決算短信：正興電機製作所（6653）

2025年12月期第２四半期（中間期）決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

• 決算サプライズ: 通期予想は前回公表値から一部上方修正（経常利益＋150百万円、親会社株主に帰属する当期純利益＋100百万円）※売上高・営業利益は修正無し → 全体として「やや上振れ」。
• 業績の方向性: 増収増益（売上高+1.3%、営業利益+32.1%、親会社株主に帰属する中間純利益+15.6%）。
• 注目すべき変化: 環境エネルギー部門の利益改善（セグメント利益+559.0%）および売上債権減少による営業CF大幅改善（営業CF +5,884百万円、前年同期 +2,770百万円）。
• 今後の見通し: 通期は売上高33,000百万円（+13.4%）・営業利益2,600百万円（+29.0%）を据え置き、経常利益・当期純利益を上方修正。中間進捗率は売上高約43.7%、営業利益約51.5%、純利益約50.1%で、利益面は順調（特に上期寄り）。
• 投資家への示唆: 利益率改善と営業キャッシュフローの強化が確認された一方、業績押上げ要因に投資有価証券売却益が含まれるため、持続性の観点で部門別の収益基盤（とくに環境エネルギーの改善継続性）を確認する必要あり。

基本情報

• 企業概要:
  • 企業名: 株式会社正興電機製作所
  • コード: 6653
  • 主要事業分野: 受配電・制御装置、情報制御システム、環境エネルギー機器、受託開発・サービス、電気工事等
  • 代表者名: 代表取締役社長 添田 英俊
  • IR問合せ: 取締役経営統括本部長 田中 勉（TEL 092-473-8831）
• 報告概要:
  • 提出日: 2025年7月31日
  • 対象会計期間: 2025年1月1日〜2025年6月30日（2025年12月期 第2四半期・中間）
  • 決算説明資料: 作成有、決算説明会: 無
• セグメント:
  • 電力部門: 発電所・変電所向け受配電・制御装置、スマート保安等
  • 環境エネルギー部門: 水処理監視制御、道路設備、蓄電・インバータ等（組織変更でパワーエレクトロニクスや連結子会社を移管）
  • 情報部門: 港湾・受託開発・ヘルスケア等
  • サービス部門: 工場電気設備、太陽光発電所向け等
  • その他: 制御機器、電子装置、電気工事等
• 発行済株式:
  • 期末発行済株式数: 13,908,595株（自己株式含む）
  • 期中平均株式数（中間期）: 13,502,585株
  • 時価総額: –（資料内に記載無し）
• 今後の予定:
  • 半期報告書提出予定日: 2025年8月7日
  • 中間配当支払開始予定日: 2025年8月29日
  • IRイベント: 決算説明会は開催無し（補足資料あり）

決算サプライズ分析

• 予想vs実績（中間実績と会社側通期予想に対する達成率）
  • 売上高（中間）: 14,415百万円（前年同期比 +1.3%）→ 通期予想33,000百万円に対する進捗率 43.7%（標準的〜やや前倒し）
  • 営業利益（中間）: 1,338百万円（前年同期比 +32.1%）→ 通期予想2,600百万円に対する進捗率 51.5%（利益進捗良好）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益: 976百万円（前年同期比 +15.6%）→ 通期予想1,950百万円に対する進捗率 50.1%
• サプライズの要因:
  • 上振れ要因: 投資有価証券売却益（営業外収益179百万円）計上に伴う経常利益・当期純利益の押上げ。さらに原価低減や部門別の利益率改善（電力・環境エネルギー等）。
  • 下振れ要因: 特になし（売上高はほぼ計画どおり）。
• 通期への影響:
  • 会社は経常利益・当期純利益を上方修正（経常利益 3,000百万円←2,850、当期純利益 1,950百万円←1,850）。営業利益・売上高は据え置き。修正理由は投資有価証券売却益の発生見込み。
  • 修正は限定的で、営業ベースの業績は計画通り進捗しているため通期達成可能性は高いと想定されるが、収益の一部は非反復要因である点に留意。

財務指標

• 財務諸表（要点）
  • 総資産: 27,933百万円（前期末 30,331百万円）
  • 純資産: 16,749百万円（前期末 15,882百万円）
  • 自己資本比率: 60.0%（前期末 52.4%）→ 60.0%（安定水準）
  • 現金及び預金: 6,896百万円（前期末 3,168百万円）
  • 受取手形・売掛金・契約資産: 7,309百万円（前期末 13,781百万円）→ 大幅減（回収進捗）
• 収益性（中間）
  • 売上高: 14,415百万円（前年同期比 +1.3% / +178百万円）
  • 売上総利益: 2,997百万円（粗利率 20.8%）（前年粗利 2,629百万円）
  • 営業利益: 1,338百万円（前年同期比 +32.1% / +325百万円）営業利益率 9.3%（前年 7.1%）→ 改善（良好）
  • 経常利益: 1,529百万円（前年同期比 +17.8%）
  • 親会社株主に帰属する中間純利益: 976百万円（前年同期比 +15.6%）
  • 1株当たり中間純利益（EPS）: 72.33円（前年同期 69.41円）
• 進捗率分析（中間→通期）
  • 売上高進捗率: 43.7%（通常ペース）
  • 営業利益進捗率: 51.5%（やや上振れ／上期偏重）
  • 純利益進捗率: 50.1%（やや上振れ）
  • 過去同期間との比較: 利益率・営業CFともに改善しており、利益面で好調
• 財務安全性
  • 自己資本比率: 60.0%（安定水準）
  • 流動比率（概算）: 流動資産17,178 / 流動負債8,096 = 約212%（良好）
  • 有利子負債: 短期借入金503、長期借入金437 計940百万円に対し現金6,896百万円 → ネットキャッシュ大（概算で純有利子負債はマイナス約5,956百万円）
• 効率性
  • 総資産利益率（ROA, 中間ベース概算）: 976 / 27,933 ≒ 3.5%
  • 自己資本利益率（ROE, 中間ベース概算）: 976 / 16,749 ≒ 5.8%
• セグメント別（中間）
  • 電力部門: 売上 4,220百万円（+1.9%）、セグメント利益 711百万円（+12.4%）
  • 環境エネルギー部門: 売上 6,149百万円（+7.4%）、セグメント利益 312百万円（+559.0%）
  • 情報部門: 売上 761百万円（-1.1%）、セグメント利益 81百万円（-20.9%）
  • サービス部門: 売上 2,099百万円（-8.4%）、セグメント利益 44百万円（+92.8%）
  • その他: 売上 1,185百万円（-9.0%）、セグメント利益 189百万円（-8.4%）
• 財務の解説:
  • 売上債権の大幅減少により営業CFが大幅改善。投資有価証券の時価上昇及び売却益を反映し、純資産増加。短期借入金の返済を実施し財務健全性を維持。

配当

• 配当実績と予想:
  • 2024年通期: 中間 20円、期末 20円、年間 40円
  • 2025年（修正後）: 中間 25円（増配）、期末予想 25円、年間予想 50円
  • 中間配当支払予定日: 2025年8月29日
• 配当利回り: 株価情報が資料に無いため算出不可（→ –）
• 配当性向（予想）: 通期EPS予想140.20円に対して年間配当50円 → 配当性向（予想）約 35.7%（中庸〜高め）
• 特別配当の有無: 無（ただし中間配当を増額）
• 株主還元方針: 利益配分を重視しており、今回中間配当を引上げ。自社株買いの記載は無し。

セグメント別情報

• 各セグメントの状況（中間実績）
  • 電力: 発電・変電所向け装置とスマート保安の堅調で利益率改善。
  • 環境エネルギー: 国内公共（水処理監視制御等）と道路設備が堅調、原価改善で利益大幅増。
  • 情報: 港湾・受託開発は好調だがヘルスケアが低調で利益減少。
  • サービス: 工場向けは堅調だが太陽光関連減少で売上減、利益率改善で利益増。
  • その他: 発電・変電所向け工事の工期延期で売上減、材料費高騰が影響し利益減少。
• セグメント戦略: 中期経営計画（SEIKO IC2026）の重点施策（デジタル技術活用、カーボンニュートラル、グループ総合力）に沿って環境エネルギー等での拡大を図る。

中長期計画との整合性

• 中期経営計画: SEIKO IC2026に基づく施策を継続中。今回の環境エネルギー部門の改善は中期方針と整合。
• KPI達成状況: 明示的KPI数値は開示無し。営業利益率や営業CFは改善しつつあり、中期計画の進捗は概ね順調と読み取れる。

競合状況や市場動向

• 競合比較: 同業他社との比較データは資料に無し（→ 比較不可、–）。
• 市場動向: 国内では公共投資や脱炭素関連投資が追い風となる一方、資源・エネルギー価格や米国の相互関税策などの不確実性が継続的リスク。

今後の見通し

• 業績予想:
  • 通期業績予想（修正後）: 売上高33,000百万円（+13.4%）、営業利益2,600百万円（+29.0%）、経常利益3,000百万円（+27.2%）、親会社株主に帰属する当期純利益1,950百万円（+26.9%）、EPS 140.20円
  • 予想修正理由: 投資有価証券売却益の発生見込みにより経常・当期純利益を上方修正。売上高・営業利益は据え置き。
• 予想の信頼性: 営業ベースは堅調で上期進捗は良好。ただし上方修正の一部が非反復的な有価証券売却益に起因するため、その持続性に注意。
• リスク要因: 原材料・部材価格、工事の工期遅延、公共投資の変動、為替・資源価格、投資有価証券の評価変動等。

重要な注記

• 会計方針の変更: 無
• 連結範囲の変更: 無（ただし前四半期にセグメント再編あり）
• 審査状況: 本第2四半期決算短信は公認会計士／監査法人のレビュー対象外
• その他: 通期予想・配当予想は2025年7月31日発表の修正値。業績予想は将来の不確実性により変動する可能性あり。

（注）

• 不明・未掲載項目は “–” と表記しました。
• 数値は全て百万円未満切捨ての原資料に基づく。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。

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このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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