令和7年12月期 第2四半期(中間期)決算短信日本基準

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:市場予想との直接比較データは不在だが、会社側は令和7年8月12日に業績予想を下方修正しており(文中記載)、今回の中間決算は通期計画に対して弱い進捗となっている(下振れと判断してよい)。
  • 業績の方向性:増収減益ではなく「減収・減益(赤字拡大)」。売上高は前年同期比▲13.6%、営業損失は拡大(前年中間期の営業損失51百万円 → 今回145百万円の損失)。
  • 注目すべき変化:中間純損失(親会社株主帰属)は▲194.5百万円(前年同期▲22.3百万円)、EPSは▲157.22円(前年同期▲18.04円)と大幅悪化。主要因は売上減とエネルギー・資源価格の高止まり、並びにタイ生産拠点立上げ費用。
  • 今後の見通し:通期予想(売上6,200百万円、営業益30百万円)に対する売上進捗は約44.1%とやや遅く、上半期で営業赤字を計上しているため下期に回復が必要。会社は既に業績予想の下方修正を行っている(詳細は8/12公表資料)。
  • 投資家への示唆:短期的には産業機械向け需要の回復とコスト動向(エネルギー・原材料)、タイ拠点の立上げ完了状況が業績改善の鍵。財務面では自己資本比率が低く(16.8%)、引き続き注視が必要。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:株式会社日本抵抗器製作所
    • 上場コード:6977(東証)
    • 主要事業分野:電子部品(抵抗器、ポテンショメーター、ハイブリッドIC、電子機器)の製造・販売および付帯業務(単一セグメント)
    • 代表者名:代表取締役 木村 準
    • 連絡先:社長室 室長 木矢村 隆 TEL 0763-62-8125
  • 報告概要:
    • 提出日:令和7年8月13日
    • 対象会計期間:令和7年1月1日~令和7年6月30日(第2四半期・中間期、連結)
    • 決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外
  • セグメント:
    • 単一セグメント:電子部品の製造・販売及び付帯業務(製品別売上は抵抗器、ポテンショメーター、ハイブリッドIC、電子機器)
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):1,240,000株
    • 期末自己株式数:2,797株
    • 期中平均株式数(中間期):1,237,203株
    • 時価総額:–(提供資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 半期報告書提出予定日:令和7年8月13日
    • 配当支払開始予定日:令和7年9月8日
    • 決算説明会:無(資料作成も無)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想との比較は、通期予想に対する進捗で評価)
    • 売上高:2,734百万円(中間)/通期予想6,200百万円 → 達成率 44.1%(中間時点としてやや進捗遅延、目安50%)。前年同期比▲13.6%(▲430百万円)
    • 営業利益:営業損失145.0百万円(中間)/通期予想 営業利益30百万円 → 現状は大幅未達(中間で赤字)。
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:中間純損失▲194.5百万円/通期予想 当期純利益20百万円 → 大幅未達。
  • サプライズの要因:
    • 売上減(顧客在庫調整や産業機械向けの設備投資低迷)
    • 資源・エネルギー価格の高止まりによるコスト上昇
    • タイ生産拠点の操業開始に伴う立上げ費用の継続発生
    • 為替差損の発生(当中間期で為替差損計5,570千円計上)など
  • 通期への影響:
    • 上半期の赤字計上により下期での大幅回復が不可欠。会社は既に業績予想を下方修正しており、通期目標達成にはリスク大(需要回復、コスト低減が前提)。

財務指標

  • 財務諸表の要点(中間末:令和7年6月30日、単位は百万円換算可能)
    • 総資産:7,409百万円(前期末7,729百万円、前期末比▲319百万円)
    • 負債合計:5,754百万円(前期末5,831百万円、前期末比▲76百万円)
    • 純資産合計:1,655百万円(前期末1,898百万円、前期末比▲243百万円)
    • 自己資本(参考):1,246百万円(自己資本比率16.8%)
  • 収益性(中間:令和7年1-6月、単位:千円)
    • 売上高:2,734,887 千円(前年同期 3,164,600 千円、増減率 ▲13.6%/差額 ▲429,713 千円)
    • 売上総利益:533,130 千円 → 粗利率 19.5%(533,130/2,734,887)(参考:低下余地あり)
    • 販管費:679,087 千円
    • 営業利益:▲145,957 千円(前年同期▲51,277 千円)(営業利益率 ▲5.34%(悪い))
    • 経常利益:▲172,577 千円(前年同期▲16,652 千円)
    • 親会社株主に帰属する中間純利益:▲194,512 千円(前年同期▲22,319 千円)
    • 1株当たり中間純利益(EPS):▲157円22銭(前年同期▲18円04銭)
  • 進捗率分析(中間→通期予想に対する進捗)
    • 売上高進捗率:44.1%(通常ペースは50%が目安。やや遅れ)
    • 営業利益進捗率:達成不能(中間で▲145百万円の赤字。通期予想30百万円を実現するには下期に約176百万円の改善が必要)
    • 純利益進捗率:同様にマイナス進捗
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:16.8%(目安:40%以上が安定 → 低い、財務基盤は脆弱)
    • 負債依存度:負債合計5,754百万円に対し純資産1,655百万円、負債/純資産比 ≒ 3.48倍(高い)
    • 流動比率(目安):流動資産5,244,212 千円 / 流動負債3,479,520 千円 ≒ 150.6%(流動性は概ね良好)
  • 効率性
    • 総資産回転率(簡易):売上2,734,887 / 総資産7,409,745 ≒ 0.369回/年(過去比較は–)
    • 売上高営業利益率の推移:今回約▲5.3%(悪化)
  • セグメント別(製品別売上、千円・前年比較)
    • 抵抗器:739,228(前年931,955、▲20.7%)
    • ポテンショメーター:339,295(前年331,505、+2.4%)
    • ハイブリッドIC:917,357(前年920,869、▲0.4%)
    • 電子機器:739,007(前年980,271、▲24.6%)
    • 解説:抵抗器・電子機器が大きく減少、ポテンショメーターは堅調。
  • キャッシュ・フロー(千円)
    • 営業CF:+184,249(前年同期は▲36,622)→ 営業CFは改善(主に売上債権・未収入金の動き等)
    • 投資CF:▲79,872(前年▲176,447)→ 投資支出は減少
    • 財務CF:+197,783(前年+320,699)→ 長期借入での資金調達継続
    • 現金及び現金同等物期末:1,736,773 千円(前年中間 1,460,401 千円)
  • 財務の解説:上半期は営業赤字を計上したが、営業CFはプラスに転換。定期的な借入で資金は確保されている一方、自己資本比率が低く負債依存度は高い点は留意。

配当

  • 中間配当:15円(既に決議・支払予定あり)
  • 期末配当(予想):15円(通期予想 合計30円)
  • 配当利回り:–(株価情報が無いため算出不可)
  • 特別配当:無し
  • 株主還元方針:中期的には配当を継続しているが、利益確保が鈍化しているため方針変更の可能性は注視が必要(会社コメントは特記無し)。

セグメント別情報

  • セグメント:単一セグメント(電子部品等)
  • 製品別売上(千円)・前年同期比(再掲)
    • 抵抗器:739,228(▲20.7%)
    • ポテンショメーター:339,295(+2.4%)
    • ハイブリッドIC:917,357(▲0.4%)
    • 電子機器:739,007(▲24.6%)
  • 収益貢献度:全体で売上減により粗利・営業利益率低下。特に電子機器・抵抗器が業績悪化の主因。
  • セグメント戦略:欧州・中国の自動車関連市場や産業機器向けの受注拡大、品質・信頼性が要求される市場への販路拡大、工程自動化によるコスト削減を継続。タイ拠点の生産体制構築が中期的なコスト改善期待要因だが、当面は立上げ費用が足かせ。

中長期計画との整合性

  • コメント:当面の課題は設備投資回復までの売上維持と、タイ拠点による生産効率化の早期実現。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:国内は雇用・所得改善により緩やかな回復も、世界的には地政学リスクや米国関税政策等で不透明。産業機械向け設備投資の弱さが売上減の主因。脱炭素・自動車市場向けは中長期の成長機会として注力中。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(令和7年1月1日~12月31日)予想:売上高6,200百万円(▲8.8%)、営業利益30百万円、経常利益20百万円、親会社株主に帰属する当期純利益20百万円、1株当たり当期純利益16.17円
    • 予想修正:本文で「下方修正しております」とあり(令和7年8月12日公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」参照)。決算短信中の注記が一部矛盾しているが、実務上は下方修正済みと理解する必要あり。
    • 会社予想の前提条件:為替や原油等の前提は詳細別紙参照(本資料には簡潔記載のみ)。
  • 予想の信頼性:上半期に赤字計上しており、通期黒字達成には下期での需要回復とコスト圧縮が必須。過去の予想達成傾向は資料に詳細なし → 推定で「達成リスク高め」。
  • リスク要因:
    • 顧客の在庫調整継続による需要鈍化
    • 資源・エネルギー価格の高止まり
    • 為替変動
    • 子会社の不祥事に伴う費用(過年度決算訂正関連費用が発生)
    • タイ拠点立上げ費用の継続

重要な注記

  • 会計方針の変更:無し
  • 中間決算に特有の会計処理:無し
  • その他重要事象:
    • 当中間期における連結範囲の変更:無し
    • 過年度決算訂正関連費用:連結子会社(日本抵抗器大分製作所)の元従業員による現金私的流用事案に関連し、訂正監査報酬等の費用が計上されている(当中間期で約20,885千円の計上)。
    • 本決算短信は監査法人のレビュー対象外。

(注記)

  • 不明な項目や資料に記載のない数値は「–」としています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 6977
企業名 日本抵抗器製作所
URL http://www.jrm.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 電機・精密 – 電気機器

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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