2025年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期予想は修正あり(2025年11月6日に修正公表)。第3四半期累計は会社公表の通期予想に対して売上高進捗率71.6%、営業利益進捗率92.5%、当期純利益進捗率87.0%と、営業利益/純利益は高い進捗を示している。市場予想との比較は資料上不明のため記載省略(–)。
- 業績の方向性:減収・増益(売上高:13,605百万円、前年同期比△13.4% / 営業利益:296百万円、前年同期は86百万円の損失 → 増益転換)。
- 注目すべき変化:前年同期は営業損失・当期純損失だったが、本四半期累計で営業黒字・当期純利益235百万円に回復。経常利益は363百万円(前年同期比+772.5%)と大幅改善。
- 今後の見通し:通期予想(修正後)は売上19,000百万円(△7.6%)、営業利益320百万円(+811.8%)等。第3四半期時点の進捗からは営業利益・純利益は通期達成可能性は高いが、売上は進捗偏重(71.6%)のため下期の受注・実行状況が鍵。
- 投資家への示唆:SaaS(Gluegentシリーズ)等のサブスク拡大と米国子会社のコスト見直しが利益改善を牽引。注視点は(1)SaaSユーザー増加の継続性、(2)下期での大型案件受注有無(特にソフトウェア販売領域)、(3)利益率低下につながる受注ミックス(低マージン案件の増加)とキャッシュ/自己資本の水準。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:サイオス株式会社
- 主要事業分野:自社ソフトウェア製品(LifeKeeperなど)およびSaaS(Gluegentシリーズ)開発・販売、システムコンサルティング/インテグレーション、国内外ソフトウェア製品販売と技術支援
- 代表者名:代表取締役社長 喜多 伸夫
- その他:2025年2月に中期経営計画を公表し、セグメント区分を見直し(ビジネスモデル軸)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月6日
- 対象会計期間:2025年1月1日〜2025年9月30日(2025年12月期 第3四半期累計、連結・日本基準)
- 決算説明会資料作成:有、決算説明会開催:有(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント(変更後)
- プロダクト&サービス:自社開発ソフト(LifeKeeper、Gluegentシリーズ等)およびSaaSの開発・販売サポート
- コンサルティング&インテグレーション:金融、文教、医療、API等分野のシステム企画〜開発〜運用、SIサービス
- ソフトウェアセールス&ソリューション:Red Hat等およびElasticsearch製品の販売・サポート
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末/自己株式含む):8,874,400株(2025年12月期3Q)
- 自己株式数:205,338株(2025年12月期3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):8,668,917株
- 時価総額:–(資料記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:第3四半期は本資料(2025/11/06)にて公表
- IRイベント:決算説明会あり(機関投資家、アナリスト向け)。その他スケジュールは資料に記載なし
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想との比較は通期予想を基準に進捗率を算出)
- 売上高:実績13,605百万円 → 通期予想19,000百万円に対する進捗率71.6%
- 営業利益:実績296百万円 → 通期予想320百万円に対する進捗率92.5%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:実績235百万円 → 通期予想270百万円に対する進捗率87.0%
- サプライズの要因(実績が改善した主な理由)
- プロダクト&サービス:Gluegentシリーズ(SaaS)ユーザー増加、LifeKeeper販売増、米国子会社でのコスト見直しによりセグメント利益大幅増
- コンサルティング&インテグレーション:受注は堅調だが、APIソリューション強化で人件費等増加→受注の一部が利益率低下
- ソフトウェアセールス&ソリューション:前年度の大型Red Hat案件が無く売上は減少するも、Elasticsearch関連で利益寄与
- 為替差益・持分法投資利益の計上が経常利益を押し上げ
- 通期への影響:通期予想は修正済(2025/11/06公表)。第3四半期時点の進捗は営業利益・純利益で高い達成度を示す一方、売上は下期依存の側面あり。下期受注動向と高付加価値案件の実行が通期達成の鍵。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:7,329,133千円(前期末8,085,320千円、△9.4%)
- 純資産:1,752,327千円(前期末1,537,407千円、+14.0%)
- 負債合計:5,576,805千円(前期末6,547,913千円、△14.8%)
- 現金及び預金:3,164,084千円(前期末3,677,914千円、△513,830千円、△13.9%)
- 減価償却費:31,719千円(当期累計)
- 収益性(第3四半期累計:2025/1/1–9/30)
- 売上高:13,605,217千円(前年同期15,717,350千円、△13.4%)→ 減収(注: 前年は大型案件で上振れ)
- 営業利益:296,828千円(前年同期△86,490千円 → 増益)
- 営業利益率:296,828 / 13,605,217 = 約2.18%(前年同期はマイナス)
- 経常利益:363,663千円(前年同期41,682千円、+772.5%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:235,719千円(前年同期△12,679千円 → 増益)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):27.19円(前年同期△1.46円)
- 進捗率分析(通期予想=2025年12月期通期)
- 通期売上高進捗率:13,605 / 19,000 = 71.6%(やや上振れ寄りの偏り。下期の売上確保が必要)
- 通期営業利益進捗率:296 / 320 = 92.5%(良好)
- 通期純利益進捗率:235 / 270 = 87.0%(良好)
- 過去同期間との比較:前年は黒字化しておらず、利益面で大幅改善
- 財務安全性
- 自己資本比率:22.6%(2025/9/30)(目安40%以上:低め、注意)
- 流動比率(流動資産/流動負債):6,241,268 / 5,174,787 = 約120.6%(流動比率100%超で短期債務は概ねカバー、目安:100%以上は良好)
- 負債比率(負債合計/純資産):5,576,805 / 1,752,327 = 約318%(高め、財務レバレッジは高い)
- 効率性
- EBITDA:328百万円(前年同期△47百万円)→ 営業キャッシュ創出力は改善
- ROIC(年率換算):14.7%(前年同期△6.1%)→ 投下資本利益率は改善
- セグメント別(第3四半期累計)
- プロダクト&サービス:売上4,224,155千円(前年同期比△7.4%)、セグメント利益481,013千円(+89.8%)
- コンサルティング&インテグレーション:売上2,647,018千円(+16.3%)、セグメント利益308,108千円(+20.9%)
- ソフトウェアセールス&ソリューション:売上6,742,940千円(△24.1%)、セグメント利益90,239千円(+14.4%)
- 財務の解説:
- 売上は前年の大型Red Hat案件喪失で減少した一方、SaaSや一部製品販売、コンサル受注が利益改善を牽引。為替差益や持分法投資利益も経常利益を押し上げた。自己資本比率は上昇したが22.6%と依然低水準のため中長期での財務強化が望まれる。
配当
- 中間配当:0.00円(実績/予想)
- 期末配当(予想):0.00円(通期予想:年間0.00円)
- 年間配当予想:0.00円(修正なし)
- 配当利回り:–(株価不明のため算出不可)
- 配当性向:0%(配当0のため)
- 特別配当:なし
- 株主還元方針:自社株買いに関する記載なし。取締役等向け株式報酬制度あり(信託保有株式は自己株式に含む)。
セグメント別情報(詳細)
- プロダクト&サービス:
- 売上4,224百万円(△7.4%)、セグメント利益481百万円(+89.8%)
- 要因:Gluegentシリーズ(SaaS/機能強化)ユーザー増、LifeKeeper販売増、米国子会社コスト見直し
- 見通し:SaaS拡大が継続すれば安定収益化期待
- コンサルティング&インテグレーション:
- 売上2,647百万円(+16.3%)、セグメント利益308百万円(+20.9%)
- 要因:金融・文教向け案件順調、APIソリューション領域の案件獲得と開発体制強化(ただし一部低マージン案件および人件費増で利益伸長は限定的)
- 見通し:API領域は成長余地ありが、利益率管理が課題
- ソフトウェアセールス&ソリューション:
- 売上6,742百万円(△24.1%)、セグメント利益90百万円(+14.4%)
- 要因:前期のRed Hat大型案件消失で売上減。Elasticsearch関連商品が伸長し利益に寄与
- 見通し:大型案件の有無で業績変動が生じやすい構造
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:2025年2月に公表、ビジネスモデル毎の戦略へセグメント変更。SaaS/サブスク拡大と生成AI活用で成長を図る方針。
- 進捗状況・KPI:
- EBITDA・ROICの改善が見られ、短期的には中期計画の利益改善方向に整合。
- KPI(ユーザー数、SaaS収益比率等)の具体数値は資料に記載なし(–)。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との定量的比較は資料に記載なし(–)。ただし、情報サービス業界は企業の業務効率化・生成AI導入によるIT投資需要が堅調とのコメント。
- 市場動向:生成AIやAPIソリューションの需要増が追い風。SaaS・サブスクモデルへの移行は収益の安定化に資する一方、ソフトウェア販売の大型案件有無で変動が出る。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(修正後)予想(2025/1/1–12/31):売上19,000百万円(△7.6%)、営業利益320百万円(+811.8%)、経常利益400百万円(+111.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益270百万円(△23.2%)、1株当たり当期純利益31.15円
- 会社側注記:業績予想は前提条件(市場・為替等)に基づくもので変動リスクあり。詳細は別途「業績予想の修正に関するお知らせ」を参照
- 予想の信頼性:過去期の大口案件依存性があり、売上面は下期の受注状況に左右される点に留意。営業利益・純利益の進捗は良好で、予想達成の可能性はあるが売上依存のリスクは残る。
- リスク要因:
- マクロ(消費・企業投資動向、米国の通商政策等)
- 為替変動(為替差益が利益に影響)
- 大型案件依存(ソフトウェア販売の受注変動)
- 低マージン案件の増加による利益率悪化
- 財務面:自己資本比率が低め(22.6%)で資本強化の必要性
重要な注記
- 会計方針の変更:特段の変更なし。ただし第1四半期より報告セグメント区分とセグメント利益の測定方法を変更(全社費用を調整額として扱う等)。
- 連結範囲の変更:当四半期連結累計期間に新規1社(サンディブルー株式会社)を連結に追加。
- 四半期連結財務諸表のレビュー:公認会計士等によるレビューは無し。
- 重要な後発事象:該当事項なし。
(備考)
- 不明項目は「–」で記載しました。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3744 |
| 企業名 | サイオス |
| URL | http://www.sios.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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