2025年9月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期予想に修正はなく、四半期累計は会社想定に対して概ね良好(通期進捗で上振れの傾向)。売上高・営業利益・純利益いずれも前年同期比上振れ。
- 業績の方向性:増収増益(売上高+19.5%/営業利益+22.3%/親会社株主に帰属する四半期純利益+13.8%)。
- 注目すべき変化:受注・受注残が大幅増(受注高+30.0%、受注残+61.4%)で受注・販売の裾野が拡大。主力の振動シミュレーションシステムが売上・受注ともに大きく伸長。
- 今後の見通し:通期業績予想に変更なし。第3四半期累計の通期進捗は売上高77.2%、営業利益83.0%、親会社株主に帰属する当期純利益92.0%と高い進捗(特に純利益)で、通期達成可能性は高いと判断されるが、外部環境(為替・エネルギー価格・海外市場の足取り)に留意。
- 投資家への示唆:受注・受注残の大幅増は中長期の売上基盤に寄与する一方、原材料高・人的投資によるコスト上昇が利益を圧迫する要因。通期進捗は良好だが、海外特定地域依存や外部環境リスクは注意点。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:I M V株式会社(IMV株式会社)
- 主要事業分野:振動関連のシミュレーションシステムの製造・販売、振動試験受託(テスト&ソリューション)、メジャリング(測定)システムの製造・販売
- 代表者名:代表取締役社長 小嶋 淳平
- 上場取引所:東証
- コード番号:7760
- URL:https://we-are-imv.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月8日
- 対象会計期間:2025年9月期 第3四半期連結累計(2024年10月1日~2025年6月30日)
- 決算説明会:無
- 決算補足資料:無
- セグメント:
- 会社は振動に関する単一事業(セグメント情報は単一事業として開示)だが、品目別に次を区分して実績開示:
- 振動シミュレーションシステム(大型振動試験機の販売・サービス含む)
- テスト&ソリューションサービス(振動試験、EMC試験、デジタル関連試験等の受託)
- メジャリングシステム(計測・防災関連システム)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):16,957,016株(第3Q末)
- 期末自己株式数:1,044,830株(第3Q末)
- 期中平均株式数(四半期累計):15,909,121株(当第3四半期累計)
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第3四半期)発表済
- 株主総会/IRイベント:–(資料記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の通期予想との比較、達成率は第3四半期累計ベース)
- 売上高:実績12,737百万円/通期予想16,500百万円=進捗率77.2%(通期に対して高めの進捗。一般に3Q累計で約75%を想定すると良好)
- 営業利益:実績1,618百万円/通期予想1,950百万円=進捗率83.0%(良好)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:実績1,380百万円/通期予想1,500百万円=進捗率92.0%(非常に高い進捗)
- サプライズの要因:
- プラス要因:受注(+30%)・受注残(+61.4%)の大幅増、振動シミュレーションシステムとテスト&ソリューションの販売好調、製品改良・新サービスの推進による採算改善。
- マイナス要因:部材高騰および人的資本投資による販売費及び一般管理費の増加(販管費増=3,060百万円、前年2,692百万円)。
- 通期への影響:
- 会社は業績予想を修正していない。第3四半期累計の進捗は通期達成に向けて良好だが、外部環境変動(為替、原材料、海外需要)や特定案件の納入タイミングにより変動の可能性あり。
財務指標
- 貸借対照表(主要項目、単位:百万円)
- 総資産:21,498(前期末19,284、増加+2,214、+11.5%)
- 流動資産:14,661(現金及び預金3,930、製品1,539、仕掛品2,930、受取手形及び売掛金3,528)
- 固定資産:6,836(有形固定資産5,938、無形199)
- 負債合計:10,184(前期末9,067、増加+1,117)
- 純資産:11,314(前期末10,217、増加+1,097)
- 自己資本比率:52.6%(安定水準:40%以上が目安。52.6%は良好)
- キャッシュ:現金及び預金3,930(前期末2,803、+1,126、流動性改善)
- 収益性(第3四半期累計、対前年同期)
- 売上高:12,737百万円(前年同期10,655、+19.5%/+2,081百万円)
- 営業利益:1,618百万円(前年同期1,323、+22.3%/+294百万円)
- 営業利益率:12.7%(当期1,618÷12,737)→ 前年12.4%(改善、採算性向上)
- 経常利益:1,779百万円(前年同期1,569、+13.4%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:1,380百万円(前年同期1,213、+13.8%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):86.78円(前年73.78円、+17.6%)※発行株式数の減少が影響
- 進捗率分析(第3四半期累計に対する通期予想進捗)
- 売上高進捗率:77.2%(やや早い進捗=良)
- 営業利益進捗率:83.0%(良)
- 純利益進捗率:92.0%(非常に良)
- 過去同期間との比較:前年同期比で売上・利益とも増加傾向で通常ペース以上
- 財務安全性
- 流動比率:流動資産14,661 / 流動負債8,995 = 163%(良好、一般に100%以上が望ましい)
- 有利子負債(概算):短期借入金2,430 + 1年内返済予定の長期借入金402 + 長期借入金891 = 3,723百万円(前期合計約3,360百万→増加)
- 負債比率(負債合計/純資産):10,184 / 11,314 = 90.0%(過度な負債ではないが増加傾向)
- 効率性:総資産回転率等の詳細は開示なし/売上高営業利益率は僅かに上昇(12.4%→12.7%)
- セグメント別(品目別)貢献
- 振動シミュレーションシステム:売上9,296百万円(前年7,554→+1,742、+23.1%)、受注高13,279百万円(+36.5%)、受注残14,664百万円(+67.0%)
- テスト&ソリューションサービス:売上2,506百万円(前年2,103→+403、+19.2%)、受注高2,844百万円(+15.2%)
- メジャリングシステム:売上933百万円(前年997→−64、−6.4%)、受注高861百万円(−1.1%)
- 財務の解説:総資産・純資産の増加は現金増加と有形固定資産増(設備投資)による。負債増は契約負債の増加(前期1,468→2,622)および長期借入金増加が主因。
配当
- 配当実績・予想:
- 中間配当(期中):0.00円(2025年9月期 第2四半期末)
- 期末配当(予想):24.00円(通期合計24.00円)
- 前期(2024年9月期):年間20.00円(中間0.00、期末20.00)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向:–(通期予想純利益1,500百万円に対する配当金総額算出のためには発行済株式の扱いに関する追加情報が必要)
- 特別配当:無(直近修正なし)
- 株主還元方針:自社株買いに関する記載なし
セグメント別情報
- 売上高・前年同期比較(第3四半期累計)
- 振動シミュレーションシステム:9,296百万円(+23.1%)
- テスト&ソリューションサービス:2,506百万円(+19.2%)
- メジャリングシステム:933百万円(−6.4%)
- 受注・受注残(重要)
- 受注高:16,985百万円(前期13,067、+30.0%)
- 受注残高:15,895百万円(前期9,850、+61.4%)
- 主力の振動システムが受注・受注残を牽引しており、これが今後の売上基盤を支える。
- セグメント戦略:製品改良・新サービスの提供、サービス(保守・アンプ更新等)の強化、EV・航空宇宙・防災インフラ等向け需要取り込み。海外での案件変動(メジャリングの一部地域で受注鈍化)に注意。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:資料中に特段の中期数値目標は記載なし → 進捗判断は受注/受注残の増加が目安となる
- KPI達成状況:受注高・受注残の大幅増は成長投資の裏付けとしてポジティブ。ただしメジャリング分野の海外依存先の鈍化は課題。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との詳細比較データは資料に記載なし(–)
- 市場動向:国内では自動車関連(大型設備投資)や防衛、海外ではEV関連(欧州)、航空宇宙(米国)向けが堅調。世界経済の減速懸念・貿易摩擦・エネルギー高騰がリスク要因。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2025年9月期)予想:売上高16,500百万円(+7.6%)、営業利益1,950百万円(+5.5%)、経常利益1,950百万円(+5.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,500百万円(+5.0%)、1株当たり当期純利益93.18円
- 予想修正:直近発表からの修正なし
- 予想の前提条件:添付資料P.3に記載(為替等の具体数値は本文に明示なし)
- 予想の信頼性:第3四半期累計の進捗は良好で通期達成可能性は高いが、受注の地域偏重や材料費等の外部変動が短期的に影響し得るため、注意が必要。
- リスク要因:為替変動、原材料価格高騰、海外顧客の受注動向(特にメジャリングの主要受注先地域の鈍化)、金融引き締めによる設備投資環境の変化など。
重要な注記
- 会計方針の変更:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準)を第1四半期から適用。適用による四半期財務諸表への影響はなし。
- 連結範囲の変更:無
- 四半期キャッシュ・フロー計算書:第3四半期累計のキャッシュ・フロー計算書は作成していないが、減価償却費は453百万円(前年第3Q累計407百万円)。
- 監査:独立監査法人トーマツによる期中レビュー(結論:重要な点で不適正と認められる事項なし)。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7760 |
| 企業名 | IMV |
| URL | http://www.imv.co.jp/ir/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 精密機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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