2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社公表の通期予想に対する修正は無し。第3四半期累計の進捗は概ね想定内(上振れ/下振れの明確な開示は無く「ほぼ予想通り」)。
  • 業績の方向性:増収減益(売上高5,387百万円:前年同期比+5.0%、営業利益265百万円:同△5.6%)。
  • 注目すべき変化:教育サービス・セキュリティ分野は売上が15.1%増と高成長だが、研究開発・外注費増でセグメント利益は△3.8%(191百万円)。一方システムインテグレーション事業は売上4,798百万円(+4.1%)、セグメント利益は965.9百万円(+11.6%)と堅調。
  • 今後の見通し:通期予想は修正無し(通期売上7,523百万円、営業利益360百万円)。第3四半期累計での通期進捗は売上約71.6%、営業利益約73.7%、当期純利益約74.5%で、現状の進捗は通期達成に向けて順調な水準。
  • 投資家への示唆:売上は拡大基調だが、人件費増・成長投資(本社移転・社内IT投資・研修開発)により利益率は低下。DX/生成AI領域と教育サービスの需要増が中長期の成長ドライバーとなる一方、短期では投資フェーズに伴う一時的なコスト増に注意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社ディ・アイ・システム(証券コード 4421)
    • 主要事業分野:システムインテグレーション事業(業務用システムの設計・開発・構築・運用保守)、教育サービス・セキュリティソリューション事業(IT研修・研修開発、セキュリティ製品の開発・販売・保守)
    • 代表者名:代表取締役会長 長田 光博
    • URL:https://www.di-system.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年8月14日
    • 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期連結累計(2024年10月1日~2025年6月30日)
  • セグメント:
    • システムインテグレーション事業:業務用アプリ開発、インフラ設計構築、運用保守等(顧客はIT通信、金融、流通、医療、官公庁等)
    • 教育サービス・セキュリティソリューション事業:IT研修(企画・開発・実施)およびログ管理・運用統制等のセキュリティ製品販売・保守
  • 発行済株式:
    • 発行済株式数(期末、自己株式含む):3,058,000株
    • 期末自己株式数:150,336株
    • 期中平均株式数(四半期累計):2,907,664株
  • 今後の予定:
    • 決算発表(今回):2025年8月14日(実施済)
    • IRイベント:決算説明会は無(本資料記載)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社通期予想に対する第3四半期累計の進捗=達成率)
    • 売上高:5,387百万円/通期予想7,523百万円 → 進捗率 約71.6%(良好)
    • 営業利益:265百万円/通期予想360百万円 → 進捗率 約73.7%(良好)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:176百万円/通期予想237百万円 → 進捗率 約74.5%(良好)
  • サプライズの要因:
    • 上振れ要因:主にシステムインテグレーション事業でサーバリプレイス、基幹リプレイス、クラウド移行などの案件増加。教育サービスの新入社員研修や生成AI関連研修の受注増。
    • 下振れ要因:人件費増(待遇向上)、本社移転関連費用、社内IT投資、研修開発および外注費の増加により営業利益率は低下。
  • 通期への影響:現時点で業績予想の修正は無し。第3四半期時点の進捗は通期予想達成可能な水準。

財務指標

  • 財務諸表(要点、単位は百万円)
    • 総資産:3,181(前期2,892、+289)→ 増加(投下投資・繰延税金資産等)
    • 純資産:1,541(前期1,438、+103)
    • 流動資産:2,252(前期2,157、+94)主に売掛金増(+83)
    • 流動負債:1,339(前期1,187、+151)未払費用の増加(+264)が主因
    • 固定資産:929(前期735、+194)有形・無形・繰延税金資産等の増加
  • 収益性(第3四半期累計:金額/前年同期比)
    • 売上高:5,387百万円(+5.0%/+256百万円) — (増収:良)
    • 売上総利益:1,104百万円(+7.6%)
    • 販管費:838.8百万円(+12.6%)
    • 営業利益:265百万円(△5.6%/△15.6百万円) 営業利益率 ≒4.9%(前期 ≒5.5% → 低下:注意)
    • 経常利益:265百万円(△5.2%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:176百万円(△3.4%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):60.80円(前年62.94円、△3.4%)
  • 進捗率分析(通期予想に対する第3Q累計の到達度)
    • 売上高進捗率:約71.6%(通常ペース以上=順調)
    • 営業利益進捗率:約73.7%(同)
    • 純利益進捗率:約74.5%(同)
    • 過去同期間の進捗と比較:前年データと比べ増収だが利益は減少しており、投資フェーズの影響が出ている
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:48.5%(安定水準。目安40%以上で安定)
    • 流動比率:約168%(流動資産2,251 / 流動負債1,338 → 168%:良好、短期支払能力あり)
    • 負債比率:負債合計1,640 / 純資産1,541 ≒ 106%(自己資本と同規模の負債水準)
    • 有利子負債:期末の1年内返済予定長期借入金は8.5百万円(小さい)
  • 効率性
    • 総資産回転率(簡易):売上5,387 / 総資産3,181 ≒ 1.69回(前年は5,131/2,892 ≒1.77回。やや低下)
    • 売上高営業利益率の推移:前年第3Q 5.5% → 今期4.9%(低下=コスト増が影響)
  • セグメント別(第3四半期累計)
    • システムインテグレーション事業:売上高 4,772百万円(+4.1%)、セグメント利益 965.9百万円(+11.6%)
    • 教育サービス・セキュリティ事業:売上高 615.5百万円(+15.1%)、セグメント利益 191.3百万円(△3.8%)
    • 注:報告セグメント合計の利益からセグメント間調整・本社費用等を差し引き、連結営業利益は265百万円となる

配当

  • 配当実績と予想(円/株)
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(2025年9月期)
    • 期末配当(予想):27.00円(2025年9月期予想)
    • 年間配当予想:27.00円(前期合計25.00円 → 増配)
  • 配当利回り:–(株価情報無しのため算出不可)
  • 配当性向(予想):年間配当27円 ÷ EPS81.51円 ≒ 33.1%(参考:安定的な株主還元)
  • 特別配当:無し
  • 自社株買い等:記載無し/無し

セグメント別情報

  • システムインテグレーション事業
    • 売上高 4,772百万円(+4.1%)、セグメント利益 965.9百万円(+11.6%)
    • 主因:サーバ・基幹リプレイス、クラウド移行、データ移行等の案件増。大型案件の引合い増加、品質管理チーム強化、ビジネスパートナー活用。
  • 教育サービス・セキュリティソリューション事業
    • 売上高 615.5百万円(+15.1%)、セグメント利益 191.3百万円(△3.8%)
    • 主因:新入社員向け研修の受注堅調、生成AI関連研修・Copilot研修の展開、セキュリティ製品ライセンスの公共・地方銀行向け販売が好調。一方、研修開発・運営体制強化による外注費増で利益は圧迫。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画/Vision2028:目標(2028年9月期)売上高100億円(10,000百万円)、営業利益10億円(1,000百万円)
  • 進捗状況(現状の通期予想ベース)
    • 売上:通期予想7,523百万円 → Vision2028目標の約75%(ただし達成期は2028年までのため中間評価)
    • 営業利益:通期予想360百万円 → 目標1,000百万の約36%(利益面でのギャップが大きい)
  • KPI達成状況:具体KPIの開示無し。生成AI・研修・大型案件の獲得が中期目標達成の鍵。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内ではDX推進、レガシーシステムのクラウド化、生成AIの活用拡大が追い風。IT人材・リスキリング需要が増加。
  • 競合他社との比較:同業他社もDX需要取り込み競争が激化(個別比較データは開示無し → –)。同社は教育+SI+セキュリティを組み合わせたサービスを持つ点が差別化の要素。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想の修正:無し(2024年11月14日公表予想から変更なし)
    • 次期予想:–(未開示)
    • 会社予想の前提:特定の為替や原材料前提の記載は無し
  • 予想の信頼性:第3四半期累計の進捗率は概ね順調で、現時点では通期予想達成可能と見られる。ただし人件費や成長投資の影響で利益率が圧迫されるリスクは残る。
  • リスク要因:
    • 人件費上昇・研修・外注費増による利益圧迫
    • 大型案件の受注タイミングの変動
    • 国際情勢や通商政策、景気変動によるIT投資抑制
    • 人材確保競争(技術者・研修講師等)

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理:無し
  • 監査レビュー:第3四半期に対する監査法人のレビューは無し(記載)
  • その他重要事項:通期業績見通しは現時点の前提に基づく予想で、状況変化に応じて修正の可能性あり

(注)資料の数値は決算短信記載の金額を基に記載。市場価格・時価総額・今後イベント日程等の一部情報が提供されていない項目は「–」としています。投資助言は行っていません。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4421
企業名 ディ・アイ・システム
URL http://www.di-system.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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