2025年9月期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 2026年9月期を「戦略投資継続の期」と位置づけ、AIを活用した教育プラットフォーム開発や拠点増床、基幹システム追加投資など積極的な成長投資を継続する旨を表明。
- 業績ハイライト: 売上高72.22億円(前期比 +5.7%:良い)、営業利益3.56億円(前期比 +3.7%:良い)で15期連続増収および営業利益は過去最高益を更新。
- 戦略の方向性: 生成AI・メタバース等の新技術分野への進出、元請け案件比率の向上、常駐(SES)と受託のバランスシフト、人材育成(自社研修・AIエージェント)とM&Aによる自社サービス拡充を重点。
- 注目材料: ①2026年4月から「生成AIを活用した新入社員研修」を提供開始予定、②自社製品(Corneliusシリーズ/セキュリティ製品群)の機能拡張と販路拡大、③中期計画(Vision2028)の目標達成に向けた戦略投資継続(中期目標修正あり)。
- 一言評価: 成長投資を継続しつつ増収増益を維持。投資フェーズ継続で収益性改善の余地あり。
基本情報
- 企業概要: 株式会社ディ・アイ・システム(証券コード:4421)
主要事業分野:システムインテグレーション(業務アプリ設計開発・インフラ設計構築・運用保守等)、教育サービス・セキュリティソリューション(IT研修、eラーニング、セキュリティ製品の開発・販売)
代表者:代表取締役社長 富田 健太郎、代表取締役会長 長田 光博 - 説明者: 発表者(役職):–(資料は経営陣作成のため、経営トップが主旨を示した旨の記載あり)/発言概要:中期計画修正と2026年を戦略投資継続期とする方針、AI・教育プラットフォーム等への投資計画提示
- セグメント:
- システムインテグレーション事業:業務システム設計開発、ITインフラ設計構築、運用・保守等
- 教育サービス・セキュリティソリューション事業:新卒/中堅向けIT研修、eラーニング、自社製セキュリティ製品開発・販売
業績サマリー
- 主要指標(2025年9月期 実績、単位は百万円/注:資料表記):
- 売上高:7,222(=72.22億円)、前年同期比 +5.7%(良い)
- 売上総利益:1,471、前年同期比 +10.0%(良い)
- 営業利益:356、前年同期比 +3.7%(良い) 営業利益率:4.9%
- 経常利益:359、前年同期比 +4.8%(良い)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:256、前年同期比 +6.0%(良い)
- 1株当たり利益(EPS):–(資料に記載なし)
- 予想との比較:
- 期初(期初予想)に対する達成率:売上実績/期初予想 = 7,222/7,523 ≒ 96.0%(期初予想を下回る)/営業利益達成率 ≒ 356/360 = 98.9%(僅かな未達)/当期純利益は期初237に対し256で達成率 ≒ 108.1%(上振れ、サプライズ)
- サプライズの有無:当期純利益が期初想定を上回る一方、売上は期初予想を下回るため、純利益面でのポジティブサプライズあり。営業利益はほぼ計画どおり。
- 進捗状況:
- 通期(2026年9月期)見通しに対する進捗率(比較基準:2026年予想値を分母に計算)
- 売上:7,222 / 7,952 = 90.8%(目標に対し概ね9割)
- 営業利益:356 / 381 = 93.5%
- 純利益:256 / 256 = 100.0%(2026年見通しは同額)
- 中期経営計画(Vision2028)に対する達成率:2028年目標(売上100億円、営業利益10億円)に対しては現状は到達途上(2025実績72.2億円→約72%進捗のように見えるが、投資継続で収益構造改善が必要)
- 過去同時期との比較:売上 +5.7%、営業利益 +3.7%、純利益 +6.0%(前年同期比での増収増益継続)
- セグメント別状況(百万円、前期比は資料記載):
- システムインテグレーション事業:売上 6,463(+4.5%:良い)、セグメント利益 1,248(+10.4%:良い)、売上構成比 約84.8%
- 教育サービス・セキュリティソリューション事業:売上 759(+17.2%:良い)、セグメント利益 223(+7.9%:良い)、売上構成比 約15.2%
- 運用・保守は602→545(△9.4%:減収)は、開発比重を高めるためエンジニア工数を移管したことが要因(戦略的な事業構成シフト)
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス:
- DX推進・AI導入ニーズの拡大を受け、受託・元請け案件の獲得が堅調。教育研修需要とセキュリティ需要の高まりで教育・セキュリティ事業は高成長。
- 成長投資(本社移転、人件費改善、基幹システムリプレイス、研修充実など)を実施したうえで増収増益を確保。
- 増減要因:
- 増収要因:顧客のIT投資(DX、AI、インフラ更新)、新卒向け研修・中堅研修の受注増、元請け比率上昇。
- 減収要因:運用・保守の一部を開発へシフトしたことによる同区分の減少(ただし全体では増収)。
- 増益要因:売上総利益の拡大(1.33億円の増益)により営業利益が上振れ。セグメントでの高付加価値受託が寄与。
- 減益要因:販管費増(人件費増、社内IT投資、本社移転関連費、宣伝広告費、外注費増等)は営業費用を押し上げる要因。
- 競争環境:
- 市場は人材不足と単価上昇傾向。SIer/教育ベンダー/セキュリティベンダーとの競合があるが、ワンストップ体制(開発→教育→セキュリティ)と自社研修リソースが差別化要因。
- 元請け比率上昇により収益性の改善を目指す戦略が奏功。
- リスク要因:
- 人材確保・賃金上昇によるコスト増、BP(外注)や常駐エンジニア数の変動、技術変化(新技術への対応遅れ)、景気後退や顧客のIT投資抑制、品質管理リスク、法規制・助成金制度変動等。
- 為替リスク等は事業特性上限定的(資料に主要記載なし)。
戦略と施策
- 現在の戦略(Vision2028/中期計画):
- 目標:2028年9月期 売上高100億円・営業利益10億円
- 戦略:新技術(生成AI・メタバース)への進出、元請け案件比率向上、受託案件比率の上昇、人的資本投資(採用・研修・働き方)、自社製品拡充、M&A推進
- 進行中の施策:
- AIを活用した教育プラットフォーム開発(2026年4月研修サービス開始予定)
- 大阪事業所の増床、東京事業所の執務環境整備、本社移転実施済(2025/4)
- 基幹システムリプレイスおよび追加機能投資、セキュリティ製品の機能拡張
- セグメント別施策:
- SI事業:元請け獲得強化、PM・コンサルティング人材強化、品質管理専門チームの構築
- 教育・セキュリティ:AIエージェント導入による研修のパーソナライズ化、自社製品(Cornelius、WEEDS Trace等)の拡充
- 新たな取り組み:
- 生成AI活用の研修・教育サービス提供開始、メタバースを利用した学習/サービス提供、AIロールプレイ等による早期戦力化支援
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年9月期 会社予想、単位:百万円)
- 売上高:7,952(前期比 +10.1%:良い)
- 売上総利益:1,657(前期比 +12.6%:良い) 売上総利益率 20.8%(+0.4pt)
- 営業利益:381(前期比 +7.0%:良い) 営業利益率 4.8%(-0.1pt)
- 経常利益:380(前期比 +5.8%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:256(前期比 ±0.0%)
- 予想の前提条件:
- 顧客企業のIT投資、IT人材育成、セキュリティ投資は今後も増加見込み。生成AI等の技術需要高まりを前提に売上成長を見込む。具体為替レート等の数値前提は資料に未記載。
- 予想の根拠と経営陣の自信度:
- 根拠:DXやAI需要の堅調な拡大、元請け比率の上昇見込み、新サービス(AI研修等)と拠点強化による受注拡大想定。経営は「戦略投資継続」を明確にした上での数値提示であり、成長投資を優先する姿勢。
- 予想修正:
- 通期予想の修正有無:中期経営計画における2026年の数値目標は当初計画から修正(詳細は2025年11月14日付「中期経営計画の修正に関するお知らせ」を参照)。
- 修正理由:Vision2028達成に向け成長基盤強化を優先し、戦略投資を継続するため。
- 中長期計画:
- Vision2028(売上100億円、営業利益10億円)を目指す。2026年は最終年度だが当初計画を修正し、投資継続で中長期成長を図る方針。
- 予想の信頼性:
- 過去の実績は15期連続増収と一定の達成実績あり。とはいえ中期目標修正や投資継続の方針から短期的な利益改善より成長基盤強化を優先する意図があるため、直近の利益率は投資により影響を受ける可能性がある。
- マクロ経済の影響:
- IT投資動向(国内IT投資、2025年の崖対応等)、人材需給(技術者不足による単価上昇)、助成金制度(研修関連)や景気循環が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 連結配当性向30%~35%を目標に、将来の事業展開と経営体質強化に必要な内部留保を確保しつつ長期で安定した配当を継続。
- 配当実績:
- 年間1株当たり配当:2022 15円 → 2023 22円 → 2024 25円 → 2025 27円(実績) → 2026 28円(予定) (5期連続増配を予定)
- 連結配当性向:2025年9月期 30.6%(良い:方針レンジ内)
- DOE(株主資本配当率):2025年9月期 約4.9%
- 特別配当: なし(資料に記載なし)
- その他株主還元: 株主優待制度を導入(9月末基準で100株以上保有の株主にQUOカード1,000円分を贈呈予定)。自社株買い、株式分割の記載なし。
製品やサービス
- 主要製品:
- Cornelius-LMS+“プラス”:クラウド型eラーニングシステム(教材管理、進捗管理、マルチデバイス対応)
- Cornelius SCS:ストレスチェック処理システム(約60機関導入、年間約150万人の受診者に利用)
- WEEDS Trace / Syslog Watcher / 「ためログ」:ログ管理・特権ID管理・監査対応等のセキュリティ製品群
- 新製品/新サービス:
- 生成AIを活用した新入社員研修(2026年4月提供開始予定)、AI講師・AIロールプレイ等を組み込む教育プラットフォーム
- サービス: 新入社員向けIT研修、中堅向け研修、ChatGPT/Copilot体験研修、クラウド研修等。提供エリアは全国の拠点(東京・大阪・名古屋・横浜・静岡・福岡)。
- 協業・提携: 一部製品(Syslog Watcherは海外製品の販売等)やグループ会社(アスリーブレインズ、ステップコム、ウイーズ・システムズ)との連携でサービス提供。
- 成長ドライバー: 生成AIやDX案件の拡大、教育研修市場の回復・拡大、セキュリティ需要の増加、自社製品の拡販。
Q&Aハイライト
- 注:資料にQ&Aの詳細記載なし → Q&Aセッションの記録は資料内に無しのため、以下は該当情報なし。
- 経営陣の姿勢:資料からは成長投資継続、AI・研修・セキュリティへの注力を明確に表明する積極姿勢が窺える。
- 未回答事項:投資回収の具体的スケジュール、個別の採算性(ROI)やM&Aの具体的ターゲット等は明示されていない → 未回答。
- ポジティブ要因:
- 15期連続増収、過去最高益の更新、教育・セキュリティ事業の高成長、元請け比率上昇による収益性改善期待
- 自社研修を活用した人材育成体制とAI教育プラットフォームによる差別化
- 財務の健全性(自己資本比率約52.6%、有利子負債ほぼゼロ)
- 連続増配方針と株主優待導入(株主還元姿勢)
- ネガティブ要因:
- 成長投資(人件費・設備・基幹システム等)による販管費増が短期の利益率を抑制
- 技術変化と人材獲得競争が激しく、採用・育成コストの上振れリスク
- 中期計画の修正と「戦略投資継続」に伴う目標達成リスク(投資による短期的収益圧迫)
- 不確実性:
- 新サービス(AIプラットフォーム等)の市場受容性、M&Aによるシナジーの実現時期・効果
- マクロ変動(景気悪化による企業のIT投資抑制)と人材需給の変化
- 注目すべきカタリスト:
- 2026年4月開始予定の生成AI活用新入社員研修の商用展開と受注状況
- 大阪事業所増床・東京事務所整備・基幹システム追加機能の効果(生産性向上や受注拡大)
- 元請け比率の更なる上昇(30%以上達成動向)
- 中期経営計画(Vision2028)に関する今後の進捗報告・M&A実行状況
重要な注記
- 会計方針: 資料上の会計方針変更の記載なし → 特記事項は無し(–)
- リスク要因: 中期計画の修正、成長投資継続に伴う短期的なコスト増、人的資源・品質管理リスク、市場需要変動等が明記されている。
- その他: 2026年9月期の数値目標は当初計画から修正されている旨の注記あり(詳細は2025/11/14公表の「中期経営計画の修正に関するお知らせ」参照)。
(注)本まとめは提供資料に基づく事実整理であり、個別の投資助言は行いません。資料内に記載のない項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4421 |
| 企業名 | ディ・アイ・システム |
| URL | http://www.di-system.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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