2026年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)からの修正は無し。第1四半期実績は会社予想に対し概ね上振れ(売上高・経常・当期純いずれも好調)。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+13.5%、経常利益+151.7%、親会社株主に帰属する四半期純利益+101.6%)。
- 注目すべき変化:空調設備工事、情報システム、化学品(売上高寄与)が牽引。空調設備・情報システムは受注・売上・営業益で過去最高を更新。化学品は売上増も、子会社の新施設費用で営業利益大幅減。住宅設備は売上増だが高級バスタブ納品遅延で営業損失が継続。為替の円高が一部外貨建て売上にマイナス影響。
- 今後の見通し:通期予想は未修正。第1四半期の進捗は売上高で通期比23.3%(四半期比想定25%と比較してやや未達)、営業利益は17.8%とやや遅れ。通期達成の可否は大型工事の進捗や化学品の一時費用、為替動向に依存。
- 投資家への示唆:受注・受注残が大きく増加しているセグメント(空調設備・情報システム)は中長期での収益寄与が期待される一方、化学品の一時費用や住宅設備の納期リスク、為替感応が短期業績を左右する点に注意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: 三谷産業株式会社
- 主要事業分野: 空調設備工事、樹脂・エレクトロニクス、情報システム、エネルギー、化学品、住宅設備機器等の商社・工事・製造事業
- 代表者名: 代表取締役社長 三谷 忠照
- URL: https://www.mitani.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日: 2025年7月31日
- 対象会計期間: 2026年3月期第1四半期(2025年4月1日~2025年6月30日)
- セグメント:
- 空調設備工事関連事業: 新築・リニューアル工事受注・施工(大型案件寄与)
- 樹脂・エレクトロニクス関連事業: 車載向け樹脂成形品等
- 情報システム関連事業: 文教・基幹システム等の受注・導入
- エネルギー関連事業: 石油製品、LPガス等
- 化学品関連事業: 化成品、医薬原薬、機能性素材、環境ビジネス等
- 住宅設備機器関連事業: オリジナルブランド等の機器販売・製造
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式): 61,772,500株
- 期中平均株式数(四半期累計): 61,570,430株
- 時価総額: –(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 決算説明会: 補足資料作成は有、決算説明会は「無」
- 株主総会 / IRイベント等: –(該当資料に明示無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の通期予想との比較、単位: 百万円)
- 売上高: 第1Q 25,651 / 通期計画 110,000 → 進捗 23.3%
- 営業利益: 第1Q 400 / 通期計画 2,250 → 進捗 17.8%
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 第1Q 599 / 通期計画 2,450 → 進捗 24.4%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因: 空調設備工事・情報システムでの大型受注・工事進捗、樹脂分野での原価低減、受取配当増等の営業外収益寄与。
- 下振れ抑制要因: 化学品の子会社(ミライ化成)新ラボ開設費用、住宅設備の納品遅延による稼働低下が営業利益を抑制。
- 為替: 円高が外貨建て売上の換算額にマイナス影響(樹脂・化学品で顕在化)。
- 通期への影響:
- 直近発表では通期予想に修正無。第1四半期の受注・受注残は好調(特に空調・情報システム)なため通期達成の可能性はあるが、化学品の一時費用や住宅設備の納期、為替動向が達成確度に影響。
財務指標
- 貸借対照表(要点、単位: 百万円)
- 総資産: 96,362(前期末 93,496)+2,866
- 純資産: 50,138(前期末 47,572)+2,566
- 自己資本比率: 51.8%(前期末 50.7%)→ 安定水準(目安: 40%以上で安定)
- 現金及び預金: 8,454
- 有価証券: 31,148(前期末 27,440)増加
- 有利子負債(短期借入金+長期借入金): 13,661 + 2,166 = 15,827(現金差引のネット借入 ≒ 7,373)→ ネット負債はあるが過度ではない
- 流動資産合計 45,090 / 流動負債合計 36,141 → 流動比率 ≒ 125%(流動比率100%以上で短期支払能力は確保、125%は許容範囲だが余裕は限定)
- 損益(第1四半期、単位: 百万円)
- 売上高: 25,651(前年同期 22,599、+13.5% / +3,051)
- 売上総利益: 4,917(前年同期 4,272)
- 販管費: 4,517(前年同期 4,269)
- 営業利益: 400(前年同期 3、差額 +397)
- 経常利益: 780(前年同期 310、+151.7%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 599(前年同期 297、+101.6%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS): 9.73円(前年同期 4.83円)
- 営業利益率: 400/25,651 = 1.56%(前年同期ほぼ0% → 改善)
- 進捗率分析(通期予想に対する第1Q実績)
- 売上高進捗率: 23.3%(四半期均等配分25%よりやや低い)
- 営業利益進捗率: 17.8%(四半期均等配分より低い)
- 純利益進捗率: 24.4%(ほぼ均等配分に近い)
- コメント: 売上・純利益は概ね順調だが、営業利益は第1Qにおける一部費用やセグメント特有の損失で進捗が遅れ気味。
- 財務安全性
- 自己資本比率 51.8%(安定)
- 負債合計 / 純資産 ≒ 46,224 / 50,138 = 0.92(負債比率 ≒ 92%)
- 流動比率 ≒ 125%(短期支払能力は確保だが余裕は限定)
- 効率性
- 総資産回転率等の詳細数値は四半期のみでは季節性を含むため注記。営業利益率は改善傾向(約1.6%)。
配当
- 配当実績と予想:
- 2026年3月期(会社予想): 中間配当 4.50円、期末配当 5.50円、年間合計 10.00円(前回予想から修正無し)
- 参考: 2025年3月期実績 年間 10.00円
- 配当性向(会社予想ベース):
- 予想EPS(通期)39.79円に対し年間配当10.00円 → 配当性向 ≒ 25.1%(目安: 20–40%は中立・安定)
- 特別配当: 無
- 自社株買い等: –(該当記載無し)
セグメント別情報(第1四半期ハイライト)
- 空調設備工事関連事業
- 受注高 9,957(前年同期比 +338.2%)、受注残 23,052(前年同期比 +128.4%)
- 売上高 4,942(+27.0%)、営業利益 537(+103.1%)→ 過去最高更新。大型新築・リニューアルが寄与。
- 樹脂・エレクトロニクス関連事業
- 売上高 2,776(-4.2%)、営業利益 283(+23.5%)→ 為替で売上換算にマイナスも原価低減で利益改善。
- 情報システム関連事業
- 受注高 8,178(+294.2%)、売上高 2,512(+23.8%)、営業利益 277(+108.1%)→ GIGAスクール関連や大型基幹更新が寄与。売上・営業益とも過去最高。
- エネルギー関連事業
- 売上高 1,716(前年同期並み)、営業利益 92(+280.6%)→ 石油製品数量減も価格は堅調。前期の一時支出が無くなり改善。
- 化学品関連事業
- 売上高 10,215(+14.3%)、営業利益 24(-74.5%)→ 売上は増加だが、子会社ミライ化成の新設「青森Lab」開所費用で営業利益が大幅減。
- 住宅設備機器関連事業
- 受注高 3,472(+23.4%)、売上高 3,333(+11.8%)、営業損失 △251(前年同期 △232)→ 高級バスタブの納期遅延で工場稼働低下、損失継続。
- セグメント戦略(注目点): 空調・情報システムの大型受注が中期的な収益基盤強化に繋がる一方、化学品の設備投資関連費用や住宅設備のブランド戦略の実行に伴う短期負荷に注意。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画: 資料中の中期計画の詳細記載は無いが、受注・受注残の増加(特に空調・情報システム)は成長戦略に整合的と判断できる。
- KPI達成状況: 受注高・受注残の大幅増はプラス材料。化学品の新施設投資は将来の収益基盤強化投資として位置付けられるが短期の利益圧迫要因。
競合状況や市場動向
- 競合比較: 同業他社との具体比較データは資料に無し(–)。ただし、空調設備・情報システムでの大型受注獲得は競争力を示唆。
- 市場動向:
- 文教・GIGAスクール関連案件の第2フェーズ等により情報システム受注は追い風。
- 為替(円高)が輸出/外貨建て売上の円換算額を圧迫するため留意。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想は不変: 売上高 110,000 百万円(+6.7%)、営業利益 2,250 百万円(+8.5%)、経常利益 2,950 百万円(+11.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 2,450 百万円(+0.4%)。
- 会社予想の前提(為替等): 資料上の具体前提は記載無し(–)。
- 予想の信頼性: 第1Qは受注面で強さが確認されるが、化学品の一時費用や住宅設備の納期、為替感応が短期変動要因。過去の予想達成傾向の記載は無し(–)。
- リスク要因:
- 為替(円高)による外貨建て売上の換算減
- 新施設(青森Lab)等の投資・費用発生による短期利益圧迫
- 住宅設備の納期遅延・工場稼働低下による損失拡大
- 大型工事の進捗遅延による収益認識タイミングの変動
重要な注記
- 会計方針の変更: 無
- 四半期財務諸表の作成に特有の会計処理: 有(税金費用は見積実効税率を用いた按分計算等、詳細は添付資料P.9参照)
- 第1四半期連結キャッシュ・フロー計算書: 作成せず(減価償却費は491百万円と開示)
- その他重要事項: 添付資料に補足情報(受注・販売の詳細、セグメント注記等)あり。
(注記)
- 不明な項目は「–」と記載しました。
- 数値は開示資料を基に記載(単位: 百万円)。自己資本比率等の良い/悪い目安は本文内に併記しています。
- 本文は情報整理のための要約であり、投資助言を目的とするものではありません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8285 |
| 企業名 | 三谷産業 |
| URL | http://www.mitani.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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