2026年3月期第2四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: FY2025上半期(2026年3月期第2四半期)は計画どおり増収増益。来期以降の成長に向けて人員採用・マーケティング・プロダクト投資を継続する一方、FY2025は開設数を一時的に抑制して内部体制を強化する方針。株主還元(安定増配+自己株式取得)も継続。
- 業績ハイライト: 売上収益18,864百万円(前年同期比+21.6%:良い)、営業利益2,080百万円(前年同期比約2.1倍:良い)、親会社帰属四半期利益1,236百万円(前年同期比約2.0倍:良い)。営業利益率(H1)約11.0%(良い)。
- 戦略の方向性: LITALICOブランドを中心に事業拡大。施設開設はFY2025で一時的に抑制し内部体制・人材に投資、FY2026以降の開設ペース加速を目指す。プラットフォーム事業と海外(DDCN)での拡大を継続。
- 注目材料: FY2025通期予想は据え置き(売上36,500百万円、営業利益4,000百万円、期末配当11円)。自己株式取得(上限300,000株、300百万円)を追加公表。新サービス:LITALICOレジデンス(グループホーム)/LITALICO高等学院を展開。
- 一言評価: 事業基盤の拡大と収益性改善が同時に進む中で、今期は成長投資を継続しつつ内部固めを行う「繋ぎの年」として整備が進行している印象。
基本情報
- 企業概要: 株式会社LITALICO(証券コード:7366)、主要事業分野は障害者向け直接支援(就労支援・児童福祉等)、プラットフォーム(福祉向けSaaS・マッチング等)、海外事業(米国DDCN等)、その他(教室・教育サービス等)。
- セグメント:
- 就労支援:LITALICOワークス等、就労移行・定着支援の施設運営
- 児童福祉:LITALICOジュニア等、児童発達支援・放課後等デイサービス等
- プラットフォーム:発達ナビ、仕事ナビ、請求・運営支援SaaS等(施設向けDX・マッチング)
- 海外:米国(DDCN)での強度行動障害者向けサービス等
- その他:発達特化教室、プログラミング教室、オンラインライフプラン支援等
業績サマリー
- 主要指標(FY2025 H1 / 単位:百万円)
- 売上収益:18,864(前年同期比 +21.6%) — 良い
- 営業利益:2,080(前年同期比 約2.1倍) — 良い
- 営業利益率:約11.0%(2,080/18,864) — 良い(収益性高め)
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益(純利益相当):1,236(前年同期比 約2.0倍) — 良い
- 1株当たり利益(EPS):–(記載なし)
- 予想との比較
- 会社通期予想(FY2025)に対する達成率(H1実績÷通期予想)
- 売上進捗率:18,864 / 36,500 = 約51.7%(良い:通期に向け順調)
- 営業利益進捗率:2,080 / 4,000 = 約52.0%(良い)
- 親会社帰属利益進捗率:1,236 / 2,500 = 約49.4%(概ね順調)
- サプライズの有無:業績予想は据え置き。上半期実績は良好だが予想修正は無し → サプライズは特段なし。
- 進捗状況
- 通期予想に対する進捗率は上記の通り概ね50%台で、季節変動・開設費集中等を勘案すると順調(良い)。
- 中期経営計画や年度目標に対する達成率:中期開設計画は取り下げ(見直し)、中長期目標に向け内部整備中のため評価不能(–)。
- 過去同時期との進捗比較:前年同期比で増収・増益(上記%)と改善。
- セグメント別状況(FY2025 H1、単位:百万円)
- 就労支援:売上 6,863(+10.4%)、セグメント利益 2,129(-7.2%)
- 貢献度:売上比 約36.4%(6,863/18,864)/利益率 約31.0%(良い)
- コメント:開設数を抑制(FY2025は2施設開設)し内部体制・人材育成へ投資。就職者数は上半期1,289人で高水準。
- 児童福祉:売上 5,387(+30.0%)、セグメント利益 176(前年は-515 → 改善)
- 貢献度:売上比 約28.6%/利益率 約3.3%(改善中)
- コメント:短時間プログラム回帰で稼働安定。Q2で11施設開設、FY2025は18施設予定。
- プラットフォーム:売上 2,717(+21.1%)、セグメント利益 1,000(+41.1%)
- 貢献度:売上比 約14.4%/利益率 約36.8%(非常に良い)
- コメント:契約事業所数はQ2末で32,231施設。営業・プロダクト投資しつつ収益性拡大。
- 海外:売上 1,813(+88.9%)、セグメント利益 429(+83.3%)
- 貢献度:売上比 約9.6%/利益率 約23.7%(良い)
- コメント:DDCNが通年寄与。ネブラスカ州でのサービス拡大、緊急支援向け施設を増設予定。
- その他:売上 2,083(+6.9%)、セグメント利益 186(-3.9%)
- 貢献度:売上比 約11.0%/利益率 約8.9%
業績の背景分析
- 業績概要(ハイライト)
- FY2024の施設開設効果や既存施設の稼働率向上で増収。プラットフォーム・海外の拡大も寄与。
- 同時に人材育成・マーケティング・企業文化強化への投資を実行し、下半期も継続予定。
- 増減要因
- 増収の主因:既存施設稼働率改善、児童福祉の開設加速、プラットフォーム契約の拡大、海外(DDCN)の寄与。
- 増益(営業利益改善)の主因:高付加価値セグメント(プラットフォーム、海外)の伸長、および既存施設のスケール効果。なお就労支援のセグメント利益は減少(投資影響)。
- コスト要因:新規開設費用・人件費増(採用・育成)、マーケティング投資が上半期に影響。
- 競争環境
- 市場は拡大中(障害福祉サービス利用者数・施設数とも増加)。LITALICOは直営施設とプラットフォームを組み合わせた事業ポートフォリオで差別化。
- 競合との比較は資料に記載なし(–)。
- リスク要因
- 公費依存度が高いため、報酬(単価)改定や制度変更の影響、自治体予算の変動は業績に直結するリスク。
- 人材確保・育成(有資格者不足等)による運営課題。
- 為替・海外政策(米国事業の拡大に伴う通貨リスク・規制対応)やM&A関連リスク。
戦略と施策
- 現在の戦略(中期方針)
- ビジョン:「障害のない社会をつくる」。障害支援で世界No.1を目指す。
- 企業文化と人材育成への継続投資。マルチブランドではなくLITALICOブランドを中心に展開。
- 中期開設計画は取り下げ、FY2025は開設数を一時的に制限し内部体制強化。その後開設ペースを加速。
- 成長投資と株主還元(増配継続+自己株取得)の両立。
- 進行中の施策
- 人員採用・育成、マーケティング投資の実行。
- プラットフォームの営業力・プロダクト開発強化。
- 海外DDCNでのサービスラインナップ強化、緊急支援施設の追加投資(2025年5月決定、下半期営業開始)。
- セグメント別施策
- 就労支援:FY2025は2施設開設に留め、FY2026は約20施設開設を計画。就職実績強化による報酬単価向上を目指す。
- 児童福祉:短時間プログラム回帰で稼働率改善、FY2025は18施設開設予定。
- プラットフォーム:契約事業所獲得ペース加速、付加価値サービス拡充。
- 海外:ネブラスカ州中心にDDCNの強みを活かし事業拡大。
- 新たな取り組み
- グループホーム「LITALICOレジデンス」(重度向け)開設(井の頭公園を25年5月開設、FY26は4施設予定)。
- 「LITALICO高等学院」開校(2025年4月)。
- 既存事業と連携した新サービス・新規事業への積極投資。
将来予測と見通し
- 業績予想(FY2025 通期、IFRS)
- 売上収益:36,500百万円(増減率 +9.9%)
- 営業利益:4,000百万円(増減率 +15.4%)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:2,500百万円(増減率 +4.1%)
- 期末配当:11円(+22%)
- 前提条件:プラットフォーム・海外の成長継続、児童福祉はQ1に開設費集中するがQ2以降黒字化見込み、就労支援は内部整備のため開設数抑制→FY2026で開設加速予定。為替前提は明示なし(–)。
- 経営陣の自信度:上半期実績が好調にもかかわらず通期予想を据え置き。投資継続を踏まえ慎重かつ現実的な姿勢と読み取れる。
- 予想修正
- 通期予想の修正は無し(据え置き)。
- 修正がない理由:上半期の投資や下半期集中費用を見込んでいるため(経営コメント)。
- 中長期計画
- 中期開設計画は取り下げ。中長期での開設最大化に向け内部体制強化を優先。FY2026は約20施設開設計画。
- 継続的な新サービス投資とプラットフォーム拡大を通じた価値最大化を目指す。
- 予想の信頼性
- 過去の予想達成傾向の詳細は提示無し(–)。ただし会社は「13期連続の増収増益を計画」と表明している。
- マクロ経済の影響
- 障害福祉予算は増加トレンド(資料では国・自治体合計で年間約4兆円、年率約8%増と示唆)。法定雇用率も上昇傾向。これらは追い風。
- 逆に報酬改定や自治体予算削減、為替変動(米国事業)等はリスク。
配当と株主還元
- 配当方針: 安定的な増配の継続に加え、自己株式取得を組み合わせて資本効率と株主還元の強化を行う方針。
- 配当実績:
- FY2024 期末配当:9円
- FY2025 期末配当(予想):11円(+22%)
- 配当利回り・配当性向:明記なし(–)
- 特別配当: 無し
- その他株主還元:
- 自己株式取得:上半期に5億円相当(376,300株)を取得完了。追加で上限300百万円(300,000株相当)を取得予定(取得期間:2025/10/28〜2025/12/31)。
製品やサービス
- 主要製品/サービス:
- 就労支援:LITALICOワークス、ヒューマングロー等(就労移行支援・定着支援)
- 児童福祉:LITALICOジュニア(スタンダード/パーソナル)、放課後等デイ等
- プラットフォーム:発達ナビ、仕事ナビ、キャリア、請求ソフト/介護ソフト等のSaaS・マッチング
- 海外:DDCN(米国ネブラスカ州、強度行動障害向けサービス)
- 新サービス:LITALICOレジデンス(グループホーム)、LITALICO高等学院
- 提供エリア・顧客層: 国内の障害福祉施設・利用者、学校・保育園・介護施設、米国の障害支援市場など。
- 協業・提携: 複数のグループ会社を取り込み(福祉ソフト、プラスワンソリューションズ等)、M&Aでグループ化を進めている。
- 成長ドライバー: 公費・制度の追い風、プラットフォーム契約数増加、施設開設(特にグループホーム)、米国市場での拡大。
Q&Aハイライト
- ポジティブ要因
- FY2025 H1は増収増益(売上+21.6%、営業利益約2.1倍)。
- プラットフォームの高収益性と契約事業所数の増加(32,231施設)が収益拡大に寄与。
- 海外(DDCN)寄与の拡大。公共予算・法定雇用率の上昇というマクロ追い風。
- 株主還元(増配+自己株取得)を明確に実行。
- ネガティブ要因
- 就労支援セグメントの上半期でのセグメント利益減(投資負担)。今後も採用・育成コストが続く可能性。
- 公費依存のため、報酬改定や制度変更が業績に直接影響。
- 人材確保の難しさ(運営体制リスク)。
- 不確実性
- 報酬改定の内容や自治体予算の変動、為替(米国事業)による影響。
- 新規開設のペースをいつどの程度回復させるかは内部整備次第。
- 注目すべきカタリスト
- FY2025下期の児童福祉黒字化状況とFY2026の開設ペース(約20施設計画)。
- プラットフォームの契約数伸長と収益性推移。
- 追加の自己株式取得の実行状況および配当政策の継続。
重要な注記
- 会計方針: IFRS準拠。FY2024の一部数値はIFRS第5号に基づき非継続事業(2025年3月末に連結対象から外れた株式会社nCS)を除いた数値で表記。
- リスク要因(特記事項): 公費報酬の改定、制度・法令の変更、人材不足、海外事業の規制や為替などが業績に影響を与える可能性あり。
- その他: 2024年7月に決定した第三者割当による新株予約権は取り下げ済み。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7366 |
| 企業名 | LITALICO |
| URL | https://litalico.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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