2025年12月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社は中間期の個別予想を開示していないため「市場予想との比較」は–。通期予想に対する進捗では、売上高進捗率49.9%(ほぼ通期想定どおり)、営業利益進捗率81.8%(通期見通しに対して上振れ)、親会社帰属当期純利益進捗率59.7%(やや上振れ)。
- 業績の方向性:増収減益ではなく「減収増益」。売上高は前年同期比△19.6%(9,486百万円)だが、営業利益は179百万円(前年は18百万円の損失)と改善、親会社株主に帰属する中間純利益は119百万円(前年同期比+407.0%)。
- 注目すべき変化:セグメント再編(3区分への変更)と測定方法の見直しにより、売上構成・比較基準が変更。前年に大型案件(Red Hat関連)や金融向け事業売却の影響で売上が減少した一方、SaaS(Gluegent Flow)やコスト見直し効果で利益率が改善。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正あり(会社公表)。中間の進捗は営業利益・純利益ともに通期想定を上回るペースだが、売上は通期見通しの約50%にとどまり、通期達成の可否は下期の受注・大型案件の回復次第。
- 投資家への示唆:売上面の構造変化(大型案件不在・売却効果)を踏まえ、SaaS・サブスクへのシフトとコスト管理が利益改善の主因。短期的には下期の受注動向が業績に直結するため受注状況・API領域の収益性改善に注目。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:サイオス株式会社
- 主要事業分野:自社ソフトウェア製品の開発・販売(LifeKeeper、Gluegent等)、SaaS/サブスク、システム開発・インテグレーション、国内外ソフトウェア販売・サポート
- 代表者名:代表取締役社長 喜多 伸夫
- 上場市場・コード:東(3744)
- URL:https://www.sios.com/
- 報告概要:
- 提出日:2025年8月7日
- 対象会計期間:2025年1月1日〜2025年6月30日(2025年12月期 第2四半期 / 中間期、連結)
- 決算説明資料:作成有、決算説明会:開催(機関投資家・アナリスト向け)
- セグメント(2025年中間期より区分変更)
- プロダクト&サービス:自社製品(LifeKeeper、Gluegent Flow等)およびSaaSの開発・販売・保守
- コンサルティング&インテグレーション:金融・文教・医療・API領域中心の企画〜開発・運用支援
- ソフトウェアセールス&ソリューション:国内外ソフトウェア(例:Red Hat等)の販売・技術サポート
- 発行済株式:
- 発行済株式数(期末、自己株式含む):8,874,400株
- 期中平均株式数(中間期):8,668,843株
- 時価総額:–(記載無し)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年8月8日
- 株主総会・IRイベント:–(記載無し)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績:
- 売上高:9,486百万円、会社の中間期個別目標は開示無し。通期19,000百万円に対する進捗49.9%(通期見通し比、ほぼ想定どおり)
- 営業利益:179百万円、通期220百万円に対する進捗81.8%(想定を上回る進捗)
- 純利益(親会社株主帰属):119百万円、通期200百万円に対する進捗59.7%(想定をやや上回る)
- 市場予想との比較:–(市場コンセンサスの記載無し)
- サプライズの要因:
- 営業利益/純利益が上ブレした主因は、構造改革(金融向け事業売却)によるコスト構造の改善、SaaS製品(Gluegent Flow)の利用拡大による利益貢献、米国子会社のコスト見直し、為替差益・持分法投資利益等の計上。
- 売上が下振れした主因は、前年の大型Red Hat関連案件が無いこと、前期に行った事業再編の影響。
- 通期への影響:
- 通期予想は修正済(修正有)。利益面は中間で順調に進捗しているが、通期売上は下期の大型案件受注やAPIソリューション拡大の進捗に依存。予想達成の可能性は利益面は高まっているが、売上目標は下期の受注動向次第。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計:7,541,972千円(前年末8,085,320千円、△6.7%)
- 負債合計:5,914,980千円(前年末6,547,913千円、△9.7%)
- 純資産合計:1,626,991千円(前年末1,537,407千円、+5.8%)
- 収益性(中間:2025年1-6月、対前年)
- 売上高:9,486百万円(前年同期11,804百万円、△19.6%)
- 営業利益:179百万円(前年同期は18百万円の損失→黒字化)、営業利益率 約1.9%(改善だが低水準)
- 経常利益:221百万円(前年同期57百万円、+288.2%)
- 親会社株主に帰属する中間純利益:119百万円(前年同期23百万円、+407.0%)
- 1株当たり中間純利益(EPS):13.77円(前年同期2.72円)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:49.9%(通期19,000百万円に対して)→ 通常ペース(半期で約50%)
- 営業利益進捗率:81.8% → 上振れペース(通期目標に対し前倒し)
- 純利益進捗率:59.7% → やや上振れ
- 過去同期間との比較:前年は営業損失のため比較不可だが、利益面で大幅改善
- 財務の安全性
- 自己資本比率:20.3%(目安40%以上で安定 → 低め/要注意)
- 流動比率(流動資産/流動負債):6,532 / 5,543 = 約117.8%(100%以上で短期支払余力ありだが余裕は小さい)
- 負債比率(負債/純資産):5,915 / 1,627 ≒ 3.64(約364%)(高いレバレッジ水準)
- 効率性
- EBITDA:194百万円(前年同期比+2,748.2%)→ 営業CF生成力向上の目安(良化)
- ROIC(年率換算):14.3%(前年は△1.9%)→ 収益性改善(良好水準)
- セグメント別(中間)
- プロダクト&サービス:売上2,777百万円(△9.1%)、セグメント利益259百万円(+40.7%)→ SaaS伸長、コスト改善が寄与
- コンサルティング&インテグレーション:売上1,755百万円(+14.9%)、利益213百万円(+19.9%)→ 受注好調だが一部低マージン案件増
- ソフトウェアセールス&ソリューション:売上4,959百万円(△31.4%)、利益98百万円(+31.7%)→ 前年の大型案件消失で売上減、利益率改善で増益
- 財務の解説
- 現金及び預金は期首3,677,914千円→期末3,342,469千円(△335,444千円)。営業CFは△118,548千円(前年同期は+491,287千円)に悪化、主に法人税等の支払(236,055千円)と契約負債の減少等が影響。投資CFは主に無形固定資産(ソフトウェア仮勘定)の増加(開発投資)、財務CFは借入金返済等。
(良い/悪いの目安併記)
- 自己資本比率20.3%(低め。目安40%以上で安定)
- 流動比率約117.8%(やや注意。100%以上は確保)
- ROIC 14.3%(良好。収益性改善を示す)
配当
- 中間配当:0.00円(無配)
- 期末配当(予想):0.00円(無配、直近公表の配当予想に修正なし)
- 年間配当予想:0.00円
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向:–(配当0のため算出不可)
- 特別配当:無し
- 株主還元方針:自社株買い等の言及無し
セグメント別情報(詳細)
- プロダクト&サービス
- 売上:2,777百万円(前年同期比△9.1%)
- セグメント利益:259百万円(前年同期比+40.7%)
- 要因:Gluegent Flowのユーザー増、生成AI機能強化が寄与。LifeKeeperは横ばい。米国子会社のコスト見直しで利益改善。
- コンサルティング&インテグレーション
- 売上:1,755百万円(+14.9%)、利益:213百万円(+19.9%)
- 要因:IT投資堅調で受注好調。API領域で案件獲得強化中だが、一部低マージン案件や人件費増が利益を圧迫。
- ソフトウェアセールス&ソリューション
- 売上:4,959百万円(△31.4%)、利益:98百万円(+31.7%)
- 要因:前年度のRed Hat関連大型案件が無くなった影響で売上減。ただし利益率重視の取り組みで売上総利益率は改善。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画:2025年2月14日に公表の中期計画に合わせ、セグメント再編・測定方法を変更。SaaS・サブスク事業拡大と生成AI活用による事業強化が戦略の核。
- KPI達成状況:ROICやEBITDAは改善(ROIC年率14.3%、EBITDA194百万円)、中期目標への進捗は収益性面で良化。売上成長は大型商談次第で不確実。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社との具体的対比データは記載無し(–)。一般論として情報サービス業界はSaaS化・生成AIの潮流が進む中で、SaaS基盤を持つ企業は収益の安定化が期待される。
- 市場動向:国内IT投資は堅調だが、物価や通商政策等の不確実性あり。生成AI等の技術導入により競争環境が変化。
今後の見通し
- 業績予想(通期:2025年1月1日〜2025年12月31日、会社予想)
- 売上高:19,000百万円(前期比△7.6%)
- 営業利益:220百万円(+526.9%)
- 経常利益:290百万円(+53.4%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:200百万円(△43.1%)
- 1株当たり当期純利益:23.07円
- 予想修正の有無:有(2025年2月14日公表の予想を修正、詳細は別途「業績予想の修正に関するお知らせ」参照)
- 予想の信頼性:直近の中間実績は利益面で通期見通しに対して前倒しの進捗。ただし売上は下期の大型案件次第で変動しやすく、受注タイミングが通期達成に影響。
- リスク要因:為替変動、主要顧客向け大型案件の有無、生成AIやAPI関連技術の市場採用動向、競合による価格競争、規制・通商政策の変化。
重要な注記
- 会計方針:主要な会計方針の変更無し。中間連結財務諸表の作成に特有の会計処理適用無し。
- セグメント変更:2025年中間期よりセグメント区分を見直し、セグメント利益の測定方法(全社費用の配賦省略)を変更。前期比較数値は新区分に組み替え済み。
- 監査:第2四半期決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 3744 |
| 企業名 | サイオス |
| URL | http://www.sios.com/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。
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