2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:通期予想の修正は無しだが、中間期の業績は会社予想に対して利益進捗が良好(営業利益進捗率約75%、親会社株主に帰属する中間純利益進捗率約75%)で、実質的には上振れ(通期線形想定に対して収益性が上振れ)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高 56,621 百万円、前年同期比+16.2%。営業利益 1,694 百万円、同+124.2%)。売上・利益とも中間期として過去最高を更新。
  • 注目すべき変化:情報システム・化学品・空調工事など主要セグメントが全て増収。特に情報システム受注好調(NEXTGIGA案件等)と空調工事の大型受注が寄与。その他、有価証券評価益による包括利益の大幅増(その他有価証券評価差額金増)も特徴。
  • 今後の見通し:通期予想(売上高110,000百万円、営業利益2,250百万円、親会社株主に帰属する当期純利益2,450百万円)は据え置き。中間時点で利益進捗が良好なため、達成可能性は高い一方、住宅設備機器で大型納品遅延やプロジェクト採算リスクは留意点。
  • 投資家への示唆:利益進捗は良好で配当も増配(中間5.00円、通期12.00円見込)に転じているが、セグメント別のバラツキ(住宅設備の損失)や大口案件の進捗リスク、マーケット(為替・原材料)影響を監視する必要あり。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:三谷産業株式会社
    • 主要事業分野:空調設備工事、樹脂・エレクトロニクス、情報システム、化学品、エネルギー、住宅設備機器等の商社・施工・製造・サービス事業
    • 代表者名:代表取締役社長 三谷 忠照
    • 問合せ先:常務取締役 財務担当 内田 大剛(TEL 03-3514-6003)
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年10月31日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期、2025年4月1日〜2025年9月30日)
    • 決算説明資料:作成有、決算説明会:開催有
  • セグメント:
    • 空調設備工事関連事業:新築・リニューアルの受注・施工
    • 樹脂・エレクトロニクス関連事業:樹脂成形品等の販売・製造
    • 情報システム関連事業:公共/民間向けIT受注・導入
    • 化学品関連事業:化成品・医薬原薬・機能性素材等の販売・受託製造
    • エネルギー関連事業:石油製品、LPガス等の販売
    • 住宅設備機器関連事業:キッチン・浴槽等の企画販売・施工
    • その他:オフィスサプライ品販売・保全管理等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数:61,772,500株
    • 期中平均株式数(中間期):61,570,407株
    • 時価総額:–(資料に株価情報なしのため省略)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
    • 配当支払開始予定日:2025年12月2日
    • 次回株主総会・IRイベント:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(会社予想との比較は「通期予想に対する進捗率」で評価)
    • 売上高:中間実績 56,621 百万円、通期予想 110,000 百万円に対する進捗率 51.5%(通期の半期比でほぼ通期ペース)→ 良好(売上は4期連続中間過去最高)
    • 営業利益:中間実績 1,694 百万円、通期予想 2,250 百万円に対する進捗率 約75.3% → 明確な上振れ(利益率改善)
    • 純利益(親会社株主帰属):中間実績 1,839 百万円、通期予想 2,450 百万円に対する進捗率 約75.1% → 上振れ
  • サプライズの要因:
    • 情報システム受注(NEXTGIGA等)と空調設備の大型案件受注・進捗が売上・利益を押し上げ。
    • 樹脂・エレクトロニクスで原価低減の効果、化学品で医薬品原薬・有価金属回収等が寄与。
    • 為替(円安)により外貨建取引の円換算額が増加(樹脂・エレクトロニクス等でプラス影響)。
    • 投資有価証券の評価益による包括利益の大幅増。
  • 通期への影響:
    • 通期予想の修正は無し。中間時点で利益進捗が良好なため通期達成の見込みは高いが、住宅設備機器の大型納品遅延や採算悪化が下振れ要因となり得る。

財務指標

  • 損益(中間累計、百万円)
    • 売上高:56,621(前年同期 48,719、+16.2% → 増収)
    • 売上総利益:10,796(前年 9,213)
    • 販管費:9,102(前年 8,457)
    • 営業利益:1,694(前年 755、+124.2%) 営業利益率 3.0%(前年 1.6% → 改善、良好)
    • 経常利益:2,280(前年 1,163、+96.1%)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:1,839(前年 1,271、+44.6%)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):29.87円(前年 20.65円)
  • 貸借対照表(主要項目、百万円)
    • 総資産:103,151(前期末 93,496、増加 96,54百万円)
    • 純資産:53,373(前期末 47,572、増加)
    • 自己資本比率:51.6%(前期末 50.7%)→ 安定水準(目安 40%以上)
    • 投資有価証券が増加(27,440 → 33,988 百万円;+6,547百万円)が資産増の主因
  • キャッシュフロー(中間累計、百万円)
    • 営業活動CF:2,160(前中間 2,173)→ ポジティブ(良好)
    • 投資活動CF:△1,048(前 19)→ 投資支出増(有価証券売却収入の減少・関係会社株式売却収入等の差)
    • 財務活動CF:△782(前 △2,989)→ 借入の純減少小幅化、配当支払等
    • 現金及び現金同等物増減:+272(期首 7,282 → 期末 7,554)
  • 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:51.5%(半期で通期の過半)→ 通常ペース
    • 営業利益進捗率:約75.3% → かなり良好(上振れ期待)
    • 純利益進捗率:約75.1% → 良好
    • 過去同期間との比較:前年より業績率が改善(営業利益率3.0%は過去中間期で高水準)
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:51.6%(安定水準)
    • 流動負債:38,762、短期借入金は期末13,969(大きな流動性懸念は見られない)
    • 負債合計:49,777
  • 効率性
    • 売上高営業利益率:3.0%(前年中間 1.6% → 改善)
    • 総資産回転率等詳細は資料に頻度分解なし(–)
  • セグメント別主要数値(当中間期:売上高/前年同期比/営業利益)
    • 空調設備工事:売上 9,564(+5.6%)、営業利益 9.75億円(=975百万円)/増益(過去中間期で最高)
    • 樹脂・エレクトロニクス:売上 5,683(+2.8%)、営業利益 848百万円(+71.4%)
    • 情報システム:売上 8,669(+83.6%)、営業利益 836百万円(+88.2%)→ 受注好調が寄与
    • 化学品:売上 21,938(+12.7%)、営業利益 454百万円(+47.0%)
    • エネルギー:売上 3,295(+0.4%)、営業利益 83百万円(+172.1%)
    • 住宅設備機器:売上 7,081(+12.4%)、営業損失 △398百万円(前期 △305百万円)→ 損失拡大(大型納品遅延が要因)
    • その他:売上 1,613(+20.0%)、営業利益 98百万円
  • 財務の解説:
    • 資産増の主因は投資有価証券の増加。包括利益は有価証券評価差額金の増加により大幅改善(中間包括利益 6,166 百万円 vs 前期 451 百万円)。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(2026年3月期中間):5.00円(前年中間 4.50円)→ 増配(良)
    • 期末予想:7.00円
    • 年間配当予想:12.00円(前期合計 10.00円)
    • 配当性向(会社予想ベース):年間配当12.00円 ÷ 1株当たり当期純利益39.79円 ≒ 30.2%(目安:約30%で中庸)
    • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:自社株買いの記載無し(現状なし)

セグメント別情報

  • セグメント別状況(要点)
    • 情報システム:受注高・売上とも大幅増(NEXTGIGA案件、基幹システム更新)、営業利益率改善。安定受注基盤の強化。受注高 111.77億円(前年同期比+91.9%)。
    • 空調設備工事:大型新築案件受注で受注高・売上高増、営業利益率改善。受注高 141.47億円(前年同期比+82.8%)。
    • 化学品:国内化成品、医薬原薬、自社製品・受託製造が増加。売上高は中核(219.38億円:+12.7%)。
    • 樹脂・エレクトロニクス:車載向け回復と円安が寄与、原価低減で営業益改善。
    • 住宅設備機器:受注は増加するも、高級ブランドの大型物件納期延伸で中間で損失を計上(営業損失 △398百万円)。
  • 前年同期比較:ほとんどのセグメントが増収増益。住宅設備のみ損失拡大。
  • セグメント戦略:情報システムでクラウド連携サービス(Chalaza®等)等の付加価値提供、空調で高付加価値リニューアル推進、化学品で機能性素材受託や環境ビジネス強化。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に明記の数値は無し(–)
  • KPI達成状況:主要KPI(営業利益率改善、受注高の拡大等)は中間時点で良好。ただし住宅設備機器の採算性改善が課題。

競合状況や市場動向

  • 競合他社との比較:同業他社データは資料に記載なし(–)。ただし、情報システム・建築施工・化学商材を多角に持つ点で分散型ビジネスモデルは相対的に安定性がある。
  • 市場動向:
    • 公共・教育分野のICT更新(GIGA第2フェーズ)が情報システム需要を後押し。
    • 建設大型案件の受注が業績に直結(進捗リスクあり)。
    • 為替(円安)は輸出/外貨建取引の円換算増に寄与。
    • 原材料・エネルギー価格変動、顧客稼働の変動が化学品・エネルギー分野に影響。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(据え置き):売上高 110,000 百万円(+6.7%)、営業利益 2,250 百万円(+8.5%)、経常利益 2,950 百万円(+11.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 2,450 百万円(+0.4%)、1株当たり当期純利益 39.79円
    • 次期予想:–(資料に未掲載)
    • 会社予想の前提:特段の明示は無し(為替等は前提記載なし)
  • 予想の信頼性:中間時点の利益進捗が良く達成可能性は高いが、過去の傾向や保守性の評価は資料上明示無し(–)。
  • リスク要因:
    • 大型案件の工程遅延や採算悪化(住宅設備の納品遅延が実例)
    • 為替変動(円安/円高)
    • 原材料・エネルギー価格変動
    • 公共投資・顧客稼働の変動による受注・販売変動

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 中間連結財務諸表作成に特有の会計処理:有(税金費用の計算方法等、補注記参照)
  • 監査:第2四半期決算短信は公認会計士等のレビュー対象外(注記あり)
  • その他重要事象:包括利益が有価証券評価差額の増加により大幅増(当中間期 6,166 百万円 vs 前期 451 百万円)

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 8285
企業名 三谷産業
URL http://www.mitani.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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