決算短信：千葉興業銀行（8337）

2026年３月期 第２四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕（連結）

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ：通期会社予想を上方修正（連結経常利益：前回10,800百万円→今回11,300百万円、+4.6%）。市場予想は提示なしのため比較不可。中間実績は会社予想に対し概ね好調（進捗率高め）。
• 業績の方向性：増収増益（連結経常収益 329,600百万円、前年同期比＋15.7%、連結経常利益 6,917百万円、同＋16.0%）。
• 注目すべき変化：株式等関係損益の増加（売却益など）により臨時損益が改善、これが経常・当期利益を押し上げた点。貸出金・預金残高ともに増加し本業の拡大も確認。
• 今後の見通し：通期予想は経常利益を上方修正（連結11,300百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は据え置き7,500百万円）。中間期の進捗率は経常利益61.2%、当期純利益64.9%と高く、通期達成の見込みは合理的。ただし通期純利益は法人税等や特別損益の影響を受けやすい点に注意。
• 投資家への示唆：有価証券・株式売却益の影響が大きく、臨時要因の剥落リスクを注視。加えて千葉銀行との持株会社設立による経営統合プロセス（スケジュール・許認可）が今後の企業価値に大きく影響するため注目すべき。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名：株式会社 千葉興業銀行（Chiba Kogyo Bank, Ltd.）
  • 主要事業分野：普通銀行業務（預金・貸出・有価証券運用・為替・手数料収益等）。子会社でリース、システム等も展開。
  • 代表者名：取締役頭取 梅田 仁司
  • 上場取引所／コード：東京（8337）
  • URL：https://www.chibakogyo-bank.co.jp/
• 報告概要:
  • 提出日：2025年11月11日
  • 対象会計期間：2026年3月期 第2四半期（中間期）連結・単体（2025年4月1日～2025年9月30日）
  • 決算説明会：なし（補足資料作成あり）
• セグメント:
  • 主に「銀行事業（国内普通銀行業務：預金・貸出・有価証券運用・手数料等）」、連結子会社（リース、コンピュータソフト等）。
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数（普通株式、自己株式含む）：62,222,045株（中間期）
  • 期中平均株式数（中間期）：57,346,141株
  • 時価総額：–（資料内に記載なし）
• 今後の予定:
  • 半期報告書提出予定日：2025年11月20日
  • 株主総会等：通常のスケジュールに準ずる（特別記載なし）
  • 重要IR：千葉銀行との持株会社設立に向けた今後のスケジュール（下記参照）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（連結・中間：百万円）
  • 経常収益：実績32,960（会社予想：通期62,500 → 中間進捗率 52.7%）
  • 経常利益：実績6,917（会社予想：通期11,300 → 中間進捗率 61.2%）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益：実績4,873（会社予想：通期7,500 → 中間進捗率 64.9%）
• サプライズの要因：
  • 資産運用収益（貸出利息の増加）と有価証券・株式売却益の増加が主因。特に株式等関係損益が大幅増（連結2,429百万円）となり臨時益に寄与。
  • 一方で資金調達費用（預金利息等）の増加も発生しているが、増収面が上回った。
• 通期への影響：
  • 経常利益は上方修正（＋500百万円）し、到達可能性は高い。ただし当期純利益は通期据え置き（7,500百万円）であり、税負担や一時要因の有無で変動しやすい。

財務指標

• 主要貸借対照表（連結、単位：百万円）
  • 総資産：3,303,720（中間末）← 前期末 3,246,846（増加）
  • 純資産：186,047（中間末）← 前期末 174,790（増加）
  • 自己資本（参考）：180,991（中間末）
  • 自己資本比率（報告書冒頭の表示）5.4%（注：計算方法に注意。国内基準の自己資本比率は後述）
• 収益性（連結・中間、百万円および前年比）
  • 経常収益：32,960（+15.7%／+4,477百万円）
  • 経常利益：6,917（+16.0%／+954百万円）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益：4,873（+20.2%／+821百万円）
  • 1株当たり中間純利益（EPS）：84.98円（前年70.51円、+約20.6%）
• 単体指標（参考）
  • 経常収益：28,608（+17.1%）
  • 経常利益：6,763（+8.9%）
  • 中間純利益：4,875（△4.3%：税負担等の影響で減少）
• 進捗率分析（連結・中間→通期予想に対する進捗率）
  • 売上高（経常収益）進捗率：52.7%（通期62,500百万円）
  • 営業/経常利益進捗率：61.2%（通期11,300百万円）
  • 純利益進捗率：64.9%（通期7,500百万円）
  • 過去同期間比では概ね順調な進捗（利益進捗がやや高め）
• 財務安全性
  • 自己資本比率（国内基準、連結）：9.39%（2025年9月末、前期比 +0.20pt）→ 銀行業では一般に単体・連結での9%前後は健全水準と見られる（十分な範囲）
  • 貸倒引当金（連結）：6,455百万円（前期比 +32百万円）
  • 開示債権比率（不良債権比率）：1.58%（前期比 △0.09pt、改善）
  • カバー率（保全額/開示債権）：91.23%（前期比 △1.34pt）
  • 流動性・負債比率：預金残高は増加（単体で預金末残 2,939,542百万円）
• 効率性・収益性指標
  • ROE（中間純利益ベース・単体）：5.97%（前年同期比 △0.50pt）
  • ROA（中間純利益ベース・単体）：0.29%
  • OH R（コアOHR、単体）：68.40%（若干悪化）
• セグメント別：明確なセグメント別損益表は開示ページに分割記載だが、主な寄与は銀行本業の資金利益（貸出金利息増）及び有価証券・株式売却益（臨時損益）である。

配当

• 普通株式：期末予想 10.00円（中間配当 0.00円、期末10.00円、年間合計 10.00円）。直近の配当予想修正なし。
• 配当利回り：–（株価未提示のため算出不可）
• 配当性向：通期予想の前提では記載なし（当期純利益7,500百万円に対する配当性向は別途算出可能だが資料に直接記載なし）
• 種類株式（優先株）：第二種優先株式等、優先配当は種類株ごとに設定（例：第二種 104円等）。当中間期に第二種優先株式の一部（500,000株）を取得・消却（取得総額2,000百万円）している。自己株式的処理により今後の配当負担軽減・コア資本改善を意図。

セグメント別情報

• 概要：
  • 銀行本業（国内）：資金利益（貸出利息）の増加が主因で業務粗利益増。
  • 有価証券関連：国債等の売却損益は改善（国債等債券関係損益は△1,399百万円と前年より改善方向だが依然マイナス）、株式等関係損益はプラス（2,429百万円）で臨時利益を押し上げ。
  • 連結子会社：リース・IT等（子会社の追加取得によりグループ連結での貢献も想定）。
• 戦略・見通し：
  • 貸出金残高の増加（前年同期比＋588億円、2兆4,596億円）が確認されており、地域対応の営業活動で増収が継続。
  • 有価証券ポートフォリオと株式売買の収益性変動が今後の利益変動要因。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画：「幸せデザイン 絆プロジェクト2028 ～ Path to Evolution ～」を開始。パーパスを制定し、各種施策を展開中。
• KPI達成状況：コア業務純益等の数値目標に関する詳細KPIは補足資料に記載（進捗は概ね順調だが、株式売却益に依存している側面あり）。

競合状況や市場動向

• 競合比較：同業大手（千葉銀行等）と業務基盤が地域で重複。今回、千葉銀行との共同持株会社による経営統合の基本合意を締結しており（2027年4月1日を目途に持株会社設立予定）、地域金融再編の観点で競争力強化を図る。
• 市場動向：金利上昇環境（「金利のある世界」）下で貸出利鞘の改善が期待される一方、証券売買や信用コストの変動が業績上下に影響。

今後の見通し

• 業績予想（連結・通期）
  • 前回発表（A）：経常利益 10,800 → 今回修正（B）：11,300（+500、+4.6%）
  • 親会社株主に帰属する当期純利益：7,500（据え置き）
  • 会社公表の前提：為替や原油などの明示的前提は記載なし。国内経済の緩やかな回復と金利環境を前提。
• 予想の信頼性：中間期進捗は高め（利益進捗60%台）である一方、株式売却益など臨時要因が大きいため通期純利益は税負担や一時項目で変動し得る。
• リスク要因：
  • 千葉銀行との経営統合に係る許認可・スケジュール遅延リスク（SEC申請等国際手続含む）。
  • 有価証券（特に株式）売買による臨時損益の剥落リスク。
  • 金利変動、資金調達コスト上昇、地域景気の悪化、信用コストの増加。

重要な注記

• 会計方針変更：当中間期における会計方針の重要な変更なし。
• 重要な後発事象：
  • 千葉銀行との持株会社設立に向けた基本合意（2025年9月29日決議）。統合形態は共同株式移転による持株会社設立、両行は合併せず持株会社傘下で協調運営。主要スケジュールは（予定）：2026年3月 本件最終契約作成、2026年12月 臨時株主総会、2027年4月1日 持株会社設立（効力発生日）および上場予定。許認可取得が前提であり変更の可能性あり。
  • 第二種優先株式の一部（500,000株）を取得・消却（取得額2,000,000,000円、実施日2025年10月20日）→ コア資本改善・配当負担軽減のため。
  • 連結子会社（千葉総合リース、ちば興銀コンピュータソフト）を追加取得し完全子会社化予定（企業結合処理等を適用予定）。
• 開示上の注意：
  • 中間決算は中間監査を受けていない旨の注記あり。

（注）

• 本要約は開示資料に基づく事実整理であり、投資助言・推奨ではありません。
• 不明項目は「–」と表記する旨の指示に従い、資料に未記載の数値は省略しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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