2024年9月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:第2四半期(累計)実績は会社予想(通期)に対して上振れというより「進捗が非常に良好」。特に営業利益・四半期純利益が通期予想に対して非常に高い進捗率(営業利益90.0%、純利益115.7%)を示す。会社は通期予想を修正していない(ほぼ保守的)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高7,861百万円、前年同期比+13.1%、営業利益1,215百万円、前年同期比+45.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益1,086百万円、前年同期比+72.0%)。
  • 注目すべき変化:メジャリングシステム(計測機器)が売上713百万円(前年同期比+68.1%)と高成長。受注高・受注残高も増加(受注高8,868百万円、前年同期比+19.2%、受注残高8,446百万円、前年同期比+28.9%)で下期の案件も積み上がっている。
  • 今後の見通し:通期業績予想(売上14,000百万円、営業利益1,350百万円、当期純利益939百万円)は現時点で修正なし。ただし第2四半期実績が通期に対して高水準(特に利益面)であるため、会社予想は保守的と考えられる一方、下期の進捗やコスト動向次第で実績が変動する可能性あり。
  • 投資家への示唆:H1での高収益は受注・販売の堅調さ(EV/バッテリー向けなど)と価格改定・採算改善の効果。通期での着地は下期の季節性・コスト(部材高騰・賃上げ)・為替等の外部要因に左右されるため、受注残・下期受注動向と販管費・原価推移を注視すべき。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名: IMV株式会社(コード 7760)
    • 主要事業分野: 振動試験機などの振動シミュレーションシステムの開発・製造、テスト&ソリューションサービス(振動・EMC等の試験サービス)、メジャリング(計測)システムの提供
    • 代表者名: 代表取締役社長 小嶋 淳平
    • 問合せ先: 取締役経営企画本部長 柿原 正治 TEL 06-6478-2565
  • 報告概要:
    • 提出日: 2024年5月10日
    • 対象会計期間: 2024年9月期 第2四半期累計(2023年10月1日~2024年3月31日)
    • 四半期報告書提出予定日: 2024年5月10日
  • セグメント:
    • 振動シミュレーションシステム: 振動試験機の製造・販売(自動車(EV含む)、航空宇宙向けが主)
    • テスト&ソリューションサービス: 車載バッテリー等の振動試験、EMC試験、信頼性評価等の受託サービス
    • メジャリングシステム: 振動計や監視装置などの計測機器
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む): 16,957,016株
    • 期末自己株式数: 879,850株
    • 期中平均株式数(四半期累計): 16,398,106株
  • 今後の予定:
    • 決算発表: 本資料(第2四半期)公表済(2024/05/10)
    • IRイベント: 四半期決算説明会の有無は未記載(四半期決算補足説明資料の有無も未記載)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社は通期予想のみ公表。以下は通期予想に対する進捗評価)
    • 売上高: 実績7,861百万円/通期予想14,000百万円 → 進捗率56.2%(通常上期は50%前後が多いため順調)
    • 営業利益: 実績1,215百万円/通期予想1,350百万円 → 進捗率90.0%(高い進捗:通期達成の可能性高い)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益: 実績1,086百万円/通期予想939百万円 → 進捗率115.7%(通期予想を既に上回る)
  • サプライズの要因:
    • 受注・販売の拡大(特に欧米のEV向け大型案件、国内のEV・航空宇宙向け投資)
    • 既存製品のブラッシュアップ、価格改定などで採算性改善
    • 為替差益の寄与(営業外収益に計上)
  • 通期への影響:
    • 現時点で会社は通期予想を修正していないが、H1の利益水準から見ると通期予想は保守的。
    • 下期でのコスト増(部材高騰・賃上げ)や受注の時期配分によっては通期達成へリスクもあり、今後の予想修正に注目。

財務指標

  • 財務諸表の要点(第2四半期末 2024/03/31)
    • 総資産: 19,677百万円(前期末 17,286百万円、+2,391百万円)
    • 純資産: 10,031百万円(前期末 9,243百万円、+788百万円)
    • 自己資本比率: 51.0%(前期 53.5% → 2.5ポイント低下。50%超で安定水準)
    • 流動資産: 13,852百万円、流動負債: 9,137百万円 → 流動比率 ≒ 151.6%(流動性は良好)
    • 有利子負債(期末短期借入金 2,510百万円+長期借入金 200.7百万円)≈ 2,710.7百万円
    • 負債合計: 9,646百万円、負債/純資産 ≒ 96.1%(過度ではないが適度なレバレッジ)
  • 収益性(第2四半期累計)
    • 売上高: 7,861百万円(前年同期比+13.1%/+908百万円)
    • 営業利益: 1,215百万円(前年同期比+45.4%/+379百万円)、営業利益率 ≒ 15.5%(1,215/7,861)
    • 経常利益: 1,303百万円(前年同期比+51.0%/+440百万円)
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 1,086百万円(前年同期比+72.0%/+455百万円)
    • 1株当たり四半期純利益(希薄化後): 66.28円(前年同期 38.77円)
  • 進捗率分析(通期予想に対する)
    • 売上高進捗率: 56.2%(通常ペース以上)
    • 営業利益進捗率: 90.0%(非常に良好)
    • 純利益進捗率: 115.7%(既に通期予想超過)
    • 過去同期間との比較: 第2四半期としては過去最高(会社コメント)
  • キャッシュフロー・財務安全性
    • 営業CF: +1,106百万円(前年同期 +188.6百万円)→ 大幅改善、営業活動での現金創出良好
    • 投資CF: △257百万円(主に有形固定資産取得)
    • 財務CF: △11百万円(前年同期 △689百万円。短期借入の増加等で変動)
    • 現金及び現金同等物期末残高: 2,765百万円(前期末比 +857百万円)
  • 効率性:
    • 総資産回転率(四半期累計ベース概算)= 売上高 / 総資産 ≒ 7,861 / 19,677 ≒ 0.40回(年換算だと約0.8回)。業種特性あり。
    • 営業利益率は約15.5%に改善(採算改善の成果)
  • セグメント別(売上高、前年同期比)
    • 振動シミュレーションシステム: 5,609百万円(+7.7%)
    • テスト&ソリューションサービス: 1,537百万円(+16.5%)
    • メジャリングシステム: 713百万円(+68.1%)
    • 受注高: 8,868百万円(+19.2%)、受注残高: 8,446百万円(+28.9%)と堅調

配当

  • 配当実績・予想:
    • 中間配当(実績): 12円(第2四半期に支払)※支払額 195,165千円
    • 期末配当(予想): 0円(会社の通期予想は年間12円のまま=中間のみ想定)
    • 年間配当予想: 12円(変更なし)
  • 配当利回り: 株価が不明のため算出不可(時価総額は–)
  • 配当性向:
    • H1実績ベース: 中間配当195百万円 ÷ H1純利益1,086百万円 ≒ 18.0%(H1換算)
    • 通期予想ベース: 年間配当総額約197百万円(12円×16.4百万株想定)÷ 通期純利益予想939百万円 ≒ 21.0%(目安:中程度)
  • 株主還元方針: 自社株買い(第2四半期で自己株式取得支出125,363千円)を実施。特別配当の予定なし。

セグメント別情報

  • 振動シミュレーションシステム: 売上5,609百万円(構成比71.4%)、欧州・米国のEV向け大型案件や国内EV・航空宇宙向け設備投資で増加。サービス(保守・修理)も堅調。
  • テスト&ソリューションサービス: 売上1,537百万円(構成比19.6%)、車載バッテリー中心に試験受注が伸長。下期に上野原サイトでバッテリー評価設備増強予定でサービス強化。
  • メジャリングシステム: 売上713百万円(構成比9.0%)、部品確保・生産対応改善で振動計等が伸長。伸長率が最も高いセグメント。
  • セグメント戦略: サービス拡充(バッテリー評価)と製品改良・価格改定で採算改善を継続。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画: 本資料に明確な中期計画や数値KPIの掲載なし → 進捗は受注残・利益率改善を主なKPIとして評価可能(受注残・営業利益率は改善傾向)
  • KPI達成状況: 受注高・受注残の増加と営業利益率向上が確認され、成長投資(設備増強)も実行中。

競合状況や市場動向

  • 市場動向: EV・バッテリー向け投資、脱炭素化・産業のデジタル化が追い風。EMCや総合信頼性評価の需要増が期待される。
  • 競合他社との比較: 本資料では同業比較データは未提示のため–。ただし受注・受注残の増加、利益率改善は相対的に良好な兆し。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期予想(変動なし): 売上14,000百万円(+2.0%)、営業利益1,350百万円(+6.6%)、経常利益1,350百万円(+14.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益939百万円(+16.6%)
    • 会社予想の前提: 特段の為替前提等の明示はなし
  • 予想の信頼性: H1で利益が予想を上回っているため、会社予想は保守的との見方が可能。過去の予想達成傾向についての記載はなし。
  • リスク要因:
    • 部材価格上昇や賃上げの継続的影響
    • 大口案件の納期・受注時期の変動による業績の季節性
    • 為替変動(海外案件・売上比率による影響)
    • 競合環境の変化や顧客の開発投資動向

重要な注記

  • 会計方針の変更や特異な会計処理の記載: 該当事項なし
  • 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外(監査未実施)
  • その他重要事項: 上野原サイトの設備増強など下期以降のサービス強化計画あり

(注)本まとめは提供資料に基づく事実整理であり、投資勧誘や助言を行うものではありません。不明な項目は「–」としました。


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 7760
企業名 IMV
URL http://www.imv.co.jp/ir/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 精密機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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