2025年7月期 決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:本決算は当社グループとして「連結決算移行の初年度」の決算開示であり、期中に公表した連結ベースの前年比較値が存在しないため、会社(連結)予想との直接比較によるサプライズ判定は不可。市場コンセンサスは提示情報に無く、決算自体は想定どおりの初回連結着地と見なせる(上振れ/下振れの明確な示唆なし)。
  • 業績の方向性(個別):個別(単体)では増収増益(売上高6,153百万円、前期3,515百万円、+75.1%/営業利益2,743百万円、+77.3%、当期純利益1,872百万円、+92.6%)。連結は比較対象がなく前年比は記載なし(–)。
  • 注目すべき変化:連結化(2025年7月期より連結財務諸表作成)および新規子会社(デジタルグリッドアセットマネジメント)の連結追加、さらに2025年4月22日で東証グロース上場および期中の株式分割(2025/2/12:1→10)と新株発行による資本調達(株式発行による収入2,179百万円)。
  • 今後の見通し:2026年7月期会社予想は売上高6,281百万円(+2.1%)、営業利益2,363百万円(△13.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,476百万円(△21.0%)。会社は市場競争の激化を想定しつつ、中期(〜2028年7月期)の「ROE20%+、営業利益率40%+、取扱電力量CAGR30%+、調整力(蓄電)投資100億円」などを掲げている。
  • 投資家への示唆:初回連結で黒字かつキャッシュ残高確保(現預金4,648百万円)。事業は主に電力PF(DGP)に依存しており、電力市場の動向(JEPX等)や調整力事業への投資拡大が成長と利益動向の鍵。短期的には競争激化と利益率低下リスクに留意。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:デジタルグリッド株式会社
    • 主要事業分野:電力PF事業(再エネ以外の電力取引プラットフォームDGP)、再エネPF事業(再エネ取引、非化石証書仲介、RE Bridgeなど)、調整力事業(蓄電池、アグリゲーション等)
    • 代表者名:代表取締役社長 CEO 豊田 祐介
    • 上場:東証(グロース)上場日 2025年4月22日
  • 報告概要:
    • 提出日:2025年9月11日
    • 対象会計期間:2024年8月1日〜2025年7月31日(2025年7月期、連結)
    • 決算補足説明資料作成:有、決算説明会:有
  • セグメント:
    • 電力PF事業:DGPを通じた再エネ以外の電力取引(DGP手数料収益が中核)
    • 再エネPF事業:再エネ取引、非化石証書代理調達、RE Bridge(バーチャルPPA等)
    • 調整力事業(その他に含む):蓄電池、自社保有系統用蓄電池パイプライン、アグリゲーション運用等
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(普通株式):6,457,300株(2025年7月期)
    • 期中平均株式数:6,057,212株
    • (参考)株式分割:2025/2/12 に1→10分割(期首仮定で算定)。取締役会で2025/9/11にさらに1→6分割(効力日2025/11/1)決議。
    • 時価総額:–(開示資料に市価の記載なし)
  • 今後の予定:
    • 定時株主総会予定日:2025年10月30日
    • 有価証券報告書提出予定日:2025年10月30日
    • IRイベント:決算説明会(実施あり)、補足資料有り

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(注:2025年7月期は連結初年度のため、同期間の会社公表予想(連結)との比較はなし)
    • 売上高(連結):6,153,606千円(会社予想との比較:該当なし/達成率:–)
    • 営業利益(連結):2,742,720千円(会社予想との比較:該当なし/達成率:–)
    • 純利益(連結):1,870,044千円(会社予想との比較:該当なし/達成率:–)
  • サプライズの要因:連結化初年度で比較対象不在。業績は主に電力PF事業のDGP手数料収益が主導(DGP手数料収益4,791,610千円)。上場・新株発行で財務基盤を強化(株式発行収入2,179,001千円)。一方、営業外費用(支払利息等)や投資有価証券評価損43,834千円、上場関連費用34,726千円が費用負担。
  • 通期への影響:会社は2026年7月期見通しを提示(売上6,281百万円、営業利益2,363百万円等)しており、同社は競争激化を想定。現時点で通期予想修正の開示はなし。

財務指標

  • 財務諸表の要点(単位:千円)
    • 売上高(連結):6,153,606
    • 営業利益:2,742,720(営業利益率 44.6%)
    • 経常利益:2,614,109(経常利益率 42.5%? ※注のとおり経常利益率は開示値44.6のうち一部。決算短信では総資産経常利益率等の表示あり)
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,870,044
    • 総資産:17,817,568
    • 純資産:8,277,240(自己資本比率 46.5%:安定水準)
    • 現金及び現金同等物(期末):4,648,319
  • 収益性(前年同期比)
    • 個別(単体)比較(参考):
    • 売上高:6,153百万円(前期3,515百万円、+75.1%)
    • 営業利益:2,743百万円(前期1,547百万円、+77.3%)、営業利益率(個別)約44.6%(高水準)
    • 経常利益:2,616百万円(前期1,253百万円、+108.8%)
    • 当期純利益(個別):1,872百万円(前期972百万円、+92.6%)
    • 1株当たり当期純利益(連結):308.73円(潜在株式調整後248.26円)
  • 進捗率分析(四半期決算ではないため該当項目は–)
  • 財務の安全性:
    • 自己資本比率:46.5%(安定水準、目安40%以上)
    • 負債合計:9,540,328千円(うち長期借入金999,400千円、短期借入金260,000千円、1年内返済予定の長期借入金353,560千円)
    • 流動比率(流動資産16,532,406 / 流動負債8,540,928) ≒ 193.6%(流動比率約190%=良好)
  • 効率性:
    • 売上高営業利益率(連結):約44.6%(高水準、事業構造上の手数料ビジネスが寄与)
    • 総資産回転率:売上6,153 / 総資産17,818 ≒ 0.345回(回転は業種によるが中〜低め)
  • セグメント別(連結)
    • 電力PF事業:売上 5,420,486千円、セグメント利益 3,529,801千円(主収益源)
    • 再エネPF事業:売上 448,973千円、セグメント利益 120,431千円(成長領域、RE Bridgeほか)
    • その他(調整力事業等):売上 284,146千円、セグメント損失 △245,731千円(投資フェーズや初期事業コスト)
  • 財務の解説:DGP手数料収益が収益性を支え、営業利益率が高い一方で「その他(調整力)」は損失計上。上場関連費用、支払利息、投資有価証券評価損等が経常費用に影響。新株発行で資本増強がなされ純資産が増加(純資産8,277百万円)。

配当

  • 配当実績と予想:
    • 2025年7月期:中間 0.00円/期末 0.00円(年間合計 0.00円)
    • 2026年7月期(予想):期末 0.00円、年間合計 0.00円(会社予想)
  • 配当利回り:–(配当0のため0%)
  • 配当性向:–(配当性向記載なし)
  • 特別配当の有無:無
  • 株主還元方針:現時点では配当なし。自己株買い等の開示はなし。

セグメント別情報

  • セグメント別状況(連結)
    • 電力PF事業:売上 5,420,486千円(構成比大)、セグメント利益 3,529,801千円。DGP手数料収益約4,492,671千円が主。事業拡大のためパートナー連携や顧客サクセスを強化。
    • 再エネPF事業:売上 448,973千円、セグメント利益 120,431千円。RE Bridge登録発電家100社突破、登録容量2GW超、仲介取扱量(エコのはし)累計20億kWh突破。
    • その他(調整力事業含む):売上 284,146千円、セグメント損失 △245,731千円。調整力(蓄電池)関連は投資・運用開始フェーズであり今後の投資が損益に影響。
  • 前年同期比較:連結では比較不可(初年度)。個別では大幅増収増益(上記参照)。
  • セグメント戦略:電力PFで規模拡大、再エネPFで制度対応とPPAマッチング強化、調整力で蓄電池投資拡大(中期で第3の収益柱化)。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:2028年7月期目標としてROE20%+、営業利益率40%+、取扱電力量CAGR30%+、調整力事業(蓄電)への投資100億円を掲げる。
  • 進捗状況:2026年7月期は中期計画達成に向けた重要年度と位置づけ。今回の連結初年度の高い営業利益率は目標の営業利益率40%+に対して良好だが、調整力事業が赤字である点は投資のフェーズ感を示す。KPI(取扱電力量等)の詳細は補足資料参照。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:JEPX等卸電力市場の安定化に伴う競争の本格化、グリーントランスフォーメーション(GX)政策下で再エネ需要・PPAニーズが増加。電力市場価格や原燃料価格、為替等の外部要因が影響。
  • 競合他社との比較:開示資料に同業他社との定量比較はなし。DGPを核とする手数料型ビジネスで高い営業利益率を確保している点は競争優位性の一端。ただし、新規参入や料金メニューの市場変化で競争圧力が強まる可能性。

今後の見通し

  • 業績予想(会社発表)
    • 2026年7月期(連結予想):売上高 6,281百万円(+2.1%)、営業利益 2,363百万円(△13.8%)、経常利益 2,128百万円(△18.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益 1,476百万円(△21.0%)。1株当たり当期純利益 38.11円(株式分割考慮)。
    • 前提条件:競争激化を想定、為替・原燃料等の前提は補足資料参照(決算短信中の「今後の見通し」ページに記載)。
  • 予想の信頼性:連結化直後かつ上場・資本構成の変動が大きい状況のため、慎重に見ておくべき。会社は中期目標を公表しつつ、短期は競争影響で業績の変動を見込む姿勢。
  • リスク要因:卸電力市場価格の変動、電力事業者の撤退/参入動向、原材料・資金調達コスト、規制・制度変更(電力・再エネ関連)、蓄電池投資の採算性、上場関連の費用や金利負担増。

重要な注記

  • 会計方針:会計方針の変更、見積り変更、修正表示なし。
  • 連結範囲の変更:連結子会社1社(デジタルグリッドアセットマネジメント)を新設・連結。
  • 株式関連:2025/2/12 に1→10株分割(期首仮定で算定)。2025/9/11 取締役会でさらに1→6株分割を決議(効力2025/11/1)。2025年1月に種類株式の消却等による資本構成変更あり。
  • 監査:本決算短信は公認会計士/監査法人の監査対象外。
  • その他重要事象:上場(2025/4/22)に伴う費用計上、投資有価証券評価損43,834千円計上。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 350A
企業名 デジタルグリッド
URL https://www.digitalgrid.com/
市場区分 グロース市場
業種 電力・ガス – 電気・ガス業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.4)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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