決算説明：MRT（6034）

2025年12月期　第２四半期決算説明会資料

エグゼクティブサマリー

• 経営陣のメッセージ: 医師中心の医療プラットフォームを軸に、常勤紹介（転職）・BPO・新規サービス・海外（東南アジア）を成長の柱とし、サービス連携と海外アライアンス（Docquity等）による事業拡大を推進。
• 業績ハイライト: 2025年1-6月売上収益2,326百万円（前年同期比＋4.8%：良い）、営業利益132百万円（前年同期比＋37.6%：良い）、税引前中間利益127百万円（＋47.0%：良い）、親会社株主に帰属する中間利益75百万円（＋136.6%：良い）。
• 戦略の方向性: 国内医療人材プラットフォームの価値拡大（常勤紹介拡大、プラットフォーム連携）、自治体向けBPO/医療MaaS等の社会実装、新規サービス投資（オンラインこども診療、Medikiki等）、東南アジア（ベトナム）での事業展開とDocquity連携。
• 注目材料: Docquityとの連携・「Docquity Jobs」の譲受予定、シンガポール拠点設立（MRT GLOBAL）、伊藤忠との資本業務提携、ベトナム現地法人設立準備・ライセンス取得手続中。常勤紹介の社内集約（2024/2/20効力）により常勤紹介売上好転。
• 一言評価: プラットフォーム拡大と海外連携を明確に打ち出し、上期は通期予想に対して進捗良好。新規投資・海外展開の実行が今後の鍵。

基本情報

• 企業概要: MRT株式会社。主要事業は医療人材紹介（医師・その他医療従事者）、医療経営サポート（M&A、事業承継、オンライン診療等）、医療情報提供（企業向けPR／一般向け医療相談等）、BPO（自治体支援・医療機関支援）等の医療プラットフォーム事業。
• 代表者名: 代表取締役社長 小川 智也（医師）
• 説明会情報: 開催日時 2025年8月28日、形式：決算説明資料（形式は資料掲出、参加対象：投資家/ステークホルダー等）。
• 説明者: 資料上の主要者は代表取締役社長 小川智也（役職記載）ほか取締役等。発言概要は会社概況、上期業績、戦略・投資方針、海外展開等の説明。その他登壇者の詳細発言は資料に明記なし。
• セグメント:
  • 医療人材（医師）: 医師の常勤・非常勤紹介（売上構成比 2024通期 約63.6%）
  • 医療人材（その他医療従事者）: 看護師等の紹介・派遣（約9.0%）
  • 医療経営サポート: M&A、事業承継、オンライン診療、BCP等（約1.6%）
  • 医療情報提供: 企業／患者向け情報提供、医師による相談・PR（約12.1%）
  • BPO: 自治体支援、コールセンター等（約6.5%）
  • その他（約7.3%）

業績サマリー

• 主要指標（2025年1-6月／百万円、前年同期比）
  • 売上収益: 2,326 百万円、前年同期比 +4.8%（増収：良い）
  • 営業利益: 132 百万円、前年同期比 +37.6%（増益：良い）
  • 営業利益率: 約5.7%（132/2,326）→ 前年より改善（良い）
  • 税引前中間利益: 127 百万円、前年同期比 +47.0%（良い）
  • 当期（中間）利益: 72 百万円（資料の「当期(中間)利益」）、前年同期比 –（資料内は当期(中間)利益 △335→72）
  • 親会社の所有者に帰属する中間利益: 75 百万円、前年同期比 +136.6%（良い）
  • 1株当たり利益（EPS）: –（未記載）
• 予想との比較:
  • 会社（通期）予想（2025年度）: 売上収益 4,500 百万円、営業利益 150 百万円、税引前当期（中間）利益 150 百万円、当期（中間）利益 100 百万円、親会社株主帰属当期（中間）利益 80 百万円。
  • 達成率（上期実績／通期予想）: 売上 51.7%（2,326/4,500）（目安：上期で50%超は良い）、営業利益 88.0%（132/150）（かなり高い進捗：良い）、税引前 85.0%（127/150）（良い）、当期（中間）利益 72.4%（72/100）（やや未達）、親会社帰属利益 94.2%（75/80）（ほぼ達成）。
  • サプライズの有無: 大枠で通期計画に対する上期進捗は良好で、特段の予想修正は資料時点で示されていない（サプライズなし）。
• 進捗状況:
  • 通期予想に対する進捗率（上記）。営業利益の進捗が高く、投資削減や自治体収支改善が寄与。
  • 過去同時期との比較: 2024年1-6月比で売上＋4.8%、営業利益＋37.6%。
• セグメント別状況（要点）:
  • 医師紹介（医療人材・医師）: 常勤紹介件数増加により医師紹介サービスは過去最高（コロナ関連除く）で2.8%成長。上期では常勤紹介の売上が前年同期増。
  • コメディカル（看護師等）: 看護師派遣件数の減少によりコメディカルは前年同期比でマイナス（約△3.1%の影響）。
  • 医療情報（PR関連）: PR関連売上が12.3%増（上期で寄与）。
  • BPO/その他: 自治体向けBPOセンター構築費の減少に伴い売上原価改善で利益改善に寄与。

業績の背景分析

• 業績概要・トピックス:
  • 常勤（医師・看護師）紹介の認知・集約施策（日本メディカルキャリアのサービス集約）が奏功し、常勤紹介収益が拡大。
  • 自治体向けBPO関連での構築費減少により原価改善。販促費増加で将来の収益拡大を狙う投資も実施。
  • 旧年度の持分法投資損失が解消されたことが税引前利益の改善に寄与。
• 増減要因:
  • 増収要因: 医師常勤紹介増（常勤紹介件数増）、PR関連サービス拡大、BPO業務受託の拡大。
  • 減収要因: 看護師派遣件数減少（コメディカル部門）。
  • 増益要因: 売上総利益の増加（売上増＋外注費減少）、自治体向けBPOの構築費減少。
  • 減益要因: 販売促進費等の先行投資増（新サービス周知等）、培養上清液等の製品原価増。
• 競争環境:
  • 医療人材市場は成長側（医師人材紹介市場は堅調で市場規模拡大見込み）。競合多数だが、MRTは医師を中心とした会員基盤（医師会員約10万名、医療従事者会員合計約20万名）とリアルタイムマッチングが強み。Docquity等の地域連携で東南アジア展開の優位性を構築中。
• リスク要因:
  • 季節性（医師の転職は4-6月に偏る）。
  • 新規事業・海外展開の実行リスク（システム連携、ライセンス取得、現地パートナー調整）。
  • 為替、国際情勢、規制（医療関連法規）や自治体向け受託収益の変動。
  • 投資（新サービス・海外）によるキャッシュ消耗。実行できなければ収益化遅延のリスク。

戦略と施策

• 現在の戦略:
  • 医師中心の国内プラットフォーム価値拡大（常勤紹介強化、プラットフォーム連携）。
  • 自治体向けBPOや医療MaaS等で地域医療課題の社会実装。
  • 新規サービス（オンラインこども診療、Well‑being、Medikiki等）への選別投資。
  • 東南アジア（特にベトナム）を起点とした海外展開、Docquityとの連携による東南アジア広域展開。
  • 資本業務提携（伊藤忠商事等）による事業強化。
• 進行中の施策:
  • 常勤紹介サービスの集約（子会社吸収分割）→MRT会員からの常勤紹介実績が増加。上期は前半比で常勤紹介実績1.3倍。
  • BPO体制の構築・運営資源適正化。
  • MedikikiのMMSモデル変更とデータベース統合（2025年度に統合予定、先行100医療機関導入進捗35%）。
  • Docquityプラットフォームとのシステム連携・「Docquity Jobs」の譲受手続き。
  • ベトナム拠点（ホーチミン）設立準備、現地パートナー（Lea Bio、Hoan My等）との資本業務提携。
• セグメント別施策:
  • 医療人材（医師）: 常勤紹介の認知向上・周知へ投資、MRT会員活用強化。
  • 医療経営サポート/BPO: 自治体・地域連携案件の受託推進、コールセンター業務等。
  • 医療情報提供: PRサービス拡大、Docquityによる教育・コンテンツ提供。
  • Medikiki: 医療機器データベース統合、クラウド型管理（MMS）でプラットフォーム化。
• 新たな取り組み:
  • 医療MaaS（沖縄での実証→恒久化等）、COCOPiTAを通じたオンライン診療の企業連携（PTA向け等）。
  • ベトナムでの医療教育（Hoan My Academy）やウェビナー／カンファレンス実施による人材確保。

将来予測と見通し

• 業績予想（2025年度通期、百万円）:
  • 売上収益: 4,500 百万円（前期比 +8.0%）
  • 営業利益: 150 百万円（前期は△119 百万円 → 改善、営業利益＋269 百万円想定）
  • 税引前当期（中間）利益: 150 百万円
  • 当期（中間）利益: 100 百万円
  • 親会社帰属当期（中間）利益: 80 百万円
• 予想の前提条件: 常勤紹介サービス収益拡大、BPO受託収益、及び新規サービス収益の拡大。投資額は前期比で削減（新サービス・海外投資の減少で約150百万円減）。為替等の想定レートは資料に明記なし。
• 予想の根拠と経営陣の自信度: 売上・利益双方の成長要因を具体的に示しており、上期進捗（営業利益進捗88%等）から通期達成に向けた自信は示唆されているが、明確な感度分析の提示はなし。
• 予想修正: 資料時点で通期予想は提示されているが、上期実績を踏まえた修正は表明されていない（修正なし）。
• 中長期計画: 医療人材コンサルティング、オンライン診療、医療DX・ASEAN展開を中長期の成長ドライバーと位置付け。市場前提（医療・ヘルスケア市場拡大、オンライン診療900億円市場等）に沿った成長目標。
• 予想の信頼性: 過去の予想達成傾向に関する記載は資料に明示なし → 信頼性判断は限定的（–）。
• マクロ経済の影響: 為替、金利、国際情勢、国内医療政策・規制、地域別医療需要の変動が業績に影響。

配当と株主還元

• 配当方針: 資料上の明文化なし（–）。
• 配当実績: 中間配当、期末配当、年間配当の金額は資料に記載なし（–）。配当方針についての具体的言及なし。
• 特別配当: なしの記載（–）。
• その他株主還元: 自己株式取得による支出（上期のキャッシュフローに自己株式取得支出 約93百万円記載）。株式分割等の記載なし。

製品やサービス

• 主要製品/サービス:
  • 医療人材紹介（医師・看護師等、常勤/非常勤）、医療機関向け採用支援。
  • 医療経営サポート：M&A、事業承継、オンライン診療導入支援、BCP等。
  • 医療情報提供：企業向けPR、医師による健康相談、患者向け医療機関情報提供。
  • BPO：自治体支援、コールセンター運営、各種検査会場業務。
  • Medikiki.com：医療機器プラットフォーム（データベース＋MMSによる機器管理・保守）。
  • オンラインこども診療、Well‑being（職場定着支援）等の新規サービス。
• 販売状況: 常勤紹介売上が増加、PR関連売上は伸長、看護師派遣は減少。MedikikiのMMS切替で100医療機関導入（進捗35%）。
• 協業・提携: Docquity（東南アジア最大の医師向けプラットフォーム）との連携・「Docquity Jobs」譲受、伊藤忠商事との資本業務提携、ベトナム現地でのLea Bio・Hoan Myとの資本業務提携。
• 成長ドライバー: 常勤紹介（特に医師）、BPO受託、医療MaaS/オンライン診療、Medikikiによる医療機器プラットフォーム、東南アジア展開（人材紹介・教育プログラム）。

Q&Aハイライト

• 質疑応答の記載: 本資料は説明資料中心でQ&Aの詳細は掲載なし。
  • 注目の質問と回答: –（資料にQ&A記載なし）
  • 経営陣の姿勢: 資料記載からは成長投資と海外展開に前向きな姿勢。
  • 未回答事項: Docquity譲受の完了時期、ベトナムでの医療人材紹介ライセンス取得の確実な時期・条件、配当方針の詳細等は明確化されていない。
• ポジティブ要因:
  • 上期業績は売上・利益とも増加（営業利益＋37.6%）。営業利益の通期進捗が高い（88%）。
  • 医師中心の会員基盤・マッチング強みと常勤紹介の伸長。
  • Docquity連携・東南アジア展開等の成長オプション。
  • Medikiki等のプラットフォーム化で新たな収益化機会。
• ネガティブ要因:
  • 新規サービス・海外展開に係る投資と実行リスク（収益化の遅れ、追加費用）。
  • 看護師派遣など一部事業の縮小。
  • 上期でキャッシュ残高は2,192百万円へ減少（期首2,605百万円→413百万円減）、短期借入金返済等で資金出費あり。
  • 規制・ライセンス（海外）や為替リスク。
• 不確実性: Docquity Jobs譲受の実務的完了、ベトナムでのライセンス取得と現地採用、MedikikiのMMSモデル浸透速度、自治体・BPO案件の継続受注。これらの進捗次第で業績への影響が大きい。
• 注目すべきカタリスト:
  • Docquity連携（譲受）完了・システム連携の進捗。
  • ベトナム拠点の立ち上げ・ライセンス取得と大手現地ネットワーク（Hoan My等）とのプログラム実施状況。
  • Medikikiのデータベース統合完了とMMS導入の拡大（100医療機関導入の進捗）。
  • 通期業績予想の上方/下方修正、及び配当方針の更新。

重要な注記

• 会計方針: 資料上の会計方針変更等の記載なし（–）。
• リスク要因（資料記載）: 見通し情報に伴うリスク（市場・金利・為替・経営環境変化等）が明記。経営環境の変化により予告なく見通しの変更があり得る旨の注意喚起。
• その他: 本資料は投資家参考用の見通し情報を含み、今後更新義務を負わない旨の注意事項あり。

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企業情報

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

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