2025年9月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: DX需要は堅調で引き続き成長機会がある一方、当面は本社移転・社員待遇改善・社内IT投資など「成長投資の期」と位置づけ、投資を継続して事業基盤を強化する旨(生成系AI・メタバース等の新技術分野へ積極進出)。
- 業績ハイライト: 売上高は前年同期比+5.0%の53.8億円(良い)。営業利益は2.65億円で前年同期比△5.6%(悪い)と減益だが、通期では営業利益前期比+4.8%の見込み。
- 戦略の方向性: 生成系AI・メタバース等の新技術分野進出、コンサル/PM層の強化、元請け(直請け)案件比率の拡大(全社・SIともに30%超を目標)、受託案件比率の引上げ、自社製品拡充と戦略的M&A。
- 注目材料: 1) 2025通期見通しで売上75.2億円(前期比+10.1%)を据え置き、成長投資を継続しつつ利益改善を目指す点。2) 自社製品(Cornelius系、Syslog Watcher「ためログ」など)の投入とセキュリティ領域強化。3) 4期連続増配(通期予想配当27円、連結配当性向33.1%)。
- 一言評価: 売上は堅調で財務は安定しているが、成長投資で短期的に利益率が圧迫されるフェーズ。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ディ・アイ・システム(証券コード:4421)。主要事業はシステムインテグレーション(業務システム設計・開発、ITインフラ設計・構築、運用・保守)および教育サービス・セキュリティソリューション(IT研修、自社製品の開発・販売)。代表取締役社長 富田 健太郎、代表取締役会長 長田 光博。
- 説明者: 資料上は経営トップ(代表取締役等)が主旨を提示。個別の発表者名・役職別の発言概要は資料に限定的のため詳細は –。発言の要旨は上記「経営陣のメッセージ」に準拠。
- 報告期間: 対象会計期間 2025年9月期 第3四半期(3Q)。報告書提出予定日:–。配当支払開始予定日:–(通期予想で年間配当27円の予定)。
- セグメント:
- システムインテグレーション事業:業務用アプリの設計開発、ITインフラ設計構築、運用・保守 等。
- 教育サービス・セキュリティソリューション事業:新卒・中堅向けIT研修、eラーニング、セキュリティ製品の開発・販売 等。
業績サマリー
- 主要指標(百万円/(億円換算)で主要値併記、前年同期比は必ず%表記)
- 売上高: 5,387 百万円(53.87億円) 前年同期比 +5.0%(良い)
- 売上総利益: 1,104 百万円 前年同期比 +7.6%(良い) 売上比 20.5%(+0.5pt)
- 営業利益: 265 百万円 前年同期比 △5.6%(悪い) 営業利益率 4.9%(△0.6pt)
- 経常利益: 265 百万円 前年同期比 △5.2%(悪い)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 176 百万円 前年同期比 △3.4%(悪い)
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に記載なし)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(通期見通しに対する進捗、3Q時点): 売上高 71.6%、営業利益 73.5%、親会社株主純利益 74.6%(概ね通期計画に対して順調な進捗)。
- サプライズの有無: 目立った開示修正や大幅な上振れ下振れの発表はなし(サプライズは特記なし)。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率(3Q時点): 売上 71.6%(良い)、営業利益 73.5%(良い)、純利益 74.6%(良い)。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率: 2025年9月期通期予想は中期経営計画の修正後数値を採用(2025目標は当初計画から修正済み;詳細は公表資料参照)。2026年計画に向けては進捗継続中。
- 過去同時期との進捗比較: 売上は引き続き増収基調(14期連続増収の実績背景あり)。
- セグメント別状況(3Q 実績、百万円):
- システムインテグレーション事業 売上高 4,772 百万円(+3.8%:良い)、セグメント利益 939 百万円(+10.1%:良い)、利益率 19.7%(+1.2pt)
- 内訳: 業務用アプリ設計開発 2,413 百万円(+5.6%)、インフラ設計構築 1,932 百万円(+4.7%)、運用・保守 425 百万円(△9.1%)
- 教育サービス・セキュリティ事業 売上高 615 百万円(+15.7%:良い)、セグメント利益 164 百万円(△4.9%:悪い)、利益率 26.8%(△5.8pt)
- 内訳: 新卒向け研修 414 百万円(+18.2%)、中堅向け研修 82 百万円(+10.6%)、セキュリティソリューション 119 百万円(+11.1%)
業績の背景分析
- 業績概要: DX推進に伴う受注が堅調で、特にサーバ・基幹システムリプレイスやクラウドストレージ導入に伴うデータ移行等が好調。教育サービスは新卒研修が好調で売上拡大。
- 増減要因:
- 増収要因: 顧客のDX投資継続、生成系AIやメタバース等の新技術分野への取組、研修需要(新卒向け)増加。
- 減収要因: 保守・運用の一部減少(収益性向上のためエンジニアを設計・開発等へシフト)。
- 増益/減益要因: 売上総利益は増加したが、販管費が増加(人件費上昇、社内IT投資、本社移転関連費用、外注費増、仲介手数料など)し営業利益は減少。教育事業は研修開発・運営体制強化に伴う外注費増で3Qは減益。
- 競争環境: 人材不足による単価上昇や、DX需要の取り合いが続く市場。SIerとしてワンストップ提供や自社教育体制・自社製品で差別化を図っているが、同時に大手や専門ベンダーとの競争あり。
- リスク要因: 為替は影響限定(国内事業中心)、主要リスクは人材確保(エンジニア不足・単価上昇)、成長投資の採算、M&Aや新規サービスの立ち上がりリスク、顧客側のIT投資抑制リスク、サプライチェーン障害は相対的に小さい。
戦略と施策
- 現在の戦略: 中期経営計画(2024/9~2026/9)とVision2028(売上100億円・営業利益10億円)。方針は(1)オーガニック成長(継続して10%超成長)、(2)インオーガニック(戦略的M&A)、(3)自社サービス・自社製品の拡充、(4)利益率改善(売上総利益率向上・販管費率改善)。
- 進行中の施策: 生成系AI・メタバース対応の技術開発、コンサル/PM層強化、品質管理専門チーム設置(2024/9期設置)、本社移転・基幹システムリプレイス、研修体制強化。
- セグメント別施策:
- SI事業: 元請け案件獲得強化(元請け比率の30%超目標)、受託案件比率の引上げで高付加価値案件を増やす。
- 教育/セキュリティ: 新卒研修拡充、リスキリング研修、セキュリティ製品機能追加と販路拡大。
- 新たな取り組み: 自社製品投入(Syslog Watcher「ためログ」等)、生成系AI/仮想空間を活用した学習環境の提供、M&Aによる製品/サービス拡充継続。
将来予測と見通し
- 業績予想(2025年9月期 通期、百万円):
- 売上高 7,523 百万円(75.2億円) 前期比 +10.1%(良い)
- 売上総利益 1,570 百万円 前期比 +17.3%(良い) 売上比 20.9%(+1.3pt)
- 営業利益 360 百万円(3.6億円) 前期比 +4.8%(良い) 営業利益率 4.8%(△0.2pt)
- 親会社株主に帰属する当期純利益 237 百万円 前期比 △2.0%(悪い)
- 予想修正: 中期経営計画における2025年数値目標は当初計画から修正済み(2024年11月14日公表の修正あり)。通期見通し自体は提示されているが、修正理由は中期計画の見直しに起因(詳細は別途公表資料参照)。
- 中長期計画: 中計(2024/9~2026/9)は最終年度(2026/9)に売上86.3億円、営業利益5.04億円(営業利益率5.8%)を目標。Vision2028(2028/9)では売上100億円・営業利益10億円を目標。
- 予想の信頼性: 3Q進捗率は通期計画に対して概ね順調。ただし成長投資の規模や新規事業立ち上がりの成果次第で変動。過去は増収基調で実績を残しているが、短期的には投資により利益率が低下するフェーズ。
- マクロ経済の影響: 国内のDX需要、労働市場(IT人材不足による単価上昇)、景気の減速や顧客のIT投資抑制が影響要因。
配当と株主還元
- 配当方針: 将来の事業展開と経営基盤強化のために内部留保を確保しつつ、長期的で安定した配当を継続。連結配当性向目標は30%~35%。
- 配当実績/予定: 年間1株当たり配当金(予定)27円(2025/9期、前期25円 → 増配:良い)。連結配当性向 33.1%(目安:やや高め)。DOE 約4.9%。4期連続増配予定。
- 特別配当: なし(資料に記載なし)。
- その他株主還元: 株主優待制度を導入(9月末基準、100株以上でQUOカード1,000円分を贈呈)。
製品やサービス
- 主要製品: eラーニングシステム「Cornelius-LMS+“プラス”」、ストレスチェックシステム「Cornelius SCS」、セキュリティソリューション「WEEDS Trace」、ログ管理アプライアンス「Syslog Watcher(ためログ)」など。
- サービス: 新入社員向けIT研修、Java/インフラ/AWS/Azure/ChatGPT/Copilot等の研修、業務システム開発、クラウド移行、運用保守等。提供エリアは全国(東京、大阪、名古屋、横浜、静岡、福岡等)。主要顧客はIT系子会社・ユーザー系システム会社・金融機関等。
- 協業・提携: 外注先(ビジネスパートナー)を活用した体制(ビジネスパートナー数 179名;+6名 YoY)。M&Aで3社子会社化(アスリーブレインズ、ステップコム、ウイーズ・システムズ)。
- 成長ドライバー: DX関連案件(レガシー刷新・クラウド移行)、生成系AI/メタバース案件、教育サービス(新卒研修・リスキリング)、自社製品の拡販、元請け比率拡大。
Q&Aハイライト
- 説明会資料にQ&Aの詳細記載なし → 注記: Q&Aセッションの重要やり取りは資料に含まれていないため記載不可(→ –)。
- 経営陣の姿勢(資料から読み取れる点): 成長投資を重視しつつ収益性改善を目指す実務志向。新技術・自社製品・人材育成に重点を置く方針。
- ポジティブ要因:
- 売上の堅調な成長(3Qベースで+5.0%)と通期見通しの増収(通期見通し +10.1%)。
- 自社製品ラインアップ拡充とセキュリティ領域の強化により高付加価値比率の向上余地。
- 財務の安定性(自己資本比率48.5%、有利子負債は乏しい)。
- 株主還元方針の明確化(配当性向30~35%目標、4期連続増配予定)。
- ネガティブ要因:
- 当面は成長投資に伴う販管費増で営業利益率が圧迫(3Qは減益)。
- 人材確保競争と単価上昇が利益率に与える下押しリスク。
- 新規事業/自社製品の市場浸透に伴う不確実性。
- 不確実性: 新技術(生成系AI等)対応の成果と投資回収タイミング、M&Aの事後統合、景気動向に伴う顧客のIT投資意欲。
- 注目すべきカタリスト: 元請け比率の向上(30%超目標達成)、自社製品(ためログ等)の販売実績、2026年中計目標達成状況、四半期ごとの販管費の変動(成長投資の影響度)。
重要な注記
- 会計方針: 資料上での特筆すべき会計方針変更の記載なし。
- リスク要因(資料記載の主な留意点): 将来計画や業績見通しは現時点の情報に基づく想定であり、実際業績は各種要因で異なる可能性がある旨の開示あり(監査報告等の関与なしと注記)。
- その他: 中期経営計画(2024/9~2026/9)における2025年数値目標は当初計画から修正されている旨の記載(詳細は2024/11/14公表の「中期経営計画の修正に関するお知らせ」を参照)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4421 |
| 企業名 | ディ・アイ・システム |
| URL | http://www.di-system.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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