2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に対する修正は無し。中間(第2四半期)実績は通期予想との進捗でみると、売上は概ね想定内だが、利益面は下振れ(営業利益・純利益の進捗が低い)。
- 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益」(中間累計で売上高▲2.9%、営業利益▲29.3%、親会社株主に帰属する中間純利益▲45.5%)。
- 注目すべき変化:その他有価証券評価差額金の増加により包括利益は大幅増(中間包括利益+177.4%)だが、事業利益は前年同期比で大きく低下。戸建て塗替え市場の低迷が販売・工事双方に影響。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上 225億円、営業利益 6.5億円、当期純利益 4.33億円)は据え置き。中間の利益進捗は低いため、下期での巻き返しが必要(現時点で予想修正は無し)。
- 投資家への示唆:売上は概ね堅調だが採算性が低下している点に注目。中間決算では利益進捗が弱く、下期の需要回復やコスト管理状況が通期達成の鍵となる。財務基盤(自己資本比率)は良好であり配当方針に変更はない。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:菊水化学工業株式会社
- 主要事業分野:塗料・仕上塗材の開発・販売および責任施工(製品販売・工事の単一セグメント)
- 代表者名:代表取締役社長 今井田 広幸
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月13日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年12月8日
- 決算説明資料作成:無、決算説明会:無
- セグメント:
- 製品販売・工事:仕上塗材の販売・施工を中心(単一セグメントのため詳細開示省略)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):12,744,054株(自己株式含む)
- 期中平均株式数(中間期):12,586,942株
- 期末自己株式数:205,498株
- 時価総額:–(資料未記載)
- 今後の予定:
- 次回決算発表・株主総会等:–(資料未記載)
- IRイベント:無(本資料による)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社の中間予想は開示されていないため通期予想に対する進捗で表示)
- 売上高:10,552百万円(前年中間比▲2.9%、通期予想22,500百万円に対する進捗 46.9%)
(目安:進捗は概ね半期相当だがやや下振れ) - 営業利益:178百万円(前年中間比▲29.3%、通期予想650百万円に対する進捗 27.4%)
(目安:進捗は低い=利益面で下振れ) - 親会社株主に帰属する当期純利益:94百万円(前年中間比▲45.5%、通期予想433百万円に対する進捗 21.8%)
(目安:進捗はかなり低い=下期に大幅な回復が必要)
- 売上高:10,552百万円(前年中間比▲2.9%、通期予想22,500百万円に対する進捗 46.9%)
- サプライズの要因:
- 需要面:戸建て塗替え市場の低迷により販売・工事とも低調推移(売上減の主要因)
- 利益面:販売減に加え為替・原材料・エネルギー等の変動といったコスト圧力、前年に比べて営業外収益(為替差益等)が減少し経常益も減少
- 包括利益の増加は投資有価証券の評価益(その他有価証券評価差額金の増加)が主因(営業利益とは性質が異なる)
- 通期への影響:
- 通期予想は据え置き。中間の利益進捗が低いため、下期での売上回復・採算改善が前提となる。現段階で会社は予想修正を行っていない。
財務指標
- 要点(単位:百万円、金額は資料を基に換算)
- 売上高(中間):10,552 百万円(前年同期 10,871 百万円、増減 ▲319 百万円、▲2.9%)(目安:小幅減)
- 売上総利益:2,511 百万円(前年同期 2,610 百万円、▲99 百万円、▲3.8%)
- 販管費:2,333 百万円(前年同期 2,358 百万円、▲25 百万円、▲1.1%)
- 営業利益:178 百万円(前年同期 251 百万円、▲74 百万円、▲29.3%) 営業利益率:1.69%(前年中間 2.31%)(目安:低下=採算悪化)
- 経常利益:184 百万円(前年同期 311 百万円、▲127 百万円、▲40.7%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:95 百万円(前年同期 174 百万円、▲79 百万円、▲45.5%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):7.52円(前年同期 13.81円、▲6.29円、▲45.6%)
- 財政状態(2025年9月30日時点)
- 総資産:16,488 百万円(前期末 16,206 百万円、増加 +282 百万円、+1.7%)(目安:安定)
- 純資産:9,946 百万円(前期末 9,667 百万円、増加 +278 百万円、+2.9%)
- 自己資本比率:59.3%(前期末 58.7%)→ 安定水準(目安:40%以上で安定)
- 現金及び現金同等物(期末):3,967 百万円(中間期末)/現金及び預金(BS項目):4,307 百万円
- 有利子負債(おおむね):約1,637 百万円(短期借入金700、長期借入金合計約908、社債28.8 等)→ 負債は前期末からほぼ横ばいか減少傾向(長期借入金の減少が確認)
- キャッシュフロー(中間累計)
- 営業CF:+405 百万円(前年同期 +252 百万円)→ 営業CFは改善
- 投資CF:▲202 百万円(前年同期 ▲157 百万円)
- 財務CF:▲264 百万円(前年同期 ▲248 百万円)※自己株式取得による支出あり(35,175千円)
- 現金及び現金同等物の増減:▲74 百万円(前年同期 ▲102 百万円)
- 進捗率分析(通期予想に対する中間累計進捗)
- 売上高進捗率:46.9%(通期予想に対して概ね半期水準)
- 営業利益進捗率:27.4%(低い。下期での利益回復が必要)
- 当期純利益進捗率:21.8%(かなり低い)
- 過去同期間との比較:前年同期と比べ利益率が低下しており通常ペースより劣後
- 財務安全性
- 自己資本比率:59.3%(安定水準)
- 流動比率:流動資産 10,300 / 流動負債 5,075 ≒ 203%(流動性は良好)
- 負債比率(負債合計6,543 / 純資産9,946 ≒ 65.8%)
- 効率性
- 売上高営業利益率の低下(2.31%→1.69%)が顕著で、採算性改善が課題
- 総資産回転率(中間で単純計算):売上 10,552 / 総資産 16,489 ≒ 0.64回(目安:業種特性あり)
配当
- 配当実績・予想:
- 2025年3月期:中間 7.00円、期末 10.00円、年間 17.00円(実績)
- 2026年3月期(今回):中間配当 7.00円(変更無し)、通期予想:期末 10.00円、年間 17.00円(予想修正無し)
- 直近の配当方針・修正:無し
- 配当利回り:–(株価未記載のため算出不可)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当 17.00円 / 1株当たり当期純利益 34.43円 ≒ 49.4%(予想ベース、概算)(目安:やや高めの還元)
- 特別配当の有無:無
- 自社株買い:期中に自己株式取得あり(投資活動ではなく財務活動で取得 35,175千円)、株主還元は一定の余地あり
セグメント別情報
- セグメント:単一セグメント「製品販売・工事」のみ(詳細のセグメント別開示は省略)
- セグメント別状況:販売・工事とも戸建て塗替え市場の低迷で低調
- 前年同期比較:セグメント内での売上・利益とも前年同期比で減少
- セグメント戦略:環境対策(アスベスト除去等)、省エネ塗料、機能回復・美観回復等の社会インフラ需要開拓を継続(定性的に記載)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:同社は「Repaint the future」(~2050)を掲げ、環境配慮製品の普及・SDGs推進を方針としているが、今回資料では数値目標の進捗は記載無し
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は雇用・所得改善で回復基調だが、物価高・原材料・エネルギー・円安・人手不足などで不透明感。戸建て塗替え市場の消費者マインド低下が確認される。
- 競合他社比較:本資料に同業比較データは無し → 相対的な位置付けは判定不能(詳細は同業他社決算との比較が必要)
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)予想(据え置き):売上 22,500 百万円(+5.2%)、営業利益 650 百万円(+145.4%)、経常利益 691 百万円(+102.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 433 百万円(+161.1%)、1株当たり当期純利益 34.43円
- 予想修正:無(2025年5月14日発表の予想から変更無し)
- 会社想定の前提:資料P.3に前提条件記載あり(為替・原材料等の想定条件については同社資料参照)
- 予想の信頼性:中間時点で利益進捗が低いため、下期の回復シナリオに依存。過去の予想達成傾向についての記載:–(資料未記載)
- リスク要因:原材料・エネルギー価格、為替変動、需要動向(特に戸建て塗替え市場)、人手不足、国際情勢の不確実性など
重要な注記
- 会計方針の変更:無
- 中間連結財務諸表作成に特有の会計処理の適用:有(税金費用等の中間特有処理。詳細は添付資料P.9参照)
- 第2四半期決算短信は監査法人のレビュー対象外
- その他重要な事項:特になし(継続企業の前提に関する注記無し)
(注)記載数値は決算短信の連結中間決算資料に基づく。資料に記載のない項目は「–」としています。本資料は投資助言ではなく、提供情報の整理・要約です。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7953 |
| 企業名 | 菊水化学工業 |
| URL | http://www.kikusui-chem.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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