2024年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社は通期予想の修正を行っていない(修正無)。ただし第3四半期累計の親会社株主に帰属する四半期純利益1,213百万円が通期予想(当期純利益939百万円)を既に上回っており、通期見通しに対する実績は上振れ(会社は未修正で「ほぼ予想外」)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高10,655百万円:前年同期比+15.1%、営業利益1,323百万円:同+94.2%、親会社株主に帰属する四半期純利益1,213百万円:同+110.1%)。
  • 注目すべき変化:受注高・受注残高が大幅増加(受注高13,067百万円:+26.3%、受注残高9,850百万円:+37.5%)し、特に「メジャリングシステム」の売上が大幅に伸長(売上997百万円:前年同期比+56.9%)。
  • 今後の見通し:通期業績予想は未修正。進捗は売上高76.1%、営業利益98.0%、純利益129.2%(通期比)で、営業利益はほぼ通期見通しに到達。一方で第3四半期には為替差益(約222百万円の営業外収益)が寄与しており、これを除いたベースでの継続性を確認する必要あり。
  • 投資家への示唆:受注・受注残の増加は中長期の売上拡大期待を示唆。ただし通期予想と第3四半期実績の乖離(特に純利益)は保守的な予想か第4四半期に一時的なコスト/調整を見込んでいる可能性があるため、会社コメント(通期前提・第4四半期の想定)や為替影響・一時項目の内訳に着目すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:IMV株式会社
    • 主要事業分野:振動シミュレーションシステムの製造・販売、振動試験受託(テスト&ソリューションサービス)、メジャリング(計測)システムの製造・販売(振動に関する単一事業)
    • 代表者名:代表取締役社長 小嶋 淳平
    • URL:https://we-are-imv.com/
  • 報告概要:
    • 提出日:2024年8月9日
    • 対象会計期間:2024年9月期 第3四半期累計(2023年10月1日~2024年6月30日)
    • 決算説明資料作成:無、決算説明会:無
  • セグメント:
    • 事業は振動関連の単一事業(同社開示によりセグメント開示は省略)
    • 参考の品目区分:振動シミュレーションシステム、テスト&ソリューションサービス、メジャリングシステム
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):16,957,016株
    • 期末自己株式数:952,350株
    • 期中平均株式数(四半期累計):16,449,088株
    • 時価総額:–(開示なし)
  • 今後の予定:
    • 通期決算発表等の予定:本資料に記載なし(定例スケジュール参照)
    • その他IRイベント・株主総会等:–(開示なし)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社が公表している通期予想との比較:単位=百万円)
    • 売上高:実績10,655/通期予想14,000 → 達成率 76.1%(比較的早い進捗。通常は3Qで約75%は順当)
    • 営業利益:実績1,323/通期予想1,350 → 達成率 98.0%(通期予想にほぼ到達)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:実績1,213/通期予想939 → 達成率 129.2%(通期予想を既に上回る)
  • サプライズの要因:
    • 受注・販売の増加(特に大型案件やEV関連の設備投資が寄与)により売上が上振れ。
    • 営業面の採算改善(製品ブラッシュアップ、価格改定)が営業利益拡大に貢献。
    • 第3四半期に為替差益(営業外収益で約222百万円)が発生しており、経常利益・純利益の押上げ要因となっている。
  • 通期への影響:
    • 会社は業績予想を修正していない(通期予想は据え置き)。第3四半期時点で純利益実績が通期予想を超過しているため、以下の可能性が考えられるが、会社発表の修正がない限り注視が必要:
    • 会社が第4四半期に一時的損失や費用増(引当、減損、税負担)を見込んでいる
    • 通期見通しが保守的である(上方余地あり)
    • 為替差益など非経常要素の寄与を除いたベースでの進捗を確認する必要あり。

財務指標

  • 要点(単位:百万円、%は前年同期比)
    • 売上高:10,655(+15.1%、前期比増加額1,401百万円)
    • 売上原価:6,639(前期6,230)
    • 売上総利益:4,017(前期3,023)
    • 販管費:2,693(前期2,341)
    • 営業利益:1,323(+94.2%、増加642百万円) 営業利益率 ≒ 12.4%(前年同期7.4%)(改善=良好な目安)
    • 経常利益:1,569(+71.9%)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,213(+110.1%)
    • 1株当たり四半期純利益(累計):73.78円(前期35.45円)
  • 財政状態(2024年6月30日)
    • 総資産:20,901百万円(前連結年度末17,286百万円、増加3,615百万円)
    • 純資産:10,116百万円(前連結年度末9,243百万円、増加873百万円)
    • 自己資本比率:48.4%(前期53.5% -> 5.1ポイント低下)(48.4%=安定水準)
  • 流動性・負債
    • 流動資産:14,968百万円、流動負債:10,312百万円 → 流動比率 ≒ 145%(流動比率100%以上は短期支払い能力あり。ただし業種標準は様々)
    • 負債合計:10,784百万円(増加2,741百万円)
    • 短期借入金:2,750百万円(前期2,060)増加(運転資金や製造投資のためと推定)
    • 契約負債(前受等):2,324百万円(前期643.9)大幅増(+1,680百万円)=受注に伴う前受・引渡待ちが増加
  • キャッシュ等
    • 現金及び預金:3,076百万円(前期2,176)増加(+900百万円)
    • キャッシュフロー計算書は添付なし(第3四半期累計のCFは未作成)
  • 効率性
    • 総資産回転率、詳細な推移は開示なし(売上増により回転は改善の可能性)。
    • 減価償却費:407百万円(前年同期385百万円)
  • セグメント別(売上高:百万円、前年同期比)
    • 振動シミュレーションシステム:7,554(+767、+11.3%)
    • テスト&ソリューションサービス:2,103(+272、+14.9%)
    • メジャリングシステム:997(+361、+56.9%)
    • 備考:同社は事業を振動関連の単一事業として扱っているが、品目別に成長の偏りあり(メジャリングシステムの伸長が顕著)
  • 財務の解説:
    • 売上・受注いずれも増加しており、需要は堅調。コスト面では部材高騰や賃上げがあり利益を圧迫する一方、価格改定や製品改良で採算改善を図った結果、営業利益率が大幅改善。契約負債や受注残の増加は今後の売上確度を高める一方で、在庫や流動負債の増加は運転資金ニーズを示唆。為替差益が経常利益を押し上げている点に留意。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 中間配当(第2四半期末):0.00円(2024年9月期)
    • 期末配当(予想):12.00円(2024年9月期予想)
    • 年間配当予想:12.00円(修正無)
  • 配当利回り:株価情報が開示されていないため算出不可(→ –)
  • 配当性向(目安、通期予想ベース):配当12円/通期EPS57.66円 ≒ 20.8%(おおむね中間的な還元水準)
  • 特別配当:なし
  • 株主還元方針:自社株買い等の開示なし

セグメント別情報

  • セグメント別状況(第3四半期累計)
    • 振動シミュレーションシステム:売上7,554百万円(構成比70.9%)、受注高9,726百万円(+25.0%)、受注残8,782百万円(+40.4%)
    • テスト&ソリューションサービス:売上2,103百万円(構成比19.7%)、受注高2,469百万円(+42.3%)、受注残680百万円(+114.6%)
    • メジャリングシステム:売上997百万円(構成比9.4%)、受注高870百万円(+4.7%)、受注残389百万円(△34.1%)
  • 前年同期比較:全セグメントで売上増、特にメジャリングシステムの伸長が目立つ
  • セグメント戦略:EV関連、大型案件、航空宇宙向け等の設備投資需要を取り込み受注を拡大。サービス(保守・アンプ更新等)も堅調。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:本資料では具体的な数値目標の提示なし

競合状況や市場動向

  • 市場動向:脱炭素化に伴うEV向け投資や米国の産業政策追い風で設備投資は堅調。EMC試験や航空宇宙分野の需要も拡大。
  • 競合比較:同業他社情報の詳細は本資料に記載なし(–)。ただし受注・受注残の増加は相対的に好調であることを示唆。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(2024年9月期):売上14,000百万円(+2.0%)、営業利益1,350百万円(+6.6%)、経常利益1,350百万円(△14.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益939百万円(△16.6%)、1株当たり当期純利益57.66円
    • 予想修正:直近公表予想から修正無し
    • 会社予想の前提条件:添付資料P.3参照(為替等の前提は資料に詳細記載)
  • 予想の信頼性:第3四半期の実績が通期純利益予想を上回っていることから、会社は慎重見積りである可能性がある。為替差益の一時性や第4四半期の費用動向によって実績が変わるため、通期修正・会社コメントに注目。
  • リスク要因:為替変動、原材料・部材価格上昇、賃金上昇、受注の大型案件の納期・実行リスク、競争環境の変化、政策変更等。

重要な注記

  • 会計方針の変更・特異な会計処理:なし
  • 監査(レビュー):有限責任監査法人トーマツによる四半期レビュー実施、重要な点で問題なしとの結論
  • その他:四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成されていない(CFは未提示)。減価償却費は407,042千円(第3四半期累計)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7760
企業名 IMV
URL http://www.imv.co.jp/ir/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 精密機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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