善)、通期上方修正および増配(年間120円)を発表した点が中立〜ポジティブな材料。ただし為替・大型案件の遅延等の外部要因は留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:セイコーグループ株式会社
- 主要事業分野:ウオッチ・和光等を含むエモーショナルバリューソリューション(EVS)、小型電池・インクジェットヘッド等のデバイスソリューション(DS)、IT・システム等のシステムソリューション(SS)、その他(シェアードサービス等)
- 代表者名:代表取締役社長 高橋 修司
- URL:https://www.seiko.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2026年3月期 第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日、連結)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家向け)
- セグメント:
- エモーショナルバリューソリューション事業(EVS):ウオッチ(グランドセイコー等)、和光、ムーブメント外販等
- デバイスソリューション事業(DS):小型電池(医療向け酸化銀電池等)、インクジェットヘッド等
- システムソリューション事業(SS):ITインフラ、セキュリティ、受託システム等
- その他:シェアードサービス等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):41,404,261株
- 期中平均株式数(四半期累計):40,849,201株
- 自己株式数(期末):532,882株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第1四半期)公表済(2025/8/8)
- 株主総会、IRイベント等:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期、四半期は実績の比較中心)
- 売上高:第1四半期 77,114百万円(前年同期比+4.2%)。通期予想314,000百万円に対する進捗率=約24.6%(通期に対する通常ペースは四半期で約25%のため概ね計画通り)。
- 営業利益:第1四半期 8,176百万円(前年同期比+60.2%)。通期予想23,500百万円に対する進捗率=約34.8%(進捗良好)。
- 親会社株主に帰属する当期純利益:6,352百万円(前年同期比+81.9%)。通期予想15,500百万円に対する進捗率=約41.0%(進捗良好)。
- サプライズの要因:
- EVS事業のウオッチ(国内・海外ブランド)が堅調、和光も好調で売上増。
- DS事業で小型電池(医療向け)・インクジェットヘッド等が用途拡大で増収。
- 販管費は広告宣伝費約10%増加したが、その他経費削減で全体ではほぼ横ばい。固定資産売却益5億円を特別利益計上。
- 通期への影響:
- 第1四半期の好調を受け通期予想を上方修正(売上高+2,000百万円、営業利益+1,000百万円、当期純利益+1,000百万円)。配当予想も増額(年間120円、前回110円→+10円)。会社は通期予想達成の見通しを示している。
財務指標(要点)
- 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
- 総資産:367,239(期末、当第1四半期)← 前期末 369,236
- 純資産:157,844 ← 前期末 158,014
- 流動資産合計:176,754(現金及び預金 37,958、売掛金等 42,629、棚卸資産 83,545)
- 負債合計:209,395(短期借入金増加、長期借入金減少)
- 損益計算書(第1四半期、単位:百万円)
- 売上高:77,114(+4.2%/前年同期比 +3,074百万円)
- 売上総利益:35,723
- 販管費:27,546(ほぼ前年並み、前年同期比 -0.2%)
- 営業利益:8,176(+60.2%/前年同期比 +3,071百万円) 営業利益率:10.6%(前年同期6.9% → 改善:+3.7pt)
- 経常利益:8,488(+56.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:6,352(+81.9%)
- EPS(1株当たり四半期純利益):155.50円(前年同期 85.66円、+約81.6%)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:約24.6%(概ね四半期比の通常ペース)
- 営業利益進捗率:約34.8%(通期比で進捗良好)
- 純利益進捗率:約41.0%(通期比で進捗良好)
- 過去同期間との比較:前年同期より営業・純利益の改善幅が大きく、利益面の回復が顕著
- 財務安全性
- 自己資本比率:42.4%(安定水準、目安40%超は概ね良好)
- 流動比率:176,754 / 152,791 ≒ 115.7%(100%以上で短期支払能力はおおむね良好)
- 負債比率(負債/純資産):209,395 / 157,844 ≒ 132.7%(留意点;資本に対する負債はやや高め)
- 効率性
- 売上高営業利益率(第1四半期):約10.6%(前年同期6.9% → 改善)
- 減価償却費(第1Q):3,392百万円(前年 3,711百万円)
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期 実績:年間100円(中間45円、期末55円)
- 2026年3月期(予想・修正後):年間120円(中間60円、期末60円)※前回予想110円から増額
- 配当利回り:–(株価情報が資料に記載なしのため計算不可)
- 配当性向:会社方針「連結配当性向30%以上」。今回の通期当期純利益予想15,500百万円に対する配当性向は会社側算定方法(1株当たりベースでの配当性向)で目標達成を意識。
- 特別配当:無し(普通配当の増額)
セグメント別情報
(第1四半期:単位 百万円、対前年増減は本文参照)
- エモーショナルバリューソリューション事業(EVS)
- 外部売上高:49,490(前年 48,530 → +1.9%)
- セグメント利益(営業利益相当):7,726(前年 5,985 → +29.1%)
- 概要:国内外のウオッチブランドが好調、和光も堅調。ムーブメント外販も増加。
- デバイスソリューション事業(DS)
- 外部売上高:15,150(前年 13,766 → +11.1%)
- セグメント利益:1,129(前年 562 → +101.0%)
- 概要:医療向け酸化銀電池、インクジェットヘッドの用途拡大で増収増益。
- システムソリューション事業(SS)
- 外部売上高:11,831(前年 11,328 → +4.3%)
- セグメント利益:976(前年 986 → △1.1%)
- 概要:ITインフラ・セキュリティ等は好調で増収。ただし大型案件工事遅延等で一部減益。
- その他
- 外部売上高:508、セグメント利益:57
- セグメント再編:第1四半期よりセイコータイムクリエーション㈱のクロック販売をセイコーウオッチ㈱へ移管、セグメントの一部移管・再分類を実施(前期比較は変更後区分で表示)。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料上の中期計画の詳細は記載なし(進捗は第1四半期の増益を踏まえ通期目標の達成確度が向上した旨を会社が表明)。
- KPI達成状況:個別KPIの数値は資料に明示なし(–)。
競合状況や市場動向
- 市場動向:日本は個人消費が弱含むが緩やかに回復、インバウンドは堅調。海外は米国堅調、中国は消費持ち直しの傾向だが不動産市況は懸念。為替(第1Q実績:USD144.6円、EUR163.8円)も業績に影響。
- 競合比較:同業他社との相対評価に関するデータは資料に無し(–)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後):売上高 314,000百万円(+3.0%)、営業利益 23,500百万円(+10.6%)、当期純利益 15,500百万円(+16.4%)、1株当たり当期純利益 379.29円
- 予想修正理由:第1四半期のEVS・DSの大幅増益を反映し、通期を上方修正(売上+2,000百万円、営業利益+1,000百万円、当期純利益+1,000百万円)
- 前提条件(為替等):詳細は添付資料(該当ページ参照)。第1四半期実績の為替はUSD144.6円、EUR163.8円。
- 予想の信頼性:第1四半期の好調を受けた上方修正であるが、会社は注意書きとして外部要因で実績が変動する可能性を明記(過去の達成傾向の評価は資料に明示なし)。
- リスク要因:為替変動、大型案件の工事遅延、原材料コスト変動、中国の不動産市況悪化等。
重要な注記
- 会計方針の変更:特になし(会計基準改正等の変更なし)。
- 連結範囲の変更:当四半期に重大な連結範囲変更なし。
- セグメントの表示変更:第1四半期より一部事業を別セグメントへ移管(上記参照)。前期比較は変更後区分で作成。
- その他:第1四半期における一部連結子会社の決算期変更(タイの子会社等)を実施(連結手続き上の注記あり)。
(注)資料の数値はすべて会社提出の第1四半期決算短信に基づく。未記載の項目は“–”としています。本サマリは情報整理を目的とし、投資助言を行うものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8050 |
| 企業名 | セイコーグループ |
| URL | https://www.seiko.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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